そらのだいじな旦那さま

sora no daiji na dannasama

そらのだいじな旦那さま
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神134
  • 萌×274
  • 萌19
  • 中立4
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
23
得点
1027
評価数
240
平均
4.3 / 5
神率
55.8%
著者
野原滋 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
そらのだいじな旦那さま
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344839038

あらすじ

難産の末に母が亡くなったせいで父に疎まれ、双子の姉の身代わりに人質として新興の小国に嫁がされた捨(すて)。しいたげられた生活の中でも捻くれることなく無垢なままに育った捨は、強く優しい夫の高虎に「空良(そら)」という名前を与えられ初めて生きる意味を見つける。高虎の役に立ちたいとけなげに振る舞う空良だが夫婦の契りに関しては知識がなく……?

表題作そらのだいじな旦那さま

22歳,隼瀬浦の領主
16才,小国「伊久琵」領主の子

その他の収録作品

  • 冬の晴れ間 雪解けの道
  • あとがき

レビュー投稿数23

健気でかわいい

そらがひたすら健気でかわいい。
高虎も暴君ではなく、始終優しく紳士な大人の対応をしていたので安心して読めた。
そらを女の子みたいと言う感想もちらほら見かけるが、それほど女の子っぽいとは思わなかった。
見た目以上に芯がしっかりしていて、少年らしさが垣間見える場面が多々あったからかもしれない。
凛々しく、健気でかわいくて、高虎が惹かれるのも納得できる。
どちらも精神的にしっかりしているためか、すごく安心して読める作品だった。

0

そらのすべては旦那さま

何度読んでも泣ける。そして空良がどんどん変わっていくのが幸せで。

野原さんの包容力攻めって素晴らしいですよね。高虎の人の気持ちの機微にさとくて優しくて、空良の境遇に怒ってくれて、何もかもを教えてくれて。

本当に可哀想だった空良。可哀想だということすら知らないで。恵まれた自然の恵みに感謝して何にも知らずに生きてきて。
空良の父親も酷いです。時代物のお話を読むと双子の悲劇はよくありますが、本当だったとしたらなんという愚かなことを。

でも高虎と出会えて良かったね!
空良には愛される素質があると。儚くて可愛らしくて愛らしくて初々しくて謙虚で。
俺が幸せにしてやりたいって。
高虎にすっかり愛され元気になっていき、嫉妬を覚え…。
何度も高虎が笑って空良を見つめる描写が出てきて、もう愛されてるね!
空良の養生も誰にも譲らず付きっきりで、口移しで薬やご飯を与えるのも萌えました。

初めてのエッチをこんなに楽しみにしてくれる攻めもいいですよね!俺が全部教えてやるとか、蕾に大輪の花を開かせようとか、ちょっとオヤジか?な所もありましたが。

次郎丸や魁傑と四人でのほのぼのもとってもなごみました。
旦那さま呼びも萌えました。

1

まさにBL大河① 不憫で健気すぎる…

この小説に出会ったことを嬉しく思いました。
何ですか、この胸が熱くなる気持ちは。震えました…。
ピッコマの無料と「読めば¥0」で何となく読み始めたらどハマりしました。大河ドラマかよってくらいのスケールの大きいストーリー。1巻より2巻、2巻より3巻と…話がどんどん面白く引き込まれていきます。

歴史物など好きな方はハマるんじゃないかな。超絶おススメです!


主人公・空良の境遇がとにかく不憫で可哀想。最初から気分が落ち込みました…。双子の出産で難産だったため母親が死亡。空良がなかなか産まれてこなかったのが原因だと、実父から酷い扱いを受け馬小屋で16年生活をしています。

それなのに姉の代わりに隼瀬浦国に嫁げと突然言う父親。居なくてていい存在の空良ですから、姉の方を手元に残したいがために、男である空良に嫁げとはまぁ酷いです。男だと分かって隼瀬浦が激怒しても、空良がそれでどのような仕打ちを受けようと知ったことないって感じの父親に怒りを覚えます。


こんな胸糞わるい感じで始まるので、嫁ぎ先の隼瀬浦では幸せになるんじゃないかと期待ワクワクしながら読み進めていきました。

期待を裏切らない展開にニンマリ。隼瀬浦の領主の長男・高虎に出会い、この高虎が何とまぁ良い男で!嫁いできたのが男の空良だと知っても受け入れます。高虎の家来の魁傑や、高虎の弟の次郎丸も本当に良い人で、高虎に空良という素敵な名前も貰って大事に扱われています。

空良には特異能力があって、天気を読めたり動物の心が読めます。空良の能力は巻を進めるごとにパワーアップしていきます。空良の能力発揮エピソードが大好きです!
その能力で奇襲をかける敵から隼瀬浦を守ります。そのとき次郎丸を庇い大怪我を負い、瀕死になるのですが…このシーンが涙・涙です。高虎との枕元での会話に涙腺崩壊。本当に読んでみて欲しいです……胸が熱くなります。

回復後は2人のあまあまターン。
エッチのときは、空良の儚げで健気な感じが色っぽいです。時代的なものもあって2人の交わす言葉も素敵でした。「旦那さま」「俺の嫁様」って言葉が良いですね。


野原先生のストーリー運びに脱帽です。無駄なところがなく、終始惹きつけられました。
次巻の「いとしい〜」のお話もまた涙なしでは読めない素晴らしいストーリーです。続けて読むと更にそらシリーズの世界観にどっぷり浸かれることが出来ると思います。



0

ひたすら健気

ドつぼにはまった作品でした。

難産の末に生まれた捨(空良の元の呼び名)。
そのせいで母が亡くなり父に疎まれ、双子の姉の身代わりに隼瀬浦に嫁ぐことになった。
早々に身代わりと言うことがバレ殺されそうになるのだけど
そこを助けてくれた高虎(空良の嫁ぐ相手)に「空良(そら)」という名前を与えられ初めて生きる意味を見つけます。
そしてー…。

本当に空良が健気で儚くて目を離せませんでした。
ずっと馬小屋で馬と共に生きてきた空良。
それが普通の事で自分の事を可哀想と思ったこともなくそこに私は悲しさを感じました。
高虎もだからこそ幸せにしてやりたいと思ったとのちに言うのですが、
ほんとに読んでいると幸せになって欲しくてたまらなくなります。

途中で困難なこともあるのですがそれも乗り越え
空良が幸せそうな場面では涙なしでは読めませんでした。
一つになれた時もよかったねぇ…!の一言だったし、
ほんとに高虎に出会えてよかったなぁと思いました。
全てが初めての空良を大事に大事に育てていく高虎。

これからもずっと何回も読みたい作品です。

0

萌え萌え

リーマンものが得意な作家だそうですが、時代ものも上手だと思う。

ありそうで無さそうな御伽話。
多分戦国時代の日本、三雲高虎の元に、双子の姉の身替りに嫁ぐことになった忌み子のシンデレラ物語。
三雲家から、末子を嫁に出すようにと政略結婚の話が起きたが、娘は嫁ぎ先が決まっていた。
末子の息子に名も付けず、馬小屋に捨てたように放り出していた領主である父親は、捨てた息子を呼び出して、愛する妻が難産で死んだのは忌み子のお前のせいだと責めて、藩のピンチをお前の命で救って贖えと言う。
・・・なんて勝手で鬼畜な父親なんだ!

頭が悪いのか、聖者なのか、捨(すて)と呼ばれて育った忌み子は、父を恨まない。誰も責めないで、自分が悪いのだと、男子だとばれた時には死ぬ覚悟で嫁ぐ。
ばれて、騙した罪の処罰を恐れて、嫁入り行列に随行する者が徐々に逃げて減っていく。
・・・トップが薄情なら、家臣も薄情。義も道理もない現金さに呆れた。

縁組相手の若武者、三雲高虎は、とても情け深い義の人だった。憐れな美しい忌み子は、気に入られて嫁として扱われ、「空良(そら)」という名をもらう。そらには、特殊な能力があり、気象の予測や、動物の耀宇から侵入者の有無などが察知出来た。
この後、敵の襲撃を受けて、庇って受けた傷でそらは死にかけて、

あとがきを読むと、どうやら、不憫、健気、無垢の結晶が「そら」というキャラ。
・・とあって、不憫受けって、こんなに不幸に見舞われるものなのか、そしてどんだけ不幸に襲われても死にそうで死なない、不憫で健気な受けキャラは不死身設定なんだな、と感心感動してしまった。


面白かったので 神。

0

愛が溢れてます。

この巻だけ読んでたらちょっと受けが女性的というか、女性の代わりの様でしかなかったんです。あまりに攻めの周りの人がすんなり受け入れている風に見えてしまったからだと思います。

とは言え、受けが重傷を負った際の受けの生への執着の無さはそれまでの人生があまりにも酷かったからだろうと納得しつつも、悲しすぎました。
そして、本人が手放そうとしている生を必死になって取り戻そうとする攻めと周りの人たちに胸が熱々になります。

幸せになってくれて良かった。
最新巻まで読んでからの感想です。

2

切なくて泣けました ベストオブ健気不憫受け

生まれた時から何も無くそれが当たり前の毎日に、自分が不幸だとか不満に思うこともないまま精一杯生きている少年が幸せになっていく物語です。

誰にも愛されず誰にも顧みられることもないまま16まで生きて来た少年。
難産の末亡くなった母を愛していた父親に恨まれ名さえも与えられずに馬屋で雑用をしていた少年は、領主の父親から同盟国の領主(高虎)の元に花嫁として嫁げと命じられる。
バレれば命は無く死ぬまでの間にせめて時間稼ぎをしろと言う。
少年は、これまで生かしてくれた故郷のために身を捧げる決意をして隣国へと旅立つのでした。

お産で愛する妻を失ったからといって、怒りや悲しみのやり場に弱い幼子にぶつけて発散させるとは人間以下の父親です。
その上駒のように差し出し、なんの役にも立たなかったのだからせめて生まれた理由を見せてみろとは非道すぎます。

少年の父親が新興国だ小国だとバカにしていた国の領主の息子はそこへいくと聡明で凛々しく男らしいです。
不憫な少年の生い立ちに同情し空良という名を与えます。
素直で思いやりのある少年との日々に癒されいつしか恋愛感情が生まれてくるのも不思議ではないでしょう。

初めての精通にうろたえ、体の変化に病だと思う空良の無垢さに『どうしてくれよう』と悶える高虎の姿に萌えました。

初めは偽の花嫁だと命を取られそうにもなったけれど、誰にも必要とされなかった空良が新たな地で愛を知り大切にされ居場所ができて本当に良かったです。

脇キャラの次郎丸と魁傑とのやりとりが漫才のように面白かった。
察しがいいんだか悪いんだか、次郎丸はまだ子供な面もありますが、男女の機微に疎い二人が補い合いながらいい感じで笑えました。

2

BLのようなTLのような……

溺愛攻めということで購入し久しぶりに読み返してみたのだけど、いい具合に後半の展開を忘れていたので予想外の展開を楽しめました。

不憫な境遇にいたそらが姉の身代わりとなって嫁がされてしまい、自分が男だとバレたら命はない…と覚悟しつつも、生まれて初めて見る美しい景色を楽しもうとしている健気さが何ともいじらしくて……。
嫁ぎ先の旦那様が男前の出来た男で、初心でピュアなそらを大事に大事にしている様子が読んでて心和む……。

脳内でそらのセリフを読み上げている時に、脳内ボイスが自然と女声になってしまうのは私だけかなぁ……?
おまけに女の私よりも淑やかで高め&細めの声なんです。

旦那さま呼び、自分のことはわたし呼び、丁寧で控えめなですます調&純粋無垢で控えめな性格&初々しくてガサツさ皆無というキャラなので、どうやっても脳内ボイスがおしとやかなお姫様キャラになってしまう。
漫画だったら強制的に視覚でそら=男の子だと認識できるからそんな事はないはずだけど、電子で挿絵もなかったことも一因だと思います。
どうやっても修正できなかった…。

二人の口調が主従関係の男女カプっぽいのでTLとしても普通に読めてしまうんですよね。(冒頭の男のそらを送り込むとかそういうところは抜きにして)
だから途中で脳内ボイス修正を放棄して、そらは女の子・姫様みたいな感じで読んでました。
だからBLというよりも半分はTLとして読んだような感じかな……。


私は攻めの弟・次郎丸と、山賊あがりで朴訥とした家来・魁傑のやり取りが主従関係でありながら、絶妙な漫才というかじゃれあいというか、読んでて楽しくなるやり取りがとても好きで、もっとこの二人読みたいなぁと思いました。

ーーーーーー
それにしても、私がそらの母親だったら、命を賭けて産み落とした愛しい我が子にあんな仕打ちをする馬鹿夫、絶対許さない。
夫が三途の川渡ってきた時点で、離縁状を突きつけます。
「死んでも許さない!」と。

1

攻めが受けにズギュン、ぐっ、とされるのを見守るのが好きなら

うわぁコレ楽しい。シュチュエーションがエロ領主が若い綺麗な隣国の姫を政治圧力で嫁にする、そういう王道なのですが。!!なんてこった。若いイケメンとピュア美少年だとこんなにもウキウキ出来るお話になるのですね!萌えました。攻め様の受け溺愛、いじめて怖がらせてしまった、大事だからゆっくり鳴かす、お楽しみはじっくりと加減が絶妙。凄い勢いで読み終えてしまって、切ないのです。

2

不憫受けの時代物

不憫で可愛そうで初心でピュアな受け好きさんならお薦めです~。

そらのピュアさったら~もうっ!なんて純真無垢なのっ!な感じで悶えます~。
自然と対話できる、自然を感じる事ができる特殊能力的な描写も違和感なく受け入れられます。

前半の空良(捨)の境遇や自分の置かれている立場についての認識等、涙エピ満載です。
時代物がこの背景にしっくりきてます。

高虎様の弟「次郎丸」と家来の「魁傑」という脇の2人がキャラの立っていて、やり取りも楽しいです。
次郎丸の無邪気さもところどころポイントです!

読み応えありでした~!


以下、ちょっとだけネタバレかな?


コミコミ特典は本編と巻末の「冬の晴れ間 雪解けの道」の間のお話で可愛いやり取りにほっこりです。
そらが幸せで、幸せを受け入れるようになって、な 幸せなお話です。

続き?が同人誌も出てるのでそちらもこれから読もうと思います!

4

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