ご主人さまとけだま

goshujinsama to kedama

ご主人さまとけだま
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×222
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
501
評価数
110
平均
4.6 / 5
神率
70.9%
著者
小石川あお 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784344840362

あらすじ

妻を亡くして一人暮らしのサラリーマン・千草が、薄汚れた子猫のようなものを拾った翌日、猫の耳と尻尾のある青年が現れ…!?

表題作ご主人さまとけだま

サラリーマン
猫のもののけ

その他の収録作品

  • 千草さん家のそれから(描き下ろし)
  • 『ご主人たら』『けだま予報』『ご主人の胸きゅん』『しあわせ』/カバー下

レビュー投稿数16

可哀想なの苦手〜

私こういうのダメなんです……
自分でも猫飼っていて、だからこんな可哀想なコの話なんて…胸が詰まっちゃって涙が出そうになっちゃって。
捨てられて、死んで。
それでも一度受けた人間の優しさを忘れずにモノノケになって。
何をやっても裏目に出て、千草とはぐれたり、転んだり、汚れたり。
なんだか見ていられないよ〜。
これは漫画で、しかもBL。結局は千草とちゃんと結ばれるはず、とは思っていてもキツい。
まさかこういう地雷があるとは…と思い知ったわ…
マイNEW地雷→可哀想すぎる犬猫。

まあ最後はね。ちゃんとけだまの心は報われますよ。だからほっとできました。
近所の霊感高校生が主人公のお気楽オカルトBLなら読めそうです。
心情的には「しゅみじゃない」に分類されちゃうけど、けだまも千草も幸せになれて良かったね、ということで「萌」で。

0

白い毛だまの献身愛

小石川先生の作品がとても好きで、購入したら何度も読み返してます。
この作品を、ペットロスを体験した人が読んだら、きっと泣けると思う。

白い仔猫を拾った女の子がいた。その子猫は耳が欠けていた。
女の子は、新しい猫を親に買ってもらうと、白い捨て猫を捨ててしまう。
子猫は新しい飼い主が見つからないまま、箱の中で衰弱して死ぬと
なんと・・人を愛したい残留思念が モノノケになっていた。

泥だらけの白い塊を拾って介抱してくれたのは、優しい寂しがり屋の男性。
その人は、出張中に妻を亡くした人。
妻に申し訳なかったと、ずっと悲しんでいる。

寂しい男性と、寂しい子猫のモノノケが色々あって相愛になり、
二人の愛を、ねこの神様がかなえてくれる。
・・ここ、泣ける場面。
こんな魔法が実際にある訳ないけど、漫画の世界のファンタジー。
魔法世界の作品で、一年の心の汚れをぬぐわれたような読後感。

生き物を気まぐれで飼ったり捨てたりしないで欲しい。
飼えなくなったら、新しい飼い主を探してあげて。
出来れば、終生飼育をしてあげて。

0

カバー下が好き

可愛いけれど、BL漫画を読みたかったんだよな〜〜〜となる作品でした。鶴の恩返しモノとして特別ひねりがあるわけでもなく、一般漫画と考えても物足りないのでなんとも…毛玉は可愛いけれど健気受けはどちらかと言えば好きではない自分には相性が良くなかった。この作品に神評価をつける方が多い世界は純粋に優しさに溢れていて素晴らしいと思う。好きだったのはカバー下の4コマ漫画でした。このご主人とけだまの抜け加減でほのぼの一冊だったらお気に入り作品になった気がする。

中立〜萌

0

是非読んでください。

何度読み返しても優しい気持ちになれるお話です。

0

涙無しには読めない

「食べないの?オオカミさん。」がとても良かったので読了。

けだまの可愛さと健気さにノックアウトされてしまいました。そしてご主人さまである千草の抱えた損失感がとても切ない。

けだまがご主人さまに傘を持って行くシーンがとても健気で、家に居ないけだまを心配して会社に戻るご主人さまが、折り畳み傘をズボンの後ポケットに入れていたのにキュンとしました。

自分を捨てた人間を恨めずに出来損ないのもののけになってしまったけだま。でもけだまは人間を愛そうとしているのが切ない。

頑なだったご主人さまもけだまを愛し始めて、お互いが愛し始めた矢先の出来事にまた涙でした。

川に流された捨て猫を助けようとしたご主人さまと、そのご主人さまを助けようとしたけだま。もう涙と鼻水垂れ流しで読みました。

神さまによって記憶と耳と尻尾を無くしたけだまと、けだまが居なくなって抜け殻になってたご主人さまの再会にまた涙でした。

神にしたいところですが「食べないの?オオカミさん。」程の強烈な萌はありませんでした。

4

切な健気な人魚姫。

小石川あお先生の新刊「食べないの?オオカミさん。」を読んだら、本作も良かったと書かれているレビュアーさんがいらして。読んでみました。
ああ、もう‼︎ 最初から何かを予感させて。中盤に差し掛かるやいなや。切なさに、号泣。散々泣き濡れてしまいましたよ。
捨てられていた猫の様な、猫又の様な、小さなもののけ。「けだま」と名付けられたそれは、「ご主人」を慕い、恩を返そうと必死になってお仕えする。猫としても、もののけとしても、変化(へんげ)した人の姿でも。中途半端な「けだま」は、ドジっ子だけれど、ままならないままに、一生懸命で。その可愛さに「ご主人」はほだされて、いつしか愛おしいと感じる様になって行く。彼もまた、愛すべき者を亡くした哀しみを抱えて生きている、寂しい骸だったのである。
可愛いらしいが、よくよく考えると気色の悪い「けだま」。丸いふわふわにヨチヨチと短い手足が付いているだけなのだ。可愛らしさは猫とも程遠い。「けだま」は確かに猫だった。人間に捨てられた哀しい記憶。自分を捨てた人間を恨めなかったばかりに化け損なったという。「けだま」の優しさ。いじらしさ。純粋な気持ち。「ご主人」への気持ちはやがて恋になる。ただ彼の幸せだけを願う。相手の幸せこそが自分の幸せ。
それは「ご主人」も同じで。その想いは伝播したかの様に。共鳴する。やがて消え行く運命の「けだま」に自分の命を吹き込もうとする「ご主人」そして、「けだま」。クライマックスは号泣せずにはいられません。多分…幸せが待っているだろうと予感していても。
人魚姫は、自分の命を賭して、泡と消える。王子はその熱を、恋情を、知らずに生き続けるのだけど。「ご主人」も、「けだま」も、互いの愛を知るのです。自己犠牲をもいとわない、無償の愛。愛を知るそのとき。美しい奇跡は起こる。

小石川あお先生の作品は、どこか寓話的で。愛を描いて行く作風なのかな。
どんどん既刊を読んでみようと思いました。
霊感高校生を名乗る近所の不思議な男の子も、引きこもりから脱していたり。
神様は意外に普通のお年寄りに見えたり。温かで、メッセージ性も感じられるエピソード。
そして何より、絵が美しい。愛する妻を失ってから、あまり身の回りに気を使っている風では無い、しがないサラリーマンの「ご主人」なんだけど。着古したであろう、スーツの皺。ネクタイをゆるめる仕草。メガネをずらし、外す、その仕草。髪を掻き上げる仕草。男らしい一つ一つの動作の美しさにも惚れ惚れしました。大人の男の美しさを堪能しました。

8

モフなのかな。。

厳しいけど中立評価です。

作家さん買いしているのですが、長らく積ん読でようやく読みました。
けだま、とタイトルにあるだけに、受けはネコの妖怪でモフな人間にもなれる。自分を拾ってくれたご主人さまにひたすら尽くす健気でかわいい妖怪。

ご主人様の方は、無口であまり人付き合いがうまい感じではないのですが、優しく真面目な人柄。

キャラの組み合わせとしては、ほっこりなモフになるはずなのですが、何か半分くらいギャグっぽく、それなら思いっきりギャグにしてくれればよいのに、と中途半端な印象でした。
そして何より、話がとてもわかりにくい。プロじゃないから分かりませんが、コマとか台詞とかのつながりがわかりにくくて読みにくかった。
これまでの作品がよかっただけに残念です。

1

尽くすモノノケと可愛がるご主人に胸が熱くなる

人に助けられたモノノケ人外が尽くす系ですね。

王道なんですけどけだまが千草を慕い大好きで尽くす様子が健気で。千草もけだまと暮らすようになってから元気が出てきたようで。

妻を亡くしてしまった千草。そんな自分に恩を報いなくていいと頑なでしたが、いつのまにかけだまがなくてはならない存在に。

けだまの生い立ちからモノノケになる過程は悲しいですね。そして半端なモノノケでは消えてしまいそうでそのための準備までして。うぅ。

けだまを必死に探す千草に胸を打たれました。
そんな千草を命と引き換えに助けるけだまにも。

でも神様に助けられ?けだまは記憶を亡くしても姿を変えて生まれ変わって。

そしてお約束?千草と再会して記憶はないのに覚えてて。
幸せになってね。
カバー下の4コマ漫画も面白かったです。

1

2人の純愛にただただ号泣

飼い主に愛されず捨てられたが、人を憎めなかったためになりそこないの妖怪になってしまった猫妖怪の「けだま」。

どこにいても、「汚い」「ゴミ?」「可愛くない」「出来損ない」「半端者」といじめられ、行き場なく町の隅でうずくまっていたところをご主人に拾われます。

「けだま」とご主人に名付けてもらえたのが嬉しくて、一生懸命ご主人に尽くすけだま。でも、ご主人は以前奥さんを亡くしていて、生前、自分の口下手さ、不器用さゆえに奥さんを大事にしてあげられなかった自分をずっと責めています。
だから、けだまにどれだけ尽くされても、「自分は奥さんを大事にできなかったように、けだまにどれだけ尽くしてもらってもうまく返せないからやめてほしい」と苦しみます。
これが切ない…けだまは尽くせることが嬉しくて一生懸命頑張るけれど、ご主人はそれが心苦しくて、すれ違ってしまう…。

でも、やっぱりどんな時でも自分の苦しみを顧みず、一生懸命ご主人に尽くすけだまな、ご主人は心奪われていくんですね…。

もうね、本当にけだまがとにかく一途で健気で可愛い。損得とか全く関係なく、自分に名前をくれた、名前を呼んでくれたご主人に尽くしたくてたまらない!というその献身っぷりがただただ愛おしいです。

終盤以降は徐々な不安な展開になります。
けだまはなりそこないの妖怪なので、実はとても寿命が短いと分かります。もし本気で人間を恨んでいれば、猫又になり、長寿になれるんですが…けだまは憎みきれないんですね…。

その後、ご主人ともっと一緒にいたいと願うけだまですが、徐々に人型に変身できなくなったりと、自分の寿命が僅かだと悟るようになります。
そして、そんな時にけだまとご主人がたまたますれ違い、けだまを探している時に川で溺れそうな子猫を見つけたご主人が溺れてしまいます。
瀕死のご主人を助けたくて、自分の余命を全てご主人に注ぎ込んでしまうけだま。ご主人のためなら死んでもいい、それが幸せだと愛を込めて死ぬけだまに号泣します。
ご主人はその後、病院に運ばれ一命を取り留めますが、けだまの亡骸は、川辺で泥だらけになって打ち捨てられたまま…亡骸のけだまが笑顔なのもつらいです。

けだまをなくして、茫然自失のご主人。
どこを探しても見つからず、寂しさを紛らわせるようにお酒に溺れていきます。もうけだまとご主人は二度と会えないのかな、と思いきや、記憶を全て失った状態で、けだま(人間に変身したver)が転生します。
誰か分からないけど、すごく優しい男の人に愛されていた気がする…この記憶はなんだろう…?と疑問に思いながら過ごす青年。

そしてある日、泥酔したご主人とけだまは再会します。一目見て、けだまだと分かり、感動に震えるご主人。唯一の記憶に出てきた男の人だ!と驚くけだま。2人はのちに同棲を再開するようになり、互いの記憶を埋め合うように愛し合う…というお話でした。

2人が健気で、一途で、もうとにかく切なくて愛おしい。
小石川先生の絵がまた素晴らしいのです。けだまの健気な表情、ご主人の、無愛想ながら、けだまへの想いを秘めた表情が情感を込めて描かれていて、その表情を見るだけで号泣します。

モノローグやセリフのロマンチックさも素敵です。ご主人とけだまの、互いへの思いやり、思慕がこれでもかと溢れていて、愛に溢れた言葉たちに涙と鼻水が止まりません。

本当に本当に素敵な物語でした。
何度も読み返したい宝物です。

13

あぁ、もうとにかく健気で、愛おしくて、泣ける。

もふもふがお好きな方なら、この丸くてふわふわな存在がたまらなく愛おしく感じるはず、というか嫌いな人はいないと思います。

猫のもののけというか、もののけの出来損ないが街の片隅で震えていたところ攻めに拾われて…という始まり。
けだまと名付けられて同居を始めるんですが、このけだまが猫をまんまるくさせたような生き物で死ぬほどかわいいんです。かわいいよー。うちにもけだまが欲しいよー。

攻めのことをご主人さまと一心に慕い、ご主人さまのお役に立ちたい!!と失敗しつつもそりゃあもう健気に一生懸命頑張ります。
時には人間の姿で、時にはもふもふのままで。

かつて猫だったころ捨てられたものの人間を恨めず、人間に愛されたいという気持ちが強くて中途半端なもののけになってしまったけだまと、新妻に先立たれ自責の念に捉われてどこか世捨て人のようになっていた攻めが、不器用ながらもこだまを可愛がり、少しずつ心の拠り所を取り戻していく様子がこれまたいいです。本当にピュアな二人。

後半は、もう涙涙です。
自分の末路を悟ったけだまの願いは健気で切なすぎるし、けだまが生まれてきて良かったと思えた縁側のシーンはなんと穏やかな幸せとそして哀しみと透明感に満ち溢れていることでしょう。涙無くしては読めぬ。
そして、ようやく自分が役に立てることを知った末の満足そうなけだまの顔ときたら…
あれにはもう泣けて泣けて仕方ないです。

でも泣いてばっかりではないのでご安心を。
その後の描き下ろし、そして電子版の描き下ろし(4P)カバー下の漫画がこれまた超絶かわいいもふもふけだまが堪能できるので、むふふ〜とニマニマしちゃいます。

初読み作家さんですが、画力の高さ、線の美しさに驚きました。
けだまのもふもふ感はこの線の繊細さがあってこそ。
人間の姿のけだまの髪の毛も流麗ですし、本当に絵が綺麗でウットリです。

13

この作品が収納されている本棚

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