てんてん
sabaki wa mada yattekonai
本品はドラマCD『愛の裁きを受けろ!』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子で
2人が付合って2週間目の出来事になります。
七雲陶也は2週間前から
蜂須賀郁と付合いはじめました。
郁とつきあい始めたのはいとこの澄也が
ロウクラスと結婚した事に対する当てつけ
でもあったのですぐに別れるつもりの
単なる暇つぶし、退屈しのぎでした。
実際一度は別れたのですが
なぜか郁との付合いは続いていました。
今日は授業が終わったら
ボートに乗る約束をしていましたが、
郁は約束の時間から1時間経っても現れず
メールの着信もありません。
くそ、なんだってあいつ、来ない?
この俺を待たせやがってふざけるなよ
イライラして煙草を取り出しますが
ライターがオイル切れでつきません。
やっぱり、あいつとは合わない。
どうしても合わない。もう終わりにするか。
毒づきながらも携帯を取り出して
郁にいまどうしているのかとメールを書きますが
まるですごく待ちわびている様で
書いたメールを消してしまいます。
そしてまたぐるぐると同じ場所を
歩きまわる陶也でしたが
結局は郁とも親しくしている兜に
のろのろとメールを打つ事にします。
しかし兜のメールには
郁は一緒の授業を終えた後に
嬉しそうに待ち合わせに行ったとあり
これでは糸口さえつかめません。
その時、陶也の耳に
遠くで鳴る救急車の音が聞こえてきて?!
B6判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁の長めな番外編は
初回限定版についたミニドラマCDの
原作となる番外編になります。
件の救急車はクワガタ系の起こした
自転車事故で呼ばれた様で
郁じゃないと思うとホッとしつつも
また元の場所へと戻るために
陶矢は全力疾走してしまいます(笑)
そして、戻った先で
頼りなげに立つ小さな影を見つけた
陶也は思わず怒鳴りつけてしまいます。
何時間待ったと思ってんだ!
お前みたいな弱いヤツが来なきゃ
何事かと思うだろうが!
この台詞だけで陶也が郁を
とっても心配していたのが丸判り♪
その上、髪がちょっと乱れた郁に
怪我がないか、痛いところはないのかと
全身くまなくチェックしてしまうという
もうドンダケ~って感じです(笑)
郁が遅れたのはカラスに苛められていた
子猫を助けてるのに思った以上に
手間取っていた為でした。
その後、陶也は
猫の里親探しの手配まで請け負って
冷えた郁を南雲家で温めてから
帰そうとする幕引きまで
無自覚に郁のメロメロな陶也が
ぐるぐるオロオロしてて面白かったです♪
そもそも陶也の様な俺様男は
相手が約束の時間に遅れた時点で
即行帰りそうでし
1時間もグタグタただ待った挙句に
郁じゃなくて兜にメールしてるし
事故に遭ったんじゃないかとか
怪我してないかとか
いろいろ心配するキャラじゃないハズ!!
そんな俺様キャラのツンデレ具合に
ギャップ萌えさせて頂きました♡
本編の核になる波乱を前にした
嵐の前の静けさ状態の時のお話なので
よりコメディ色を強調されてるのかな。
ドラマCDで聴くと陶也のオロオロぶりが
一層際立つ感じですよ o(^_-)v