パンデモニウムより愛をこめて

pandemonium yori ai wo komete

パンデモニウムより愛をこめて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×225
  • 萌20
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
15
得点
234
評価数
65
平均
3.7 / 5
神率
21.5%
著者
恋煩シビト 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784575380248

あらすじ

「この行為―セックス―はそんなにも醜いか?」 穢れを知らない天使は、悪魔の声に惑う――。 人と人狼、神社の跡継ぎと鬼…。天使のルイは彼らの歪んだ関係を"正し"、"幸せ"へ と導こうとするが、黒い瞳と翼をもった悪魔マルコに阻まれる。 「愛しあう彼らの姿は、本当に醜いか?」 立場や外見という隔たりを越え、互いを求める姿から目が離せないルイ。同じ天使の ユーゴから深入り無用と諭されながらも、ルイの心にはマルコの言葉が渦巻いていて …。 『バラ色の時代』『シュガーダーク』の恋煩シビトが問う、愛欲と純潔の狭間。

表題作パンデモニウムより愛をこめて

マルコ、悪魔、元天使
ルイ、天使

同時収録作品パンデモニウムより愛をこめて(1話)

子門道雄,カメラマン
子門の義理の甥,大学生

同時収録作品パンデモニウムより愛をこめて(2話)

銀,人狼
中嶋蒼,遭難したところを銀に助けられた登山家

同時収録作品パンデモニウムより愛をこめて(3話)

とある社に神として祀られている鬼
鬼を守っている神社の跡取り

その他の収録作品

  • side story 雪渓より愛をこめて
  • after story この世界より愛をこめて(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数15

絵も話もキャラも設定も全部大好き!

今まで数多くのBL作品を読んできましたが、本作は一番好きな作品(つまり神作のかなり上位、一軍戦士)の一つです。
「一番」なのに複数あるんかいw って思った方、それワタシもオモタよ!
(突如あらわる謎のインド人)
ゴメンナサイ、1作品になんて絞れないw
本作を読んだのは数年前ですが、本作のレビューを書くためだけにちるちる登録しようかと当時思ってました。
それぐらい衝撃的で、結局当時はせずに今年登録して今コレ書いてます。
本作は、

1話:カメラマンx義理の甥(血はつながってないけど、ド不倫なので地雷の方は注意)
2話:人狼x登山家
3話:神社に祭られている鬼x神社の跡取り
4話以降:おかっぱイケメン天使xゆるふわ天使(メインCP)

です。
1話目でかなり損してると思うんですよね。子門さんも甥くんも目つき怖いよw
でもその後は3人の天使がお互いの・・・あー!書けません!とにもかくにもさいっっっこうなので、ご一読ください。
良い意味で、高河ゆんさんのアーシアンに影響受けたのかな?という感じですが(シビトせんせ、違ってたらゴメンナサイ)、設定が似ているというだけで、その他要素はシビト先生独自の世界観で、シビト先生風味で、カッコよく、可愛く、コミカルで、なにより美しく仕上がっています。

3話の鬼がブサ可愛いうえに、人に変身した姿がやんちゃっぽいイケメン!この姿での絡みが見たかった・・・!
そしてマルコはおかっぱイケメンランキング1位(2位はハク。異論は認める)。
てゆーかこの双子の髪型が好きすぐる!(そうでなくても二人とも顔面偏差値クッソ高くてびびる)
ユーゴやショートヘアピアス君でスピンオフ描いてほしいです先生・・・切に願います。
特にユーゴ!こんな伸びしろのありそうな素晴らしいキャラ、1作だけだなんてもったいない!
本編であんなせつない終わり方をしたので、彼にぜひ新たな恋をさせてあげてほしいです。
読んだ当時、あまりにも本作が好きになりすぎて、毎日いろんなマルコ・ユーゴ・ルイ・ピアス君の話を考えたりしてました。
(ものっそいオタクです、すんません)
3人の幼稚園時代とか見てみたい・・・ルイだけ飛ぶのヘタで、双子が練習に付き合ってあげるほのぼの編とか見たい。
(でも四方八方に飛び交う園児たちをまとめなきゃいけない保育士さんたちが大変そう)
メインCPがくっついた後に、電車の中でマルルイがピアス君とばったり出会ったりとか・・・
(でも全員黒髪になっちゃうので画面が黒っぽくなってしまってセンセが大変、という要らぬ心配をするあたくし)
そもそもピアス君は本編で深い森で誰に出会ったのか?
ピアス君は受けだとセンセがインタビューで断言されてたので、お相手はいけおじ吸血鬼なんてどうでしょう?
(妄想がとまらん)
もしルイが料理に目覚めて動画配信者になったりしたら、
「ルイのおにいさん、料理ですー!」とか言っちゃうんだろうか。
(あっこれ権利的にアウトか)

ていうか電子限定描き下ろしがwww めちゃくちゃほのぼのおもろいwww
本編がシリアスなんで描き下ろし読むまでわからんかったけど、くっつく直前にも日本で意外と仲良くしてたのねw

シビト先生の人外系に興味持たれた方はぜひ、「恋煩シビト 鬼はそと福はうち」で画像検索してみてください。
めっっっちゃくちゃイケメンな鬼が見られますよ。
「俺とセックスしてください」に収録されてます。

0

弱いからこそ美しく、間違っているから愛おしい

シビトさんの作品には、ときどき息を呑むほど美しくて、悪意に満ちている表情があると常々思っていました。
そんな美しい作画を十分に堪能できるこちら。

悪とは、善とは何なのか。
それぞれのしあわせは、決まった基準で測ることができるのか。
大きくて深いテーマを扱った作品でした。

叔母の夫と甥。
人狼と人間。
神物と祀れてきた鬼と神社の長男。
禁忌とされる関係を目の当たりにしながら、その絆を断つことを迷う天使のルイ。
ルイの幼馴染みで、双子のマルコとユーゴとの関係も絡んで、「誰かを愛することは罪なのか?」という大きな問題を紐解いていきます。

成績優秀で、すぐにでも上級天使になれると目されていたマルコが堕ちた闇が、何とも切ないです。
世界の平和のために公平でいなければならない自分が、多数の安寧のために「悪」とされる者たちを討伐すること。特定の誰かに欲を感じることが罪であるという考え。
それらに対する疑問が生じて、欲からくる妄想飲み込まれたマルコが、ルイ前に現れて、彼に見せたものを考えると、「正しいことは、本当にいつも正しいのか?」という疑問が読んでいるわたしたちにも湧いて来ます。

妻を裏切る行為も、異種間の交わりも、「悪」とされるものを敬い愛することも、道徳や倫理で見ればすべて悪です。
悪と分かっていながら、愛してしまう気持ちまで「悪」と決めつけていいものか。
相手を想い、相手のために盾になれるほどの気持ちを「正しくないから」という理由だけで、断罪していいものか。
深いです。
とにかくいろいろと考えさせられます。

マルコと双子のユーゴの存在も、悪と善の表裏一体の象徴のようでした。
ただ上から決められた「善」の基準のもとに、機械的に愛し合う2人を引き裂こうとするユーゴよりも、マルコに見せられたものを自分で考え、悩んで、答えが出せないルイの方が愛おしく思えるのは、読んでいるわたしたちも日々、何が善で悪か、正解のない問題に直面しているせいかもしれません。

白いものは綺麗だけれど、真っ白かったものが何かに染められた状態にも美しさはあって、常に正しいひとが魅力に溢れているわけではなく、間違うからこそ愛おしい。
そんなことを改めて考えさせられる作品でした。

下界で暮らし始めて、髪を切ったルイをマルコが抱きしめる小さなコマがあるのですが、このシーンのマルコの横顔が何とも言えず綺麗です。

2

絵が美しい。。

異形愛(かなり体型差のある)がテーマ。
恋煩シビトさんの黒髪黒目キャラは毎度痺れます。自分の本当の気持ちに気づき黒く染まっていくマルコの美しさが壮絶です。
1話目の義甥とカメラマンの話は、少年が本当に求めていたものなのか、心寂しい少年の一瞬の隙間を埋めるだけのためにマルコが唆したように思えてなりません。ただ一線を超えた描写は激しく、カッコ良いとさえ思いました。
作者さんの漫画を何冊か読み、時に線の太さからかHシーンがギャグっぼく見える時があるのですが、今回はそれが封印されて狼男や鬼とのシーンめちゃめちゃ美しくてギラギラメラメラでした…!最後のルイとのシーンも。
結局天使の管理する世界は映画「カラーオブハート」的な温和な世界なのかな。

4

天使と悪魔

序盤の1話完結モノっぽさは、少年or少女漫画のようでした。実際ルイ(天使)が主人公で、悪役がマルコ(悪魔)で展開しようと思えばいける気がする。花とゆめ辺りで…

大団円ハッピーエンド第一主義の天使様方と、メリーバッドエンドも肯定してくれるマルコ様のお話です笑
なんだかんだ、最後に愛は勝つ。勝ち負けじゃないけど。

キラキラ美しいルイの金髪碧眼が黒く染まっていく…もったいないという思いと背徳感やら高揚感やらが混ざり合う素敵なシーンでした。ルイの目の描き方がシビト先生では珍しい感じで、きゅるきゅるしてて可愛い。

パンデモニウム: 悪魔達が住むところ

萌〜萌2

1

怖い。とっても怖かった‼︎‼︎天使というのは畏怖の象徴であるかと。

ロボ耳太郎くんのオススメだったので、買ったのだけれど。怖い、怖い、怖い‼︎ とっても怖くて。読みたく無かったよー‼︎‼︎ えーん。(T ^ T)
絵は美しいとは思うけれど、瞳孔が開きっぱなしにも見えなくも無い、虚ろな目線のキャラたちがとっても怖かった。そ、それが耽美と言ってしまえばそれまでだけど。
成績の悪い、天真爛漫な天使、ルイが見た人間の世界。それぞれの堕ちていく様をオムニバス形式で見せていくストーリーです。どういう形であっても天使的には、肉欲がNGなのか…?
愛し合っていれば、これもありだよと。マルコは悪魔の様にルイに囁きかけます。マルコは悪魔かと思いきや、元天使、つまり堕天使。
人外と愛し合う、二人だけの世界にある2組はさておき。冒頭の、血は繋がらないが、甥を抱く男、子門の話だけは、天使的目線だろうと人間だろうとダメだろうと思うのだが。愛していた筈の嫁に誠実では無いという。その愛情は何処へ行ったのか。肉欲のみに取り憑かれている様に抱き合う二人。
そして、ルイがただ、マルコを愛しただけで堕ちてしまうというのなら、ここでの天使というのはなんのことは無い、戒律の厳しい変な宗教家というだけのこと。
愛と獣慾を混同しているかの様で、幾分混乱しました。天使とは。何がしたかったのか。フェチ的な人を取り締まりたいのか。欲を認めないのか。愛情を認めないのか。ならば、天使の幸せとは何か。
とっても後味の悪い、気味の悪い物語でした。

0

天使の絶対正義

愛の前に、神の正義は本当に正しいのかを問いかけるお話。
落ちこぼれ天使のルイが、かつて兄のように慕った優秀な先輩天使マルコとユーゴ。
マルコは堕天して黒髪の姿で人間界に生き、ユーゴは天使として邪悪な愛を排除する仕事に邁進している。
ルイは、邪悪な存在を排除するよう人間界に派遣された時、マルコと再会し…。
邪悪なもの(人外)と人間の交わりとか、ルカ、マルコ、ユーゴの関係性とか、萌要素満載なお話。
ファンタジーとして成立しているし、好きなタイプのお話だし、恋煩さんは作家買いする作家さんなんだけど微妙に萌えきれなかった。
カバーイラストも美しいし、堕天すると髪も瞳も黒くなっていく描写とか素敵なんだけどなぁ。

1

雀影

セルフツッコミ
恋煩さんは二次同人時代から結構買っているけど、同ジャンルカップリング違いだったり、同カップルでも解釈違いだったり、どこか、そこはかとなく、私の性癖と相性が良くないことが多くて、でも、基本の興味の方向性はあっているだけにやっぱり買い続けてはいるんだけど、、、って辺りが、発売から今まで積み箱に埋まっていた所以かな。
この本の後に出たオメガバ作品とかは買い漏らしているけど、どうしようかな。

斬新な設定もしっかり回収され満足

 とても素敵な世界観でした。主人公のルイ達は天使なので結構ファンタジー色強めなのかなと予想しましたが、あくまで人間界に寄り添ったストーリー展開なのでそこまで現実とかけ離れた描写があるわけではありません。ルイが正しい関係に導こうとした3組のカップルについては、叔父×甥、人狼×人間、鬼×人間とどれも特殊な組み合わせではありますが、それぞれもっと詳しく知りたいなぁと思うような魅力のあるカップルでした。特に最後の鬼と人間のカップルについては描写が少なかったので、今までどのように蜜月を育んできたのかとても気になりますね。

 マルコとルイ、ユーゴの関係もかなり引き込まれました。自分を愛して欲しいけれど、それが叶えばルイを堕とすことになってしまうというマルコの葛藤に共すごく共感します。最終的に結ばれた2人ですが、情事中にルイの髪と瞳の色が徐々に黒に染まっていく描写があり、もうあの綺麗な金髪と澄んだ瞳が見られないんだと切なく思う一方、漆黒の髪と瞳も別の美しさがあっていいなぁとも思いました。ただ、できればユーゴの2人に対する感情もきちんと知っておきたかったですね。少し彼のことが引っかかったまま読み終えてしまいました。

2

受けが女の子っぽいので…

主人公の天使ルイが髪の毛がふんわりロングで女の子にしか見えないので少し評価が下がりました。
ストーリーとしては上位の天使を目指して頑張っている落ちこぼれ天使と幼馴染みの双子の天使のお話で、愛することに正解があるのか、セックスをしたいという欲求はそんなに穢れたものなのかということがテーマなのかな。天使としての使命を果たしていくうちに自分たちがやっていることがはたして正しいことなのかと悩み双子の兄弟が別々の道を歩んでいきます。そのきっかけになったのが兄のマルコが幼馴染みのルイへの気持ちに気づいてしまったこと。

テーマが大きいので双子の対決のところなどはなんとなくバタバタっと終わってしまって、ユーゴはルイにたいして恋心はなかったのかな?とか、やはり兄弟だから殺せなかったのかなとか少しモヤモヤっとしたまま終わってしまったのが残念でした。やはり双子で取り合ってほしかったし、ユーゴ側の視点でも書いてほしかったですね。

1

白い愛と黒い愛

大好きなシビト先生の「人外」もの!
主人公は可愛らしい天使くんのルイ。(←私の趣味よりはちょ〜っと女の子っぽいかな〜)
ルイは迷える子羊を救うため、人々を正しい道に導くために、人間のふりをして下界に降りてきています。
そして色々な「愛」と「欲望」のカタチに立ち会っていく、という展開です。

まずは写真家と少年。
続いて人狼と青年。
鬼神と青年。
そこに天使ルイを邪魔する悪魔マルコが絡んで、物語が進行します。

善と悪、愛と欲望、純潔と肉欲といった対比は、どこか哲学的な要素を含みます。
善の象徴である「正しい天使」でルイの幼馴染である白く輝く美しいユーゴが、3つ目のCPである鬼神を殺しにやってくる場面では。
ルイは青年が鬼神を愛してる事を知っているのでユーゴを止めようとします。でもユーゴは聞く耳を持たない。
異形のものへの愛は「黒い愛」なのか?
ならば白いだけの愛は存在するのか?……
下界の存在である私たちは、白だけの愛も黒だけの愛も無いとわかってる。
だってこの下界では白と黒はグラデーションで結ばれていて、善と悪も、愛情と欲望も、恋の中では表裏一体、分かち難く結びついているものだから…
だからここは単純に漆黒のマルコの鋭い美貌、深みのある視線、シニカルな笑み、そしてルイを見る瞳に映るおそらくは苦悩、そして「正しい天使」ユーゴの白く輝く美しく気高い姿をただ愛でたい。
傷もしみもない白いユーゴも、可愛らしいルイがマルコを助ける場面で本当は揺らいでる。
ルイの心が純粋であることを知っているから。
そしてマルコがかつて誰よりも優秀で、皆の憧れだった輝きを覚えているから。
悪も黒も排除しようとする残酷な「善」であるべきユーゴも、悪の中にも一つかみの善が正義が愛がある事を薄々わかってる?だからマルコとルイを見逃すのでしょうか。
マルコと共にいることで髪も瞳も黒くなるルイ。
それでもマルコとルイの暮らしには「幸せ」な空気が流れている。それが全て。

5

ルイ可愛かった

受けのルイが可愛かった。落ちこぼれだけど、まじめで健気。時々見せる、勉強嫌だよ~みたいな顔が可愛かった。恋煩シビト先生の作品はこれが最初で、とても気に入って、この後他の作品も色々と読みましたが、なかなかこの受けの可愛いアホ顔(失礼でごめんなさい)が見れたのは、今の所この作品のルイだけでした。攻めのマルコは寡黙で頭が良くて、何でも出来てしまう。その為この受けのルイのぽやぽや感に癒されていたのかなと思う。
最後、ルイも黒髪になるけど、ショートで更に幼く見えて、可愛いかった。この髪型の方が似合うな。

2人は天界からは追放されてしまったので、戻れないから人間界で暮らしていくと思うけど、貯金とか保険とか、車とか、そこ等へんどうなるのか大変気になった・・・。人外だから、金銭的には魔法か何かでなんとかなるのだろうか・・・。マルコは食料品の店主をしていたけど、そうやって2人でひっそりと暮らしていけるのかな。それにしても住民登録とかは必要になってくるのではないだろうか・・・。余計なことが気になってしまった。人間界でこれから色々な試練がありそうだけど、2人で頑張っていって欲しい。

9

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