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tumibito no kiss
5作品収録の短編集。
「迎え火」
水上シン先生お得意の軍服ものの一種。そして少し怖くて悲しい話。
冬樹は、夏休みに1人で島根のおばあちゃんの家に遊びに行ったが、体調を崩し寝込んでしまう。すると軍人さんが部屋に入ってきて冬樹を冬彦と呼び優しく声をかけてくれる。冬樹は夢か?と思ったが…
設定は現代。だから軍人さんというのがまず異様なわけで。
お盆に、会いたかった、でも会えなかった…その魂たちが冬樹を通じて再会する…
そんな切ない恋情のお話です。
「汐騒」
水上シン先生お得意の中華もの。
裕福だが籠の鳥の都の貴族の跡取りである少年。家庭教師として招かれた海の町出身のたくましい男に惹かれ…
見たことのない海への憧れ、広い世界への渇望。
物語はひとまずハッピーエンドなんだけど、これからこの2人は大丈夫かな…
「おいしい家庭内恋愛」
これはヤバイんじゃないですか?
明るく楽しく描かれてるけど、ガチ父ガチ兄とショタ弟の3PガチHです。
「竜騎士と王子様」
伝説の竜騎士に憧れ、森に入る王子(ショタ系)。しかし心配するバトラーが付いてきてしまって、王子はおかんむり。だがそのバトラーが実は…
王子は小柄なので、体格差が結構すごいです。
「罪人のキス」
かっぱらいで捕まり、乱暴者のルイと同じ房に入れられたジャン。
すぐにルイに犯されるが、ジャンはルイに逆らう。
こんなはじまりの2人だけど…というお話。寂しく行き場のない2人がいつしか心を通わせていくところがいいですね。
「天使のキス」
先に出所し、ルイの弟の家に身を寄せるジャン。ルイの面会に行って房で久々に抱かれる…相変わらず乱暴だけどそれなりに甘いルイです。
短編集で、全部で5組のカップルのお話が収録されています。
1999年~2002年に雑誌に発表された作品集なので、絵柄の変化は少し感じられます。
コミカルな作品からほのぼのしたもの、とても切ないお話など結構バラエティーに富んだ1冊だと思います。
個人的には切ないお話が好きなので、「迎え火」が一番好きでした。
戦争が題材になっているのでかなり切ないのですが、ファンタジーの要素もあったのも私の好みでした。
実の家族モノの「おいしい家庭内恋愛」は少し微妙でした。ちょっと父親と兄が軽すぎる感じがして、巻き込まれた末息子が気の毒に感じてしまいました(汗)。
今回は、幽霊が出てきたり、近親相姦があったり、罪人同士だったり、いろいろバラエティに富んでる短編集です。どれも面白いけど、中でも好きなのは、『迎え火』と『おいしい家庭内恋愛』です。
『迎え火』
お盆に祖母の家に遊びに行った冬樹の、不思議な体験のお話です。お互いに勇気がなくて、結ばれないまま亡くなった清太と冬彦が切ないです。その二人の想いを叶えさせようと取った冬樹の行動にもキュンキュンします。
『おいしい家庭内恋愛』
啓都の母親が亡くなって一緒に暮らすことになったのは、赤ちゃんの時に離れ離れになった父と兄です。この親子は二人ともゲイで、離婚原因もそのせいでした。何も知らない啓都の無邪気なフェロモンにやられて、オロオロする二人がおかしいです。結局、薬を盛って3Pしちゃってます。啓都がショタっぽくて可愛いし、父と兄が溺愛してるのも萌えます。
どのお話も、ハッピーエンドで幸せそうなので安心して楽しめます。
水上さん作品は黒髪短髪受率の高いのが嬉しいー。
黒髪短髪黒い瞳が自分萌アイテムの一つなのですよー。
表紙見ていただければ一目瞭然ですが表題作が表紙になってて左の黒髪短髪が受なのですね。
この時点でわーいわーいです。
表題作は引ったくりで投獄されてしまったジャンが監獄のボス的存在のルイと同室になりその夜から強姦されてしまい最初は凄く憎むんですが、その内に彼の不器用な優しさに気付いて魅かれて行く。
プライドが高くて跳ねっ返りだけどルイを好きなジャンが可愛い~。
まあ最後は塀の外と中だけど後味の良い終わり方で良かったです。
よくある話といえばそうなんですが、俺様ルイとやはりジャンのストリートチルドレンっぽいとこも萌えツボでした。
水上さんの良さが出ているといえば「迎え火」かな。
お盆にお祖母さんの家に行って寝込んでいるとどこからか制服を着た青年がやってくる。
病気がちな少年は誰かに間違えられているのは分かるんだけど、その不思議な青年との光景が見えたりもする。
実は少年は10代で亡くなった祖母の兄とそっくりで、彼と間違われているのだけれどその内にその亡くなった少年の霊ともシンクロして…というお盆ので幻想的で切なくてでも最後はちょっと可愛く締めくくられてます。
「潮騒」
水上さんはこういう跳ねっ返りな元気少年描くと上手いなーと思うですよ。
生き生きしてて可愛い、それでいてちょっと憂いを帯びて、みたいな。
「おいしい家庭内恋愛」
近親物で、父+兄×弟の痛くない3Pモノ。
こちらも近親モノスキーとしては楽しかったー。
父を兄をメロメロにさせる弟はちょいショタっ子でしたね。
「竜騎士と王子様」
騎士攻×やんちゃ王子受。受が大好きでちょいヘタレなでも強い竜騎士のヘタレ具合が可愛い。
バラエティに富んでる内容の短編集で楽しめました。
個人的にはこの頃の荒削りな水上さんの方が今より好みですなー。
まあ今は今で好きなんですが。
表紙の絵柄的にもタイトルも、パラパラっと初見した感じもわりとハードな感じの作品なのかな~なんて思いながら読み始めたんです。
が!これがなんとも良いお話が多かった.。゚+.(・∀・)゚+.
ファンタジー風な作品が多かったんですが、どれも雰囲気やわらかく読みやすい。
表題作『罪人のキス』
孤児のジャンは、他人のかばんをすって捕まった。
運が悪かったのは、そのかばんの中に麻薬が入っていたこと。
そして、獄中のボス・ルイと同室にされたこと。
どれだけ飢えても惨めでも身体だけは売ったったことがなかった。
唯一のプライド。しかしそれはすぐに打ち破られ・・・・から始まるのですが、ルイが想像以上に人間らしいというか、ほだされていく感じが良かった。
ラストもそうぞうしていたよりも和やかムードで面白かった。
他、短編もいくつかありますが、どれもハッピーエンドなので安心して読める一冊ではなかろうか
いつもの水上さんの短編集とはちょっと色合いの違った感じになっています。
・迎え火
田舎の祖母の所へ行くと具合が悪くなり、先祖(祖母の兄)の想い人の霊を見るようになったかと思うと、自分に先祖の霊が乗り移り、想いを遂げる…。
ちょっと幻想的な感じの作品でした。
・潮騒
中華系歴史モノ。
家庭教師x御曹司。
無骨な家庭教師に、カゴの中の鳥の御曹司が惹かれていくが、親によって引き裂かれ――。
最終的にはカゴの鳥は羽ばたく事を選択するのでした。
・おいしい家庭内恋愛
近親モノです。
父・兄x弟。
弟は離婚した母と暮らしていたのですが、その母が急死してしまい。
赤ん坊の頃から会った事のない、父と兄の元へ引き取られるのですが、実は二人ともゲイでした、というお話です。
弟は純粋に二人を慕っているのですが、父と兄は生まれた時から会っていない息子(弟)を「そういう目」で見てしまいます。
所々出てくる位牌のお母さんが中々いい味です(笑)
近親モノですが、暗さですとか背徳感とかは一切ない明るい作品ですので、一度試してみるのにいいかも?
この中ではこれが一番好きでした。
・竜騎士と王子様
伝説の竜騎士になりたい王子様が一人で出奔するも、心配でついてくる従者の話。
王子様がとにかく可愛いです。
世間知らずで向こう見ずだけど、純粋で。
実は従者は……だったのですが、それでほだされてしまい、身体の関係に。
まだ二人の珍道中は続くので、続編があっても楽しいかもしれません。
・罪人のキス
・天使のキス
シリーズものです。
牢名主のルイと、そのいけにえにされたジャン。
最初はただ身体をむさぼるだけの関係だったのですが、いつしか段々ルイもジャンにほだされていきます。
ちょっとしたツンデレなルイも、見た目はいかついですが可愛いものです。
続編では、ルイの兄(美人)も出てきて、コメディタッチになってます。
ビックリなジャンの秘密も明らかになったりして。