門限8時の恋人

mongen 8ji no koibito

門限8時の恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×235
  • 萌14
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
10
得点
408
評価数
97
平均
4.2 / 5
神率
46.4%
著者
じゃのめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784063650341

あらすじ

チャラい見た目に反して真剣な恋がしたいショップ店長の平。愛が重いとフラれて傷心の折、見知らぬ美青年から唐突に交際を申し込まれる。劇的な出会いに舞い上がる平だったが、即、身体の関係を迫られ!? いつも8時に帰ってしまう新しい恋人・織田のことを何一つわからないまま付き合い続けていたが、ある日、衝撃の事実が明らかに!? 人気急上昇中!じゃのめの純愛ストーリー。

表題作門限8時の恋人

ギャップに悩むアパレル店長
高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編
  • カバー下(あとがき/キャラ紹介)

レビュー投稿数10

『好き』のその先

新しい出会いを探していた平(攻め)はある日、
自称大学生の糸衣(受け)と付き合うことになりますが
出会ったその日に糸衣にラブホに誘われえっち!

それから会う度ラブホ→えっちが繰り返され
毎回8時には帰ってしまう糸衣に戸惑っていると
実は糸衣は高校生だった事が発覚!
それからはお互いを知るためのお付き合いをと
えっちはせずにほっぺにチューだけだったり、
ゲーセンでキスプリを撮ったり、
電話でやらしい事をしたり…(←!?)

8時帰宅の理由を知った時も糸衣を気遣う平。
平が、所々かまいすぎおかんのような、
オヤジギャグもとばすし、子供っぽくはしゃぐ。
そしてキメてるようでキメきれないヘタレ!
でも優しくてめちゃくちゃいいヤツなんですよねー…!
糸衣は、過去交際した人はいたけれど
本気になった事は無くて、今までの人とは違う
平に初めての恋心を抱いていき、そんな糸衣を
平も愛しく思っていきます。

身体先行で始まった2人の関係。
一緒に過ごすうちにお互いの新しい一面を知る度に
また好きになっていって…
気持ちが伴ってのえっちってやっぱり最高ですね!

「俺の初恋はどうやら永久機関らしい」
はい、糸衣くんから名言いただきました!
幸せで泣いてしまった糸衣を見てわたしも
目頭が熱くなりました…!

『好き』のその先に進もうとする2人。
温かく見守りたいです♡

7

それぞれ葛藤しながら恋に落ちる様子が良い

書店の試し読みを読んでから購入。試し読みは冒頭のホテルのシーンなどだったのでエロエロ満載かと思っていたが、蓋を開けたら純愛ものだった。
大人だからこその攻めの臆病さと大人ぶりながらも若さゆえ受けに生じる未来や家族への不安など、それぞれが葛藤しながら好き同士になる描写に、ニヤケながら読んでいた。
描き下ろしは攻めのスーツ姿を見て受けが攻めとの年齢差を改めて実感するお話だった。スーツ姿にたじっとなる受けがとてもかわいい。
何度読み返してもキュンとできるお話だと思う。

6

お互いを好きになる過程がしっかり描かれている

年の差ラブ

いつも重い…と言って振られてしまう平(攻め)。平はアパレル店長だからちょっとちゃらい外見はしてるけど、中身は真面目で優しくて、長く付き合いたいと思って恋人を大切にしているだけ。それのどこが悪いのか自分ではさっぱりわからず落ち込んでいたところ「僕とつきあって下さい」と書かれたメモを差し出した美少年の糸衣(受け)。
最初はお互い特にこの人じゃなくちゃダメ!って感じではなく、まぁいっか的にお付き合いを始めるんだけど、もっと相手のことを知りたいのに糸衣は毎回ホテルに直行した後、頑なに8時で帰ってしまうし、大学生だと言ってたのに本当は高校生である事もバレて…。

お互いにまったくときめきがない状態からとりあえず「好きになるお付き合いしようよ」とデートをするんだけどそこがとってもいいんです。平はなにしろ優しい。
昔の男たちには「重い」だの「乙女思考超恋愛体質」と罵られていたけど、そもそも平と真剣に付き合おうとしてこなかった奴らばかりだから重くなんかない!
真剣に恋をするなら絶対に平みたいな人がいいと思う!と思わず肩を持って力説したくなるし、お互いがお互いを好きになる過程がしっかり描かれていてもうキュンキュンします。
糸衣も今までの男と平が違うのを感じて、だんだん好きになっていき完全に恋に落ちちゃった時の可愛さといったら。映画館デートで平とずっと手を繋いでいたいから一番人気がなさそうな映画を選ぶとか可愛すぎでしょう!

10歳以上の年の差があるから、立場も見えている視点も違う。
平は「好きな人と好き同士になる」までは出来るけどその先は知らないし、今までどんなに好きな相手でもどんなに尽くしても別れが訪れたから糸衣といつまで続くのか正直びびってるし、糸衣自身はまだ未来も見えない子供である事を歯痒く思ったりしてる。でも大人だからとか年下だからとか色々あるかもしれないけど、恋人どうしなら「好き」という気持ちがお互いにあれば大丈夫だよ、というシンプルな結論を出した二人がいいなと思いました。

なんとなくとっ散らかった印象もあるのですが、まるまる一冊読むと甘い甘~い感じでこのままお幸せに~♪と心から祝福したくなるような二人でとっても好きです。お互いいい人見つけたなって。

惜しむらくはハニーミルクvol.17に「第7話 番外編」というのが掲載されたんですが、これがこの本には収録されていないんです…。
これも収録して欲しかったです…。(収録されている描き下ろしの番外編とは違います。)

7

本当の自分を知ってもらっての恋

連載で追いかけてましたが書き下ろし目当てで購入。
優しい2人が恋するお話です。

チャラい見た目に反して恋愛は『重い』と言われる平が、自身を大学生という糸衣という青年から交際を申し込まれる。
申し込まれ付き合うようになったその日の内にホテルに誘われHをする事に。
会うとH、終わると8時前には帰る…というのが数日続いたある日、平は学生服姿の糸衣を目にしてしまう。
糸衣がまだ高校生と知った平だが、糸衣の事が気になるため「好きになる付き合いしよう」と言い、健全な付き合いをするようになり…。

糸衣の8時前に帰るというのは門限ではなく『願掛け』なんですが、そうするようなった経緯や糸衣の優しい気持ちが切なかったです。
平は見た目チャラいけど、凄く優しく誠実でそれでいて子供っぽい可愛さと大人の部分を持ち合わせてて、糸衣が惹かれていくのも無理ないな、と。
ちょっとヘタレなところはあるけど、相手の気持ちを考えすぎるくらい考えるのと、大人だからこそ怖気付いてしまうんですよね〜。
糸衣がちゃんと行動できる子で良かったよ…。

目当ての書き下ろしは、結婚式から帰ってきた平の礼服姿に糸衣が萌える話。
いつもゆる〜い服装の平だから、そりゃ萌えるってなもんで!
年齢差がある事に色々思う事ありそうな糸衣だけど、糸衣が徐々に大人になっていき気になるのも今のうちなんでしょうね(*´ω`*)

糸衣父や妹の件などで分かりづらいところはありましたが、全体的に穏やかなお話でした。
欲をいえば、もう少しちゃんとエロ見たかったかな…。


4

相手を好きになるってなんだろう?をじっくり魅せてくれる

ショップ店長の平も学生の糸衣もお互い最初は「どうしてもこの人でなくてはいけない情熱的な恋」ではありませんでした。特に平は振られてばっかりなので誰でもいいから…という思いで糸衣の告白を受けてますし……。

付き合い始めはホテルばっかり行ってたので、かなりエロエロなのかなぁと期待してましたが読み進めていく内にどんどん健全な方向へ(笑)その時間の中で二人とも「本気で相手を好きになる事」を知っていきます。

このコミックでいいなぁと感じたのが糸衣の性格です。
大人ぶってクールに振舞っていると思ったら全ての感情を押し殺せなくて表情に出してしまったり、デートで平がはしゃいでいる傍らでの塩対応だったり、かと思ったら意外と素直だったり、平からの電話を緊張しながら待っている姿だったり、欲求に性急な所だったり、妹思いのお兄ちゃんだったり、等身大の思春期の高校生で可愛いなぁ。

この作品は読めば読むほど味が出てくるお話なんだと感じます。
今後、何度も読み返していくだろうな。

3

かっこいい大人になりきれない年上攻め。

アパレル店長の平(攻)は、チャラくて軽そうな外見とは裏腹に乙女思考で恋愛体質。
「愛が重い」という理由で振られてしまうような男です。

ありったけ優しくするから、俺におれの恋人をください…
(↑「おれの」とか言っちゃうあたりに乙女思考を感じます)
なーんて思っていた時に突然告白してきたのが糸衣(受)でした。

ショーウィンドーの窓越しの告白。
いいですよねぇ、ドラマみたい。
劇的な出会いに浮き足立つ平は、まだ名前も知らない彼を知ろうとするのですが、糸衣は会話もそこそこにいきなりラブホへ向かいます。
次のデートも、その次のデートも、とにかく会えばセックス。
しかも強引に誘うわりに下手だし、絶対に8時前に帰る糸衣に困惑しまくりの平。

もっと素の姿を見せてほしい。
そう思ったタイミングで、大学生だと言っていた彼が実は高校生だったことを知るのです。
高校生か…世間的にも厳しいし、嘘をついていたというのも問題です。

だけど自分自身も寂しさを抱えている平は、寂しげな目をする糸衣と別れることなどできなくて。
「好きになるお付き合いしよう」と提案するのでした。

こうしてふたりの本当の恋愛がスタートします。
やっと、よく知らなかったお互いの本当の姿が見えてくるのです。
もう、ここからが最高でした…!
ちょぴっと生意気で冷めた印象だった糸衣が可愛い。
そして糸衣目線で語られる平さんがめちゃくちゃかっこいい。
めちゃくちゃかっこいい!!(2回目)
子どもっぽいところもあるけど、さりげない気遣いができて、ほどほどにエロくて。
いい彼氏ですわ。

この後の展開では、情けない部分もがっつり浮き彫りになってしまいますが…

格好いいところと、格好悪いところ。
大人っぽい顔と、子どもっぽい顔。
両方を持っている平だからこそ、すごく惹かれました。
格好いいシーンは糸衣目線でキュンとして、格好悪いシーンは大人ならではの葛藤に共感しました。

最終話がこれまた最高だった…
やっぱり糸衣視点の平さん最高!
優しさもかっこよさも増し増し♡
糸衣が初めて平と一緒に朝を迎えた日のこと。
数コマの回想しかないのが惜しいですが、「つむじから―…」という糸衣のモノローグがいい。
どんだけ甘い夜だったんだよ〜(p_q )///
具体的に描かれてない分、余計に想像が膨らんじゃいました。

ロン毛+髭って全然好きじゃないのに、とにかくわたしは彼の性格が大好きで、何度も読み返してしまうお話です。

1

良いヘタレ具合

最初ちょっと違うなと1話読んでから温めたら、2度目はしっかり浸れました。1話,2話あたり以降少し雰囲気変わる気がします。平さんが乙女でヘタレ系かと思いきや、かなりしっかり自分や信念がある人で。確かに別れそうになった時はヘタれるんだけど、そんなところ含めて未成年と付き合ってしまう大人としては、未成年に選択肢を与えたという意味で悪くない気がしました。年上×未成年のCPはこの塩梅が自分にとって重要で、嫌悪感のないギリギリのラインが良かった。そして年上×未成年CPの素晴らしいところ、カッコいい年上と甘える年上のギャップ!!!しっかり有りましたよ〜平さんがたまにヘタレだからなお良い。たまにみせる慣れてる感が非常に良い。本編中の謎気合いジャケットはぶっちゃけあんまりカッコよくなかったけど(ごめん)礼服はカッコ良かった…!

0

”恋したい”が”恋”に変わるまで。

じゃのめ先生のカラー絵は雰囲気があってやっぱり好きだなぁ。
(中の絵は表紙とちょっとイメージ違う気がするけど)

振られたばかりのアパレル店長・平の前に、「僕とつきあって下さい」ってメモを見せる男の子(糸衣)が!
乙女男子な平は、ゆっくり時間をかけて育てようなんて思っていたのに、すぐホテル、毎回ホテル、しかも糸衣は8時までには帰っちゃうから、ぜんぜん恋人っぽくない。
そんな時、平の店の前に学ラン姿の糸衣が………高校生だったのか!

それから平は、糸衣とは別れない、エッチもおあずけ、最初の乙女妄想のとおり、ゆっくり恋を育てていこうとする。

糸衣はあまり感情を表に出すタイプじゃないけど、高校生とわかる前、ホテルの部屋から出る前に、平のほうを切なげに振り返って、平からの次の約束を待ってるのがかわいい!
それと「門限8時」なのは、親が厳しいからじゃなくて、妹の願掛けに付き合ってあげたいから。クールな見た目と違って実はやさしい子なんだな。

最初は彼氏欲しー、年上の人がいいなーって、二人ともこの人でなきゃ!って恋心はなかったけれど、少しずつお互いのことを知っていって、”恋したい”って希望から、相手のことを見えるようになる”恋”に変わるのが良かったです。

1

現実味はちょっと欠けるけど

 導入や所々の展開にリアリティを感じられない部分があり、ハマりきれない原因となってしまいましたが、全体的には雰囲気も爽やかで、じゃのめ先生の味のあるタッチで純愛を楽しめる作品となっていました。平がおじさんと青年の境目、みたいな絶妙な年代として描かれていて、酸いも甘いも噛み分けたというにはまだ早い、でも学生相手に恋愛するには苦みを知り過ぎているようなキャラクターなんですよね。糸衣を前に、いろんな場面で悩む彼に同情を覚えました。

 一方の糸衣はなかなか掴みきれない高校生で、行動力も、大人を前にしても物怖じしない胆力もありながら、手を繋いだりキスしたりするだけでも赤面するほど初心だし、でも、擦れた大人と付き合った経験もあって…というキャラなんです。彼の言動は正直、最初の頃は意図があまり見えませんでした。徐々に彼も掘り下げられて、家のことに縛られていたのはよく分かったのですが、それでもいきなり平に付き合ってと頼んだあの行動には私の中ですんなり繋がらず。ただ、大人と子供という垣根を越え、体の関係を健全な関係に引き戻して真っ当に愛を育んでいった2人は、きらきらして見えました。

0

未来を描く

ふたりの関係の始まりはとても純愛と呼べるモノではなかったけれど。
一緒に過ごす時間が増えて良いところ悪いところを知り、お互い心を明かし合って
最後にはすっかり素敵な恋人同士になるのがたまらなかったです。
もうダメだという場面もあったし、簡単にはわかり合えない部分もあったのだけど。
それでも衝動的にならずに時間をかけてゆっくりと。
ふたりなりのいい場所におさまって本当に良かったなと思いました。

ちょっと子供っぽい所のある弘と大人びた印象の糸衣。
めちゃくちゃお似合いなカップルでとてもあたたかい気持ちになりました。

0

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