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イイコにするからオレを飼って?
noraneko no shoubun
表紙から受ける印象と違って、中身はアットホームドラマのようで面白かったです。一冊まるごと表題作のお話です。
主人公の忍は男も女も関係なく、飼ってもらうこどで生計をたてている、いわゆるヒモ体質といいますか…持って生まれた淫乱体質ですので、最初はどちらかというと苦手なタイプの受けだなあ〜と思いました。
忍は自分をノラ猫のようだと言っていますが、本当の猫と違い、やはり行くところがないと途方に暮れるのが人間です。
まだ幼さが残る彼が、誰かを恋しく思ったり、1人で生きて行こうとする様は最後のほうにはきゅんと来ていました。
忍と違い、攻めの安吾は本当に真逆のタイプ。ストイックで無口で硬派です。
何を考えるか非常に分かりにくい。でもかっこいいんです。
受けも攻めもどちらもキャラが立ってるなあと思いました。
ちょっとツメの甘い部分もありますが、カップリングに萌えられたし、大家族系のお話も好みです。「行くところの無い主人公が居場所を見つける」という設定に弱い自分にはストライクでした。
しかし、せっかくなので旅館の日常だとか、ちびっ子だとかを出してくれたらよかったかも?その後がちょっと気になるお話でした。
ノラ猫になってしまった生い立ちは可哀想なんですがそこは一コマでさらっとしています。その後のノラ生活も端から見れば幸せそうには見えないのに本人は大して気にしていない忍。そんな生活をやめさせようと忍の友達が便利屋を雇って田舎へ夜逃げさせます。その便利屋安吾としばらく一緒に生活しているうちに彼の優しさに触れ、こんな生活もあるんだと幸せを感じて…とここまでは普通だったのですが長年染み付いてきたノラ猫の性分が顔をだし、お礼を体で返したがってあの手この手で迫ります。
いい子だし、ビジュアルも可愛いんですが酷いことをされてもそれが当たり前になっていて気づかない忍が痛々しかったです。この作家さんのいつもの甘い雰囲気たっぷりのものの方が個人的には萌えますね。
あっさり読めます。
ノラ猫のように家を渡り歩く忍だが、飼い主は男性。
暴力を振るわれている忍を心配した元飼い主であり、友人アキの依頼により忍を保護しに来たのは五来安吾。
田舎の旅館に匿われた忍は農作業を手伝いながら、寡黙だが優しい安吾に惹かれていく。
そんな時、元飼い主のDV男・伸が忍を迎えに来て…。
連れ帰った忍を檻に閉じ込めようとする伸からなんとか逃げ、助けてくれたのはやっぱり安吾。
忍と安吾は気持ちを通じ合わせ結ばれますが、安吾ってゲイなの?
そもそもノラ猫生活していた忍の生い立ちが不十分で、感情移入するところまでいけませんでした…。
忍は可愛いし安吾は男前だけど、ちょっとありきたりなお話でしたね。
あっさりしていてハッピーエンドなので、ストレスなく読めたのは良かったです!