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strange
本当に買って良かったと思える一冊でした。
日常生活でたまたま接触した者同士、お互いが大切な相手になってゆくまでの経過。
読み終わった後、しあわせな気持ちになりました。
あらすじ文中の「心が豊かに変化していく」というのがうまく表していると思います。
じぶん勝手番付では一番目「ストレンジ」、二番目に「ブライト」です。
「ストレンジ」のクマさん(表紙左側のおっきい人)が健気で可愛らしい人です。
辛くて痛くて泣いちゃったりするけど、何とか持ち直したら若いおでこちゃん(表紙左側の坊や)を照らすような感じで包める大人でもあります。
明日もがんばるか…と優しいドリンク剤代わりにしています。
どの作品もわりと近い範囲にBL界の扉があると思うのですが、個人的には「ブライト」がいちばんその扉が近いんではないかと感じます。
腐界の者としては、口さがない人達の中で生きるクマさんや大人になるおでこちゃん、他の作品もこの先のお話を見たいような気もしなくもありません。
が、やっぱりこの一冊でとても完成されているような印象でもありますので、次は新しいお話を読みたいかな、と。
次はBLもぜひ!
ちなみに、非BLなのですがよく立ち寄るいくつかの書店ではどこもBLコーナーに置いてありました。
個人的には純粋に友情モノとして、一般漫画として読み終えたいなって思うお話たちでした。
でもちるちるのトップには「2017 No.1ブロマンス」なんてバナーが今ガッツリと出てるんだよねー。作家さんやレーベル的にはブロマンスとして売りたい作品なのかな。
つゆきゆるこさん自体は、私は「下衆BL」に載ってた「せまいせかいに」で知った方なんですが、BL作家さんなのかしら?
6つの物語の登場人物は全て男同士の出会いを描いたもの。
単に友達って言ってしまうにはなんだか特別なんだけど、だからといって恋愛を匂わせるような親密さではなくって、あくまで友情。でも特別な。友愛っていうのかな?
そんなお話たちだと思いながら私は読ませてもらいました。
出会いが人生にもたらすきらめきとかみずみずしさのようなものをファンタジー過ぎないちょうどいいところで丁寧に描かれています。
「心が活きていく」
表題作に出てくるこの表現がこの作品集全体のテーマって感じがします。
はやりやまいさんの「あさはらたそかれ」を読んだ時に「これBLじゃなくてもきっと良い作品として成立するだろうな〜」と2人の関係性を羨ましく思いながら読み終えたんですが、その時感じた「いいな」がこの1冊にはめいっぱい詰まっている感じかな。
こんな風に人と付き合えたらいい関係が築けるだろうって、読む分には思う。だけど実際に現実で自分がここに出てくるキャラ達のように出来るか、自分を変えていけるかと言ったら、人と1対1で接するのが苦手な私にはなかなか難しい。
そんな憧れの目線が彼等が築く素敵な関係性をさらにキラキラしたものとして見せてくれるのかも。
つゆきゆるこさんのほどよくリリカルな言い回しのモノローグがまたいいのですよ。
大袈裟じゃない感じで確実に刺さるというか。
心に残る言葉が1冊の中にたくさん散りばめられていました。
とても良かったです。
【電子特典】
「STRANGE」の2人のその後のその後4p漫画+カラーイラスト「旅の思い出」3カット
リイド社の本って、個人的に萌え心を的確に押される。という事でお買い上げ。
非BLに分類されてますが、確かにBLではない。ないけれど、ただの友達、でもない。そんな男の子たちのお話。全部で6つのお話が収録されている、短編集です。
表題作『STRANGE』
主人公は高校生の「オデコちゃん」。
ある日の夜、公園でパンプスを片方だけ拾います。誰のだろうと思って周りを見回すとブランコに座っている女性が。片方だけ靴を履いていない、その人の靴だと思って声をかけると…。
人と違う性癖を持つがゆえに心無い言葉を投げかけられるクマさんと、クマさんと出会い、「自分」を探し始める高校生のお話。
オデコちゃんのお母さん、バーのお客さん。
彼らの気持ちも分かる。決して悪い人たちではないんだよね。
そして、そういった周囲の人たちの声に傷つき、それでも前を向いて歩いていこうとするクマさんとオデコちゃんの男気も素敵。
オデコちゃんの優しさと、クマさんの懐の大きさが胸に迫ります。
そしてタイトルが素敵。「ストレンジ」。
「人と違う」という事がどういうことなのかを問う、壮大なストーリーでした。
『CONNECT』
高校生のお話。
同級生だけれど、接点もなくなんとなく馬が合わないと思っている男の子たち。
ひょんなことからお互いを深く知るようになり…。
うわべだけではなくって、その人の人となりを知るにつれ相手を尊重し、尊敬するようになる高校生たちのお話でした。
どちらの子も、素直で、頑張り屋で、可愛かった。
『BRIGTH』
出張で(だと思われる)ハワイに来ていた中年の男性。その彼に、娘から「会って欲しい人がいる」と電話が来て。
喜ぶべきことなのに、娘を取られてしまう喪失感から立ち直れずにいる彼に声をかけてきたのはガイドをしているリノという青年で…。
リノの案内で、今までしてこなかったようなことを経験するオジサン。
オジサンの喜ぶ顔が見たいばかりに奮闘するリノ。
「恋」ではない。でも単なる友情でもない気がする。
彼らの今後が気になります。
『FFRIEND』
素行や見た目に問題があり、生徒たちからも遠巻きにされている上野田くん。
イケメンだけれど人づきあいが苦手な大滝くん。
そんな彼らが校内の図書館で出会い…。
二人ともいい子なのに、周囲に溶け込めなかった彼らが、お互い出会い、関わることで成長していくお話。高校生ならではの閉塞感や青さが瑞々しく描かれていました。
『MOVE』
伯父さんと、中学生の甥っ子の話。
反抗期真っ盛りの中学生くん。伯父さんに世話になるもののそっけない態度を取り続け。ところがある日甥っ子くんがダンスを踊っている姿を伯父さんに見られて…。
甥っ子くんの、中学生らしい反抗心と、伯父さんの人当たりのやわらかさ。そういったバランスがとてもいい作品でした。
終盤に、それぞれのお話のその後が描かれた『AFTER』が収録されています。
これもすんごく良かった。
短編集は作家さんの力量が試されると常々思っていますが、どのお話も短い中にそれぞれの生活が描かれていてとってもお上手でした。タイプがまったく異なる登場人物たちが出てきますが、そのどれもが魅力的。
個人的には表題作「ストレンジ」が一番好きでした。
クマさんとオデコちゃん。
これからBL的な展開になっていくとなお美味しいのになあ、って思うんです。なので、ぜひ続編を!
初回限定特典として4Pリーフレットが封入されています。「ストレンジ」の二人のお話。こちらもとっても素敵だったので、ぜひ初回版を購入されることをお勧めします。
これが初コミックスだとか。
とてもそうとは思えない完成度の高い作品でした。
それぞれのお話についているタイトルも秀逸。味わい深いです。
電子にて。
表題作のストレンジは立ち読みで丸々読めるので、雰囲気を知りたい方は電子サイトお勧めです。(因みにebjの画質がきれい)
6組12人の男の子(男性)同士の友情を描いています。恋愛を匂わせる様な雰囲気私は感じませんでした。(唯一教師と生徒の話がそれっぽい発言ありますけど、後にああ違うのかもとなりました)この作品は無くていいかなとも思います。
私は「2人の男同士」があーでもない、こーでもないと仲良くしてるだけで萌えるタイプなので、どれも大変満足感を得られました。
中でもとくに秀逸と感じたのはストレンジです。
ゲイで女装のクマさんと高校生のオデコちゃん(クマさんが名付け親、可愛い〜)の友情に心が温かくなって自分まで優しくなった様な気分になりました。
クマさんは仕事の時以外は普通の男性なんですね、喋り方も男性口調で、でも沢山ある夢を語るときなんかはオネエ言葉になったりします(笑)
一方のオデコちゃんは部活に入るくらいなら塾に行くのを選ぶ様な堅実な子。自分でも自分の事をつまらないと感じています。
オデコちゃんはクマさんと接する事できっと同級生とは違った形で世界を拡げたし、クマさんは誰にも言えない弱音を吐けるすごく年下の友達のオデコちゃんに日々助けられてる。とてもうらやましい関係なんです、まさにお互いを高め合える親友といった感じで。
将来オデコちゃんが結婚して子供を持ったら、クマさんがどちらの姿でも動じない子供に育って欲しいな。クマさんにも素敵なパートナーがいて家族ぐるみのおつきあいしていたら最高です!
電子特典はストレンジの描き下ろしと、カラーイラスト。
クマさんが仕事中ふとオデコちゃんについて考えているものでした。
イラストはハワイの2人とストレンジの2人が2枚でした。
BLカテゴリーというか、
アオリにもあるように「人生最高の出会い」を纏めた短編集。で、出てくるふたりが(たまたま)どっちも男だった感じ。
もしこれが男女だとしても女女だとしても、二人の関係性がとっても素敵だから楽しめると思う。よって、not腐女子への宣教の足掛かりにできそう(^p^三^p^)
腐女子フィルタを通してしまうと、ふたりが今後くっついちゃってるんだけど、
そんな余白・余韻が楽しめる貴重な作品。
とりあえず、もう一冊買います( ◜ω◝ )
つゆきゆるこ先生のデビュー作だそう。
非BLでもこれBLやんっていう作品もありますが、本作は確かに非BLだと感じました。
様々な友情のカタチの短編集です。
公園仲間から旅仲間へ。
いじめっこといじめられっこからの友情。
異国での友情の芽生え。
問題児と優等生。etc…
本当に様々ですが、どのお話も「相手を知るところから関係が始まる」お話ばかりです。
よく知らない人だと外見や第一印象だけで判断してしまいがちですが、よく知ればそれは友情の始まりかもしれない。
そんな出会いの物語たちでした。
動物好き教師と犬飼い生徒のお話は少しBLっぽい雰囲気があったかも…というか、BLでも読んでみたいお話でした。
アフターストーリーも全てのお話のじゃないですが、その後をのぞけてほっこりしました。
ブロマンス好きな姐さんにもオススメです。
評価の段階で上から二つ目で萌2ですが、萌というよりはblのカテゴリーでなくてもOK
絵もストーリーも上出来で読み終わった後胸がジーンとするというかなんていうか、しみじみ?
次回作も期待しています
本屋の試し読み後即購入。
トーチさんはこういう、一般誌に光る素敵な男同士の関係を描く作品がとても多いですね。
短編6作+α、どれも一言で恋愛とか友情とか断言するのが勿体ないような、絶妙なバランスを保った出会いの物語でした。
これから先、彼らがそれぞれどうなっていくのかがとても気になり、ひとつずつ全て1冊のコミックスにしてほしい!と感じました。
がっしりめかつさっぱりした絵柄も相俟って、とても爽やかに読める1冊です。
短編集なので全てがさらっと。だが内容は簡単に流して良い類のものじゃない。それぞれに対し、現代に合った教科書的な考え方の見本を示されているようだった。
様々な問題を孕んだ話が展開されており、核心に迫る辛い部分は描かれない。良いとこ取りともいえる内容なので、素直に読めば癒される良質な感情だけを受け取れる。
だが、その先にあるものを考えてしまうと、ハラハラモヤモヤヒヤヒヤが止まらない話の連続になっている。
例えば最初の「ストレンジ」。"オカマ"に理解を示さない母親が出てくるが、対する息子は無言を貫く。その"オカマ"と仲が良いとバレるところまでは描かれず、母親側の感情は放置されたまま終わる。特典の描き下ろしでちょろっと息子の中だけで出した答えは示されるが、特に何も解決していないし、セリフもありきたりすぎて優等生的なのが綺麗ごとに聞こえる紙一重。
「フレンド」の上田野も、金茶色の地毛が認められないから他の校則違反を犯す。そんなものは筋が通っていないし、ただのガキっぽい反抗。全体的に、まだ社会に出ていない学生に向けた救済の意味合いが強いように思えた。
他にもいろいろと、社会からはみ出してしまいそうな人々が登場する。そんな彼らに与えられるのは肯定ばかり。そのままの自分でいいんだよ、って今の時代が求める答えそのもの。そりゃあこの本も称賛され評価されるだろうと納得がいく。
自己肯定感を強めることにポジティブな感情を持っている人には刺さる本だと思う。時代に綺麗にマッチしているため、メディアが推したい内容なのも分かる。これで救われる人がいるだろうことも理解できる。ニアBLとして萌えを見出すのも楽しいと思う。まさに時代だなあという内容だった。
ここまで書いておいて私にハマっていないのは、上辺の綺麗ごとを素直に受け取れる性質ではないから。全肯定するより多面的な考え方ができる人間の方が好ましい。
さらに言うと、個性的な自分を貫く人物をあまりに肯定的に描きすぎることに疑問を感じる。多数派が我慢を強いられる世の中、この本もそこに加勢しているように思えてならない。真に受けず、軽く流して読めたら良かった。
とはいえ他人と関わることで人が変わっていく様子を短編で表現しているのはすごい。アフターストーリーがもっとたくさん欲しいと思ってしまう名残惜しさがある。どの人物も愛すべき点があり、掘り下げた物語を読みたいと思った。
BLカテゴリの本として読めば適度な萌えがあって良いと思う。一般カテで読むなら描写が浅く物足りない。ブロマンスというより爽やかな友情。入門編といった雰囲気で読みやすいのは良かった。
トキワ伍長
訂正の自己コメント…
文中おでこちゃんのカッコ内は表紙「右側」でした。
ごめんなさい<(_ _)>