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nigatsu no Eden
【神】評価の方のレビューがなかったため。
素敵な作品でしたよ。とおすすめしたくレビュー投稿。
【ニ月のエデン】タイトル通りのお話でした。
終始物悲しい雰囲気が漂い、胸がしめつけられながら読みました。
1ページ、1ページ丁寧にめくり、物語を楽しみました。
しっとりと悲しい日本の映画のようなストーリーで…。絵は他の方からのレビューにもあります通り、荒削りな感じもあると思います。ただ、個人的にはそれが逆に良いなと感じました。
イメージとしては草間さかえさん等お好きな方におすすめしたいなと感じる作品です。
当方、blはエロ!!でしょ!!!!!な気分のときもある為、そういう気分のときには読まないお話だなという印象。エロや色気重視な方にはあまりおすすめできません。
でもとっても素敵な作品です。
また見返しますとともに、初読み作家さんでしたので、これから他の作品もチェックしようと思います。
不思議な出だしから始まり、四季君が何故捨て猫のように雪の中で倒れていたのか進むにつれ分かっていきます。
暖房が壊れた賃貸物件に住む美大生、背景は冬の海、冬の水族館といった寒い冷たい景色は丁寧に描かれていて、人物の描写はラフ。といった画面構成で、支援が無い、身動きとれない閉ざされた苦しい状況に二人が居る事が伝わってくるようでした。
こんな人が本当に居たら気の毒。感情移入してしまう。辛い展開。
不条理の中で精一杯抵抗しても、思うようにならない、けれど一枚の絵を抱く四季君は生きることを諦めない。
その後、どうなったのか気になります。雪解けのような緩む展開が有れば・・次作が有れば読みたい。
寒さばかりを感じる作品でした。
まずエロを好む方にはオススメできないです
背景とか心情の描写が綺麗なのでストーリー重視の方にはオススメです
水族館を悲しいというところがなんかグッときました
バッドエンドだけどどちらも前向き…とは言えないかな、なんだろう、嫌な終わり方じゃなかったです
この終わり方だからこそのリアルさというか素敵でした
ふとした時に読みたくなる大切な漫画になりました
作者さんのあとがきであえての2月を選んだという所でほあーとなんか感激しました()
榛名×四季
うーん、
読む度に心が揺れ動く。
これは特別な一冊と言えるでしょう。
2人の愛がたった1ヶ月で、
どんどんと深まっていく・・・
メリーバッドエンド?
切ないけど、
短い間に築き上げた絆が、
一生の宝物になるなんて、
個人的にはある意味で、
ハッピーエンドだと思います。
最初に榛名が雪の中で四季を見つけた瞬間から、
2人の間には不思議な縁が溢れ出てくる。
四季の大きな刺青と、
その隠れた過去、
ヤクザの愛人という重い秘密。
彼の苦しみや複雑な背景を想像すると、
胸が締め付けられる。
そんな彼を榛名がどう受け入れるのか、
どう愛していくのか。
それが知りたくて、
ページをめくる手が震えた。
2人の関係は、
ただの恋愛以上に、
理解し合い、
お互いの過去や傷を受け入れることの重要性を強く感じさせる。
穏やかな情熱は、
その背後に潜む秘密や痛みを知る。
2人が身体を重ねるたび、
それはただの欲望だけでなく、
お互いの孤独を埋める。
心はもうズキズキ・・・。
結局、
愛とは何か、
人とはどう向き合うべきかを問う。
2人の物語を、
心の奥底まで感じて、
痛くても、それが真実の愛なのだ。
榛名の純粋な庇護愛と、
四季の心の中で渦巻く感情が交錯し、
ただのBLを超えて、
人間の心の深さや複雑さを描いていると思う。
何度読んでも涙が止まらない・・・
心が震え上がる作品でした。
まず言いたいのは、この作品はBLと言ってはいけないのかもしれないということです。
萌2評価にしましたが、萌ではなく涙2に代えたい。
2月の雪の日に、美大生の榛名はぼろ雑巾のような少年を拾います。
名前は四季。名字はありません。
怪我だらけの四季を看病して、外に出さない榛名。
そこには榛名の孤独な過去が暗い影を落としていました。
両親との関係が希薄で、救いを求めて拾った黒猫も出て行ってしまった。
四季にはずっとそばにいてほしい。
何度も何度も、榛名は「一緒にいて」「どこにも行かないで」と言うのです。
でも四季には四季の事情があって…。
風景はすごくきれいなのですが、人物は上手いとは言えないような独特な描き方です。
榛名と四季が抱き合うシーンが何度か出てきますが、その絵柄のせいか色気はありません。
ただ痛いのです。
恋愛とか劣情とかそういうものではなく、そうすることで繋ぎとめよう、離れないようにする方法がそれしかない、というような痛々しさでした。
水族館で四季が発した台詞がすごく印象的で、「ここにいるはずのないもの」という言葉が胸に刺さりました。
ひとつだけ、四季が戻ってから龍三が榛名を連れ去って暴行したのはちょっとよく分かりませんでした。
姿を消してそのまま、あそこで最後に会えない方が良かったんじゃないかなあ。
それでのちにギャラリーに飾られた四季を描いた榛名の絵を、何かのきっかけで龍三のお供で出かけていた四季が見かける、みたいなラストだとベタすぎますか?
ベタすぎますね、てへ。
たった一か月の思い出を胸に、この先の長い人生を送る四季と、
からっぽの容れ物だけを手に入れた龍三。
あの一か月はきっとそれぞれの人生に大きな意味があったんだろうな、と本を閉じた後も考えてしまうほど、じんわり余韻が残る作品でした。
1ヶ月だけ自由にして欲しい…囲われている身でありながら、そう言って飛び出した四季(受)は、怪我をして倒れているところを美大生の榛名(攻)に助けられます。体には刺青のある、ボロボロな四季に、かつての"いなくなった"飼い猫を重ねる榛名。もうどこにも行って欲しくない…最初は自身の寂しさのためだけに見えた榛名でしたが、刺青に似合わぬ優しい笑顔や穏やかな彼との生活に居心地の良さを感じて、特別な感情を抱くように。四季もまた、榛名には伝えていない"期限付きの生活"を楽しみ、榛名との幸せな時間を過ごしていました。互いを思い合い、深い関係になるも、最後は残念ながら真実を知ることになる榛名。2人は引き裂かれ、榛名は榛名の道を、四季は四季の道を行くのでした。
まだ2人の気持ちが一つでない頃から、榛名は四季の事を描いていました。何枚も何枚も描き、無造作に置かれた中で、たった1枚だけ、こちらを向いて穏やかな表情を見せる四季の姿が。お気に入りだった榛名は、四季がいなくなった後、その1枚だけが無いことに気がつきます。"これがあれば生きていける。榛名を思い出せる。"そんな思いを抱く四季が持って行ったたった1枚の絵こそ、榛名がお気に入りの絵だったのです。離れていても、思いは一つ。悲しい結末になってしまったかもしれないけど、悲しい気持ちを引きずるよりも、生きている中で一番輝いていたと思える"1ヶ月"を大切に生きていこうと前を向く2人が素敵だなと思いました(^^)
全体的に切ない感じがして、幸せな時間であっても、長くはないと思える2人の時間に、少し影を感じる作品でした。どこというわけではなく、自然と涙が出ていました。
この作品の評価が萌2が多いのわかります。
総合的に見たら神評価でも良い気がします。
でも神は付けたくない。
だって榛と四季が可哀想すぎるもの。
上下巻に分けても良いから幸せにしてあげて欲しかった。
もっと深いところまで書いてもらえれば納得出来るところもあったかもしれない。
でもこれでは無理です。納得できません。涙
と、言ってみましたが、作品の構成としてはとても良かったと思います。
(良かっただけに最後の裏切られた感がハンパないわけなんですが…)
この作者さんの他のものも読んでみようかな。
ハッピーエンドだといいな…泣
思ってたのと違う……かな。といっても別に失望したとかそういう感じではないのですが。
電子の試し読みで「刺青」!もうこれだけで読まねば!モードに突入しました。
物語は、美大生が怪我をした男の子を拾って世話してるうちにどんどん執着して…というストーリーが一応あるんだけど、この男の子・四季の正体というか存在というか、そういうものがはっきりしない。
顔も、登場のページは鋭い目つきなのにどんどんほんわかした絵柄になっていく。
四季は左肩から腕全体にびっしり和彫りが入っているのだけれど、同じ刺青が背中全面に入っている男性が登場したり、段々不穏な空気になってくる。それは別れの日の予感。
なぜ四季は龍三に1ヶ月の自由をねだったのか、その根本が明かされないから、物語にはっきりした理由や筋書きが欲しい人には向かないかもしれません。
どことなく退廃的で、2月の冷たい海がよく似合っていた作品でした。
四季くんに入っている刺青に美を見出す榛名くんに、なんとも切ない気持ちになりました。
水族館のシーンは綺麗で、心にぐっときました。
少し不安げな表情や、幸せそうな表情。その差がなんとも辛い…。
少し荒削りな絵柄が、作風によくマッチしていたと思います。
報われない1ヶ月の恋愛が儚い。
ハッピーエンドではないので、苦手な方にはあまり向いていないかもしれないです。
とても素敵な好みの雰囲気のストーリーと絵だったので、なんとも結末が寂しい作品だなと感じましたが、逆にこういう終わり方をする作品って貴重ですし、読後少し時間が経ってからこんな結末もいいなと思い直しました。四季を拾った榛名が、孤独を恐れる余り、彼を外に出したくないとヤンデレっぽくなる所にも萌えました。でも、猟奇的な面までは感じさせませんし、榛名の束縛はまだ健全な範囲だったと思います。自分と2人でなら外にも連れ出してくれるし、四季は榛名に恐ろしさを感じていたわけではなく、ただ彼が与えてくれる優しさ、新しい刺激を嬉しそうに享受していた。刹那の2人のやりとりがとても尊いものに感じました。きっと、四季にとって一生忘れられない日々になったでしょうね。