食べないの? おおかみさん。

tabenaino ookamisan

食べないの? おおかみさん。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神244
  • 萌×270
  • 萌19
  • 中立5
  • しゅみじゃない6

211

レビュー数
42
得点
1562
評価数
344
平均
4.6 / 5
神率
70.9%
著者
小石川あお 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344846661

あらすじ

生贄として森に捨てられた人間の子ども・太郎。
森の奥に住む狼のウルは、痩せた人間は美味しくないと言い、太郎に美味しいご飯を食べさせ、きれいな洋服を着せ、怪我の一つもしないように、大切に大切に育ててくれた。
大きくなったら大好きなウルに美味しく自分を食べてほしいと願う太郎だけど、いくつもの季節が廻った森のなかで二人は――。
甘く、切ない異種族BLストーリー! 描き下ろしショートも収録。

表題作食べないの? おおかみさん。

ウル,森に住むおおかみ男
太郎,生贄になった少年

その他の収録作品

  • ぼくを愛したおおかみの事。(描き下ろし)

レビュー投稿数42

優しくて切なくて甘い童話BL

これぞ、童話BLという感じの赤ずきんちゃんとか美女と野獣とかヘンゼルとグレーテルとかを優しく甘く煮溶かしたようで、ちょっぴり切なくて、最後はほわっと心が温かくなる、そんなお話でした。

狼男ウルが人間の太郎を大切に育てた理由が切なくて泣けます。
表紙から獣姦!?と思いがちですが、ウル、イケメンの人間の姿になります。
獣姿のままハグやキスのような描写はありますが、いやらしい表現ではなく、親子の親愛を感じるような描写です。

過保護に育てられた太郎が大きくなるに連れて自身の身体の成長や芽生えてきた感情に気づく瞬間の表情がとても可愛いです。
優しいタッチで描かれる絵にとても癒されます。

ウルと大人になった太郎の体格差が良いです。微エロ、という感じの性描写もあります。
心が優しくなれるお話です。おすすめします。

0

狼男と生贄の子ども 美しい愛の物語

以前よりよく目にしていた作品。試し読みが面白かったので読んでみました。初読み作家様です。
アワード受賞作ですね。

生贄として森に捨てられた太郎と、森の奥に住む狼男ウルの、愛情あふれる生活と、太郎の成長を描いています。ファンタジーですね。

絵がとても繊細で美しいです。動物たちや森の風景などが、繊細なタッチで大変美しく描かれています。ウルはリアルな狼顔で強面ですが、小さいコマでは可愛いお顔になるのでほっこりします。

ウルは強面だけど、太郎をめちゃくちゃ溺愛していて、口調も可愛らしくて、お茶目なところもあって、すごくギャップ萌えがあります。嬉しいとふさふさの尻尾をブンブンするの可愛い。

太郎は小さい時にウルに拾われて、「大人になったら食べるため」と言われながら、ウルに大切に大切に育てられています。

ウルはずっと狼顔なのかと思ってたら、いきなりすっごいイケメンの人間に変身したので、嬉しい誤算でした!たまーに変身してくれて、めちゃくちゃカッコよくて萌えます♡

妖精や人魚、一角獣なども出てくるファンタジックな世界で、二人のほっこりした生活が描かれていきます。

やがて太郎が成長し、思春期くらいの年齢になると、ウルを男として意識しだすようになります。「食べていいよ」とウルを無自覚で煽るのが、なかなか官能的です。ウルは耐えるのが辛そう…。

終盤ウルが泣いて偽りの言葉を伝えるシーンは、こちらももらい泣きしてしまいました。

BL的展開はゆっくり進みます。
二人の愛は、初めは家族愛だったものが変化していきます。終盤は大変胸キュンかつ切ない展開ですが、素敵なラストで、読後は幸せな気持ちに包まれました。

本編には濡れ場なし。
書き下ろしで二人が結ばれます。短いですが甘々で最高でした♡

獣顔キャラに苦手意識を持っていましたが、読んでよかったです!素敵な作品に出会えて嬉しい♪

DMM購入 修正必要箇所なし

0

潜んでいる切なさは

先生の代表作。さすがに素晴らしい。
内容は、森の狼男に捧げられた小さな男の子の「生贄生活」。

口減しで生贄になった太郎。
あまりにも小さくあまりにも痩せて。
狼男は太郎があまりにも不憫で「大きくなったら食べるよ」と言いくるめて、献身的に「育児」する。慈しむ。
太郎は屈託なく「いつ食べてくれるの?」
でも読者にはわかります。
おおかみさんは太郎を食べる気なんて全く無いこと。
優しい狼男と可愛い太郎の暮らす毎日は、も〜う可愛くて可愛くて、切なくて切なくて。

で、かわい切ない〜と思いながら読んでて、終盤に来てハッとした…ギョッとしたと言った方がいいかもしれない。
だって。
百年経ってる…って。
やっぱり「生贄」は成立していたじゃない…って。
もう太郎は人間の世界の住人じゃない。
ここがグサッときちゃった。
だからちゃんと2人が結ばれてジーンときました。太郎には帰るところなんてないんだもん。
可愛い〜と見せかけてまた別の切なさが潜んでる。そんな作品だとわたしは思う。

2

無題

思ったりも微妙でした、ごめんなさい。評価が高いのはわかります。

おとぎ話風の物語と小石川さんの絵がとても合ってはいるのですが、若干動きが少なく躍動感にも乏しいので読んでいる途中で眠たくなってしまいました。

ディテールなどは好きなので相性の問題だと思います、他作品に挑戦してみたいです。

0

かわいらしい世界観にキュン!

おおかみ男のウル×生贄の少年の太郎。
おおかみ男が自分への生贄として捧げられた少年を溺愛して大事に育てるというお話です。おおかみのウルは「いつか食べるために育ててる」と言って溺愛しているのですが、本当はいつか自分の元から離れて人間の世界に戻すため、太郎は本気でウルを愛していて美味しく食べてもらうことを望んでいます。

世界観がかわいらしくて切なくて何度読んでも泣けます。
主人公2人がお互いを深く想いあって、それでもいつか別れが来ると思いながら生きている姿にきゅんとしました。

1

溺愛おおかみさん

先に読んだ『獣王陛下と砂かぶりの花嫁』もモフモフ溺愛攻めで大いに萌えさせていただきましたが、本作の溺愛具合も非常に良かったです。

生贄の痩せっぽちな少年太郎を何から何までお世話して大切に育て、食べるためと偽り教養などもつけさせる献身にはトキメキましたし、大きくなったら離れなくてはならないという切なさもgoodでした。

太郎がじわじわと成長していく様をウルと一緒になって見届けた感もあり、あんなに可愛かった太郎が立派になって…とウルウルしてしまいました。

ウルのコミカルな動きの部分や、タヌキたちの会話も楽しくてクスッとなれたりとても癒し度の高い作品でした。
読んで良かった!

1

何度も読み返し楽しめる童話の絵本のよう。

装丁も絵もとても綺麗でまるで童話の絵本のようですね


これは何度も読み返す本になりそうです。

狼の神様の生贄にされた太郎。
だけど狼のウルにそれはそれは大事に育てられて。
軽い!細い!食べるところがない!って。

美味しく食べるためだよって歌や勉強や肌のケアなど手厚く世話をされて。

太郎には誰よりも幸せになって欲しい。いつか森を出て人間界で暮らすべきだとの葛藤に苦しむウル。

とても素敵なお話でした。
ウルは人間の姿にもなれて。神様なのは本当なのかな?太郎が森に来て100年経ってたって。
太郎も生贄の意味を知り…。

すごく想像を駆り立てられるお話ですね。
ウルは太郎に会うまでどうしてたんだろう?今までも生贄ってあったのかな?
行商人も年を取らないのかな?
太郎の成長はゆっくりなの?

何度も読み返して楽しみたいと思います。

2

こんなに綺麗で美しくて純愛なBLは初めて

あまりのレビューの良さにドキドキしながら読みました。
語彙が追い付かないのですが…全て綺麗でした。
童話をモチーフにした作品は初めてです。
本当にBLの間口の広さに驚きです。
絵とストーリーがバッチリ合っていて1枚1枚読むのが勿体無かった。
生け贄として差し出され、狼男に育てられる太郎。

太郎は自分を美味しく食べて貰うために知識や肌のケアを念入りにしていて可愛い。
結構本気でやってます。私より女子力高過ぎ。

狼は美味しく食べる為と説明してますが、本音は太郎の為に。

考え方が違うのですが少しずつ解かされていく丁寧な描写が素晴らしい。

人間になった狼があまりに美形過ぎて、こんなにお綺麗な男性と狼のデロ甘々なギャップ最高でした。
上質なBLだと思います。心が浄化されました。

前回の毛玉はどうしても女性に見えてしまい苦手でしたが、今回は絵柄もピッタリ嵌まって気持ちいい。

2

美しいお伽噺

評価の高さと良作だという噂をよく耳にするため、購入しました。
BL作品というよりファンタジー映画を視聴したような、そんな不思議な読後感があります。

狼男のウルと
彼に生贄として捧げられた太郎のお話。

口減らしの一環として捧げられ、何もできない痩せぎすの幼児だった太郎を
「美味しく食べるため」と言いながら、優しく暖かく慈しんで育ててきたウル。
太郎に危ないことはさせず、森の中の危険から体を張って守ろうとするところにウルの溺愛っぷりが窺えます。

一角獣や精霊、雪男など様々な存在が取り巻く森の中。
そんな森での2人のちょっと不思議で、でもとても暖かい日常が丁寧に描かれています。
素朴な絵柄が作風に合ってて素敵でした。

ウルが太郎を大事に大事に育てた理由。
他の沢山のレビュアーさんが仰っているのもあり、割愛しますが本当に愛情がこもっていて思わずウルッときます。
その理由を知ったうえで、「大人」になった太郎が選ぶのは………。
感動のラストシーンでした。


ウルが狼の形を取っている理由、そうなった背景の説明があまり無く戸惑ったのと、
あとラストにかけての描写がちょっと駆け足気味だったのでもう少しじっくり見たかったなあと思うシーンもあったのが少し引っかかりつつ…
本当に心にグッとくる素敵なお話でした。
オススメです。

3

童話BL

人外モノは苦手というほどではないけど、特に興味はなかったのですが、ツイッターのフォロワーさんが人外モノ苦手だけど本作をおもしろかったとツイートされていたので興味を持ち読みました。

まるで童話のようなお話でした。
精霊や人魚や一角獣が出てきたり、時の流れが違ったり?

子どもの太郎がとてもかわいい。
成長するにつれ色っぽくなっていくのが萌えでした。

ウルが太郎に過保護で溺愛しお世話しまくるのが微笑ましく。
愛し愛されている存在なのだなと。
それでもウルは太郎のことを思って、太郎はいつかは森を出なければならないと、お行儀や教養まで身につけさせてあげるのがすごいなぁと。
ウルが元はどんな人だったのか気になりました(元は人間ですよね。たぶん)

一度は人間の世界へ戻った太郎だけど、またウルのもとへ戻ってこられてよかった。
すっかり大人になったということだし、ウルも今度は太郎を受け入れて、甘々のハピエンでよかったと思います。

ただ、ウルが狼から人間の姿に変わる途中の顔がちょっと怖かったですw

2

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