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life senjo no bokura
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのがこちらの一冊。
丸々一つのカップルの出会いから終末、そして再び出会うまでの人生を描いた作品でした。
一冊にこれだけを詰め込んだので、やや駆け足で展開にご都合主義的なものを感じる場面がありますが、要所、要所でポイントを押さえておりしっかり泣かせられてしまいました。
ネタバレしてます。
道路の上に引かれた白線の上を真剣に歩く夕希(受け)。白線の周りはサメに囲まれた大海原で一歩踏み外すとアウト!という想像遊びをしている。
そんなある日、向こうから同じく真剣に歩いてくる晃(攻め)と出会う。お互い、白線を踏み外すのが嫌なので両手を握ってクルンと交わしてやり過ごすようになります。
(すみません、私は醒めた人間なんでここが少女漫画っぽいというか、そんな男二人いる?って思いましたが・・・。)
そのうち、白線上で出会うたびに互いに話すようになり、それ以上の関係を望むようになった晃は、いつものやり取りの最中、思わずキスをしてしまい・・・。
最初、白線をはみ出さず歩く事に強迫観念みたいなものを感じたんですけど、違います。
夕希は想像力が豊かで純真かつ無邪気な人物で、想像力遊びの一環でその想像力はやがて将来脚本家として生計を立てられるものとなっています。
数年毎に段階を踏んだエピソードが描かれています。
やがて二人で一緒に住むようになり仲良く暮らしているんですが、28歳ともなると周囲からの結婚しろ圧力も増えてきた頃。
真面目な晃は段々考え込む事が増えるようになり、二人の間も何となく微妙な雰囲気に。
同僚から告白された晃は・・・・なんといきなり別れを切り出すんですよ。突然!
二人でいて先があるか?お互いノンケ同士だし、お前もいずれ普通の結婚をして家庭を持ちたいだろ?と。
しかも夕希が何となく不安を感じながらも、旅行パンフレットを用意して、いつかリタイアして60代頃になったら、アラスカ旅行にでも行こうよ・・と先の話をしている最中に遮って。
最悪です。ほんとーに最悪。
夕希の気持ちも聞かず勝手に決めつけて一方的に別れてしまうんです。蹴り飛ばしてやりたい衝動に駆られました。
夕希の慟哭といったらないですよ。可哀想すぎて泣けます。
そして告白された女と結婚しちゃった晃は暗い顔をする日々が続いた挙句、妻が待つ自宅へ戻れなくなり離婚。
一方あんなにキラキラワクワクする表情が可愛らしかった夕希は、暗い表情をする人物となり、適当な男と一夜限りの関係をするような日々に・・・。
晃は夕希を愛しすぎるが故に、夕希がもし離れていく事があったらその時は自分が自分じゃいられないからと先回りして自ら別れを切り出した訳なんですが、そのためにあの可愛いかった夕希が歪んじゃってどうしてくれるんのよ?って感じです。そして身代わりとなった奥さんも可哀想です。自己保身の究極みたいな晃がどうしても許せない。
そして数年後、二人の夢であったアラスカ&オーロラの旅へ一人で出かける晃。
そこで・・・!再会しちゃうんです!オーロラの空の元で。
ここがなんて運命的な二人なの!ロマンチック!と感じるか、私みたいにおいおい偶然すぎるだろ!と突っ込むかは好みだと思います。
その後は穏やかな日々と老いていく二人を描いていました。
最後のキラキラ昔のような笑顔で夕希が白線の上を走っていく場面。
あのクソヤロー!と途中まで思っていた晃への恨みもすっかり忘れて、何度読んでも泣いてしまいます。ズルイです。
鼻水まみれで、肩震わせて、しゃくりをあげてひたすら泣きました。
絶対に人前で読んではいけない作品です。泣きすぎて頭が痛い・・・。
でもその後は、書き下ろしエピソードで笑えたので、読後感もさらにいいです。
途中の余りの晃の酷さに「しゅみじゃない」と萎えたんですが、トータルで読むとこんなに泣く作品も無いなので、神を捧げます。
教えてくださった姐さま、本当にありがとうございました。半端なく泣けました。
この作品に関してはもう何を語っても野暮になりそうで、今はもう、ただただ2人の物語を最後まで見届けさせてくれてありがとう、タオル1枚分の涙をありがとうという気持ちでいっぱいです。
17歳、白線上での出会いから亡くなるまでの生涯を描ききった名作。
決してセリフが多い訳でもなく、ダイジェストのように切り取られていくシーンの数々。
19歳、押し倒された夕希がびっくりして床に張ったテープ。晃を左手で目隠ししながら勇気を出してラインを越えたのは夕希でしたね。
「この線がどこに向かうのかわからなくてもきっと」と描かれた白線は太く、輝きながら夜空の向こうどこまでも続いているように見えました。
21歳、進路について悩む夕希。初めてリクルートスーツ姿の夕希を見た晃が「子供っぽい所がかわいいと思ってたけど スーツ着るとちゃんと大人の男というか やたらと色気あるんだな」と赤くなってしまうシーンが印象的でした。2人とも近くに居すぎてお互いの成長に恐らく気づいておらず、ふとした瞬間ハッっとしてしまう。
25歳、晃に、会社を辞め、脚本の学校へ行きたいと打ち明ける夕希。近くに居ながら夕希の気持ちに気づかなかった晃は、早朝ベッドにいない夕希を探しに行きます。
ここは私の勝手な解釈ですが、晃は自分とは違う脚本家への道を進む夕希がいつか自分から離れてしまうのではないか。そう不安に感じつつ、出会った頃より大人びて、綺麗になった夕希にいつか置いていかれるのではないか、それが漠然と「怖かった」のではないかと感じました。
28歳、少しずつ態度が冷たくなる晃。帰りも遅くなり、一緒に出掛けようと誘っても断られてしまう夕希。19歳の頃いつか一緒にいこうと話していたアラスカの旅行のパンフをみせて必死に晃をつなぎ止めようとしますが、約束は出来ないと別れを告げる晃。
この時の晃をひどいと思う方たくさんいらっしゃると思います。でも実際晃の言葉は正論で、同じような理由から別れを選んだ同性愛者は山ほどいるのだと私は思います。だから、晃を一方的に責める気にはなれない。
でも、その後晃の言葉に傷つき、無意識に夜の道路の白線の上を歩いていた夕希が、足元の白線がぷっつり切れ、その先に真っ暗な住宅街が広がっている所で思わず泣き崩れてしまう姿が本当に悲しくて涙が止まりませんでした。
そして、ここからの2人が本当に辛い。
目の輝きを失くし、行きずり男性と体を重ねる夕希。
結婚し、形式的には幸せを掴んだハズの晃。なのに晃はどうしても奥さんの待つ家に帰れない。公園のベンチで夕希を思い出し泣く晃。
あまりにも夕希を好きになり過ぎたこと、いつか夕希が自分より大事なものを見つけ離れていってしまったら自分が自分でいられなくなること、つまり、夕希と離れることで、自分が壊れてしまわないように、傷つかないように予防線を張ったのでしょう。
結局33歳で離婚。必死に夕希を探しますが、見つからないまま3年の月日が流れます。
以前夕希と話していたアラスカ旅行のポスターを偶然見かけ、アラスカへ向かう晃。
その旅先で探し続けていた夕希とまさかの再会。
夕希に殴られても、ひっぱたかれても、「愛してる」と食い下がる晃。
夕希が泣きながら晃に抱きついたシーンは涙で本がぼやけてしまい、暫くページがめくれませんでした。
日本へ戻った2人はおそろいの指輪を買い、一緒に暮らし始めます。
54歳、勃起不全に悩む晃。手をつないで2人で眠る姿がかわいらしかった。
69歳、闘病中の晃、若かりし頃の夕希との幸せな夢を見ながら永眠。
82歳、老人ホームで2人分の指輪をネックレスにして大切にしている夕希おじいちゃんがとってもかわいいです。
やがて体調を崩し寝込んでしまう夕希。ある夜ムクッと起き上がり、部屋の外へ。
その姿は晃と出会った高校生の時の制服姿。廊下の真ん中の白線を嬉しそうに駆けていきます。
その白線の先には学ラン姿の晃が、天国デートスポット本を読みつつ待っています。
天国で再会した時の2人の笑顔。これは是非ご自分の目で確認して欲しい!!
一度は別れ、晃に先立たれ、それでもお互いを愛し続けた2人。
「死が2人を分かつまで」ではなく、亡くなってもなお天国で笑い合いながらデートスポットを巡っていることでしょう。
この作品に出会えてよかった。心からそう思える大切な一冊でした。
カイたん様
コメントありがとうございます。
二人の一生を綴ってくれるBLってあまりないですよね。
私も自分のレビューを見返して、また泣けてきました( ; ; )
もう一度じっくり読み返してみようと思います。
本当にステキな一冊に出会えて感謝です。
雑誌で掲載されてるときに拝見しました。最初から読んだわけではなく、三話目あたりからで内容の把握も感情移入もそんなにないのに泣けました・・・
雑誌で衝撃をうけ、最後まで読めず気になってました。でも作品名もうる覚えだし作家さんも・・・
すっかり忘れた頃にランキング上位でこの作品があり、皆さんの評価の良さで購入しました。読んでビックリ・・・私が気になって仕方なかった作品ではないですか♡
色々好きなシーンはありますが、アラスカでのシーンが一番好きです。とにかくなんど読んでもここで号泣。殴られてるのに泣ける・・・
「約束は ひとつでいい」
そうですひとつで良いんです♡2人でいれば怖いことなんて何もありません♡どんな困難も乗り越えていけるはずです。このお2人本当に素敵です。
皆さんも書かれていますが、人生最後までの作品ってBLでは少ないと思います。結局最後感動して、でもその後ってどうなったのかな??って絶対気になりませんか?
なので私は基本的に1巻完結よりも長期に亘ってる作品のが好きです。この作品は例外ですけど・・・
BL初心者の方からどっぷりはまってる方まで、とにかく皆さんにお勧めの作品であります。
私と一緒にアラスカのシーンで是非号泣してくださいww
初めてのレビューで良さがお伝えできるか不安ですが、参考になれば幸いです。
ランキング上位にあり、泣けるとの評価でとても気になっていた作品です。私はあまり漫画を読んで泣く事はないのですが…
一回読んだ時、正直泣きませんでした。しかし、日をあけて再度読んだ時、展開もわかっているのに、わけもわからず号泣してしまいました…。また日を開けて読んでみたら鼻水がでるくらい大号泣してしまい、自分でも驚きました。何回も何回も読めば読むほど泣ける作品にあったのは初めてです。読む世代や自分に置かれてる立場によって見え方が変わってくる作品なのかな、と考えされました。正直、もうBLから足を洗おうと思ってたのですが、この作品に出会って、あーやっぱりBLはいいなぁ~と思えました!出会えてよかったです!一度読んでみて、泣かなかった人も二回三回読んでみてほしいです。
この作品は、まさに2人の人生の物語。
高校生の2人が道路の線上の妄想遊びで偶然出会い、そこから2人の人生が始まります。
この先は少しネタバレします。
純粋だった高校生
少し先の事を夢見る様になった大学生
今の現状に不安を感じてしまった・そんな相手に不安を感じてしまった社会人…
そして、攻めの晃は受けの夕希から逃げてしまいます。
長い時間を2人で過ごし、そこには確かに愛があったはずなのに、親からのプレッシャーや周りの状況に流される様に、タイミング良く告白された女性と家庭を持ってしまいます。
でも、それは批判は出来ないです。
元々ノンケだし、周りの状況を見てモヤモヤしたり、子供が可愛いと思う気持ちもよく分かる。
それに、晃は良くも悪くも普通の男なので、夢に向かって歩こうとする夕希と普通な自分に、愛するが故、それまで感じた事がない焦りを感じてしまったんですね。
ただ、夕希の気持ちを考えると悲し過ぎますね。
いつからか晃との間に温度差が出来ている事に気付いても、気付かない振りをしてそれまで通りの生活をしたり、いつも通り明るく振舞ったり、先の話をしたりしてどうにか引き止め様とするのに、それが晃には届かない。
届かない所か、2人のこれまでをも否定する様な言葉を言われ、別れを切り出されてしまいます。
それが悲し過ぎて、自然と涙が零れてました。
零れてると言うよりも、「ボロボロ流れた」の方が正しいです。
数年後、再会して復縁するんですが、夕希の
「…晃は 昔から たくさん考えすぎてわからなくなるんだ。 2人でいれば、何も怖いことなんてないのにーーー」
というセリフがあるんですが、晃は1人で考えて1人で結論を出し、1人で逃げたズルイ奴なんですが、そんな所も夕希はずっと受け止めてくれてたのがよく分かるセリフです。
その後も2人の同一線上の人生は続きます。
色々な選択をして、途中2人の線は途切れますが、また最後まで2人一緒の人生を歩いて行けた事は、とても幸せな人生だったんじゃないかと思います。
そして、ラストシーンでもまた涙が…
悲しい涙、悔しい涙、嬉しい涙、幸せな涙…
1冊の本で、こんなに何種類もの涙を流した作品は、これが初めてでした。
ランキング1位だったので気になり試し読み。そのまま購入してしまいました。「小学生かよっ」とツッコミたくなるような【白線ゲーム】を高校生にもなってしていると言う設定が、もう大好きですよ!一人になるとこういうくだらないことをやってしまうところが自分にもあったので、懐かしさでいっぱいになりました。
白線ゲームで知りあった高校生、伊東と西の生涯を描いた物語は、恋に落ちた瞬間や、思わずキスをしてしまったシーンなどが、もうそれはそれはとてもキラキラと爽やかに描かれていて、胸がきゅんきゅんします。一線を越えるシーンでは部屋の床にガムテープを貼り、その線を超えてゆくという演出も上手いし、25歳の時の朝日の中のシーンまでは本当にドキドキと幸せな気持ちで読んでいました。それが28歳になると急に暗く悲しいことばかりが起って、あまりにもガラリと変わってしまったので、悲しくて悲しくて…。白線が途切れてしまった西に感情移入してしまうので、その後伊東が全然幸せそうじゃない姿に、「ざまーみろ」と思いながら読んでいました。
伊東って自分からキスしたり大胆な割に小心者で言葉足らずで、それなのに西にも元妻にも許してもらえて、あげくには先に逝ってしまうという、自分勝手なキャラなのですが、嫌いになれなかったです。多分それは彼らの生涯を最後まで描き切ってくれたからなのだと思います。
ここぞというシーンがトーンも背景も少なく、白っぽい画面で描かれているのが特徴で、最初は「白いっ!」と気になったのですが、最後まで読むと、他の場面との違いがとてもいいなぁと思いました。特にラストシーン。病室を出て白線を見つけた西の飛びっきりの笑顔には涙腺を直撃されて、出会った頃と同じように、まっすぐに白線を辿って伊東と再会する、台詞が一つも無いシーンに涙、涙でした。きっとね、虹の橋を信じている人は好きだと思う。私はこのラストシーンで神になりました。
17歳の出会いから、2人の人生をずっと追った作品。
本当に、本当に素晴らしいです。
好きすぎる作品には言葉が出てこなくてなかなかレビューが書けないのですが、今日10回目の読み直し記念にレビューと呼ぶには拙いけれど、この気持ちを少しでも残しておきたくて書かせていただきます。
白線の上を歩くという幼いゲーム。
片方は鮫だらけの海、もう片方は鋭く尖った剣の谷。
向かい合ったままお互いに死ねない(譲れない)状況で考えついたターン。
その出会いから始まった伊東晃と西夕希のつながり。
年を追うごとに変わっていく距離感や関係、それぞれの想いが見事に描かれています。
世間に流されて逃げる道を選ぶ者、先のない白線を目の前に蹲るしかない者。
でも2人の歩いてきた白線はまたいつかつながる。
こんなにも長い期間のことを描き上げながら、足りない部分を全く感じさせることなく、よくぞ1冊にまとめあげてくださったなと感謝の気持ちでいっぱいになります。
それぞれの旅立ちのときに出会った頃のままの姿に戻るのが泣けます。
特に西のあのいたずらっ子のような表情には、今この文章を書きながらも思い出すだけで感動の鳥肌と共に涙が止まりません。
デートスポットの雑誌を読みながら西を見つけた伊東の表情。
駆け寄るふたりのしあわせそうな表情と最後の一文。
もうだめだ。涙で支離滅裂です。
まだ読んでいない方はとにかく読んでほしい。
積ん読しているものがあろうともスルーして読んでほしい。
絶対に心に残る大切な一冊になります。
以前にちるちるでの記事を見て気になっていたのと、人気作の続編だらけのランキングで単巻&あまり聞かない作者さんだったので購入してみました。
高校生にもなって、『線の上を歩かないと死ぬ』という設定のゲームをやっている少し子供っぽい2人。
珍しい感じの出会い方で、読んでて楽しかったですし萌えました(*´ω`*)
でも、途中からはBL特有の「相手が男であることへの葛藤」「親に対しての罪悪感」等のイベントが入ってきます。
とても丁寧に書かれていてよかったのですが、序盤があまりにもよかったのでなんか期待を裏切られた感じがありました。
が、そこからがこの作品の魅力なのです。
従来のBLではあまり描かれない、老後、そして死に際までしっかりと丁寧に描かれています。
これは何冊にもわけてやるより、一冊にまとめてあっさりと描いた方いいのではと思いました(たぶん、引き伸ばすとダラダラしちゃうので)
そして、ラストシーン────私はここで涙が溢れてしまいました。
序盤のシーンとの対比、それがある作品は珍しくはないですが、ここまで希望に満ち溢れているきれいな終わり方をしているのはあまりないかと。
描き下ろしも全然蛇足感がなく、キャラの魅力をさらに引き出していました。
また、この作品の魅力はキャラクターにもあると思います。
子供っぽい感じで想像力豊かな受け、夕希。これでもかというほど可愛らしいキャラ、攻めが惚れるのもわかります。でも、芯はしっかりとしている所がしっかりと作り込まれてるなーと思いました。
対する攻めの晃も、一見クールなキャラに見えますが夕希に負けないぐらいおちゃめなキャラです。ギャップ萌えというものですかね。意外と打たれ弱いけど、やる時はやるという感じです。
個人的には、線上で二人手を合わせてくるりと回るシーンが可愛らしくて好きです。
久しぶりにこんな素敵な作品に出会えました。今のところ、私の中では今年度1位です。
普段、ドロドロした感じのばっか読んでるのですが、王道もたまには悪くないですね。
私事ですが、同日に発売したショタ強姦モノ(こちらも凄い素晴らしい作品でした)を読んだ直後に本作を読んだので、なにか…すごい安心感がありました。
万人受けする作品だと思います。これだったら安心して友人に紹介できますね!
本当に素晴らしい作品でした。
電子で読んだのですが、紙でも購入決定です!
高校生の出会いから、年を取って死別まで。
2人の人生が最後まで描かれてるっていう設定、すごくいいです。その先の2人が読みたいっていう願望か満たされます。
同性カップルの人生、テーマとしては重いのですが、そこはBLらしく夢のある展開になってるので、どんより暗くならずに楽しめました。
結婚適齢期にありがちな別れ方をして、どうやって復縁するのかと思いきや、まさかの旅先でバッタリ!?そんなベタな展開もドラマチックで良かったです。ラスト、病室から抜け出して高校生の笑顔に戻った夕希が、天にいる伊東に向かって白線を駆けていくシーン。めったに泣かない私が号泣でした。
おじいちゃんになって死ぬまで2人のラブが続くっていいですよね。あ、この2人の場合は死んでもラブラブですね。
本の感想ではないですが、みなさんの評価が高いのは、腐女子はみんなくっついた2人の幸せを最後まで見届けたいっていう願望があるんですよね。私も同じ気持ちですよ〜とシミジミしました。
読むたびに泣きます。
綺麗な涙がでます。
一冊にこんなに詰め込めるかってほどの内容です。
2人の出会いから最期までを飽きることのないテンポで丁寧に描き込まれています。
夕希が本当に可愛くて可愛くて、毎回晃本当に何しとんじゃい!って思うんですが…笑
BLの王道の葛藤が入るのですが個人的にサッパリとしている穂果さん大好きです。
一度読んだあともう一度読むと細かい伏線もあり、また学生時代の2人をみると自然とまた涙が溢れます。
ぜひ一度読んで欲しいと思える作品です。