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kemono wa kouketsu na egoist
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「獣」シリーズ17作目。
メインCPの千春x一輝編、プラス後半が陣xジュンのエピソード、という構成です。
一輝は米マーキュリー本社で淡々と頑張っている。アノ大郷パパともうまくいっているようで。
バリーとの交友も継続中。
一方千春はまた不機嫌で、一輝がアメリカに馴染んで楽しくやってると聞いて軽くキレる。
電話でも束縛するような物言いで、一輝とケンカになってしまいます。
そして社長の言う事も聞かなくなり…社長が一輝に泣きつくんですね〜。
一輝は電話で千春と話すだけで結局は千春の暴走を止める。
一輝がさすがなのか、千春がオカシイのか…
そして仲直りはテレビ電話でのテレフォンHです。
「EPISODE2」前後編
続いて、陣xジュンのエピソード。
一輝が千春の暴走を止めたが、社長は引き続き陣に千春の偵察を命じている。
一方、千春の情報収集屋であるジュンは、千春の命で藤堂グループの重役の女関係を探るため、ホストクラブに潜入していた。
忙しくて陣との時間が取れないジュンだが、文句を言わずに頑張っている。
が、今回我慢ができなくなったのは陣の方だった…!
…という展開で、ホストクラブに踏み込んで客の女から引き剥がし、ジュンをさらっていく陣が超カッコいい!
ジュン、よかったね!としみじみ。
さて、本作の次が2018現在最新作の「気高き獣のテリトリー」(←レビュー済み)なので、2001年に始まった「獣」シリーズ、ここにて制覇いたしました〜。
長いし、濃いし、読み応え重量級。特に千春にはもうお腹いっぱいの感覚ですが、一気に読んでシリーズとして凄く面白かったです。
遠距離となったふたりが、それでもなんとか間を縫うように逢瀬を重ねるのか、はたまた会えない焦燥に駆られるのか。
西條ならきっと、会いにいく理由なんて簡単に作れてしまう。
どんな無茶も平気でしてしまう男だから、と。
そんなことを考えながら読み始めました。
今回は会えないことに重点が置かれ、忙しくする一輝との温度差に西條の妄想と病んだ思考が暴走し始めます。
ついには藤堂パパまでもがお手上げ状態になった所を一輝がうまく手綱を握り事なきを得る。
アメリカに留学して冷静な判断ができるようになったのか、言い諭す姿に改めて感動してしまったり。
全体的に言葉選びが少し抑えられたようにも感じられ、エロが少ない分格好いい所だけを見られたような気がしました。
そして、後半は仁とジュンのふたりがラブ度を上げ、西條に振り回されるジュンに苛立つ仁。
いつもとは反対の展開に、ジュンちゃんが報われてる感じを噛み締めながら読むことができました。
一輝の渡米期間は、千春の我慢の限界もあって1年。 う~ん、これで何冊目だ? 2人の執着ラブは嫌いではない、むしろ好きなんですが、繰り返されると飽きてくる… そろそろ先に進んでくれてるかと思いきや、未だに同じことの繰り返しになってきてるかな。 いやさらに千春の暴走に拍車がかかって一輝の父親でもそれを止めることができない程、一輝レスになってます。 そしてそんな千春を止めることができるのは一輝だけ…と先が思い切り読めるパターン。それなら陣の方はと思いきや、こちらも同じようなパターンで終了。 もうどうせなら次回は千春たちは置いといて、一輝の父親の話になってもいいかな。 今でも関係は続いてるんだよね? 箸休めとマンネリ防止に読みたいです。