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先ず絵柄が好みなんですよねー。
青年誌のタッチで、特に黒川さんの描くノンケリーマンはいい!!何ともいえない色気があります。
表題作はかつては野球部の先輩後輩で、その時は輝いていたものの今は冴えない三流会社社員で、反対にチビで弱気だった後輩は今をときめく人気特撮ヒーロー俳優。
そんな対照的な立場になった2人が再会して、先輩を好きで憧れいてた後輩が先輩をモノにしてしまう。
他短編はBLじゃなくニアホモとでもいうのかな、ぱっと読んだだけでは分からないんだけど深読みするとそういう意味もあるのか、って感じでこういう作品もいいなーと思います。
全体的に女性率が結構高いかな?というより普通に女性もいるというべきか。
男女絡みも多少あります。
受が力関係の逆転の中に見出したものは
なんだったのか。
今まで肩肘張って言い訳を重ねつつ何かに
しがみ付いていたのが、力強くなった攻に
常識を崩され絡め取られ、世間にしがみつく
所が無くなったので攻の想いの中に墜ちて行く。
疲れを癒す為の緊急措置だと言う言い訳も
出来るでしょう。
実際、受は攻を受け入れる際に言い訳を用意
してますし。
受は結局、自分にとって都合の良い居場所を
見つけただけなのでしょう。そして攻は、その受に
知らぬ間に依存してしまっている様に評者には
見えます。
同時収録作三作品の内二作については先の評に
譲りまして『月の魚』に少し補足。
これは恐らく、聖と俗、そして嫉妬の物語なので
しょう、と。
冴えないサラリーマンの太一がある日偶然テレビで目にしたのは、かつて中学の野球部で自分がつらくあたっていた後輩の玉木でした。そんな二人は偶然再会し…というストーリー。
そもそも再会が偶然だったのかも実際の所はわかりませんが。
玉木が太一に抱いていた感情は、果たして復讐心だったのか、それとも恋心なのか。
太一が玉木を受け入れた心境の変化、ターニングポイントはどこだったのか。
火傷を見て心配するのが何だか唐突な気がして、もう少しその辺をじっくり読みたかったなぁという物足りなさがあって残念です。限られたページ数の中で描くという前提があってのことだと思うので致し方無し…なのかな。
あまり関係ないですが、脇役で一瞬出て来るベテラン俳優の清水さんは、多分「還らない夏」に収録されてる「ミスター・パパ」の清水さんかなと。こういう、他の作品のキャラが…というのが密かに大好きです。というか清水さんが大好きです。
表題作以外の作品はいずれも主人公のエッチはありません。
「独占欲」
母親の再婚相手との、恋愛とも言い難い精神的つながりの切ないお話。
「モンパパに愛を」
コミカルなタッチの麻雀漫画。私は別にどっちのカップリングでもアリです…。美女と野獣カップルも案外いいものです。
「月の魚」
文学的で不思議で綺麗で、そして淫靡な雰囲気のお話。
最後はちょっと悲しいです。
(携帯の配信で読みました)