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uchi no ani no renaijijo
兄である徹央(受け)と、両親との死別で徹央の家に6歳の時に引き取られ弟になった瞳真(攻め)、二人の義兄弟のお話でした。
主人公の二人を取り巻くキャラクターが、優しくて温かくて、切なさもあるけれど心地よい作品です。
兄が失恋して傷ついている姿を見て、ずっと自分が抱いていた兄への恋心を自覚した弟の心情や、引き取られた家の両親がとても優しいが故の弟の葛藤やトラウマがうまく表現されていました。
弟の瞳真が、徹央に一途に恋をしていて、でもそれ以上に周りをよく見ていて、自分の心を何食わぬ顔で必死に抑えつけるのが切ないのです。
特に印象的だったのは、瞳真が徹央への恋心を自覚したシーンです。
学校で、徹央の見たことのない表情や視線から、徹央が男の人でさらに既婚者である先生に恋してることを瞳真は知ります。
同性だということに偏見はないけれど、何故だか応援できない自分にもやもや。
そんなある日、夜の海辺で一人で泣いてる兄をみて失恋したんだと気づき、
「てつ兄の声が切なくて罪悪感で潰れそうだ」っていう瞳真のモノローグ、、、
自分を責めるような自問自答をして、応援できなかったのは自分が徹央に恋してるからだって自覚するんです。
自覚しても弟の顔でいつも通り兄を迎えに行く。
なんだか切ない……。
初めに出会って引き取られた時も、まだ幼い子供なのに「迷惑になるから」ってうつむいたり、
恋を自覚した時も、兄を好きなことがバレて優しい母を悲しませたくない、引き取らなければよかったと思われたくないって苦しんだり。
何も悪いことをしていないのに罪悪感を抱えて、たくさん我慢している瞳真が幸せになってくれて本当良かった。。
兄の徹央はというと、急に弟にキスされても動揺しなかったり、瞳真目線で進む物語の形式的にも心情が分かりずらかったりで、途中までは不思議ちゃんなイメージがありました。
でも、瞳真を好きだけど恋人にはならない。兄弟のままでいる。
これには理由がちゃんとあって、本当に好きだからこその特別扱いで、終盤で瞳真への愛を強く感じました。
たくさん悩んだ結果、瞳真がした選択とそれに答えた両親、恋のキューピットである瞳真の友達、作中に出てくるキャラクターが素敵な人ばかりで心が温まります。
長い月日をかけて晴れて結ばれた二人が幸せそうに同棲している姿も見れて癒されました。
末永く幸せでいてほしい二人です。
うん、なかなか好きでした。
兄・徹央と義弟・瞳真の両片思い拗らせ愛です。
兄はゲイであり、男が好きなら俺でいいだろ?
と思っていたのが義弟です。
何度も告白するけど、
恋人はいつか別れるけど兄弟ならずっと一緒にいられる……
と思っている兄。
これが、のらりくらりかわされながら8年兄弟ごっこ続けてるんです^^;
ついに我慢できなくなった義弟が姿を消し、
それを兄が探してやっと兄弟の殻を破るのです。
兄弟でいる限り一人の男として見てもらえない、
そう思って両親に打ち明け、
養子縁組を解消してもらうところまで徹底する義弟。
ここが良かったですね!
確かに、戸籍上兄弟なら逃げ場ができてしまいますもんね。
ただ、引っ掛かったのが、
戸籍抜いた後も呼び方が〝てつ兄〟だったこと……
そこはもうケジメつけて欲しかったなぁ。
そこだけとても残念でした。
瞳真の親友・香川とか兄弟の母とか、
温かく見守ってくれる人たちがいて、
本当に幸せな二人だと思いました。
義理の兄弟ものですが、兄はずっと弟にたいして恋愛感情がある感じでもありません。高校の頃に本当に好きだった先生と恋愛をして、失恋をして、恋人同士と言うのは男同士だと終わりがあり、別れがあるのだと知るのです。
私は個人的にはどちらもずっと小さいときからお互いが好きで、それでも兄弟だから我慢していると言う設定が好きなので、この兄の経験は知りたくなかったな。最後の方に二人のお母さんが兄のてっちゃんは一目見たときから瞳真のことを可愛いと言っていたと証言していますので、出来ればそちらに早く気づいてほしかったです。でも、その兄の経験こそがテーマだものね。
【義兄を愛する罪】と大きく書かれた帯ですが
煽るほどの背徳感やシリアス感はなかったです。
素直になれない義兄と、そんな義兄を横からずっと見続けてる義弟。
登場人物が皆が優しくて相手を思いやる気持ちが暖かくて。
全体的にゆるりと楽しめました。
受けは…。うーん…。
前半はキャラクターが掴みにくくて入り込むのに時間がかかったかな。
ミステリアスという意味でなく、イマイチ一貫性がないというか…。
あれ?あれ?とチョイチョイ引っかかって、萌え波には乗れなかった。
後半の萌え巻き返しにはキュンキュンでした!!!(∩´///`∩)
相手の気持ちの上に胡座かいてたのが一気に崩れ去り、焦り、追いかける姿。
キャラクターの本音が剥き出しになり必死になる瞬間に萌えます///
攻めは「待て!」が出来る賢い大型ワンコ。
1度拒否されたら大人しく引き下がって
義弟のラインを超えることなく片思いしてる健気さにヤラレました。
いつもニッコリ微笑んで義兄を見守りつつ、裏でどんなに苦しんだんだろうか。
この辺りの描写がもう少し見たかったなぁ…。
後半の展開は、攻めは勝算があって動いたのかな?とは感じました。
【子供の頃から口数の少ない義兄の本音を探ろうと、常に視線の先を気にしてきた】というのが大人になった現在も有効であれば、義兄の本音にうっすら気付いてて、義兄に超えられないラインを超えてもらうキッカケ作りだったのかなーと。。。
コレ↑は個人的な見解ですが、年下ワンコが相手を手に入れる為に計算で動いてたとしたら、メチャメチャ萌えるヤツじゃないですか///(ゴロゴロ) ーという自分に都合の良い解釈をして、後半の萌えを楽しんでました(∩´///`∩)
評価は萌え×2寄りです。
義理の兄弟のお話です。
カップリングとしては義弟×義兄。
攻めである義弟視点で話は進みます。
幼い頃に両親を亡くし、誰が攻めを引き取るか揉めていた時に「うちにおいでよ」と誘ってくれたのが義兄とその母。
高校生になった今でも、居場所を作ってくれたことに感謝し、同時にまたその居場所を失うことに怯えています。明るく溌剌としたスポーツマン体型の攻めが、実はそんな捨てられる恐怖やトラウマでがんじがらめになっているのに萌えました。
攻めはとてもいい子で、見た目のガサツな感じと中身の繊細さのギャップが魅力的でしたが、受けの方がちょっと分かりにくいキャラでした。もともとゲイで、既婚者の男性教師と付き合っていた人なのですが、義弟の気持ちに気づいてからもわざわざ義弟を試すようにいろんな男と恋愛しているのが「?」という感じ。兄弟のままでいたいからお前とは付き合わない、というのは分かりますが、だからって男と恋愛しては「失恋した」って弟に泣きつき、弟の忍耐力を試しているようなのは理解しにくい。弟の方は、平然としながらも兄に泣きついてこられて勃起したりしてるのは萌えたけれど、そのあたりちょっとネトラレものみたいな雰囲気でした。
弟の高校卒業後に義兄弟2人で暮らすようになり、それから8年その状態、その後くっつきます。
8年も経ってから、弟がある行動を起こしてくっつくのですが、それならいつだってくっつけたのでは…という気持ちは残りました。あと、受け攻めの両親がいい人すぎて、引き取った子供と一人息子がくっついちゃうのがかなり気の毒な気もしてしまいました。
くっつく前のナチュラルなイチャイチャや、くっついてからのラブラブはとても良く、楽しめました。
義理の兄弟ものです。一途で健気な弟×天然な無自覚魔性系の兄。
弟は幼い頃に両親を亡くし、遠縁である現在の家族に引き取られたという経緯があります。
兄は感情の起伏があまり無く静かなイメージです。そんな兄が、恋愛で傷付き泣きじゃくっている所を見てしまい、弟は兄への恋愛感情を自覚する…という展開です。
とにかく、キレイで色っぽいお兄ちゃんに、弟が煽られまくるというのが見所。お風呂上がりに下着姿でアイスキャンディを食べていて…等、お兄ちゃんが天然の魔性系なのです。そんなお兄ちゃんに煽られ、衝動的な行動にでちゃいそうになる弟…と、兄弟ものならではの緊張感も非常に萌えます。
家族、特にお母さんがとても素敵なんですね。明るく朗らかで、子ども達を分け隔てなく無条件に愛してます。そんな母親を悲しませないために、兄弟のままでいようと二人が決意するのは、とても切ない…。
ここから8年という歳月がたちます。
兄は男と付き合っては別れ、その都度弟に甘えてなぐさめてもらってます。弟は相変わらず一途で、そんな兄を受け入れ見守り続けているのですね。健気すぎて泣けてくる…。
しかし、兄はちょっとどうなんだろう…といった感想を持ちます。弟の気持ちを分かっていて、それは無いんじゃないの?と思っちゃう。こうなると、天然だと思っていた色っぽさが妙にあざとく思えてくる…。中盤までは無防備な所に非常に萌えたのですが、辛い思いをし更に8年もたっているのだから、もうちょっとこう、人格に重みが欲しいのです。
とは言え、その後の弟が自分のもとを去ってしまった…という場面では、懸命に弟を追いかけ…と必死な所も見せてくれるのです。
そんな訳で、まぁ気になる所もあるけれど、キレイで無防備な兄に翻弄される弟、という萌え所はしっかりあります。兄弟ものとしての重みを期待すると肩すかしを食うと思いますが、細かい事は気にせず、色っぽい無自覚魔性系の美人受けを楽しむにはいい作品だと思います。
あと、絡みはお兄ちゃんがエロかわいくて萌えました!
わんこ系の弟×クールビューティーな義兄の恋のお話。
ごめんなさい、ネタバレしてます。
子どものころに両親を失った瞳真。引き取り手のない彼を養子に迎えてくれたのが徹央と彼の両親で、それ以来仲のいい兄弟として過ごしてきた瞳真と徹央。
同じ高校に通う彼らですが、徹央は既婚の学校の教師と付き合っていて。
けれど、その教師に振られ、泣いている徹央を見たときに、自分の恋心を認識した瞳真で…。
というお話。
なんというか、既視感のあるお話でした。
恋人になったらいつか別れが来る。だから本当に好きな人とは恋人にはならないと決めた徹央。
自分を引き取り育ててくれた両親を悲しませたくないという思いから、徹央への恋心を封印した瞳真。
理由は異なるけれど「恋人」ではなく「兄弟」でいることを選んだ彼らの結末が、一体どういう道をたどるのか。
設定はとてもツボなのだけれど、もう一声欲しかったな、というのが正直な感想。
恋心を自覚した彼らが、その気持ちを封印して兄弟としての関係を選ぶ。
お互い、そのあいまいな関係に、どういう風に自分の気持ちの整理をつけたのかよくわからないまま時系列が一気に8年後へと移る。
8年という長い年月を耐え、でもやっぱり自分の恋心を抑えることができなかった、というストーリーにしたかったのかな、と思うのですが、話の展開が急すぎていまいち感情移入しづらかったのが残念でした。
あと、徹央がいまいち好きになれなかった。
既婚者の学校の先生と恋におちたり。
瞳真の想いを知りながら、自分の「恋人にならなければずっと瞳真との縁は切れないだろう」という自分の感情を優先してしまったり。
瞳真の気持ちは無視しながらも、自分が失恋したときには瞳真に頼ったり。
完全に好みの問題ですが、もう少し健気な受けさんのほうが好きなので、無自覚に攻めを翻弄する徹央がちょっとなあ、と思ったりしました。
対する攻めの瞳真。
トラウマ持ち、とはいっても、ストーリーを左右するほどの深刻なトラウマではなかったような…。
でも、徹央を一途に思い続けたり、自分の感情よりも周りの人に対する配慮が優先していたり、徹央と思いを通じてからはがっついちゃう男気もあって、なかなか素敵な好青年でした。
彼らを取り巻く周囲の人たちもよかった。
彼らの両親も。
瞳真の友達も。
優しく、思いやりのある人たちで、読んでいて気持ちがほっこりしました。