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僕は美しい手に欲情する変態。
cover crack
表題の"カバークラック"と、"思ひそめし"の2作品が楽しめます!!
どちらも素敵ですが…私は"思ひそめし"がキュン止まらず特にお気に入りです!!神だわぁー(^^)
☆カバークラック
色気のあるネイリスト(攻)と変態手フェチくん(受)の純愛です(^^)
今までにない感情や暴かれていく"変態"な自分に戸惑いつつ、素直な紺野(受)が健気で可愛かったです!
一方…余裕そうに見えていた蒔田(攻)は、知らぬうちに紺野にハマり、勝手に嫉妬して距離を置き、最終的には紺野の真っ直ぐな感情に動かされて素直になり告白…めんどくさくて可愛いヤツ笑!!!
☆思ひそめし
秀才の瀬能と親切な丹沢の同級生ラブです!キスもHもしませんが、とにかく素敵でした!!キュン止まらん(^^)
(攻めと受けの詳細は分かりませんが、照れながら攻められる瀬能を拝みたいので笑、瀬能が受けであったら嬉しいなぁ。)
緊張で体調が悪くなった瀬能に、優しくハンカチを貸してくれた丹沢…彼のさりげない優しさに惹かれた瀬能の初恋のお話です。
瀬能は自身の魅力に絶対気がついてないと思いますが笑、ただの秀才ではないですよ(^^)無意識に丹沢を喜ばせている感じですね。包み隠さず飾らない言葉でモノをはっきり伝える瀬能に、丹沢は惹かれたのかもしれません。
オススメキュンは2箇所(^^)
新品のハンカチを返す瀬能の言葉にキュン!安くないハンカチではあるけど、"君から受けた恩に見合うとは思っていない"と丹沢に伝えます…これは言われたら絶対嬉しくてドキドキしちゃいますー(〃ω〃)
丹沢への秘めた想いを、辞書に密かに記していた瀬能。それを見つけた丹沢も、同じ事をして瀬能の気持ちに答えます…その記し方!!丹沢の名前"映人"の"映"の漢字の所を丸で囲っていた瀬能…"大事なとこだから丸で囲っちゃった 瀬能も一緒?"と言って丹沢は丸で囲まれた"慧"の辞書の場所を見せます(瀬能の名前は慧です)。これキュンでしょ(〃ω〃)
他にも、丹沢を皆が慕う理由を語る瀬能に対し、"「皆」の中に瀬能は含まれる?"って瀬能に聞く丹沢のシーンとかヤバイです(//∇//)ふ、含まれるー笑!!!
☆描き下ろし
カバークラックの番外編で、
蒔田が爪を整えてきていないからH出来ない焦ったさやエロさを感じます(^^)
長い指にうっとりとする受くんの顔や、ツンツンしてるのかと思いきや受けくんには穏やかな攻めくん。
スイッチが入っちゃった受けくんのとろんとした目や、それをじっと見つめる攻めくんの涼やかな表情がたまりません!
そしてなんといっても、攻めくんの手が綺麗〜!!
顔も綺麗だと思ったけど、いやめっちゃ指長いし細いし綺麗やん!!(いやまあそういう設定なんだけどもね)
絵が綺麗なのと、若干手フェチの傾向にある私の性癖にぶっ刺さったのを鑑みて、神!です!!
作家買い。暮田さんの新刊はネイリストのお話。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公はゲイでネイリストのマキ。
イケメンで、ゲイのネイリスト。ということで話題が集まり爆発的に人気が出たが、現在は人気が低迷中。口さがないうわさ話に精神的に追い込まれ、ネイリストの仕事もややスランプ気味。
そんなある日、職場のチラシを作ってもらった印刷屋さんの紺野という青年に「手が綺麗」と言われ、そのことをきっかけに親しくなるが―。
心が折れそうだった時に向けられた、邪気のない紺野の言葉と態度に少しずつ救われていくマキ。
そして、紺野のほうも「理想の手」を持つマキに少しずつ惹かれていく。
綺麗なイケメンの攻めと、地味っ子な受け。
という、暮田さんらしいCPですが、もう一声ほしかったな、という感じ。
紺野くんという青年が、とにかく健気で可愛い。
マキのことが好きで好きで、一生懸命で。
ただ、紺野くんの手フェチになった過去とか、バックボーンはすごく良いのに、それが生かし切れていない気がしました。母親からの過度の期待と、プレッシャー。そして、ピアノ教師から受けたスパルタ。
そこから、手フェチになった理由がちょっとつながらない気がしました。
そして一方のマキも。
自分の感情で、紺野くんを振り回しちゃう。暮田さんの描く、受けさんのことが大好きで、大切にする懐の広い包容力のある攻めさん、とはちょっと一線引いた感じの攻めさんで、斬新と言えば斬新ですが、個人的にはあまりツボらなかった…。ごめんなさい、完全に好みの問題ですが。
終盤に、短編が収録されています。
タイトルは『思ひそめし』。高校生のお話です。
主人公はDKの瀬能くん。
寡黙でまじめな彼は、友人の丹沢くんに秘めた片思いをしている。
想いを告げるつもりはない。友人として、そばにいられたら―。
彼らの恋心を表すのに短歌や国語辞書が使われているのですが、その描き方が秀逸。
高校生という、青く若い彼らの恋が、瑞々しい表現で描かれていてとても素敵でした。この作中に漂う空気感がすごく良い。透明感がある、というのか。
正直、この短編が収録されていなかったら評価はもう少し下がったと思います。それくらい、ツボに入った作品でした。
あとがきで暮田さんも書かれていますが、もともと短編として描かれたもののようですが、個人的にこの作品、めっちゃツボでした。ぜひとも続きを描いていただきたいと切望しています。
2話とも暮田さんらしい黒髪・地味っ子が登場しています。お好きな方にはたまらない1冊かなと思います。
表題作シリーズと短編が1つ、全部で2作品収録されてますが、断然短編が好みでした。
正直、表題作はピンとこなかったけど、この短編が読めたので買って良かったなと思ってます。
掲載順ではありませんが、気に入った短編からレビューします。
【思ひそめし】
「しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」の和歌をモチーフにした高校生どうしの超ピュアなお話。
辞書で好きな人の名前の漢字を見つけて、その意味を確かめる。
そして無意識のうちにその漢字をぐるぐる囲ってしまう。
そんな無意識の好きがこっそり潜んだ辞書を、うっかり好きな相手に貸してしまって…。
はぁ~きゅんきゅんする!
あとがきによると「キスどころか肌にもふれないBLで大丈夫なのか」という心配が膨れに膨れて寝つきが悪くなった…とのことですが、こういうのを私は読みたい!大歓迎です。
さて、同時収録作のレビューは以下。
「ゲイのイケメンネイリスト」という事で人気だったマキは少し落ち目になっていて、モヤモヤした気分を抱える日々。
そんなある日、マキの指に恍惚とした表情を見せる紺野という青年が現れて…。
紺野は純情ピュアな青年だけど手フェチという性癖持ちで、マキはいいオモチャ見つけたとばかりに紺野の口を自分の手指で嬲り犯して鬱憤を晴らすんです。
片方の紺野は性癖を拗らせるきっかけとなった幼少時エピや、厳しい母親に対して期待通りの人間になるどころか、手で興奮する変態になってしまったという罪悪感などを抱えている人物で、正直言って、この子にこんな重い背景を背負わせる必要があったのか…と思ってしまいました。特に母親への罪悪感は余計だった気がする。
それよりも、マキの同僚のアヤ。
私はこの人が気になって気になって仕方なかったです。というのも、女装バー、オネエバーのママにしか見えなくて。胸の谷間もあるし…言葉遣いもオネエではない一般的な女性の話し方だし…でもなんか微妙に肩とかゴツくて。
私、オネエ系攻めが結構好きなので、女でも無理やりオネエに見たがる能力が備わってしまったのか??と主人公たちそっちの気で、このアヤが気になって仕方なくて。
そしたら、あとがきでトランスジェンダー/MtoFのキャラだと言うじゃないですか…。
なんだー…って感じです。余計なことに頭悩ませてしまったのでその情報は早めに作中で明かして欲しかった。
描き下ろしで紺野が「この手が蒔田さんのもの良かった」というところが一番好きでした。
手にだけ執着しているのではなく、世界で一番大好きな手だけど、蒔田のだからいいんだよというところが。
カバーイラストのカラフルさで見落としていたけど、これも暮田マキネさんのコミックスだったのねって気が付いたので購入。
ゲイのネイリストさんと、指フェチの男の子のお話。
ネイリストの蒔田はちょっと意地悪な時もあるけれど、元々の性質が悪いわけではない。
指フェチの紺野くんはちょっとフェチすぎて変な所もあるけれど、元々は純情なおくてちゃん。
この二人の、ピュアなんだか、病んでいるんだか、ギリギリのラインをうまい具合にすくい上げたストーリー展開がお上手です。
そして、なんかうまいこと、かわいい感じのハッピーエンドになったようでいて微妙に後味が気持ち悪いところが、暮田さんのマンガの面白いところで、好きな所だな。
この本も、カバー下に盛大かつ詳細なネタバレ後書きがあるので、絶対先に読まないでね。
この作家さんの描く受けキャラって、ピンクな雰囲気になりはじめたらめちゃくちゃエロくなりますよね!
大好きです!
今回のお話は、ちょっと旬じゃなくなってもてはやされなくなってきたゲイのイケメンネイリストと、取引先の広告会社?のノンケのちょっと性癖拗らせ気味な平凡男子のお話でした。
テーマとしては、受けの紺野君の、奇麗な手指に虐げられたい願望があるって事だと《ピアノの先生の懐古パート》で思ったんだけど、「虐げられる」って部分は無かったな。
キレイな手に欲情する快楽に弱いノンケを、精神的に弱ってるゲイが手練手管で落とす漫画です!
少し物足りない気もしますが、普通に面白い作品でした!
綺麗な指先に萌える受けの紺野くん、めっちゃ可愛いー!お酒が入ると露骨にジロジロとマキの指先見ちゃって、問い詰められると涙目になっちゃうし、マキの指で顔を触られただけでハフハフしてきちゃうし!
マキは見た目も派手だし、仕事柄コミュニケーション力も高そうだし、モテまくりの毎日だと思うけど、こう言う素朴っぽい紺野くんに出会えてラッキーだったと思います。振られる前に振ってしまえと冷たい言葉を紺野くんに放った時はどうしてそんなこと言うの?!と信じられなかったけど、モテまくりだった人が一人の人に執着してしまう感じ、好きだなぁ。
表題作は、ちょっと仕事に行き詰まっているネイリストの蒔田さんと、かわいい社会人の紺野さんのカップル。
蒔田にとっては、純粋で健気な紺野が癒し。紺野は手フェチで、綺麗な蒔田の手指が大好き。
というピッタリなカップルでした。
蒔田のお仕事賀どう変わっていくのかも描いてほしかったなあ。
他に、爽やかすぎる高校生ものの短編があって、これはなかなかよかったです。
相手を好きなのにひた隠しにしている受け(想像)さんと、爽やかイケメンが照れながらも色々プレゼントしたりと純粋な恋をしている様子がキュンとしました。
暮田先生にハマって手を出した一冊ですが、こちらはさっぱり好きになれませんでした。攻めが主導権を圧倒的に持ちすぎてるんです…。いつもの暮田先生と言われるとそうかもしれないんですけど、作り上げられた閉鎖的な世界観の中で見ると萌える関係性も、現代のオープンな世界を舞台に描かれると全然印象が違ってダメでした。
ネイリストと地味系店員のお話で、二人はなんだかんだあって仲良くなっていきます。手フェチの受けが素直に羨望の眼差しを向け続け、攻めはいい気になるわけですが、その後受けがちょっと他の男に目を向けただけで突然切る横暴ぶり。付き合ったらめちゃくちゃな束縛してくる面倒なタイプだ…と引いちゃいました。でも受けはそんな攻めに縋りに行っちゃうんですね~惨め。告白シーンも受けだけ下半身丸出しでやっぱり惨めでしかないです。萌えませんでした。
同時収録の短編は無表情受けの赤面が可愛くて良かったです。
攻めのこじらせと受けのフェチ、もう少し詳しく説明してくれないとなんで?なんでこんなことに??
ってなってしまいました。
なんか次元の違うお話を読んでいる感覚というか。
え?なんで??
が多かったです。
昔受けは母親から習い事ばっか通わされてて1番厳しい?ピアノの先生の指から指フェチ、しかもMっ気。を刺激されてしまった、、?
攻めは受けのМっ気にもゾワッてなるし、指フェチ、トロ顔にもハマってて、でも何やら恋愛的にハマりたくはない‥?
なんでー??
ってなってしまいました。
面白かったんですけど、原理がよくわからなくてあんまり考えて読まないほうがいいのかなー
でも暮田先生だから考えて考えてこうなってるはずだしなー
とちょっと私の読解力不足のせいであんまり楽しめなかったです。
何より急に突き放して置いてけぼりするシーンは
は?
ってなって何がそんなに気に入らないのよ。ってちょっとあんまりにもだったのでイラっとさへしました。
少しバチがあたればよいのに。。。
健気フェチ受けの睦巳くんは可愛かったです。