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zenzi kun okari shimasu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
電子版で読みました。
表紙が好みだったのでずっと気になっていたのですが、予算的に後回しにしていた自分のばか。
本当に良かった!!
紙媒体も欲しくなってしまいました。どうしてくれる。
高校野球で活躍した亡き父の母校に通う後藤善次。
クラスメイトで授業中にいつも居眠りしている花岡の存在が気になる。
しっかりと大きな体格、優れた筋肉、花岡の恵まれた身体は善次がいくら欲しても手に入れられないもので…。
という始まり。
両親を早くに亡くして、祖母もすでに鬼籍。
鍼灸整体院を営む祖父に育てられた善次は母親似の細くて華奢な体型で、父親と同じように野球選手として活躍する孫を望む祖父の思いに応えられない自分に歯痒さと苛立ちを感じて生きてきた。
自分が求めても得られないものを当然のように持っている人間を疎ましく思うのが人間の悲しいサガなのに、善次はそうじゃないんですよね。野球を憎んで人を憎まず。
それでもやはり祖父に認められたい、父親のように受け入れられたいという思いが叶わないまま、どんどん大きくなっていきます。
花岡は花岡で問題を抱えていて、それまでちやほやしてきた周囲が一瞬で手のひらを返してくることを知って、人間というものが分からなくなっています。
野球というフィルター越しでしか見てもらえなかった自分を、初めて「花岡清行」として見てくれた善次に特別な感情がわくのは自然な感じでした。
感動すればするほど、レビューの言葉が固くなってしまう!伝わらない、この思い!
設定自体はそんなに新鮮ではないかもしれませんが、人物描写の妙なのです。
これはここでいくらわたしが言葉を尽くしても意味がない。読んで体感してほしい!ぐいぐい引き込まれるから!気付けば善次に感情移入してたはずが、花岡になってたり忙しいくらいこころと頭がフル稼働ですよ。
花岡を亡き息子そっくりだと言う善次のおじいちゃんが花岡に言うシーンとか!
最終話で、花岡を尊敬しすぎるがゆえに善次を目の敵にしていた翼(野球部)が、お父さんの写真を見てから善次に言う言葉とか!
花岡が翼に善次への想いを話すシーンとか!
感動の目白押しですよ。
トラウマとか劣等感とか人間不信、自己受容みたいなキーワードはあれど、重くないです。
笑えます。
笑いながら泣いている。それが神作品。
読んでください。後悔させません。
わたしがすごいすごい言い過ぎたせいで、「期待してたより…」となった方はごめんなさい。
表紙のほんわかさに惹かれて購入しましたが、期待以上に好きな作品でした。
求められている自分になりたくてもなれない葛藤を抱える善次くんに心打たれます。。。
高校生にして自分の能力を理解して収まるところに収まるという厳しい現実を受け止める強さと、ありのままの自分を見つけて欲しいという弱さみたいなものを持つ不安定さが素晴らしいです。そして、ありのままの自分を見てくれる相手を見つけ惹かれていく過程が一冊の中で丁寧に描かれていて、本当にずっと見守っていたくなります。
大満足の一冊です。
野球好きの祖父に育てられた善次は、野球をしていた亡き父には似ず、母親似の痩せ型女顔。祖父の願いには応えられず、コンプレックスを抱えていた。特技は顔を見ただけで相手の不調な場所がわかること。
そんな善次は、クラスの前の席の花岡の居眠りする姿を眺めることが日課になっていたが、ある事から花岡と接点を持つように。
野球が出来る体格になりたかった反面、自分には出来ない野球を嫌う感情。そして、嫌いな野球をする花岡に対して憧れながら、羨ましくも感じてしまう気持ち。様々な思いを抱えながら、目の前の花岡に対して、少しずつ素直に向き合う善次が可愛い。
花岡の自信満々な行動も、善次には丁度良く、話のテンポがとてもよかったです。
互いがどうして惹かれていったのか、環境や人間関係など色々抱えながら、出会えて良かったと感じる二人です。
花岡の、結婚前提でいる潔さが好きです!
とにかく攻めが寡黙で最初はツンツンしていたけれど、気を許した相手である受けにはベタ惚れ!という設定が好きな人にはオススメです!
周りにもツンツンですけど、もう受けを見る目が甘い!甘いよ!!
そんな甘さと「高校野球」をテーマに、互いの苦い思いも分かち合おうとする二人。
受けのコンプレックスや家族の話や切なくなったり、それを受け止めようとする攻めの姿勢にホロっときたり…読みながら感情が揺さぶられました。
読んだ後に情景が思い浮かぶくらい、エモい独特な雰囲気も良かったです。
高校生なのに、雰囲気が大人のような…。
それでも悩みや日常は学生そのもの。
ギャップにとても惹かれました。
風景もさることながら、心情描写も素敵でした。
また、一番印象に残っているのはタイトルの伏線回収。
今、思い出してもキュンとくるくらい完璧でした。
この優しい雰囲気を再び味わうために再読確定の一冊でした。
とてもおもしろかった!
劣等感や周りへの嫉妬、全部ひっくるめて飾らない自分をお互いにさらけ出し、好きと思える人に出会えて本当かよかった。
花岡の野球も、善次の勉学も、好きでやってるわけではないけど得意でうまくやれるから収まるとこに収まってるだけという達観した考えに高校生なのにすごいなぁと思います。だけどもこの得意を続けてこなかったら2人は出会うことがなかったと思うと、2人とも少し意識が変わってくるんですよね。ほんと、恋にをすると見え方が変わってくるといいますが、まさにこの2人のことのようです。
調べたら、現在続編が連載中のようですね。楽しみがまたひとつ増えました。
心がほっこり温かくなる、素敵なお話でした。メインは男子高校生二人でちゃんとBLが展開されてるんですが、二人が抱える問題や周囲の人たちとの関わりも自然に描かれていて、キャラクターを立体的に捉えられそうな印象がありました。
善次のコンプレックスは微塵も悪気のない祖父に植え付けられたところがあって、この祖父の愛情自体はとても深そうだったので、余計に辛い気がしました。それでも自分なりに得意分野を伸ばして頑張ってるところが眩しいです。
花岡は素直で単純で一直線でたまに周りが見えなくなるけど、善次の影響でそうなってるときは可愛らしい。でもいきなり結婚は話が飛躍しすぎでびっくりでした笑。若さゆえの暴走っぽいのと物分かりの良さが同居する魅力的な性格で、心を開いてからは甘えたワンコになるとことか最高でした。
取り巻く状況もBLも良い方に向かっていて、これから!って感じのキラキラした二人。大好き。続編も楽しみです。
ふんわりとした絵柄とゆるっとした関西弁が凄くこの作品に似合ってます。関西弁はよくわからないけど奈良あたりなのかな?京都ほどお上品でもなく大阪ほど早口でもなくって感じ。単なるイメージですけれども。
甲子園は日本の風物詩の1つで相撲と並んで国民の心を引き付けますよね。特にじいちゃん達の。
じいちゃんは善次の事がもちろん大切。でも息子の事も忘れられないくらい大切。息子への想い=甲子園への思いみたいになってて余計に野球好きなんだろうな。
善次は野球への不満や自分自身を見て欲しいことをじいちゃんに言えない苦しさみたいなものをずっと抱えて生きてきたんだと思う。何とかじいちゃんの役に立ちたいと思う善次くん、いい子ですね。ウルッとします。
そういう優しい所が花岡は好きになったんだろうな。マッサージ上手なところもポイント高い。顔見るだけで体調わかるって凄いですよね。是非とも野球部支えて欲しいなぁ。
2巻も出ましたね。ゆるふわなこの世界が大好きです。
とても面白かったです!
胸にジワっとくるストーリー…少しだけ泣いてしまいました。
家族愛にも絡んでくるこの作品。少し重たいなぁ…なんて感じるのです。
善次のオジィが、善次に野球選手になれなかったプレッシャーをビシバシと……ボディブローどころかメインパンチ喰らわせてくるったら。それに気付いてないオジィが、マジでもう!!黙れって感じなんですよ。
善次の亡くなった父親が、野球部のエース・花岡に似てるとかで、孫の善次差し置いて花岡贔屓。善次のオジィは言葉だけじゃなく、行動でも善次の心臓をえぐる。もうオジィ、どっか行って。退場してって何度思ったか!
そんな善次の心の叫びを偶然にも聞いていた花岡。花岡は過去の試合のインタビューに不信感を抱いていて、ずっとインタビューを引き受けてきませんでしたが、善次の所属する新聞部のインタビューには応じることにしました。しかも善次を名指しで。
2人の距離が段々近づいていきます。
取材でも、スポーツマッサージでも、勉強会でも、善次と花岡は距離が縮めていくにつれ、お互いが恋心を抱いていくように…。
善次のかわいい寝言から、善次が花岡を好きなことが分かって嬉しくなった花岡に襲われちゃうシーンが大好きーーー^ ^♪
そのときはエッチしなくてすれ違っちゃったけど、そのあとは花岡と身体を繋げられました。やっぱり善次は美人だった…そしてかわいい。
身体が細くて、花岡みたいになりたかったコンプレックスで心が押し潰されていた善次だけど、こんなにオジィ想いで優しくて美人な善次が私は好きだよーって言いたいです!
野球ではプレイヤーとしては不向きかも知れないけど、サポート役としては優秀な善次なので、どんな形であれ野球に関わっていけるのは素敵なことだと思います。しかも側には愛する花岡もいるし^ ^
野球の呪縛から少しだけ解き放たれた善次が、これからは花岡と自分らしく幸せになっていって欲しいなと思いました。
あ〜2巻も早く読みたい♪
玉川しぇんな先生の作品を読むのは「猫と魔法はキスでほどける」以来となります。3巻が出るということで好奇心から購入したのですが、すっご〜く面白かったです。購入して良かった!
発売年的にはこちらの作品の方がちょっと早いんですね。もっと早く読んでいれば良かったと後悔しました。
DKがこんなに早く身体の関係を持って良いのかなと最初は思いましたが、花岡くんの善次くんへ対する気持ちの熱量を知ると納得出来ました。
2人が同じクラスの席が前後になってから、段々と心を通わせるまでが丁寧に描かれている点が凄く良かったです。
また、花岡くんの後輩が良い味を出しててお話を引き締めていました。
善次くんのコンプレックスと花岡くんのトラウマが程よく絡んでて、青春の眩しさを感じる作品になっていました。
最初キラキラした青春野球もの、かと思ったんですが、試し読みして、うおって刺さって神本買いました。
善次くんの心を丁寧に描写してるのがすごく好きです。善次くん、ほんまにきれいやし。
大好きなじいちゃんの中には、今だに甲子園に行ったお父さんが大きく存在していて、それが花岡くんへと繋がっている。善次くんは野球を諦め、自分にできることでじいちゃんに認められたい、お父さんより自分を1番に見てほしい。
切ないけれど、たぶんじいちゃんの意識を変えていくのは難しいですよね。死んだ人には敵わない。
花岡くんは不本意ながら続けてきた野球ですごい成果を上げていても、ある事をきっかけに世間や野球部以外の人には心を閉ざしたようになる。
善次くんとの出会いで違う道、というより違った見方ができるようになり、気持ちの有り様が変わっていきます。もう結婚って、ド直球な執着ぶりもいい!
善次くんは、花岡くんとの関わりや、これまでじいちゃんの役に立ちたいと思ってやってきたことから野球部のマネージャーを引き受けることになります。これから、善次くんが野球との関わりを通して、どう自身の意識、見方、気持ちを変えていくのか、色々あるんだろうけど楽しみです。
そして最後はやっぱりハピエンを願っています。