獣の誓いと水神の恋

kemono no chikai to suijin no koi

獣の誓いと水神の恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×232
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
278
評価数
67
平均
4.2 / 5
神率
37.3%
著者
野原滋 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344848641

あらすじ

人間の父と獣人(猫族)の母の間に生まれたリュエルは猫耳と長い猫尻尾を持つ奴隷の少年。反抗的な態度が元であちこちたらい回しにされたあげく、あるキャラバン隊に買われた。水の調達に長け、奴隷もひとりの人間として扱うこの隊での生活は楽しく、用心棒のエイセイとは何かと喧嘩をしながらも親密になってゆく。だが旅を続ける中、どうやら隊とエイセイには商売とは別に秘められた目的があると気づいたリュエルは?

表題作獣の誓いと水神の恋

エイセイ,24歳,キャラバン隊の用心棒
リュエル,16歳,人族と猫族の獣人のハーフの奴隷

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数13

キャラ良し、ストーリー良し、挿絵良しの神作品。

作家買い。
野原さん作品というだけでも素晴らしいのにそこに奈良さんの挿絵とか。最高過ぎてテンションMAXで発売を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





獣人と人間が混在する世界が舞台。
主人公は猫族の血を引くリュエルという奴隷の16歳の少年です。
獣人は、見た目や属性によって階級がありますが、猫族は希少価値が高く見目麗しいため人気が高い。が、両親も仲間もいないリュエルは奴隷商人に拾われ、そして奴隷として売買の対象になっている。人に媚びればいい扱いを受けると言われるものの、彼は自身のプライドにかけて玩具のように扱われることを良しとしない。

そんな彼に、一人の男性が目を向ける。
砂漠の中を行きかうキャラバン隊の用心棒・エイセイ。
彼によって買われたリュエルはキャラバン隊の奴隷となるが、そのキャラバンではリュエルは一人の人間として扱われることに。そこでの生活を通してエイセイと少しずつ心を通わせていくリュエルだったが、エイセイには胸に秘めた目的があるようで…。

というお話。

ケンカップル、というのとは少し違います。
何しろエイセイという男性は寡黙で自分の感情を露にすることがほぼないからでして。
が、「自分」をしっかり持っているリュエルとは何かと衝突する。この二人のやり取りが非常に軽快で、読んでいてめちゃめちゃ面白い。

そしてリュエルという男の子がとにかく可愛い。
彼の過去や、両親がいないその理由が少しずつ見えてきますが、薄幸と言って良い過去持ちさんです。そうでありながら、彼は逞しい。彼の内面が、というのももちろんあるのですが、実はリュエルもまた、何やら秘めた思いがあって。

エイセイとリュエルの恋の行方、というだけではなく、彼ら二人が抱える「何か」をともに追う展開で、ストーリー自体非常に面白いのです。二転三転しつつ進むストーリーに引き込まれてしまいました。

そして彼らが属するキャラバン隊の面々がこれまた非常に魅力的。
みんな、強く、優しく、逞しい。
リュエル、そしてエイセイ共に過酷な過去持ちさんで、描き方によってはドシリアス一辺倒にも振り切れるバックボーンでありながら、脇を固めるキャラたちの魅力にも支えられ、コミカルでもあり、そしてじんわりとした温かさも秘めた、そんな内容なのです。

序盤から伏線がたっぷりと撒かれ、その伏線を物語が進むごとに回収していく展開で、さすが野原さんと唸らざるを得ない。

で。
エロがまた良い…!
エロ度でいうと決して高い方ではないんです。
二人のセックスシーンは、終盤にあるだけ。
なのに、このエロさがどこから来ているのかと申し上げますと、ズバリ、リュエルのケモ耳・シッポにあります。

エロいのに可愛いとか、最高か。

そしてそこに華を添えるのが奈良さんの挿絵。
もうね、わー!って言いたくなる萌えが、挿絵に詰まってます。
カッコいい。
そして可愛い。
でもって、エロい。

キャラ良し、ストーリー良し、挿絵良し。
どこをどう切り取っても「素晴らしい」の言葉しか出てこない。スピンオフとか、続編とか、書いてほしいな。

文句なしのパーフェクトな神作品でした。

17

想いを繋いで

今回はキャラバン隊の用心棒と
最下層の奴隷として売られていた猫族のお話です。

奴隷となった受様が買われたキャラバン隊で
自分の居場所と大切な相手を見つけるまで。

受様は大陸の西の村で生まれた猫族の獣人です。
戦闘能力は高くても大型の熊や狼などに敵わず、
だんだんと大陸の隅に追いやられてる事となり
受様の村は皆でつつましく暮らしていました。

しかし3年前、
徒党を組んだ盗賊団に村ごと襲われて
村人の多くは殺されてしまいます。

受様は母とともに森へと逃げますが
母は受様を庇った傷が元で亡くなり、
受様も行き倒れたところを奴隷商に拾われ
奴隷として売られてしまいます。

しかし獣人を奴隷として買う人族は
獣人を自分たち以下と嘲って使役するため
従順でない受様は何度も出戻り
安く売られる事となります。

今も受様は繋がれて投げ売り状態でも
反抗的なので奴隷商に殴られていましたが

そんな奴隷商に声を掛けてきた男達が
様々な物を売り歩くキャラバン隊の隊長と
用心棒である攻様でした♪

受様は攻様と目があった瞬間、
耳の奥からザザン、サザンという不思議な音が響き
呆然としてしまいます。

なんと攻様は無表情なまますっと手を伸ばして
リュエルの耳を触り始めたのです!!

リュエルは歯を剥きだして
攻様の手首に噛みつこうとするものの
いきなり丸めた布で受様の口を塞ぎ
もう一方の手で耳を触られてしまいます。

受様が攻様に構われている間に
受様は攻様が気に行ったからと買われてしまい
キャラバン隊が野宿する町の外れまで
連れて行かれる事となります。

キャラバン隊に買われた受様の運命とは!?

生まれた村を失くし奴隷となった受様と
ある目的のためキャラバン隊の用心棒をする攻様の
ファンタジックな恋物語になります♪

受様が買われたキャラバン隊は
町と町の間を行商して渡り歩いており
隊長と紅一点の副隊長が商談を担い、
他はに運びなどの力仕事と用心棒の役割を担って
広い大陸を渡り歩いていました。

受様は奴隷商に拾われてから
いろいろなところをたらい回しにされました。

どこでも奴隷と言うより先に獣人だからと
手荒に扱われている為に人族を嫌い、
人族に反発し続けたがゆえに
最下層の奴隷まで落ちていたのです。

しかし、受様を買ったキャラバン隊では
奴隷も食事も休息も隊員と同じ扱いをされます。

そんな扱いを受けたことの無い受様は
隊長の真意を疑うのですが

隊長は受様はよく働くし、
受様がいると攻様が機嫌がいいから
良い買い物だったとまで言うのですよ。

そんな豪放磊落な隊長を筆頭に
団結力のあるキャラバン隊とともに旅する中で
受様も徐々に彼らの中に自分の居場所を
見い出だしていきます。

そんな受様の変化と
訳有だった攻様の事情にドキドキ、
大陸の覇権争いすらも商いにする
隊長の手腕にワクワク、

潜んでいた伏線が次々と回収され
2人が互いを大切な相手だと自覚するまで
とても楽しく読ませて頂きました♪

ツンツンな受様とぶっきら棒な攻様の
掛け合いシーンではたっぷり笑わせて頂きましたが

ツンツンな態度の受様の尻尾が
攻様の腕に絡まっ手離さないシーンは
MYツボをたっぷり刺激され、激萌えでした♡ 

奈良先生のイラストも最高でした ヾ(≧▽≦)ノ

表紙からしてうっとりでしたが
中扉のカラーイラストもまた素敵だし、
巻末にはキャララフも有るしで

本作はもうお得度MAXな1冊だと思います。

2

にゃぁあああああんの破壊力

やんちゃでちょっとおばかだけど自分を持ってる猫族とのハーフの受けと
無口で寡黙で接触に明らかな優しさが滲むわけでもないけどこれは愛や優しさなんだなと思う攻め
家族や一族を皆殺しにされ放浪し最下層の奴隷一歩前まで落ちた受けが攻の目につき彼の所属するキャラバンに加わる
奴隷として扱われる事への嫌悪感反発心からまるで捨てられた猫の様に人間不信に陥っていた受けが
キャラバンの一員として行動する事で成長していくのがメインとして
受けと攻めが抱え持つ秘密と
二人の関わり方
キャラバンの旅路
が絡まっていながらもルチルらしくさらりと読み易かったしだからといって軽すぎない
野良猫の様にフーフー言ってた子がちょっとじつ近づいてきて俺の居場所ここ?ここにいていいの?と言わんばかり距離を縮めていく経過は可愛らしく
途中の尻尾アクシデントの
にゃぁああああん

偽物
には笑うを通り越して衝撃でした
めちゃくちゃに可愛いです
アホの加減最高です

又奈良先生のキャラクター造形と挿絵が非常によかった
まさに欲しいとこに欲しい挿絵

切なさ甘さは少なくても満足度はとても高かったです

2

バランスの良い本

まず、ストーリーの流れ的にもこの本の厚さが最適。割と薄め。
内容的にエロは薄め。甘さも薄め。本もその分薄め。
いい感じの関係が紡がれていく話でした。
エイセイとリュエルのキャラも設定も良かったです。
奈良先生の絵もバッチリはまってます。
内容は重すぎず、軽すぎず。
ご都合主義にまとまっているわけでもなかったです。
本当にとても良いバランスだと思いました。

ガガリキャラバンのその後が読みたい。スピンとかじゃなくていい。
そう思えるほどにガガリというキャラが魅力的です。
とにかくカッコいいんです。
王様と、どんな風に決着つけたのかしら?気になります。



0

国家の再興を望まないところが良い

たぶんお話としては、奪われた宝玉を取り返し生まれた国の再興を図る方が盛り上がるんだと思うんですよね。
エイセイのスパダリ感もその方が増し増しに書けるだろうし。
リュエルのシンデレラ感もキラキラしいものになるだろうし。
でも、そうしないところが野原さんっぽいと思いました。
観念的な『正しさ』みたいなものを追いかけるのではなく、ひとりひとりの『今ここにある幸せ』を選択する主人公達にとても共感しましたし、ちょっとウルっと来たりしました。
で、「うん、野原さん好きだなぁ」なんて思っちゃったりしました。

お話の舞台はアラブというかペルシアというか、砂漠の中にいくつかの王国が、あるいは集落が点在している様な架空世界です。
人と獣人が共存しています。獣人の方が蔑まれている模様。
奴隷制が普通のこととして存在しています。
その中で、国から国を廻って商いをしているキャラバン隊に主人公の2人は属しているのですが……このキャラバン隊が滅茶苦茶良いのですわ。
なんて言うかな。
『夢に描くロマ』とでも言うか『適度にいかがわしく、適度に知的で、合理的だからこそ平等』みたいな。

脱線しますが、このキャラバン隊のリーダーのガガリがめっさカッコいいんですな。
惚れた!
彼のお話が読みたい!
スピンオフ、出ませんかね?

『ネコ型獣人のエロさ』が解らなかった私ですがおかげさまで開眼いたしました。
耳と尻尾……エロいわ。
これも野原さんと奈良画伯のおかげです。

このお話の『軽ろみ』を作り出しているのは、画伯の力が大きい様な気がします。エイセイに尻尾を触られたリュエルのイラストを見て「ああ~、紙本で買えばよかった(電子の線はクルものが少ない)」とつくづく後悔いたしました。
ラフ絵も見られて幸せ。

5

耳としっぽが素直でかわいい(*´∀`)

キャラバン隊が砂漠を行商する、中世のアラブみたいなイメージのエキゾチックな世界。

受け様は猫族の獣人リュエル。
おバカだねぇ(*´ω`*)な一面もあるけれど、一生懸命さがいい。
素直な耳としっぽのアレコレがとってもかわいくて、きゅーんです。

攻め様は、キャラバン隊の一員で人族のエイセイ。
不器用というかぶっきらぼうというか(^_^;)

リュエルを気にしまくってるのが、キャラバン隊の面々にはまるわかりなのに、肝心のリュエルには伝わってないし。
気持ちを伝える意思や言葉が圧倒的に足りない人だなぁ。


キャラバン隊にて行動を共にする2人だけど、その言い合いが楽しかった。
端から見たら、そりゃあじゃれあってるようにも見えるってもんです(*^^*)

そして、リュエルの耳がかわいい。
気持ちが素直に出て、凹むと耳が畳んじゃう。
それを見てあわあわするエイセイもかわいくて。

加えてしっぽですよ。
普段は腰に巻き付けてるしっぽを、不用意にエイセイに捕まれたら腰砕けになっちゃうリュエル。
エイセイの腕に巻き付いて離れない、とか、情熱的でエロちっく( ☆∀☆)
以来、エイセイのしっぽが緩んでないか確認しまくりのエイセイ。
リュエルがナイフを腰に付けるためにしっぽを緩めた時は、誰も触らないよう警戒したりとか、にやにやです。


共に生まれ育った場所を無くした2人。
たくさん辛い思いをして苦労してきたのに、今を受け入れて前を向いて生きている姿が素敵でした。

2人が砂漠の中の街で、お互いの秘密を打ち明けあうシーンは美しいです。


また、キャラバン隊の隊長ガガリがいい味出していて魅力的な人でした。
いいねぇ、こんな大人。


なかなか自分の気持ちをはっきり言わないエイセイに最後までじれじれさせられ、私としては、あと一歩欲しかった攻め様でありましたが。


イラストは奈良千春先生。
口絵の2人がとても素敵(*´∀`)
キャララフまで載っていて儲けた気分にさせてもらいました。


5

奈良先生のイラストがピッタリの世界観

3月に出た作品の「恋する豹と受難の猫」とは全然違った印象を持つ作品で、とても面白かったです。

そして作品の世界観に奈良千春先生のイラストがとても合っていて、作品を魅力的に見せるのに一役買っていた事は間違い無いと思います。

特にエイセイが魅力的で美しいのに男性的な魅力に溢れていた事と、リュエルが綺麗で可愛くて2人が踊る剣舞のシーンやキスシーンが美麗でうっとりしました。

お話の内容ですがリュエルとエイセイの出会いからして、2人の間には何かしら有るのだと思わせるのがとても上手いと思いました。

そして最初のイメージとは違って、リュエルがお馬鹿で愛すべきキャラなのも面白くて何度もクスッとするシーンがありました。

元気で頑張り屋さんだというイメージだけは終始一貫してました。

ただリュエルがエイセイを好きになる理由は分かるのですが、エイセイがリュエルを好きになる理由だけ弱かったように思います。

最初から耳を触っていたので気に入ってたのは確かだし、途中から触らなくなったのは意識し出したからとは分かるのですが、もう少しリュエルへ対する愛情が伺えるシーンがあればもっと萌えたと思いました。

それからエイセイが過去に囚われるのでは無く、未来を見てなるがままに生きている点にも好感が持てました。

ガガリ率いるキャラバン隊の利益だけで無い活動が素敵で、もっともっとキャラバンでの生活と活躍が読みたかったです。

これシリーズ化してくれませんでしょうか?

4

ケモナー的にも大満足(﹡´◡`﹡ )

気持ちが良い作品でしたヾ(*´∀`*)ノ

というのも、このお話は都から都へ渡り歩きながら何でも売買をする商人のキャラバン隊を舞台に展開するんですが、登場人物が皆、前向きに生きている…!

辛い過去を背負っていてもネガティブになってウジウジしているキャラはいません。楽しそうだな、キャラバン隊の一員は毎日大変な中でも充実しているだろうな、と思わせてくれます。

キャラバン隊の気持ちの良さはなんか既視感を感じるなぁ~と思ったらアレだ。某海賊団!(やっていることは商いだし、大陸だし、海賊とは全然違うんだけど、気風の良さと底抜けに明るいところが似てると思うヾ(*´∀`*)ノ)

辛いシーンがゼロとは言えませんが全体的に安心して読めるかと思います♪


さてさて。
レビューが沢山上がっているのであらすじは割愛してストーリーの感想をば。


受け:リュエル
「奴隷の少年=性的愛玩されてる・健気受け」のイメージがあって、私の中の固定観念を壊してくれる受けだったのがとても良かったです。どれだけ酷い目に遭おうが絶対に愛玩されることには屈しないし、絶対に生き延びてやる…!という気概があってカッコよかった!!

それでいて奴隷商に捕われていたのもあって世間を知らずで、年相応の子供のような反応を見せるとギャップがとっても可愛いんですよ~!

攻め:エイセイ
寡黙でクールな年上受け。ということは受けに優しくて、穏やかで………はい!これも違いました!www いや、全て違うってわけじゃないけれど、少なくとも大人っぽさはドンドン消えるwww

8歳年下のリュエル相手に同じレベルの言い合いをしながらしょっちゅう喧嘩しててですねー。もう少し言葉を変えたらリュエルも納得するだろうに意外と意地っ張りの頑固。そしてとにかく言葉が足りない。イメージと全く違いましたが面白かったです。

でもリュエルを気遣ったり、声を掛けたり、遠回しな優しさは見えるんですね。奴隷として扱われてきたリュエルがエイセイの気遣いで心がホッとしている様を見るとキュンキュンしました(∩´///`∩)

リュエルとエイセイ、それぞれに生きる目的があって、捜し物をしています。ひっそりと心に秘めた誓いを胸に生きる。現実を知る。受け容れる。その一連の流れが良い意味でアッサリと過ぎていく。気付いたらクライマックスを迎えていて穏やかな山場だったなぁと思いました。(繰り返しますが良い意味で、ですよ!)

萌えたのはケンカップル要素ですね!
しょっちゅう喧嘩になる割にいつも一緒だし、両想いになった翌朝ですら喧嘩になってるし、精神年齢が近いのか犬も食わない言い争いにニヨニヨしました。どちらの言い分もわかるから笑ってみてられます。そこに身長体格差が加わるので、奈良さんの挿絵が出てくるたびに「最高!」と思いました(∩´///`∩)

また普段は色気のないリュエルがエッチなスイッチはいるとめちゃくちゃエロくなるのもめっちゃ萌えます…!ケモナーなので、尻尾の動きなどが詳しく描写されるのがすごく良かった。尻尾大事。ケモナー的に大満足(∩´///`∩)

あとリュエルが落ち込むと耳がぺたんってなることもキュンキュンしました!耳大事。

脇で重要人物はガガリですね。
こういう人がトップに立ってたらたいていの人は安心して働けると思う。カカカッと豪快に笑い、商いの勘が良くて、自分だけ美味い汁を吸い尽くそうとしない。バランスが取れた人物で読んでいて気持ち良かったです。

ラストに奈良さんのキャララフが収録されていたのも嬉しい…!挿絵では見えない部分まであって、食い入るように見ました。(奈良さんのキャララフは担当してる全作品につけるべきだと思うの…)

4

斬新な関係の攻め受け(自社比)

面白かったです!
リュエルとエイセイの生まれや過去など後から明かされるあれやこれや。

そうかー!だから奴隷市場でエイセイはリュエルの前で足を止めたんですね!

最下層の奴隷のリュエルが誇りを無くさず、自分の容姿を活かして楽をしようとせず、真っすぐで素直で可愛かったです。イラストもとっても可愛かった。
キャラバンに買われ、やり甲斐を見つけ、役に立ちたいと前を向いて頑張る描写にワクワクしました。

エイセイの描写はリュエル視点でしかわかりませんが、何かとリュエルを気にかけてくれて。
無口無表情で滅多に表情を変えず。
でも誰にでも同じ態度で親切で周りへの気遣いもできて…。

エイセイが笑うと、お前エイセイの偽物だな?って面白いです。

きっとリュエルの尻尾に腕が巻き付かれてから意識しだしたのかな?もっと前かな?初めて合った時から特別な何かを感じてたのかな?

物語も面白くキャラも良く神イラストで。

甘さが…。描写は少ないのですが、エイセイの無表情で睨みつけた後の一気にたたみこんでくのが、ビシッと強烈でした。
きっとリュエルはこれまでエイセイを無自覚に煽ったりしてたってこと?お前のそういうとこだぞ!って。
できればエイセイの口からちゃんと聞きたかったな。

リュエルも口は悪いし経験もないのに、超感じやすくて尻尾はエイセイの腕にきつく巻き付いてるし、たまらんな!

甘々は物足りませんが、無口無表情攻めとケンカばかりの天然無自覚受け。イケメン×美人猫ちゃん、萌えました!

2

くっついた後のほうが好き

読後にちるちるの設定欄で「両片思い」となっているのを確認して、やっぱりそうだよねと妙にホッとしました。
というのも、強いて言うなら両片思いものとは言えるけど…という程度にしか感じられなかったし、そもそも作品全体に漂うラブの気配そのものが低いというか。

でも、攻め受けともにキャラバン隊の一員ということもあり、彼らが各地を渡り歩く様子が生き生きとしてて、読んでて飽きなかった。

奴隷として売られていたリュエルにエイセイが目を止め、買いあげ、何かと小言を言いながらも面倒を見る。
他の隊員からは、リュエルは「エイセイの特別」であることがわかってるんだけど、当のリュエルにはまーったく通じていない。

というのも、攻めのエイセイは寡黙も寡黙、おまけに無表情で、超ぶっきらぼう。
笑顔とは無縁の男なので、初めての笑顔を見たリュエルが「お前は偽物だろ!」と決めつけちゃうくらい笑わない。
そしてリュエル自身は エイセイが何かと世話をやいてくれるのは多分、自分が最年少だからだろうし……それにしても言い方ってあるでしょ!と思ってる。

そんな二人なので、距離が全然縮まらない。

終盤近くなっても、エイセイも他の隊員のように女を買うのかな……なんか、いやだな……とモヤってるけど、何故そんな気持ちになるのかもわかっていないリュエルの姿に、どうなるのか焦れました。

正直なことを言えば、電子書き下ろし「悪辣な獣と水神の溜め息」が一番萌えました。
エイセイ視点なんですよ!!
あの!寡黙な!エイセイの脳内。

相変わらずリュエルは無邪気で元気いっぱいです。
一緒に力合わせて畑を潤そーよ!おなかすいたよー!肉、喰いたい!酒も出るかなー♪と。
それに対して、エイセイは、あの力をやたら使うなと何度言ったらわかるんだ!ほら、油断するな!酒なんてダメだ!と、これも通常運転。
しかし、リュエルがエイセイのちょっと痛いところを突いてしまったせいで、エイセイはおヘソ曲げちゃって「もう一緒に狩りもしない、踊らない、お前一人でやれ!!」と言うんですね。

だけど……。

もうこれは惚れたが負けってやつですよねぇ、エイセイさん!!と思わずニヤニヤしちゃうようなSSなんです。

くっつくまでの萌え要素はあまりなかったけれど、くっついた後の番外編とか同人誌があったら読んでみたい!と思ってしまった。
あとキャラバン隊の隊長、ガガリが魅力的な人間だったので、この人のエピソードももっと読みたい!と思う気持ちの一方で、彼はホモ化はしなくて良いと思ってしまうのはなぜだろう。

1

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