てんてん
sumiyasensei no omoide
本品はコラボカフェ「LOVERSGARDEN」の
コラボメニュー注文特典書き下ろしリーフレットで
『愛の巣へ落ちろ!』の番外編です。
澄也視点で
仕事を絡めて澄也の思いを描いたお話です。
七雲澄也は内科医です。
性モザイクについて長年研究しているため
多くの患者を抱えています。
今日も午前の外来が終わり
午後の診察が始まる僅かな時間、
机の上で船を漕いでいましたら
看護師に電話だと声をかけられます。
看護師に疲れているのではと心配されつつも
澄也は微笑んで電話を取ります。
それは総合受付からの電話で
子供が性モザイクとして生まれた
女性からのものだと言われます。
澄也まで繋がった電話の番号は
かなり遠方からのモノでした。
彼女は声をふるわせつつ
生まれて三ヶ月の子供が性モザイクで
かかっている病院では診察できても
寿命の保証はできないと言われ
ネットで調べて問い合わせをしたと話ます。
女性に子供について訊いて
来院を促して電話を切った澄也に
頑張るなぁと声をかけた医師がいて…
B6版サイズで二段組み4頁の
リーフレットになります。
ムシシリーズ1巻の攻様
澄也視点のお話の本編後日談になります。
翼が三十路過ぎとはありますが
はっきりとした時期の記載はありません。
澄也に声をかけたのは
同じ病院で働く10歳年上の従兄弟で
彼は弁護士協会の発刊した雑誌を
澄也に見せに来たのでした。
付箋の頁には
彼の弟・陶也の記事が載っていて
彼は澄也と陶也が似た者同士と言います。
澄也は性モザイクの翼を死なせない為に
性モザイクについての研究を繰り返し
翼を始め多くの患者の命を繋いできました。
それでも全ての患者を救えたわけではなく
今日は長年見てきた患者の命日でした。
帰宅すると何も言わないながらも
翼も患者の一周忌を覚えていた様で
澄也を労わる優しい愛情を感じるという
ちょっとほろ苦さもにじませたSSでした。
命の儚さを知り
避けられない死を見つめながらも
多くの人の生を繋げる事に尽力する
澄也の根源は翼への愛♡
判ってましたけど
本人視点で語られると格別です (^_-)
新刊「愛の在り処をさがせ!」でも
葵との関わりで描かれていますが
チラチラうかがい知る程度でしたし
どちらかというと翼よりな目線だったので
本作が読めて良かったです♪
本編中、陶也の兄が
陶也の頑張る理由を澄也に語りますが
同人誌『わたしのした、なにか善いこと』が
元ネタの逸話ぽいですよ。
※他特典(レビュー済)
もうひとつのリーフレットはマヤマヤのお話です。