春は君にささやく

haru wa kimi ni sasayaku

春は君にささやく
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×214
  • 萌21
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
9
得点
242
評価数
64
平均
3.9 / 5
神率
37.5%
著者
木下けい子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784403665790

あらすじ

大学で将来有望なスポーツ選手だった千々石はケガで夢を諦めることになり、空しい日々を過ごしていた。
そんな千々石が出会ったのは、定食居酒屋店長でゲイの泉。
彼はぶっきらぼうで口が悪いが、実は優しい人だった。そしていくつもの恋の傷を持っていて………?
熱く一途な年下男子x恋愛傷持ち年上男子の優しく育む年の差センシティブ・ラブ♡
(出版社より)

表題作春は君にささやく

千々石・大学セブンスラグビー選手・二十歳
泉・定食居酒屋店主・三十路前

その他の収録作品

  • 夏の星座は瞬く(表題作続編)
  • 秋の夜の恋(表題作続編)
  • 冬に輝く月を(表題作続編)
  • 春の風は優しく(表題作続編)
  • 描きおろし「千々石の秘密」/あとがき

レビュー投稿数9

春に読みたい年下一途方言攻めストーリー

春だから読み返してみた、大好きな木下けい子先生の作品◎
タイトルも表紙も今の季節にぴったり✿❀

怪我で7人制ラグビーを諦めた大学生と、ゲイの居酒屋店主の恋のお話です。
二人の初キスシーンが…ロマンチックで、最高に最高だった…

「ハタチ ナメすぎ」って台詞がずどん!と胸に刺さりました。
遠慮しながら遠慮しない(?)年下攻め、いい…

そしてそして、大学内で噂になってしまった千々石のためにわざと冷たく突き放そうとする受けに、年下攻めの方言きたーーーーーー!!!
「顔に出とっぞ?俺(おい)のことば 意識しとっとば」

…なにこれ。なにこれ。こんなんもっと好きになっちゃうやつ、沼るやつじゃないかーっ…!!

すれ違いで小さな口喧嘩の後の、「好いとうと」の破壊力も。
黙って店を閉じて消えた受けを追いかけて告げた覚悟の台詞も、若さ青さも感じるけれど、どっしり深い愛が伝わってきて、全私が惚れました。痺れるわ。。

ラグビーやってる攻め様の、見事な体!これも眼福でした✨

0

居酒屋店主と元ラガーマン

木下作品の中では攻めがワンコというちょっと珍しいカップル?
最近読んだのが、ちょっぴり意地悪攻めが多かったせいか、もうそういうイメージになってしまってるかも。。(灰かぶりとか)

居酒屋を切り盛りするゲイの泉と、ラグビーをやめた大学生の千々石。
昔痛い思いをして、今は特定の恋人を作ろうとしない泉ですが、胃袋をつかまれた千々石はぐいぐいとまっすぐにアプローチ。
泉がトラウマ持ちなのは分かるのですが、成人して一人の男性として恋をしてもよいはず、という気がして、そんなに拒まなくても。。とは想いました。

しかし千々石のようにまっすぐ向かってきてくれる存在が必要だったのかもしれませんね。
一方の千々石ですが、怪我でラグビーをあきらめたところ。しかし泉への恋愛がその逃げになっているように想えて、そこだけはちょっと納得がいきませんでした。
まだ若いからこれからの人生を拓いていくとき。そこは大事にして欲しい。

0

出会うときは出会う、時期の問題

 セブンスラグビーをやめた千々石と千々石が偶然立ち寄った食堂の店主、泉とのお話です。千々石は、泉が別れた男のために川で捜し物をしているところに遭遇したのち、泉がゲイであることを知ります。
 何でも正論を言う千々石と、いつも冷めたような泉は、大学生と社会人だからなのか、温度差があるようでした。
 泉は千々石に「頑張れ」と励まさないし、社会人として、これまでの恋愛経験を通して現実を痛いほど分かっているので、冷静なのかもしれません。
 泉の働くつるかめ食堂は閉店してしまったけれど、隣町のパンケーキ屋で千々石と泉は再会します。出会うときは出会う、タイミングの問題もありますが、必然に導かれているようなふたりでした。

0

キラキラ二十歳の大学生には敵わない?

眩しい二十歳の男子大学生とゲイの居酒屋店主のお話です。

お互い挫折を知っていて。
大学生の千々石はケガでセブンスラグビー部を休部中。そんなときに出会った居酒屋店主の泉はとっても適当でいい加減でゆるーい大人でした。

でも泉も高校時代に先生との恋が周りにバレて退学→適当に専門学校→就職→すぐ退職と挫折と悔しさを経験してきて。周りにかけた迷惑もあり、千々石と噂になるのも千々石の友人から返せと言われるのも、千々石の為に突き放して。

千々石に惹かれながらもなかなか認められずキラキラした千々石の可能性を考えて逃げるも見つかり。

千々石が泉との将来設計を示して見せたり、泉を探しだして諦めないで!と言ったりにキュンと来ました。

真っ直ぐな千々石、もう諦めたくない。だから泉さんも諦めないでって。

ゆるく適当に男と付き合ってきた泉もこれは完落ちですね。
やっと好きって言ってもらえて良かったね。
お互いの挫折をお互いで癒して補って前を向いて行けそうです。千々石も自分の体格が向いてなくてケガを繰り返すんだってセブンスラグビーを止める決心もついて。二人の将来の為にがんばります。

なんとなく『隣の彼』を連想しました。

0

うーん

体の故障によって競技を辞めることになった大学生の千々石と、居酒屋の雇われ店長泉との出会い。
自然な流れに印象強い出会い。
最初は全く何の違和感も持っていなかったのですが、話が進んでいくと気になってしまう詳細な設定。
セブンスラグビーに戸惑い、そして感情の昂りで出てくる方言。
お国設定もなかったのにいきなり訛ってしまう千々石に、唐突過ぎてイメージからは想像出来ず。
泉の醜聞を広めないよう、周りに牽制するような男前な姿と競技への未練から決別できた潔さ。
そんな彼が感情のまま突然方言で怒り出す。
率直に、素になったせいだとを思うよりも違和感しか感じられず、後半になるほど首を傾げてばかりとなりました。

1

感情が高ぶると方言丸出しになる攻めが好き

受けは、定食居酒屋の雇われ店長をやっているゲイの青年で、まだ20代だというのにもう人生諦めているような感じや自嘲っぷりが、読んでいて何とも歯痒い思いでいっぱいになります。
20代なんてまだまだこれからだよーーー!!!と、おばちゃんは声を大にして言いたくなってしまう。

でも受けの気持ちもわかるんです。
屋上で語った受けの高校時代の話を聞くと。

進学校に通っていてきっと人よりも聡いと思われる受けが味わった恋の有頂天とどん底。
その両極端を味わって、そして何よりも大好きな人の人生を台無しにしたという罪悪感や絶望感。
そこに踏みとどまり続けていて進めない。

攻めは元ラガーマンということもあり、これだ!と決めたら突き進む猪突猛進さ、若さ全開なところが何とも良かったです。
そして普段は標準語なのに、感情が高ぶると方言丸出しになっちゃうところがたまらない。
「新しか彼氏なんてつくらせんぞ 俺以外」と独占欲丸出しで迫っちゃうところとか、なんか可愛すぎます。若くて真っ直ぐで眩しい。

攻めも順調な道を歩いてきたわけではなく、故障でセブンスラグビーを諦めざるえなかった。
その彼が受けに「俺はもういっこもあきらめたくなか」と告白するシーンがとても好きです。

で、成就してハッピーエンド!かと思いきや…

お付き合いを開始した後しばらくしてから結婚を前提に…と攻めが言い始めたのを聞いて受けが逃げてしまうんです。
だけど、逃げても絶対に逃さん!逃さんぞ!と真正面からそして正々堂々と追い詰める(?)様子、そして受けが観念してようやく素直になったシーンが何ともジーンときます。



3

方言男子、多分九州

表紙は明るくてほんわかした色調、ピンク色のタイトルに2人の「キス1秒前」みたいな雰囲気で、これはほのぼの系かしら、と安心しつつ読み進める。
内容は、色々あってちょっと弱っている大学生が、10才くらい年上の居酒屋店主に恋をする、というお話。
各章のタイトルが季節の流れに沿っています。

この大学生・千々石は足と肩の故障で部活(セブンスラグビー)を辞めようとしている。
店主さん・泉は、どうやら男の恋人と別れたばかりらしい。
つい流してしまった涙を黙って受け止めてくれた泉に恋する千々石。
そこから千々石は若さゆえ?グイグイです。
一方、ゲイである事で辛い事もあった泉は、千々石を巻き込むまいと思ったのかな、かなり露骨に予防線張っています。
それでも学校でも噂になるくらい泉に入れ込む千々石。
泉は突き放して、突き放して。でも千々石は絶対あきらめない。
この物語は結局2人の追いかけっこ的な展開です。
千々石の若い情熱は怖いくらい。でも泉の臆病さもよくわかる。
逃げる泉を捕まえる千々石がかなりカッコいい。『俺は努力する』なんて直球で。
無事に甘いCPになれたようで読後感良し。2人でいれば、部活の挫折感や泉の卑屈さも癒されていけそうですね。

2

人生の勝負は勝利!?

木下先生の作品は、いつも恋に至る過程が丁寧に描いてあって、いいなと思います。こちらの作品も然り。
ケガでラグビーを諦めた大学生の攻めが、やさぐれてるようで実は面倒見のよいゲイの居酒屋店長と出会い、恋に落ちるお話です。若さゆえかラガーマンゆえか、あしらわれてるにも関わらず押して押して押しまくる攻めがきゅんを通り越して笑えました(笑)。
未来ある若者のために拒み続けた泉さんでしたが、最後は押され負けといった感じでしたね。
季節の移り変わりとともに二人の距離が近付いていくのが良かったです!

2

偶然じゃなく必然。

四季になぞらえた各話のタイトルを見ただけでワクワクします。丸ごと一冊、表紙の二人のお話です。

将来を有望視されたスポーツ選手の千々石(攻め)はハタチの大学生。しかし度重なる故障で夢を諦めざるを得ず、日々を空しく過ごしています。
そんな彼が三十路前の居酒屋店主・泉(受け)と出会い…

高校時代の恋愛で歯車が狂ってしまった泉は、本人曰く 昔から冷めた性格で何かと自己評価も低い。
そして『君の事も信用できないし 自分の事はもっと信用できないんだよ』と千々石を突き放す姿は、まるで許すことも忘れることもできないものが心にへばりついているかのよう。
でも彼の可愛らしいところ、千々石はちゃんと分かっているんです。うそつきのくせに うそつくのがヘタなとことか…ね。
人の気持ちを分かってあげられるものの、それゆえ一歩が踏み出せない泉の不器用さが切ないなぁ。

そんな彼との距離を、じわりじわりと縮めていく 若しくは物理的に追いこんでいく(五十メートル、五秒で走れます 笑)千々石の男らしさと、射抜かれそうな強い眼差しが素敵。
悲観的なことを言う泉を諭したかと思えば、酔ってしたキスの意味にこだわってしまう、ハタチのアンバランスさも とても魅力的です。

なりふり構わなくなると方言で話しだす千々石ですが、作中で泉はそのことに触れてなかったけど、お国訛りがでる度に キュンとキていたんじゃないかなぁ…と考えたりしてニヤけてしまう。

大人になると逃げる口実ばかり上手くなって、悲しくても笑顔を作って・・・
でも最後に嬉しくて泣いている泉さんが、とても幸福そうで本当によかった。
木下先生によるあとがきで、千々石がやっているスポーツを なぜセブンスラグビーにしたのか?が明かされています。そんな理由があったのですね^^

9

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