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seishun girigiri over line
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「青春ギリギリアウトライン」の続編になります。
「アウトライン」の方が高校生の青春もの。二人の恋愛パートのみならず、仲の良い友達同士で集まってダベっていたり、お弁当を食べてたりと言う、男子高校生の日常がすごくナチュラルに描かれておりまして。
男子高校生の力の抜けた日常みたいのが大好きな私は、大変萌えたものです。
そして今作の「青春ギリギリオーバーライン」ですが、前作で結ばれた二人の一年後。
前作では「男同士」という壁に悩んだ二人。
高校三年生になり、進路や相手の将来と言う新たな壁にぶつかった二人が丁寧に描写されています。
シリアス度はグッと増し、前作からもう一歩踏み込んだ二人の関係が見所になってます。
内容ですが、野球部のエースとして将来を期待されている檜山。
そんな彼が野球を辞めると言う噂を聞き、それが自分のせいだと勘づく渡島。彼の将来を考え、距離を置く事を告げますがー・・・、というものです。
まず萌え所ですが、前作に引き続き、男子高校生の青春と友情。
檜山と渡島の他、二人の理解者である石狩に、明るいお調子者の胆振。
この4人の友情がすごく等身大で、なんかほのぼのするのです。
力の抜けた感じの会話とか、背中に負ぶさるみたいなナチュラルなスキンシップとか。高校生、可愛いな!!みたいな。
あと、先にも書いた通り、前作より一歩踏み込んだ二人の関係。
前作でも檜山はですね、野球より渡島を優先しちゃうダメダメな部分がありました。何と言うか、檜山にとって野球と言う存在が軽いワケでは無く、それ以上に渡島が大切なんですよね。おそらく。
渡島がとにかく大好きなんです。
今作でもそれは変わらず、その事で檜山を心配した渡島が身を引こうとする流れ。
渡島の健気さが泣かせてくれます。
そして檜山はちょっと情けないぞーーー!!!
まぁ最終的には、檜山が結構な男前ぶりを見せてくれ、丸く収まるのですが。
ここのシーンがとてもとても感動的でして。
この二人、互いに好きで好きで仕方ないんだなぁと、すごくホッコリ来ました。
そして個人的にニマニマしたのがですね、二人のエロシーンです。
前作では繋がれた事を喜びながらも、あまりの痛さに檜山を殴ったりしてた渡島。
それが今作では超色っぽく敏感に!!
シーン自体は少な目ですが、この部分でも大人になった渡島をぜひご確認下さい!!
社会人になり、同棲している二人まで拝めて大変満足しました。
二人の物語は、ひとまずここで一区切りらしいのですが、10年後、20年後の二人もぜひ読んでみたいです。
その都度新たな壁にぶつかるのでしょうが、二人で乗り越え、絆をまた強くしていくんだろうなぁと思わせてくれる・・・。
ぜひ続きをお願いしたいです!!
前作青春ギリギリアウトラインも読み直して、今作を読みましたが超王道DK恋愛物。
余程な性癖持ってる人じゃない限り、安心して読めるBLです。
ワンコ檜山もかわいいし、ツンデレ渡島もかわいい。
ツンデレ嫌いの私でも可愛いと思える柔らかいツンデレです。
私の読み取り方が悪かったんだと思うのですが、作中で檜山がなぜ「野球やる気ない」に繋がったのかちょっとわからなかった…
渡島に夢中で野球が疎かになった?…やる気無くす程の執着描写は描かれてなかった気がするが…。
野球自体本当にやる気がなくなった?…そこまでの野球描写が無いからなんとも…。
と言う感じで、たぶん一番メインの大事な盛り上がりパートだった所をうまく読み取れなかった。
そこをうまく理解できてたら、その後の展開からラストまですごい疾走感で読めそうだったのに…と。
しかし、檜山の渡島への一途さ、渡島の檜山への思いやり、どちらも伝わるすごくギュンギュンする作品でした。
前作、野球モノが好きで続編やっと読めました。
檜山は変わらずというかより渡島が好きで仕方がない様子。そのせいで野球に身が入らないのかバッテリー相手の捕手に渡島が釘をさされてしまうという。
それで渡島は檜山と距離を置き、檜山は野球、渡島は受験をがんばるという本格高校生モード。
おかげで檜山は地方大会の決勝まで進み、大学からスカウトがきたので渡島の判断は間違っていなかった。
檜山の将来を考えると渡島は自分が重荷になってしまうと考え、高校卒業時に別れを切り出すのはわかるけど勝手だな〜と檜山視点になってしまいました。
結局は檜山があきらめるはずもなくプロと社会人になっても良き関係が続くところまで描いて下さってとてもよかったです。
萌えどころは、地方予選決勝の敗戦後、檜山たちの宿舎を渡島が訪ねて密会(言い方)するところです。
野球BLもっと増えてほしい〜と切に願います。