リカー・トラップ

淡々と。散文詩のように綴られる大人の恋模様。

非常に淡々としています…
燃える様な嫉妬とか、してる筈なんですが。それすらも淡々と。
美しい上司（竹中課長）がいて。窪田はその人の誘う様な仕草が気になっていて。
誘われるがままに抱いてしまう。美しいカラダには痕があった。
上司に誘われて嬉しいと浮かれる自分と。「待ったを掛ける自分がいる」
ゆっくりと。ズブズブとそのカラダに堕ちていく窪田。同時に上司のカラダには誰かのキスマークの痕も増えていく。
貴方って人は…

大きな事件に発展するのかと息を詰めて待っていましたが…申し訳無い、ネタバレしちゃいます。
それはございません！
上司の秘密とやらも割と序盤でバレバレですし。
執着の末にその誘いにハマって行く男の行動をつぶさに追ったストーリーというか。
これが誘い受けの蜘蛛の巣だったのか、窪田の上司を手中に落とすぞ策、だったのかも神のみぞ知る、といった風。そこは言わぬが花。モノローグ多めで綴られる大人の恋模様です。