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恋人が、できました。……男の。
seishunsanka
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
タイトル通りですね。
星朗が初っ端から思い込み激しく突っ走るドタバタ。
だから勘違いされても流されて心持っていかれて浮き足立っちゃう。
最初はなんとも思っていなかった相手でも憧れの存在ではあるし、接するうち神楽坂のことしか考えられなくなって恋に夢中な青春ですな〜。
その後、夏休みを満喫する2人なんかまさに今しかできない貴重な体験。
神楽坂も楽しんでいるけど影があってどういうことかと思ったら、コンプレックスからくる星朗を傷つけてやりたいというのが最初の動機だったんですね。
でもその劣等感の部分を星朗に認められたし好きになった。
ほろ苦い部分もあったけど、大きな事故もなくハピエンでよかったです。
絵が好きです。丁寧に描かれて、目尻が上がってて。
1/3まで読んだ時は、ここまで望が相手っぽいけど、実はカゲロウこそ真の相手になるのかな?と思いきや…。
カゲロウこれで終わり?こんな扱い?きっと星朗のこと好きだよね?
こんなにいい子なのに!可愛いのに!
星朗はあんなにノゾミちゃん狙いだったのに、学年のアイドル望にあっさりなびいて。
いやー、15歳の鮮やかな気持ちの移り変わりは眩しいですね!
望が実は星朗のことを…だったなんて。なのに星朗は(T_T)
でもその後何度も何度もメールや連絡が来て話がしたいって望は真剣に伝えたいことがあって。
望は星朗のおかげで自分のことを前向きに考えられるようになったんですね。
星朗もどんな望でも好きで。
まさかお狸様のあそこに星朗の名前が!
実はカゲロウが?と思ってしまった。
でもカゲロウはきっと星朗の気持ちを知ってる…。
最後はハッピーエンド。いつもの場所でイチャイチャ。
高校一年生のみずみずしさをたっぷり読めました。爽やか~。
でもカゲロウが(T_T)スピンオフででも彼を幸せにしてあげてーーー。
何回読んでもカゲロウがいいやつ。
脇役が良い作品は良作ですね。
好きな女の子に振り向いてほしくて頑張った結果、全寮制の名門男子校に合格してしまった星朗。
女子はいない、スクールカーストでは底辺確定、と夢も希望もない高校生活がスタートしたかに見えたが…。
という始まりです。
努力の方向性を間違える主人公、好きです。
誰にも見られることなくお狸さまに好きな子の名前を書くと結ばれる。ありがちな学園伝説に乗ってしまう星朗の無邪気さもいい。
途中まで書いたところでスクールカースト最上位の望に勘違いというか、利用されてしまうわけですが、本命ののぞみちゃんじゃなくても絶対に自分とは接点がないと思っていた相手が近くに寄ってきてくれたら浮かれてしまうわけで。
頭脳明晰、容姿端麗、運動もできて欠点なんてないような人種が自分の隣にいてくれるだけで、自分も偉くなったような誇らしいような気持ちになってしまうんですよね。そんな風に星朗が浮かれれば浮かれるほど、望に惹かれるほどに嫌な予感が漂ってきます。
びわの辺りはもうこの先何が起こるのか、どんな裏切りが待っているのか怖くて怖くて。
てっきり従兄弟とそういう関係なのかと思ってました。実は望は従兄弟のことが好きで、星朗を当て馬にしてやきもきさせてやろう、みたいな。
そこまで捻くれた子じゃなくて本当に良かった。
星朗も望もまだ15歳。
この恋がいつまで続くか分からないけれど、きっと倍くらいの年になったときに振り返って「いい恋をしたな」と思えるような、そんな甘酸っぱい不器用な恋の話でした。
個人的にはカゲロウくんの日常をただ綴っただけの作品を読んでみたいです。
ほのぼのできそう。
星朗くんは好きな女子はいるけど、あくまでも「好みの女の子」で、恋い焦がれているわけではない。男子高に入学してからも、離れてしまったその子のことが「好き」と言いながらも、それほど強い思いの様ではない。
中学時代の地味友に彼女が出来たと知った時の反応から察するに「彼女がいる毎日って幸せそうだなー」って漠然と思ってるんでしょ?という感じ。お話の初め方の星朗くんは、「誰かに恋をしている」と言うよりは「恋に憧れている」のではないかな、と思います。
これがとてもとてもリアルなんですよね。
こんな「その辺にいる様な男子」が、おたぬきさまのふぐり(笑)の御利益で、校内のスター望くんとお付き合いをすることで、恋を知っていく過程が丁寧に描かれていると思います。
相手を喜ばたい、力になりたい、もっと知りたい、触れあいたいと思う気持ち、そして、不安になったり、疑ったりする負の感情に翻弄される星朗くんの愛おしいこと!
初々しい恋を思い出させるお話です。
冴えないメガネの中学生星朗くん、
好きな子にいいところを見せようと、必死で勉強して入った高校は
なんと寮制の男子校だった、という初っ端からおマヌケぶり。
校内のおたぬきさまの「ふぐり」に名前を書くと恋が成就する……
という言い伝えにすがって神ならぬおおたぬき様頼みの最中に出会ったのは
校内でも目立つエリートグループの中でも一際キラキラした神楽坂望くん。
どこか裏がありそうなどこか腹黒そうな望ですが、
なんだかわからいけれど付き合おうと言われ、二人は付き合うことになり……
なんと「ふぐり」ですか〜!笑!
恋人(男ではありますが)ができた事にはしゃぐ星朗。
ちょっとおバカなんだけれど、15歳男子のピュアな一生懸命さが可愛い。
一方の望は今ひとつ本音が分からず、初めてだらけのことにビビる星朗とすれ違いもあるが
星朗のまっすぐさや何気ない優しさに、次第に本当に心が開いていく望。
夏休みの寮でのちょっと秘密の楽しいひと時、一緒に勉強したり、
そして、好きな気持ちが爆発してあふれ出るはじめのH。
タイトルどおりの、初々しい青春が作者の綺麗な絵で
明るく、可愛く、ほんのちょっぴり切なく描かれている。
これと言った目新しさがある訳ではないのだけれど、
キュンとしながら気持ち良く読める1冊だった。
評価は、他の波真田作品に比べると個人的には下がるので
「萌」と「萌×2」で迷ったものの、可愛いからいいか〜と「萌×2」としました。
星朗の同室カゲロウが前髪を上げたら実は美少年という美味しいキャラ、
スピンオフ要員と思われます。
はい、期待致します!
※電子版特典 について。
4ページのミニ漫画。
Hなことをするとゴミが沢山出る……
寮だし、どうしようこれ?と二人は裏の森に捨てにいくのだが……
そこでおおだぬき様の怒りに触れ……
というこれまた可愛いお話でした。