四人のにびいろ(1)

yonin no nibiiro

四人のにびいろ(1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神113
  • 萌×250
  • 萌36
  • 中立10
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
28
得点
883
評価数
216
平均
4.2 / 5
神率
52.3%
著者
akabeko 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
四人のにびいろ
発売日
電子発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396784409

あらすじ

俺を蹂躙しながら兄貴は
あてのない愛を欲して叫んでいる

ヤクザ一家の息子、誠と相は異父兄弟。

母親に愛されなかった誠は、
癇癪のような性欲を相にぶつける。
相は、兄のたぎる熱を穴で受け入れたのだった。

異様なつながりを経て、
主従関係を結んだ二人はヤクザとなった。
誠が囲い始めた愛人・ベティの逃亡をきっかけに、
ベティに惚れたヤンキー・勇が
十川兄弟の歪な関係に引きずり込まれ…!?

表題作四人のにびいろ(1)

ヤクザ山之辺組の若頭
誠の愛人

同時収録作品四人のにびいろ(1)

異父兄
異父弟

同時収録作品四人のにびいろ(1)

巻き込まれ型ヤンキー
ヤクザの愛人

その他の収録作品

  • Bonus track

レビュー投稿数28

結末まで読んで神。4人の幸せを願わずにいられなくなる物語

全3巻読んでのレビューになります。

いや………泣くッッッ
めちゃくちゃよかったです。

ヤクザ一家の異父兄弟、兄の誠と弟の相(あい)。
誠の愛人ベティと、ひょんなことからベティと出会うヤンキー・勇(ゆう)。
この4人が織りなす、歪と純愛が入り混ざるバイオレンスなラブストーリー…みたいな感じでしょうか。

最初はやっぱり、キャラクターそれぞれの心情や行動原理が掴めきれずそこかしらに不穏な空気が漂ってます。
誠、乱暴だし狂犬すぎない?
相って誠に従属的すぎない?
ベティ何者?(マジで何者!?)
勇くんは、多分良い子…(;_;)

そんな得体のしれなかった彼等の内側に触れていくごとに、呑み込まれていく…
魅力が少しずつ少しずつ分かってきて、胸をガシッと掴まれました。
4人ともみんな好き。みんな、どこか愛おしい。

誰に対しても乱暴で、愛人であるベティのことでさえ、執着心はとても強いのに扱い方はまるでオモチャのようで尊重しない。
そんな誠の中にある根幹。誠の今を形成した幼い日の過去。
誠と、誠の父親を恨む母親。母親は、誠と父親の違う相だけを愛した。
親からも誰からも愛情をもらえなくて、母親から愛される弟の真似ばかりしていた。
なんで自分だけが愛されないか、分かるわけもなくひとりぼっちだった幼いころ…

幼い誠が本当に可愛くって、なんだか泣けそうになるんです。

ベティは母親に似ている。
誠は、母親に似たベティを支配して蹂躙して、甘やかして甘やかされて、無意識のうちに母親への復讐と愛情をベティで消化してるんですね。
そして、唯一自分を認めてくれた、父親の部下である山之辺のことを親父と呼び、本当の父親のように…それ以上に、忠誠を誓っている。
誠にとって擬似でもなんでも、"愛をくれる家族"が必要だったんです。

高校生の頃の誠と相が、初めて身体を繋げた時の描写は胸が苦しくなりました。
ちなみに相、人相的には完全に攻めっぽいですが受けです。
なかば強引に誠が相を抱いたように見えて、どことなく相がそうなるように誘導しているようにも見える。
ひとりぼっちで可哀想な誠を、受け入れられるのは自分しかいないのだと。

誠に比べて相は、母親から愛されて育ち、優秀で周りからも一目置かれて、上手く生きているような感じに見えます。
けれど相も、本当は酷く歪で欠けているんです。
相の歪さは2巻以降でより分かっていきますが、この時点ではまだ、狂犬な兄の面倒を献身的に見る良く出来た弟、みたいな感じでしょう。

そんな、本当はすごく欠けている相と、同じくすごく欠けている誠。
そうでありながら生きていくためには、
こんな自分でも愛して、愛されたいのは、お互いだけなんだという気持ちが相から伝わってきて胸が苦しい。

そもそも身体を繋げようと相が思ってたかは分かりません。私はこの頃の相は、決して最初から、身体で誠と繋がろうとしたのではないんじゃないかと勝手に思ってます。
でも、誠が、女性を受け入れられず抱くことの出来ない誠が、母親の腕に抱かれることすらなかった誠が、自分の身体に慰めを求めてきた時…
愛を知らない誠に、自分が少しでも与えられるなら…
そんな気持ちだったんじゃないでしょうか…
"俺の胎でよけりゃいれてやるよ"
この心情に、相の歪だけど誠への深い深い情が
見えて切なくて愛おしいです。

誠は、相のこと、どう思ってるの?
本当に愛してるのはベティなの?

相は、ベティだけを抱くようになった誠を見て、どう思ってるの?
誠のこと、どこまで本気で愛してるの?

ベティは、誠のこと、どう思ってるの?
自分を助けた勇のことは?

勇は、ベティとどうなりたいの?
どこまでの覚悟があるの…?

四者四様、気になることだらけです。
でもこれ全部、2巻以降でしっかり解消されていきます。
それぞれが抱えている過去、心情が丁寧に描かれていてもう全員が全員めちゃくちゃ愛おしいです。もう4人とも絶対に幸せになってほしい…

思ってた以上に濃厚で、芯のあるストーリーとキャラクター達。
脇のオジヤクザ達も良い味出してます。
私は特に、山之辺さんがめちゃくちゃ好き…
1巻時点では、どことなくやなヤツ〜くらいの気持ちでしたが、次巻からです。次からが重要なんです。
いいですか?重要なことなので2回言いましたけど、刺さる人には絶対刺さる山之辺さん、めちゃくちゃ素敵なのでぜひ!!2巻も3巻も読んでみてくださいね!!!





1

バイオレンス バブちゃん!

3巻読んで世界観に圧倒されました!!

誠のキレ具合がヤバい!かわいい!拗らせすぎた純粋さ~~~かわいい!!
俺はなんだってできる!!って顔して突っ込みながらバブちゃんだったのとんでもなかった。
腹に入れてるのに完全に抱かれている(尊い)

誠のぶっ飛びを包み込んでくる相の拗らせ具合も狂おしくて最高!!
「俺の胎でよけりゃいれてやるよ」と、誠を受け入れる姿が男前!!
だけど、相は相で誠がいないと駄目なのたまらん!!静かに熱くご執心!!囲い込み!!食らいつき!!っぷりが危うくて最高!!
血の繋がりがあるのは特権!俺が一番近い存在!!ってのをグイグイ押し出してくる ドでか狂心最高!!

見事な胎内回帰!!温かさにしみじみしちゃいました。

任侠義兄弟成分を濃縮も濃縮な殺伐さ、面倒臭い怨み嫉妬のドロドロもおじさん達!!漢の拗らせは栄養満点!!!


最初から最後まで誠が可愛くてしかたなかった。
去勢はって頑張ってる子がヨチヨチされてるの愛おしい!
想像の斜め上の上の行動してくるの面白くて、人質無視してぶっぱなすのも、カチコミのとこも、両手叩いちゃいました。
破天荒キレキレ取り扱い注意な狂犬が よしよしギュッてされにいくの可愛すぎる。
相には全力で横暴働いてるの甘えよね…

相と誠、俺を見てくれ!!と噛み付くように離してくれない片割れがいて良かった!!!!!


3巻の中に、2カプ収まって、満足感あるのもすごい(永遠に見てたいですが!!)
六勇も光の射し方がとても良い…
自分の居場所や価値がないと諦め全開だった六が勇の底抜けさに かわいいかわいい甘やかしたいってなってるのがとても良かった!

誠ベティの間に恋愛的な愛はなかったにしても、一緒にいて満たされるものがベティにもあった、何かしらの愛はあったと思いたいところです。

1

逃げて〜!

ヤクザで近親で人前でペットで暴力で、うわ〜。こんなお話だったとは。

誠が不憫ではあるのですが、愛され方を知らないとはいえ今の暴君ぶりは…。
相も誠が可哀想で贖罪のつもりかなんでそんなことを…。さっさと逃げて違う生き方をすれば良かったのに。

ベティ、どこで捕まったの?嫌じゃないの?

勇くんが巻き込まれてあれよあれよとやばい目にあって。あんなこと最初にしなければ!

うーん、とにかくしんどい。どこから正せばいいのか。タラレバを考えてしまいます。

1

とにかく推したい

ヤクザものは正直苦手ですが、この作品ほど萌えて萌えて仕方がない漫画はない!心臓えぐり取られるほど萌えます。akabeko先生の魅力がぎっちり詰まったすごい作品です。四人の関係性に萌える、愛し合う必然性が見事に描かれている!刺青の美しさも見ものです。読んで損はないかと思います。ぜひ!

1

いい話だ

黒髪の弟は受けて、とても葛藤して、しかし骨科の年の上でまた私の趣味で、ああ。やはりakabeko先生がこの不思議な物語を作ってくれたことに感謝します。(英語から訳す)

2

4人のこの先が楽しみ

ドロドロですねw
ヤクザものも、愛憎ものも嫌いじゃないです。

兄弟ものと、レイプが苦手です。
でも、相と誠の場合は、そこまで抵抗がなかった。
この異父兄弟は、愛憎関係にあるけど、恋愛として関係を持ったわけではないですもんね。少なくとも誠は。この時点では。
誠は、憎しみ、依存、欲望のはけ口、唯一受け止めてくれる相手として、相を犯したと思っているんですが。

相は誠が可哀想で、自分だけが誠を受け入れてやれると思っているし、実際そうしている。
誠から母親を奪った罪悪感もある。相が悪いわけではないけど。
でも幼い頃から、愛されたくても愛されない誠を見ていたら、真が可哀想で仕方ないと思っちゃいますよね。
そうなると、誠から逃げるか、共に生きるか…相は後者を選んだ。

この先、4人がどうなるのか全く読めなくておもしろいです。

追記
帯に「全員横恋慕」とあるけど、ベティは誰か好きだったの?… 3巻まで読んでそこが謎でした(理解力不足かな)

0

予測不能のストーリーにハラハラ

試し読みで止まらなくなり、購入に至った作品でした。
毛皮をまとった男との逃避行から、ヤクザの世界に迷い込んでしまった勇の話から、徐々にメインはヤクザの兄弟の話に移っていきます。

この誠と相の兄弟の関係性が非常に複雑で、興味深いです。
お互いに向ける感情はこの時点ではまだよく分からないですが、ただの憎しみや嫌悪ではないなというのは分かる。
半分だけど血のつながりのある弟への兄弟愛。
自分が手に入れる事が出来なかった母の愛情を一身に受けて育った相への嫉妬。
愛されず育った誠への哀れみ。
自分が母親も父親も奪ってしまったという罪悪感。
身体を繋げた事から生まれた何らかの感情。
きっと複雑な思いが渦巻いているんだと思う。

勇を使って裏切り者に仕立て上げられてしまった相がどうなるのか…怖くもあり、楽しみでもあります。

また彫り師にデザインを頼んだという和彫りの全体像を早く見たいなぁ。

0

まだわからない、だけど…

まだ1巻、この物語には続きがある。
だから、まだ四人がこれからどんな道を辿ってゆくのかはまだわからない。
わからない、けど…
ものすごく惹き込まれてしまっていることだけは間違いありません。

異父兄弟の誠と相はヤクザ一家の息子。
兄の誠は幼い頃に母親から愛されなかったせいか、
女性が苦手で、暴力の塊のような男。

弟の相は一見すると、頭が回って常識的な人間に見える。
しかし、その内に兄・誠への哀れみなのか、愛なのか、
歪んだ執着のようなものを抱えているように思える。

「兄貴はかわいそうだ。」
そう言いながら、殴られることも、
抱かれることすら許してしまえるそれは一体なんだろう?
恋情か、憐憫か、
あるいは誠に与えられることのなかった、母に代わって弟が与える母性か。


誠が囲う愛人・ベティは美人で艶っぽく、ただただされるがままで、
今のところは何を考えているのか、まだよくわからない。

そんなベティに惚れてしまったのか、正義感からか、
彼を救おうとしたばかりにヤクザのいざこざに巻き込まれてしまった勇。

そんな四人の生き様が複雑に絡み合ってゆく物語です。
誠と相、ベティは元々裏の世界で生きる人たちですが、
勇に関しては突然日常から非日常へ引きずり込まれただけ、可哀想に…。

兄弟の歪んだ因縁が向かう先はまだまだ見えてこない。
登場する人間たちもみんなどこか影があり、決して明るくもない。
だけど、見えないからこそ、暗闇に囚われてるからこそ、光を求め、
そんな彼らのもがき続ける姿に私も強烈に惹かれてしまったのです。

1

燻る火種、暴発前夜。

これは完結してから読もうと決めていた。
だってジリジリが止まらないと思っていたから。意外にも早く完結したんだな、というのがまず驚き。
4人の〜と、あるけれど。とかくこの1巻に関しては、誠と相の兄弟に焦点が当たる。
激しい暴力性を隠しもしない誠。誰にも愛されず育った誠に憐憫とも言える気持ちを寄せる相。
「兄貴はかわいそうだ。」誠の暴力も欲情も全て受け止める相のそれは、愛か、哀か。
冒頭、ベティと呼ばれる誠のセックスの相手をまっ裸に毛皮という格好で街路に立たせ、通りがかりの勇が驚いて、手を引いて逃げるという。非日常な掴みには本当に引き込まれたんだが、こと誠と相の物語に限って言えば、あるあるな気がしないでも無い。
虚ろな流し目も色っぽいベティは、手を引かれたまま勇と逃避行するかと思えば、普通に直ぐに連れ戻される。彼のその表情からはおよそ感情が読めない。ベティは諦めた様にただ誠に抱かれる。それでいて、勇の事も気にはしている。
勇はラーメン屋を営む祖父しか家族は居ない。真っ当では無いかも知れないが、比較的フツーの青年だ。ただベティの垂れ流す色気に当てられて巻き込まれて行く。ラーメン屋の祖父がいい。「あんまりややこしいのに首突っ込むなよ。」と言うだけで。驚きもしない。勿論咎める事は無い。フツーは孫が裸の男を連れ込んで来たら慌てるだろうに。

ベティも勇も。この兄弟の捻れた愛憎に巻き込まれただけ。
彼等にも何か進展あるのかな。
ところで、ベティという渾名はやっぱりアレかな。アメリカの人気キャラクターのベティちゃんかな。 黒いふわふわの髪。色っぽい体。だからファーを纏わせているのかな。
勇の緊張感ある表情や笑っている様で怖がっているかの様な誠の表情はさすが、akabeko先生。
不穏な空気を纏わせて、次巻へと続く。

4

エンドマーク見届けるまで死ねない。

何度も読み返した作品なので、初めて読んだ時の感想をひっぱり出して書きます。

akabeko先生の作品は電子版で買えるものは当時コンプリートしていましたが、最後に買ったコレでまたガツーーンとやられました。魂持っていかれて抜け殻になりました。

相(弟)と誠(兄)を軸に話が進んでいきます。「これは『愛と誠』ではないのか?」というレビューを読んで、なるほどと思い、何か参考になるかと梶原一騎大先生の「愛と誠」のあらずじだけなぞってきたりしました。

というのも、正直この「にびいろ」の話が私には分かりにくかったから…。(面白いですが!!)
分からないのにめちゃくちゃ面白い、という天才の作品です。

「愛と誠」は、幼い頃 愛を助けた王子様なのに手の付けられない荒くれものになってしまった誠を、愛が愛と金の力で更生させようとする物語だそうです。
そこを踏まえると、クズでゲイで荒くれものの兄、誠を、弟の相が全てささげて更生(?)させようとする話なのかなぁとふんわり思うくらいで良いのかもしれません・・・。

この兄弟、弟の相が兄のごとくしっかりしていてゲイでもないのに、堅気として生きて行けたのに、なぜクズの兄に一蓮托生(性的関係含む)しているのか、1巻では詳しい心情まで読み取れません。
その先を考えるだけで血が躍る感じにはなります。

akabeko先生は受と攻のパターンを裏切ってくれるので面白いです。
誠と相も相の方がしっかりした兄のような雰囲気。
私はこの相の夢女になりそうなくらいノックアウトされました。雄っぽいのにセクシーすぎる。

読み終えた時の「え?もう終わり?マジで?2巻までどう生きればいいの?」みたいな喪失感がすごかったです。

追伸:誠183センチ(攻)、相186センチ(受)で、お互いが初めての相手です。こんな萌えるシチュエーションありますか・・・?

3

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