運命じゃない人

unmeijanaihito

運命じゃない人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×239
  • 萌29
  • 中立8
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
18
得点
376
評価数
103
平均
3.7 / 5
神率
24.3%
著者
明本由 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784865893496

あらすじ

脈ナシな恋だけど、諦めたくない!

トラウマ持ちのイケメン社長×パワフルでひたむきな新人モデル

何度フラれても傷ついてもこの気持ち、止められない!
少女漫画みたいな胸キュン・ロマンス


ずるい大人にハート、奪われました。
明るく前向きな大学生・菅谷雫(すがやしずく)。彼はピンチを助けてくれた木崎昌崇(きざきまさたか)に"運命"を感じてしまう。木崎の経営している芸能プロダクションに押し掛けるが、門前払い。めげない雫は木崎に近づくため、病欠したモデルの代役としてCM撮影に臨み…!?

表題作運命じゃない人

木崎,α,芸能プロダクション社長
菅谷 雫,Ω,,大学1年,新人モデル

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数18

好きだなぁ

明本由先生の作品は初読みでした。もっと早く読んでおけば良かったと思いました。

オメガバでΩの自立や地位向上の為の芸能事務所を舞台にしたお話でした。
業界内での怖い話とか、登場人物の過去に纏わる辛い出来事とかチラッと描いてはあります。
そして、雫くんがピンチに陥った時に助けに現れる木崎さんが素敵なんです。

雫くんが素直で明るくて前向きなので、読んでいて応援したくなって来ます。ちょっとおバカな所も可愛いんです。

直ぐに反省して軌道修正して頑張る姿に好感が持てます。
そして、そんな雫くんに好意を寄せられたら、誰だって恋に堕ちてしまうと思うんです。木崎を過去から救えるのは雫くんのパワーしか無かったと思いました。

周りを固める脇役も素敵でした。

初読み作家さまだけど好きだなぁって思い、もっと他の作品を読んでみたいと思いました。

0

オメガバース!

恋人を守れなかったトラウマを持つ、Ω雇用重視の芸能事務所社長(α)
×
周りに恵まれ危機感のないワンコ系Ω

主人公のΩが街中でヒートしてしまい...たまたま居合わせたαに救われます!
自分を救ってくれたαに"魂の番"だと感じたΩは、お礼も兼ねて事務所に押しかけ、新人モデルとして雇用してもらいます。

Ωもαも、みな、性に振り回され、いろいろな過去を抱え、それでも恋をして愛を育んでいく様がほんとうに素敵です......お幸せに♡

...それにしても、「運命じゃない人」?
運命の番じゃないんですかね...?タイトルの意味がよくわかりませんでした...

0

オメガバだけど自分の意志で

世間知らずなΩ雫が、α木崎(Ωの社会的地位を上げるため会社経営)に恋をした。

種に振り回されるのはΩもαも同じ、とその支配下でしか動けない、生きられないと思いがちだけど雫はそうじゃなかった。

木崎は自分の贖罪のために、Ωを守ろう、Ωの力になろうとしているわけで、雫もその対象だったけど、雫は自らの意志と行動で木崎との恋を実らせたのがよかった。

木崎も雫の武器は自分自身と見抜いていたしね。
その辺の、魅力を出す部分、きゅんとする描写はうまいと思った。

ハピエンでよかった。

途中モデルのお仕事BLみたいで、オメガバどこ行った?と思ったけど、それはそれでよかった。

0

読んでよかった!

興味を持ってたけどいつの間にか読み忘れてしまってやっと読みました、とても好みでした!
少し古い感じの絵が良い!落ち着きますw
気持ちが動く様子がきちんと描かれているし、受も攻もこういうところに惹かれたのね、っていうのがちゃんとわかります。
この辺薄っぺらな描写で相手を好きになる要因がよくわからず関係だけ進んで行く作品が割と多いので…
二人のやり取りも可愛らしくて良いです。
少女漫画的だとのレビューが多いですが、それだけわかりやすいストーリーだと言えると思います。
設定はオメガバースですが、あまりそこは気にしなくていいかな…

1

脇役カップルも素敵でした

オメガバース好きなのに今まで読んでいなかった今作。
可愛らしい絵とシンデレラ的なストーリーが合っていて、
とても楽しく読むことができました。

街中で突然のヒートを起こしたΩの菅谷 雫は、
偶然通りかかったαの木崎に特効薬で救われる。
木崎に運命を感じた雫は魂の番だと直感し、
木崎が社長を務める芸能プロでタレントとして活動する事に…

運命の番の話かと思ったら、
運命を感じたのは雫だけでした…
要するに、運命のつがいではなく雫の一目惚れだった…
ということです。

Ωの彼女を守れなかった過去を悔いる木崎は、
誰からの好意も受け取らないと決めています。
Ω所属の芸能プロをやっているのも贖罪のためなのです。

だけど、雫が一途だ健気で可愛いんです。
育ちは悪くないはずなのに敬語が使えなかったり、
隙が多かったり…とにかく愛らしかったです。

何度も木崎にピンチを救われ、
やっと木崎の贖罪も済んだのでしょう。
ようやく雫を受け入れてくれます。

まさに、少女漫画のような恋でした。
そして、普通の大学生がスターになっていくシンデレラストーリーでもあります。
こんな物語、嫌いなはずないじゃないですか!

ということで、安定のハッピーエンドで大満足です。
オメガバースの設定が十分に生きた作品だと思います!

1

運命じゃなくても恋をしたら頑張る子が可愛いね

オメガバース物だった!
でも良かった!

Ωだけど周りに恵まれ危ない目にも差別にも合わず?すくすく親からも愛されて育った大学一年生の雫。街中で発情期が来て困っていた所を颯爽と助けてくれた木崎に一目惚れ。

芸能事務所の社長さんだったんですね、木崎は。
あらすじにある通りモデルの代役で事務所にもぐり込みます。

しかし木崎は誰の好意も受け取る気がないようで…。

雫が可愛くて前向きで真面目でいいですね。
敬多や木崎の辛い過去を慮りちゃんと真面目に考えて。

ありがちな雫の危機と助ける木崎。
木崎も実は雫が好きでやっと大切な人を守れたって。ここは素直に良かったな~と思いました。

数年後雫はΩ初の映画主演が決まり後ろ姿では首に咬み痕が。無事に番になれたんですね。

正面突破や正攻法やちゃんと想いを届けたい、相手の心に触れたいという真面目な姿勢と行動が両思いに繋がったのかな。

爽やかな読後でした。

1

未来を照らす光になりたい。今なら冷静に読めるんだけど…。だけど。

以前に読んだ時は、なんかヤダな、と思ったんですよね。
再読してみれば、それほどでも無かったのですが。社長の過去がキツ過ぎて。「種」が引き起こす不幸な事件。そういう人たちの一助になればと事務所を運営している社長。
雫の先輩である敬多くんが、学生の頃に襲われた事件。彼もまた社長や周りの人に支えられて、今の輝きを取り戻したという。仕事を続ける事は彼にとって、贖罪なのだと言う。
それは社長もきっとそうで。恋人を守れなかった自分を責め続けている。
雫は一目惚れから、この社長や周りの人たちと仕事を通じて関わっていく。
そして、暗い想いを抱いて生きてきた社長の未来を照らす光になりたいと願う。
社長の魂の救済と、雫の成長の物語ではあるんだけれど。
社長の恋人は、その事件の後、引っ越して消息も分からないという。
ご都合主義でもいい。彼女も今は幸せでいて欲しいし。本人に「あの時守ってやれなくて、すまなかった。」と、謝る「赦し」が欲しかったと思うのだ。
それを乗り越えない事には、本当の贖罪にはならない気もしていて。
今、目の前にいる、近くにいる、雫を守れたから、それでいいの?
俺は人を守れる人間になれた、でいいの?
っていう。何だかモヤモヤしました。
多分社長とは昔から付き合いがあったであろう中之瀬が、雫を襲おうとするのも謎ですし。後に助けてもくれますが。
「運命の番い」だと思ったのが、単純に一目惚れだった⁈っていうタイトルですが、「種」であることより感情を大切にしたいというのがテーマだったのかな。要素が多過ぎて散らかってしまった様にも感じられました。

2

王道シンデレラオメガバース

一言で表すとすれば、「王道シンデレラオメガバース」です!!
業界モノということもあり、「初心者でも受け入れ易いのでは……??」と、感じました。
本作では木崎さんから結婚指輪を貰うところまでで、番にはなりません。
「オメガバースプロジェクト展」にて発売されたアンソロジーでは番になります!!
こちらもとても素敵なお話ですので、是非読んで頂きたいです……!!
あざとくて、バカ、で真っ直ぐな雫くんに絆される木崎さんは大変見物です。

2

なるほどのタイトル

読み終えて、なるほど~と思うタイトル。

オメガバースです。発情期に苦しむオメガが、自己を抑制したアルファに助けられるところからスタート。

ひとめぼれしたオメガの雫は、ピンチを救ってくれた木崎を運命の番だと信じておいかける。芸能プロダクションの社長とわかり、入社してなんとかお近づきになろうとします。

しかし、木崎は過去にオメガを守れなかったトラウマから恋はしないと決めている難敵。一方、雫は純真ながらも日々果敢にアタック。

絵は少し昔風ですがきれいで、雫のかわいさがビジュアルで納得できる感じ。これは社長もやられちゃうよね。。

何度も襲われそうになる雫ですが、そのたびに木崎が助けてくれます。そして、トラウマを乗り越えてハッピーエンドのふたり。

結局、二人は運命の番ではなかったのですが、生物学的なものではなく、お互いに惹かれ合ったカップルがゴールインということでこのタイトルでした。

楽しめました。

1

オメガバースが苦手な方にこそ読んでほしい

オメガバースは苦手な方です。
巻頭に設定説明ページがあるのも興醒めなのですが、Ωの人格を認めないような横暴な社会構図が多かったり、妊娠・出産できることで男性を女性化したりするところが受け付けなくて。
BLを読む理由は皆さまそれぞれあると思いますが、わたしは社会的には未だ良しとされない同性への行き場のない想いや切なさが報われる瞬間を見たくて読んでいるので、その醍醐味が社会通念として無価値という設定がどうも…という気持ちがありました。
でもオメガバースも読んでいるうちにどんどん変わってきていると言うか、作者さんたちの「決められた設定の中でいかに遊んでやろうか」という意気込みが感じられる作品が増えてきたように思います。
人権とか人格無視に走るとただつらいだけだったのが、そこを逆手に取ると言うか。
こちらもそういう作者さんの挑戦が成功している作品だと思います。

Ωの雫は街中で突然、発情。襲いかかってきたαに抵抗しようともがいていると、相手は雫を守るために自らの手を噛み、抑制剤を打ってくれたのだった。そのひとを探し出したい雫に残された手がかりは注射器だけ…。

始まりはシンデレラのようです。
ガラスの靴ならぬ発情抑制剤の注射器。
雫は助けてくれたαに「運命の番」を感じたものの再会した相手は雫に何も感じないことから、「運命じゃなくても叶えたい恋の成就」という切ない気配がやってまいりましたよ。

でも片思いだからと言って柱の陰から覗いているような切なさはないのです。
雫は前向きで健全な大学生。Ωだからと言ってつらい目に遭ったこともありません。
そんなしあわせな環境で生きてきた子がΩであることで傷を負ったひとや、愛したΩを守れなかった贖罪に人生を捧げているひとに出会って成長していくとともに、相手にも影響を与えていくというとっても前向きで明るい話でした。
芸能界が舞台の話も好きではないのですが、とにかく雫の前向きさが見ていて気持ち良いくらいなので、多少の違和感や粗(雫の敬多への距離感とか敬多の社長への挨拶の意味とか細かいことを言えばぽろぽろと…。特に後半はぽろぽろと…)は吹き飛ばしてくれます。
社長の雫に対する気持ちもちらちら覗かせてくれていたのでストーリー的にも引っかかるところはなかったので神評価と萌2で悩みに悩んで、3回も読み直してしまいました。まだ悩んでます。絵で流されてないか、自分。絵がこの感じじゃなかったら悩まずに「萌2」。

絵がちょっと平喜多ゆやさんに似ている雰囲気です。
平喜多さんの描くイケメンとかわいこちゃんが3割増になっている感じがしました。いや、もうちょっと似てる作家さんがいるのですが思い出せず。いずれにしてもすごく好きな絵なので、その時点で作品に向けるわたしの気持ちも3割増に。
オメガバース苦手でも表紙の絵が好きだと感じた方は楽しめると思います。
むしろオメガバースの悲愴な作品ばかりに出会って、それ以降「オメガバースはちょっと…」と倦厭してきた方にこそ読んでいただきたい作品でした。

3

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