世界は尻尾でできている

sekai wa shippo de dekiteiru

世界は尻尾でできている
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×227
  • 萌17
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
239
評価数
60
平均
4 / 5
神率
26.7%
著者
本庄りえ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784537137033

あらすじ

『半獣人』と人間が共存するようになった現代――。
公務員で半獣人の生活をサポートする伊織は本気の恋愛ができず、セフレで性欲を発散するゲイ。
突然孤児となった半獣人・凜久と一緒に会いに行った相手は、凜久と同じ絶滅寸前の日本オオカミの半獣人・強羅だった。
「子供の前でセクハラするとはね」思わず強羅の尻尾を触ってしまった伊織に、人気小説家の彼がニヤリと笑いかけ...!!野性味があって気さくな彼は伊織のタイプど真ん中だった。ノンケで獣人だから望みなんてないと伊織は言い聞かせるが...。
「アンタやっぱいい匂いだな」急に密着してクンクンする強羅。“やらしー匂い"だと言われて動揺する伊織は、首筋を噛まれて感じてしまい―...!?
1人ぼっちの彼らが織りなすモフモフ胸キュンストーリー!!

表題作世界は尻尾でできている

(日本オオカミの半獣人),作家,26歳
公務員,28歳

その他の収録作品

  • しっぽは巡る(描き下ろし)/あとがき

レビュー投稿数6

凛久くんが愛おしい

凛久くんがただひたすらにかわいいです。
お絵かきと砂場が好きで、優しく素直なニホンオオカミの半獣人の子供の凛久くん。
家族を失った身の上で、彼の涙に度々切なくなりましたが、彼の生来の愛くるしさと彼の周りに段々と築かれる新たな「家族」の存在に心が暖かくなります。
強羅と来島、そして凛久くん。孤独と諦めていた三人が、愛し愛される存在を手に入れられたことがとても幸せに感じました。

ただ、欲を言えばもっと強羅と来島の二人の過去の掘り下げやセックス以外のイチャイチャ、家族になった後の三人の日常が見たいなあと思ってしまいました、!
凛久くんの一目惚れの時のお話とかあれば、みんな絶対かわいいだろうなと笑

萌と萌2で迷いましたが、全体的な凛久くんの愛おしさと、『しっぽは巡る』の満足感、その後もう一度読み返そうと表紙を捲った後のカラーイラストの破壊力に幸せが溢れたので萌2です。

2

素敵な家族愛

とても良かったです。
半獣人てなに?と思っていましたが、人間に耳と尻尾を生やした見た目で獣の姿になることはないんですね。

強羅と伊織は半獣人と人間というだけでも1つのハードルなのに、さらに男同士である。
そこに強羅と同じ日本狼の半獣人・凛久が加わり、まるで家族のような3人になります。
伊織は半獣人に偏見もないし、2人の幸せを心から願っている。
そして、お互いに惹かれ合う2人ですが、伊織はゲイなので分かるのですが強羅も?それとも本能で惹かれあったのでしょうか?
そのあたりだけ疑問でしたが、17年後の凛久の結婚式では胸が熱くなりました。
凛久の顔こそ出てこないのですが、強羅と伊織のやり取りが涙ものです。
読後はほっこり胸があたたかくなりました。

1

奥行きのある良さ

しみじみと良さが伝わる素敵なお話でした。
たんなる人と獣人系の恋物語じゃない、読み進めれば感じる奥行きの深い話と思いました。

いろんな動物の特性を持つ獣人系ひとと、人間とが共存している世界観です。

甘々な良さと、かなり長め濃厚なセックスもありますけど。何よりも、心情を双方向から追っていくのが説得力が有りました。

種を超えた恋も、種の存続も家族の意味も
同じ世界にいるのに隠された管理状況も。
もちろん、命の長さまで。
こう書くと、混乱しそうな内容ですが、違う。
しっかりと、本庄りえ先生が描ききってくださっていて良かった!よく、一冊にまとまるよなぁと思います。もう少し長くても読めるテーマだと感じました。

いや~でも昔ながらの縁側がある日本家屋。
和室でのセックスが、素晴らしいのなんの。
立ちバックで、障子を掴んで破れちゃうところ。個人的にめちゃくちゃ萌えました。

1

尻尾布団あります

ふらふらしていてタイトルに惹かれて購入。私のためにあるのでは!と思うような素敵なタイトル♡短いお話(re〇taさんでは149P)で好みだったんですが、伏線回収しきれてなくね?と思ったので萌です。尻尾、ケモがお好きで、さっくり読むものを求めている時には良いのではと思いました。web花恋に掲載した4話分+描き下ろし+あとがき1P+re〇taさん購入特典の爆笑4コマ漫画1Pでした。最初だけセフレさんが出てくるので、ちょっとでも嫌という方はご注意ください。

お話は獣人第二福祉課に勤める来島が、お子様を連れて小説家の強羅を訪ねてくるところから始まります。お子様は両親が事故で亡くなってしまったニホンオオカミの5歳の凛玖。同じニホンオオカミとして残っている強羅に、オオカミとしての心構えを教えてもらえないかと頼みに来て、二人は出会います。
登場人物は、攻め受けとこのちびちゃんとちびちゃんのお友達が少々といったところ。
半獣人の設定として、耳しっぽの出し入れは自由、ヒートがあるのと、人間とはやはり少し区別されているというものになっていました。

二人の恋バナはそんなにこじらせてなくて王道だと思いますし、色っぽさは普通かと思います。何より好きだったのがちび。超可愛い・・・攻めのしっぽ布団でお昼寝するところとか、5歳児ならではの可愛さ。描き下ろしに本編の17年後、そのちびの成長結果が描かれていて、幸福感倍増でした。
花恋の4話だけだどちょっと唐突終了で残念な気持ちになったと思うので、この描き下ろしは二重丸な気持ちです。

休日仕事中の一休みにさくっと読むのにちょうどよいサイズでした!!!!先生感謝!

7

血の繋がりがなくても家族になれる

初めて読んだ本庄りえ先生の作品です。
本庄先生は絵がお上手なので読みやすいです。

半獣人×日本人CP
日本オオカミの半獣人 強羅 経明と公務員 来島 伊織のお話。

2000年初頭から確認されてきた「半獣人」は、今では人間と共存関係になっています。
その中でも、日本オオカミの半獣人は絶滅寸前の危機に面していました。
凛久くんは交通事故で両親を亡くしてしまった日本オオカミの半獣人です。
日本オオカミの半獣人は、凛久くんと作家の強羅経明だけになってしまいました。

お話は、獣人第二福祉課の伊織さんと凛久くんが、強羅さんを訪ねるところから始まります。
イケメンですが、作家という職業柄どこか気難しそうな強羅さん。
でも、見た目と違って、ちょっとオレ様ですが、優しいので良かったです(笑)
5歳で両親を亡くしてしまった凛久くんは、他に身寄りもなく天涯孤独です。
凛久くんの泣いている姿や寂しそうな顔に胸が締め付けられました(涙)
そんな凛久くんを気遣い、添い寝までするようになった強羅さん。
最後は、凛久くんとの養子縁組を申し出ます。

出会いから2人をサポートし、見守っているのが伊織さんです。
伊織さんはゲイです。
彼氏はいませんがセフレはいます。
でも、セフレくん(名前不明)に本命が出来たため、セフレ関係を解消しました。
なにげに、セフレくんいい人だったな。
伊織さんは、強羅さんが「かなりタイプ」だったようです(笑)
でも、強羅さんは仕事上のお付き合いと、自分に言い聞かせていました。
ところがある日、強羅さんに首すじを噛まれてしまいます!
なぜ、首すじを噛んだんでしょうか?伊織さんが「いい匂い」だからかな?
首すじを噛まれたらゾクゾクしちゃいますよね(笑)
伊織さんだって、意識しちゃいます!
凛久くんを通じて、少しずつ距離を縮めていく強羅さんと伊織さん。
じつは、強羅さんも最初から伊織さんがいいと思っていたようです。
強羅さんは「人間のオスがいいかな」と伊織さんにアピールしていました(笑)

Hシーンは、伊織さんがセフレと1回、強羅さんと1回、合計2回あります。
強羅さんとのHは、ヒート中なのでエロさが倍増しています。
ちなみに、立ちバックをしている強羅さんのシッポが好きです(笑)
でも、強羅さんは伊織さんがゲイだといつ気が付いたのかな?
やっぱり、匂いなのかな。

個人的には、最後の強羅さんの告白シーンがあっさり終了してしまい、駆け足でエンディングになったことが残念でした。
伊織さんが強羅さんへの恋心と凛久くんの将来で悩んでいた分、両想いになる感動を味わいたかった(泣)
あと、伊織さんが小さい頃に遊んだ半獣人は強羅さんだと思うのですが、その伏線回収がなかったのでモヤモヤしました。

描き下ろし『しっぽは巡る』
17年後の3人が描かれているのですが、すごくいいお話なので、ぜひ作品でご覧ください。
とても幸せな気持ちになります。
大人になったイケメン凛久くんは、カラーイラストで見られますよ!

人間と半獣人が平等な扱いを受けるには、まだまだ課題や難問も多いと思いますが、誰もが平和に暮らせる日が来るといいなと思いました。
ケモミミの可愛さにほっこりし、家族の在り方にあたたかい気持ちになれる作品です。
1巻完結ではなく、続編があったら良かったなと思いました。
いつか、強羅さんと伊織さん、凛久くんが家族になり、モフモフするお話を読めたらいいなと思います(笑)

1

伏線の取りこぼしは故意?

半獣人と人間が共存する世界。
最後のニホンオオカミの夫婦が亡くなったことから、役所の獣人第二福祉課に勤務する伊織がひとり残された子供・凛久を担当することに。
ニホンオオカミとの半獣人は、凛久の他に作家の強羅しかいなくて…。

という始まりです。
伊織が家に近付いてくるシーンで、強羅が甘い匂いを感じるというフラグが最初から立ちまくっています。
さらに伊織には幼い頃、獣人の子供と遊んだ思い出があること、強羅は昔、この辺りに住んでいたこと、2人が2歳違いであることなど、伏線を張りまくっているのですが…。

あれ?
回収しないの?

伊織の匂いに触発されてか、予定より早い発情期を迎えた強羅がなかば強引に伊織と関係を持つものの、その後のCP成立は「あれ、言ってなかった?」という感じであっさり。
そのまま本編が終わってしまいます。
もう一度言います。

あれ?
伏線、回収しないの?

幼い頃、伊織が遊んでいた半獣人は確実に強羅ですよね?
「あのときから、俺たち、番になる運命だったんだな」みたいなシーン、あると思ってました。
「まあ、分かるからいいでしょ?」っていうこと?

凛久は可愛いし、独身で子育て経験のない強羅が孤児になった凛久を養子に迎える決断をする辺りも、あたたかくて良い話なんです。
伊織の忘れ物をいそいそ枕の下に入れる強羅も可愛いんです。
それから17年後の凛久の結婚式での強羅と伊織の会話も素敵なんです。
それだけに伏線、回収してほしかった…。
あんな軽い感じじゃなくて、もっと濃度の濃い番宣言をしてほしかった…。

最大の萌えポイントがあっさりすぎたせいで、萌えが萎む現象が起こります。
残念です。

1

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