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なんでお前が俺のなかに? 相性最悪なセンセイ同士の入れ替わりBL!
hokenshitsu no sensei to sugau no sensei no toaru himitsu
桃子先生の描く表情の素晴らしさが溢れていた作品でした。要となるシーンがいくつかあるのですが、どこをとっても、心がぐっと掴まれるような臨場感を与えてくれる表情なんですよね。想いが堪えきれない切実な表情だったり、ぱっと華やぐような笑顔だったり。BLとファンタジーを絡めた難しい題材を描く中で、作品の魅力を作り上げる1つの大きな要素になっていたと思います。時々見かける入れ替わりネタだけど、こんなに心に訴えかけてくる作品はそう多くはないんじゃないかな。
そして何より、養護教諭である花園の、新に対する想いの深さ。これが本当に素敵で。入れ替わったままの新の姿で、自分の顔をした新に向かって今までどんな風に自分が新を目で追っていたのか、どんなところに惹かれていたのかを泣きながら告げる花園に、心を持っていかれました。それまで冒頭の新目線での花園の印象が強くて、もっと余裕のある上から目線な人間なのかと思っていたけれど、こんなに純粋で一途な人だったなんて。ギャップ萌えがすごかったです。新との繋がりを失いたくないから入れ替わったままでいたいという花園と、今まで知らなかったいろんな表情を見せてくれた花園を花園自身の姿で見たいから、元に戻りたいという新。このすれ違いももどかしくて。最後は新の方からアクションを起こしてくれたので、花園が報われて本当に嬉しく思いました。
感想が長くなってしまった。もっと読まれて欲しい!!
少し不思議系とかファンタジー系はあまり好んで読まないです。こちらも入れ替わり系とは知っていましたが、桃子すいか先生の作品だから、という理由で読みました。
とてもよかった!とにかく絵と演出がうまい!一層、入れ替わり設定が乗っかっていない作品も読みたくなりました。でもこの表題作は、入れ替わりをとても上手に使っています。
市井新(数学教師)と花園(養護教諭)は少々荒れた高校で働く犬猿の仲。ある雷の日、2人は中身が入れ替わって…というストーリー。
表情で魅せる作品でした。ぐんぐん2人が可愛く見えて、雨の中泣くシーンで、早く抱きしめ合えばいいのにと!絵がとってもお上手なので、走り抜ける様、雷の描写、臨場感がすごいです。
その後、元に戻った2人。新のキリッとした決意の表情と真っ赤な後ろ姿、花園の笑顔がたまらない。晴れやかな気持ちになるラストシーンでした。「答えも 心も ちゃんとこの身体のなかにある」入れ替わりが戻ったからこそのモノローグ!
2人の初エッチもめちゃくちゃ良かった。元ヤンしたたか年下丁寧語攻め花園は市井にベタ惚れだし、真面目でまっすぐで挑戦的な目をした市井はトロ顔だし…最高。リバもいいな〜市井おっとこまえだろうな〜
カバー裏の2人の生活も必見。そりゃ花園は市井の身体から出たくないよ笑
神よりの萌2
入れ替わりものはあまり好んでは読まないのですが、この作品では入れ替わる前のそれぞれの性格をほぼ1話分使って描かれていたので、入れ替わり後も混乱することなく読めました。
2話目の表紙も入れ替わり前と入れ替わり後のビジュアルが描かれていて、これまでに読んだものとは違うな、という期待が高まりました。
お互いの仕事を通して、新は花園のおちゃらけた部分だけでなく優しさや温かさを、花園は新の情熱を前にも増して知っていくエピソードも素晴らしかったです。
4話の後半から5話に渡るシーンは、新の心の動きと戸惑い、入れ替わりものでしっかり理由が判明するのも珍しくてすっきり、花園にそこまで思わせた切なくも激しい気持ちが相乗効果で感動の嵐でした。
BLアワードで「ベスト告白シーン」があったら間違いなく投票します。
それくらい胸に迫るシーンでした。
それにも増してイチオシなのが139ページです。
139ページのためにこの本は存在すると言っても過言ではありません。
たった2コマ、台詞もない1ページが、他のどのページよりも多くを語っているのです。
このページ、絶対に見ていただきたいです!!
最後は入れ替わっている間に、花園がやらかしていたであろうあれこれにニヤニヤしてしまいました。
ここまでべた褒めして神評価に至らなかったのは、本当に細かい点なのですが、舞台が「公立の男子中学」であるという点に引っかかってしまったからです。公立で男子中学と言ったら中高一貫校。優等生のイメージがついて回ってしまって、ふつうに共学設定なら…と思わずにいられませんでした。荒れている中学はいくらでもあるので、確実に無免許でバイク通学する生徒がいても不思議ではないのかもしれませんが、ああ、でもファンタジーだから、と思いつつも、高校の方がしっくり来たなあ、という気持ちを拭いきれず。
市井先生(新の父)と花園の再会までの年数のためにも必要な設定だったのかもしれませんが、そこが最初に引っかかったままになってしまって、自分の融通の利かなさが無念です。
それと個人的には花園が市井先生に抱いていた感情が、母子家庭で父親も知らずに育ったことによる父親のような存在への思慕であってほしかったのです。
恋愛感情にしてしまうと中学卒業から7年経っているとは言え、当初は「市井先生」呼びができないほどずっと特別な存在だっただけに、新の代わりに家に入り込むのもちょっと嫌悪感があって、新への気持ちのベースにも無意識に市井先生の息子という底上げを感じてしまう気持ちもありました。
ちゃんと考えてみれば7年も前の初恋の相手、しかももう会うこともないと思っていたなら、再会してぽーっとしてしまうのも当然ですね。邪推し過ぎてしまいました。
この2点は完全にわたしの狭量と深読みし過ぎのせいなので、ぜひ139ページのためにお読みください。
素敵です!!
校内で顔を合わせる度に言い合いになってしまう、
保健室の先生・花園と数学教師の市井。
ヤンキー校と言われるこの中学の言い伝えは
“満月の夜屋上で願い事をすると叶う”こと。
嵐の夜、タイマン勝負を止めようとすると
花園と市井が「入れ替わってる~!?」←
正直、入れ替わりものはお腹いっぱい…という感じでしたが
気の合わない二人の生活がなんだか楽しそうでしたし
それまでは分かり合える気がしなかったのに
お互いに歩み寄り、心を開いていく様子が微笑ましかったです。
入れ替わってもツリ目と垂れ目だけは本人のままというのが
ある意味わかりやすかったかも☆
特に、花園先生の告白シーンにはうるうるしてしまい、
ああそうだ、桃子さんのこういう作風が好きになったんだと
改めて思わされました。
実を言うと、市井先生のお父さんの事は
もっと早くわかってもおかしくないんじゃないかなーとか
近くに落雷してしまったら相当危ないんじゃ…??とか
細かいところが気になってしまいましたが、
「願わくは」のオチが萌えたので良いですww
ていうかここ詳しく読みたかった!!!
どんな風に市井先生のカラダを……!?
「びっくりするくらい気持ち良かった」と言わしめたということは
だいぶ研究なさったのでは…。
そして是非ともリバ希望ですww
(あ、今作では花園先生×市井先生だけなのでリバ苦手な御方もご安心を)
特定の日に屋上で願い事をすると叶うという伝説を持つ、ヤンキー校に勤める先生同士の天敵入れ替わりファンタジーBL。
数学教師の市井は、なぜか自分を名前でしか呼ばない養護教諭の花園が苦手。いつも喧嘩ばかりしている2人は、職場の公認「ハブとマングース」=天敵ですが、雷の日に、屋上でタイマンを張る生徒たちを止めるために外に出た2人に雷が落ち、2人の体が入れ替わり……!?仕方なく、2人は入れ替わりがバレないように協力し合うことになる、というところから、物語が始まります。
基本、市井先生目線で物語が進むので、チャラいイケメンでいけすかないヤツ、と思っていた花園先生の意外な素顔が徐々に明かされて行き、花園先生がずっと隠してきた秘密が明かされたところで、物語は終了。2人の性格がだいぶ違う上、導入部できちんとそのことが描写されているので、入れ替わった後も視覚的にあまり混乱せず読むことができます。
意外なことに、花園先生in市井先生のほうが、真面目そうな雰囲気になるんですよね。市井先生はごく一般的な家庭でのびのび育った男子なので、躾は行き届いているけどやんちゃなところが隠せず、それが表情に出ているんですけど、花園先生はあんまり表情が読めないタイプなので。チャラいというかだらしない格好は、どうやら服をきちんと着れないだけのようです(笑)。
デフォルトでは、攻めの花園先生は受けの市井先生のことを苗字ではなく名前で呼んでいて、これにはある秘密がある。普通のBLならば2人が親しくなることで徐々に苗字→名前呼びになりますけど、この場合、花園先生には「市井」という苗字に特別な思い入れがあるため、それを差し置いて苗字呼びをした瞬間に、かなりの感動がありました。
読者視点の外にいた花園先生の秘密があらかた明かされた後、初エッチで更に発覚するのは、花園先生がかなりのムッツリであるということ。そう言えば、言ってた、言ってたわ、そんなこと……。花園先生、見た目に反して有言実行の男でした……。
なお、紙本派の方は、カバー下も忘れずご覧ください!2人の入れ替わり生活の日常の一コマ、対照的すぎて笑えるやら、気の毒なのやら……。
結構な後半までBLなのかな?と言うか、ノンケ同士?と思いながら読んでいました。
保健室の花園先生と数学の市井先生が雷で入れ替わるファンタジーものなのですが最初の方は犬猿の仲と言う感じでストーリーが進んでいきます。入れ替わって一ヶ月ほどでお互いの知らなかった顔が見えてきて、数学の市井先生のお父さんが高校時代に花園が憧れていた恩師だったり、花園のおばあちゃんが倒れてからの展開で段々とBLっぽい雰囲気に。そこからは、実は…と言う花園先生の秘めたる想いみたいな告白もあったりして、二人がくっつくまでの過程が一巻完結ながら丁寧に描かれていました。
一番最後、エッチのあとの市井先生の疑問にすぐに答えられなかった花園先生がものすごく正直ものの男の子で可愛かったです。