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father fucker
真×明
まだ読んでいなかった暮田マキネ先生の神作品を読んで、本当に良かった。
主人公の高校生の真と、
義父の明との歪んだ切ない愛の物語は、
胸がえぐられるようなもので、
それぞれの空しくて届かない想いが涙腺ブレイクほどエグい。
明、
亡くなった親友で真の実の父親であるマコトへの片想いを抱える。
一生届くことのない気持ちが、
マコトに似ている真を身代わりにして、
その行き詰まる姿が見ているだけで虚しくて苦しい。
真、
明の中にはマコトが残っていることは理解しているのに、
必死になって、明の心を自分に向けようとする。
ただの息子としてじゃなく、
一人の男として見てほしいという叶わない想いがもう・・・
いつも上から目線を張ってみても、
明に捨てられる時に心細い一面が襲って、
その乱れる姿にグッとくる!
家族が欲しかったマコトの家族になれない明。
明との父と息子という家族関係なんていらない真。
2人の「平日は親子、週末は恋人」という空回りの悪循環が、
うやむやのままが刺さるところ!
読み進めるにつれて、
自分の感情に正直と嘘の境界線に揺れ動く明の様子と、
2人が少しずつでもお互いを必要としていることが見えてきて、
背徳ながらも愛が形で表れる瞬間に胸がいっぱいになりました。
新刊の『はじめて、はじめました。』も大好きで特典全部集めてしまったほどなのですが。
暮田マキネ先生の真骨頂といえば、やっぱりこの作品のような薄暗ーーい、不穏な気配のする執着攻めストーリーだと思います。
息子×義父の物語で、読む人を選ぶ作品ではあるのですが……
個人的にマキネ先生の作品の中で一番好きな作品で、ちょくちょく読み返しています。
表紙の明の右目下の二つのホクロ、目線の送り方からしてもうセクシーでゾクゾクが止まりません。
義理の親子という禁断の関係、年齢差、受けは攻めの父親(受けの同級生)のことが好きだった…などゾワゾワする要素てんこもりで、大変大変萌える一冊です。
(性癖大丈夫かな自分、と自分のことがちょっと心配になる)
はあ…受けに追い縋る攻めって最高。
新刊がとにかく良かった……!という事で先生熱が再燃‼
好きな先生作品をゆっくり読み返す何とも贅沢な休日です(*˘︶˘*).。.:*♡
先ずは私の中で禁忌と背徳に滾る萌えを叩き込んで下さったこの作品!
しっとり進む雰囲気の中に激しい劣情を感じて仕方ない
エロではなくエロス!
何回読んでも新繊に萌えられる
読む時々によって真視点、明視点、時にはマコトや紗絵、そして単なる傍観者として様々な角度から読む事で得られる感情があります
そしてどう読んでも切ないのです…
この作品からしか得られない切なさを求めてしまうのを止められない…
そうして何度も読んで小さな変化に気付きまた萌える
先生が丁寧に繊細な描写をしていらっしゃるからこそ反芻出来る余韻です
こういうギリギリに所を抉られるような、切り込んだ切ない作品って見つけようとすると中々見当たらないんですよね…
絶妙~なバランスの1冊
替えの効かない大事な1冊です(どの作品もですが…!)
真はあれから成長したかなぁ~?
きっとイイ男に成長してるだろうなぁ…
明は素直に甘えられてるかな~?
渋みとかちゃんと出るのかな?色気だけ増してそうだなwww
なんて…妄想してしまいますフフフ
カメオ出演とかナイかなぁ~???なんて贅沢な願いをひっそり想ってしまいます
このタイトルと言えば、
私世代は内田春菊さんの小説の方を思い浮かべてしまう。
あちらは、実の母黙認で義父に娘が犯される話でしたが、こちらは義理の息子が週末に義父の思い人の身代わりに義父を抱くお話です。
義父[明メイ]・父[真マコト]は高校の同級生で親友。高校の時から[真マコト]に密かに恋していたが叶わぬ思い。父は母と付き合いだし、そのまま結婚。妊娠中に[真マコト]が事故で死去、どんな経緯かはわかんないけど、[真マコト]の親友[明メイ]と再婚。だけど、恋愛感情で結婚した訳ではないから15年後、離婚。[明メイ]と全く血のつながらない息子[真シン]との2人の生活が始まる。
それぞれの登場人物の心情が複雑
亡き父[真マコト]:親友からの恋心、気付いてたんじゃないの?その描写はないけど
義父[明メイ]:ゲイネコでどんな経緯で結婚したのかわからないけど、この感じだとサエとはセックスレスっぽい。定期的に出会い系で行為の最中に[マコト]と呼ばせてくれる人とワンナイトを繰り返してる。成長するにつれシンがマコトに似てくるのが複雑な想い。
母[紗絵サエ]:何も知らずに15年間過ごしてきて、きっとセックスレスが原因で浮気&離婚したんじゃないかな?メイからの実はマコトの事が好きだったとのカミングアウト、聞きたくなかっただろうな。
息子[真シン]:父と同じ漢字で読み方違いの名前付けられるってすごく複雑。想いが強すぎる。幼少期からパパっ子。実の父ではない、メイがゲイネコと知って恋愛の意味での好きに確信。父マコトの身代わりでもいいから抱きたいと毎週末は義父と義理息子の関係から、同級生のマコトとメイの関係として性交する。
どの立場も地獄じゃねーか!
どのキャラ視点で読むかで感じ方が違う
なんて話描くんだ!(褒めてる)
天才か!暮田マキネ先生は!
細かい設定は全然書いてないんですけど、そうなのかな?と思って読みました。
あとがきに1話ごとの先生の補足があります。
この話の前日談の短編が別の単行本に収録されてるらしいので読んでみたいです。
シーモアで購入
完全白抜き
本日、先生のお誕生日という事で読み返し
先生、おめでとうございます♡ヽ(。・ω・。)ノ♡
大好きな作品が多過ぎる先生の作品
いつか既読作品のレビューをしたいな、ってずっと思っていました
そしてするなら絶対先ずはこの作品からって決めていた位に大好きな作品です
前日譚に当たる「All things I know」は未読です
そして今もずーっと読むべきか悩んだまま早数年…
なぜ悩んでいるかと言えば、この作品が大好きだから
ただこの1点のみ
大好きだからこの作品だけでも大満足
大好きだから関連する作品は抑えておきたい
好きなら読むデショ?でも前日譚のインパクトが強すぎるようだし…?収録されてる作品自体は苦手なメリバが多いのも気になる…
という理由で今も尚グルグル行ったり来たりで悩んでいます
とは言え!
現時点でやっぱりこの作品が大好き‼な気持ちは初読み時から変わってないし、好き度で言えば落ち着いて読めるようになった分理解が増して好き度はグングン上昇↑↑↑
なので純粋にこの作品でのレビューを残したいな、と♪
この作品はこんな気分の時に読んでます
▶一筋縄ではいかないような許されない恋のお話しを読みたい
▶歪んで見える共依存と純愛の境界や執着を見守りたい
▶年下攻めの刺さるようなピュアさと年下なのに受けを甘えさせる事が出来る潜在的な男前攻めを可能にする不安定な年ごろの攻めが見たい
▶年上の妖艶さと素直になれないしがらみや絆され過程が見たい
暮田先生ならではのクセのある作品の中でもどことな~く仄暗さの漂う今作はしっぽり読み耽りたい時にピッタリで、いつも私の欲望を満たしてくれます
そして私はこの作品で先生の虜になりました♡
先生作品全作読破は出来ていませんが既読作品は全て満足度の高さが半端ない、テーマ性のある唯一無二の作品創出に長けた本当に素晴らしい先生!
作品共々大好きで応援しています(*´▽`*)
新作の単行本化が待ち遠しい…!
内容詳細は核心突いたネタバレは無しのレビューにしようかと思うので気になる方は是非詳細記載のある素敵なレビューをっ‼
私の読みたい気分にちょっと分かるかも?と思って下さる方が居らっしゃれば是非ともご一読ください♡
最初読んだ時の感想は「え?」だった。全然理解できないし、二人が何をしたかったのかも分からなかった。でも読み返すと段々「あ、ここでその描写が!!」などの発見が面白かった。これは私の意見だけど国語力がない人はほんとにこの漫画の良さが分からない作品だと思う。それだけ内容が複雑でおもしろい。親子という設定で地雷の人もいると思うが、地雷がない人は絶対読んでほしい。
ネタバレ注意!!
良かったところ
とにかく絵と設定が大好き。いい感じの背徳だし、二人の心情が細かく表現されている。感情移入がしやすかったからめちゃ泣いた。ほんとに何回読んでも泣ける。
ちょっと残念なところ
話が難しすぎる!(多分私の国語量がないから)解説を書いて欲しかったなぁって結構思った。国語、力入れます
とにかく泣ける。ほんとに泣ける。最後はハッピーエンドだけど泣ける。ちなみに私は読むたびに泣いています。ほんとに何回読んでも泣ける。切ないハッピーエンドが好きな方は大好物かと思いました
以前から気になっていたもののタイトルで少し敬遠してました。
つむぎくんのさきっぽが思いの他良かったので暮田マキネ先生の他の作品も読んでみようと思いました。
ファザーファッカーというタイトルからガチ親子だと思っていたのですが、血のつながらない親子でちょっと安心しました。マコトのことが好きだった明。亡くなったマコトに変わり父親になったけど、自分が好きだったマコトの息子の真は成長するにつれてマコトに似てきて、セックスする関係の義親子。
明が真に抱かれるときにマコトを思って抱かれているのが、明のこと大好きな真には辛い。でも好きだから明の弱みを握って抱いている。
明は真と距離を置こうと離れるけど、真は追いかけてきて。やっとマコトではなくて真のこと好きだって気づく明。
なかなか理解できない関係だけど、好きな気持ちは止められない二人が、切なくてでも、離れられないところが良かったです。
明の寂しさを埋めてあげるのが真だったけど、それ以上の感情に気づいて一緒にいることを選ぶ二人がもうお互い相手がいないと生きていけないくらいの重めの愛が素敵でした。
作者買いです。流石暮田マキネ先生ですね、、少し不穏な空気の漂う、歪な愛だけど真っ直ぐで本気の愛、、先生の魅力の詰まった素敵な作品です。
明(受)は親友のマコトが好きでしたが気持ちを伝えられないままマコトは亡くなります。その後マコトの息子・真(攻)の育ての父親になります。徐々にマコトに似ていく真(攻)にマコトを重ねてしまい、週末はマコトとして恋人になってもらい身体を重ねます...
とても不穏な作品ですが、愛で溢れた魅力的な作品です。中盤はしんどさもありましたが読後感はわりと爽やかで暖かい気持ちになりました!
最初に読んだときは明(めい)にイライラして、ちゃんとすべてを読み取れませんでした。
その次に読んだときに辛うじて評価だけ入れたようです。
でも今回読み返したら、「神」なんだよなあ。
どうして評価だけ入れるなんて、中途半端なことをしたんだろう、過去の自分。
生まれる前に亡くなった生物学上の父であるマコト。
ひとりで子供を産む心細さから、マコトの親友だった明と結婚したサエ。
片思いのまま、気持ちのやり場を永遠に失った明。
そんな明に「マコト」のフリをすることを強引に持ちかけた真(しん)。
土日だけ「マコト」になる真の本心は…。
『還らずの夏』に収録されている【All things I know】の続編でございます。
真がマコトの存在を知ったきっかけや、明の木曜日の過ごし方の件が描かれているので、読んでからの方が引っ掛かりなく読めると思います。
自分を見てほしいのに、見てもらえない。
いつまで経っても行き場のない想いが消えない。
心を欲しながら、体しか縋るものがない。
やるせない話です。
マコトにとってはどこまで行っても「親友」だった明。
マコトとそっくりに育った真にとっては、本当の父親じゃないと知る前から好きな人。
好きだから他の人に抱かれてほしくないのに、自分が抱いても、結局は「マコト」という自分じゃない存在に抱かれている明という図式が、考えれば考えるほど切ない。
罪悪感を消すために「マコト」に固執する明も切ない。
それに誰よりも家族を夢見ていたのに、我が子を抱くこともできなかったマコトは悲しい。
行き場のないやるせなさがあらゆるところに溢れていてつらい。
そんなアンバランスなバランスが崩れていく様子の描き出し方が見事です。
真は自分を見てほしくて、明は変わっていく自分の心を偽るのが辛くなって。
誰が悪いわけでもなく、みんな、ただ誰かを好きになっただけなのに、どうあっても拗れてしまう。
心理描写もモノローグも、刺さって来ます。
たった1人の人間を選ぶために、それ以外の全てを捨てられる。
たった1人の人間を選ばないことで、そのひとのしあわせを願う。
愛の示し方は違っても、どちらも深い愛。
手を伸ばせば離せなくなると分かっていながら、伸ばさずにはいられなかった心情が紙面から溢れてくるようでした。
最後に本当に蛇足で、お目汚しですが。
時系列マニアなので、つい気になってしまう辻褄。
真は高校1年生で16才。明は35才設定だったはず。
マコトは21才で亡くなっていて、この作品では「15年前 千塚真という青年が事故で亡くなった」とある。
15年前にお腹の中にいた赤ちゃんは、今、14才じゃないだろうか…とか、マコトと明は同級生だと思っていたのですが、明と真の年の差が19才なのは…とか、つい考えてしまう。
いや!そんな些細なことは!どうでもいいの!と思いつつ、気になってしまう。姑でしょうか。
ストーリー的には見たことがあると言う設定ですが、組み立て方がとても上手い作家さんだと思います。
まだまだ読みたい、と思わせる力がすごい。
先生の他の作品も拝読していますが、私の浅い本棚だと、続きが少しでも読めるのは木陰~のさきっぽで木陰のキャラがでて来た位です(ばんざいした)
今作もとても綺麗に終わっていますので、これ以上は望めないし、下手に動かす事によって作品事態が歪むかもしれない。
二人の将来の障壁はもう無いと感じましたので、以降は必要ない。
最後のお話の、受けの、攻めへの足の指への執着にじんわりとした熱を感じました。