金髪は紳士がお好き

kinoatsu wa shinshi ga osuki

金髪は紳士がお好き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×228
  • 萌24
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
318
評価数
86
平均
3.8 / 5
神率
30.2%
著者
よつあし 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784865892628

あらすじ

"ミスター・バリタチ、この後めちゃくちゃ抱かれます。"

魔性のヒモ×セレブなナルシストの華麗なるラブ・バトル、開幕!


地位・財産・美貌すべてを兼ね備えた男、神室礼一郎(かむろれいいちろう)。彼はこれまで数々の男女を魅了してきた、ミスター・バリタチ。
ある日、今夜の相手を見繕うために出向いたバーでミステリアスな美青年・多田剛剣(ただごうけん)と出会う。
甘い言葉で口説くものの、飄々とした剛剣に普段の調子を崩されタジタジの礼一郎。
更には剛剣のペースにハメられるまま、処女まで奪われそうになり!?

スーパー攻め様喰いのカリスマ・よつあしが贈る、笑いあり涙ありのドタバタ・ラブコメディ!

表題作金髪は紳士がお好き

魔性の美少年
ミスターバリタチのセレブなナルシスト

同時収録作品バカと恋

高校生
高校生,番長

同時収録作品ユアマイヒーロー

ジャーマー大帝のコスプレをしている

同時収録作品ユキとクロ

町医者
獣人

その他の収録作品

  • 金髪は紳士がお好き 番外編
  • あとがき

レビュー投稿数15

No Title

表題作三話+番外編一話。他短編三作品収録。

『僕のハイスペック彼氏様』から笑いを求めてこちらの作品を手に取ったのですが、コメディ以外のお話も面白かったです。

・『金髪は紳士がお好き』
こんなタイトルですが特にパロディ的な内容ではありません。
同作者の『僕のハイスペック彼氏様』の後に読んだ為か、序盤のツッコミ力の低い攻めにムズムズしてしまいました(笑)
受けの設定や性格が良かったです。
しかしそこから導かれる作中のテーマっぽい部分の感覚が若干合いませんでした。
笑い的な意味では本編より番外編の方がコミカルで面白かったです。

・『バカと恋』
ヤンキー同士のラブコメ。
告白しようとする度に喧嘩を売ってしまう主人公と、ちょっと天然ボケな感じの同級生。
しっかり殴り合います。
告白出来ずにいる主人公に対し、サラッと告白してしまう同級生。好きの種類が噛み合っているのか若干謎で面白かったです。
キスを拒み交換日記から始める恋愛ごとに純情なヤンキー主人公でした。

・『ユアマイヒーロー』
スーツアクターが激ヤバ変態に捕まって陵辱されるストーリー。
モブ輪姦あり。
ラスト救出されますが、この話だけだとメリバだと思います。
腹黒執着策士攻めで好みのストーリーでした。
続編があればハッピーエンドの予定だそう(あとがきより)。読みたかったです。

・『ユキとクロ』
獣人と人間のお話。
助けた狼が実は獣人で懐かれて〜というお話。
エロシーンはありますが、ほのぼのほっこり系のお話で可愛かったです。

短編ゆえの物足りなさはありますが、どの話も違った魅力のあって良かったです。

0

バリタチがネコに堕とされる

電子書籍198ページ。
4作品収録。
面白かった作品だけ感想しまーす。

「金髪は紳士がお好き」
バリタチが、見た目美人にネコに堕とされるストーリー。
これは、嬉しい癖だわ。
しかし、これで終わりかい?

「ユアマイヒーロー」
これ、1番好きなのに短いなぁ〜。
ダーク系は好み。
あらすじに、ハッピーエンド予定で続きがあるとか。悪役がどうなるのか楽しみだわ。

「ユキとクロ」
これは、丸々1冊で読みたかったな。
滅びたはずの、獣人がまさか存在したとは・・・これは、夢がある。
是非、どこかで続きをお願いします!


0

テンポも明暗のバランスも良い短編集

◆金髪は紳士がお好き(表題作)
 よつあし先生お得意の、一見攻めっぽい方が受けに回る展開です。美少年でどう見ても受けっぽい方が剛剣という圧倒的攻めな名前なのも最高。彼に責められるハイスペック紳士神室も、最後まで精神的なタチ性は失わないという気概を持ち続けているところが気に入りました。きっと祖父に受けた仕打ちとは別に、男らしさへの強い憧れがあるんじゃないかな。なんだかんだ長く付き合えそうな2人ですね。

◆ユアマイヒーロー
 この作品がドストライクだったので、もっと長編で読めれば多分萌2評価にしていました。子供の頃にTVで観た戦隊ものの1人がピンチに陥るシーンで欲情し、彼を探してとうとう自らの手中に収めてしまう男。好きなキャラクターが敵に捕まったり襲われたりするシーンに性的なものを感じたことがある人って、意外といるんじゃないでしょうか。あえて自身は手を出さずに、まず他人にたっぷり陵辱させてから自分はそのピンチに聖人として現れる。陵辱された山口も見た目がタイプでしたし、ここから男がどう本性を露わにしていくのか、続きが気になる作品でした。

0

バリタチの大量の決め台詞やうんちくが笑える

礼一郎。眉目秀麗才色兼備のバリタチ。
息をするように自然にはかれる口説き文句、笑えます。
バリタチたるはと何度も説明したり。

そんなところに美青年剛剣と出会い速攻お持ち帰りしますが…。

もう口説き文句が笑えちゃって。本当に今までみんな口説かれたの?ギャグです。

あれよあれよと開発されちゃって。

礼一郎も祖父の呪縛に縛られてたのかな?でも会長を辞めても変わらなかったような。

剛剣にだけはネコになるけど、俺はバリタチだ!

0

「ミスター・バリタチ」だけど、抱かれちゃうらしい

『金髪は紳士がお好き』
読み終えて改めてじっと見てみると、
既に表紙から礼一郎感が溢れ出ていますね…
そう、主人公の神室礼一郎はこういうかんじの人です(笑)

地位も財産も、そして恵まれた容姿をももつスパダリ属性で、
男も女もかまわず虜にしてりまう「ミスター・バリタチ」。

そんな礼一郎の前にある日、金髪の美青年が現れます。
帰る家がないという彼を連れ帰り、甘い囁きで口説き始めるが…。
口を開くと、顔に似合わぬ口の悪さでやたらワイルド、
その上、名前は多田剛剣(ただ ごうけん)の厳つさ!
しまいには礼一郎の中のネコ願望を見破られ、処女開発までされてしまい…。

ハイスペックゆえの礼一郎のナルシストぶりは凄まじいのですが、
それをものともせず逆に翻弄してしまう剛剣のマイペースに笑いました。
何の仕事をしてたんだ?の問いに対して「ヒモ」と答え、
「プロ」のヒモと職業にまで格上げしてしまう図太さよ…。

顔は綺麗なのに、粗野っぽいかんじがはじめはマッチしなかったのですが、
読みすすめるうちに不思議と男らしさや包容力が感じられるようになってきて、
「愛してるよ」とか照れることなくさらっと言えてしまう剛剣がかっこよく
見えてしまいました。
剛剣の言動にいちいち初々しく反応する礼一郎もかわいかったです!


『バカと恋』
クラスでも悪名高いヤンキー2人組のお話です。
片思いしているのに素直になれず、照れるあまり
告白しようとすると殴り合いになってしまう大宮。
奇跡的に両想いになるのだけど、まずは交換日記からって…
大宮の見た目を裏切る純情さにキュンっ♡
交換ノートの受け渡しをクラスメイトにクスリの
受け渡しと勘違いされているのにも笑いました(笑)


『ユアマイヒーロー』
これはぞわわっとしました。ダーク!
前の話とのギャップがありすぎ(笑)
全ては攻めの掌で、受けはひたすら不憫です。
無理やり突っ込まれたときの「ブチっ」て音が痛そうで…。
攻めの闇が深すぎて怖かったなぁ。
これがどうやってハッピーエンドに繋がってゆくのだろう…?


『ユキとクロ』
一人ぼっちのユキが森で見つけたのはケガをした狼でした。
家に連れ帰り、看病していると人型に変身し、獣人であることがわかります。
はじめはユキを警戒していたけれど、世話をするうちに懐いてゆき…
獣人のクロはユキよりも大きくてがっちりしているのに、
甘えた&寂しがり屋でごはんを食べさせてもらうのが好きで、
ユキと一緒に寝たがったり、嬉しいと尻尾をパタパタしたり、
怒られるとしょぼんとしちゃうところが完全にわんこで可愛かったです。

0

表題作より、その他の作品が面白い。

『金髪は紳士がお好き』
自分をタチだと思い込んでいる礼一郎の臭いセリフに、一々笑ってしまいました……
一見ネコの多田くんがもうバリタチ!!

『バカと恋』
ヤンキーの大宮くんは、同じくヤンキーの千林くんが好き。
本当の気持ちを伝えたいのに、すぐに喧嘩をしてしまう……
交換日記からお付き合いするヤンキー、コレは可愛すぎます!!
収録作品の中で、1番好きです(*´꒳`*)

『ユアマイヒーロー』
打ち切りの戦隊モノが忘れられず、続編を……なお話ですが、こちらは問題作ですね……
好き嫌い分かれると思います。
「ダークなお話が好きな方は楽しんで読めるのでは??」と思います。
僕は好きです!!!

人外は苦手ですので、割愛します……スミマセン:( ;´꒳`;):

1

シュールだけど深い

面白かったというか、斬新な感じでした。
でもややシュールだし、ストーリーは面白いですが萌える萌えないの好みの分かれ目が激しそうな作品です。

クールなイケメン社長でバリたちの礼一郎と、そこに転がり込んだヒモの美少年、剛剣。顔は可愛いのに名前はガテンで、彼もタチ。
シュールなコメディ展開でタチかネコかを争うのですが、実はテーマは結構重いんじゃないかと。

ゲイなのにネコになりたくない、と自分を否定するのは、「男らしいとはなんなのか」という事にとらわれ過ぎて自分が何を望んでるかわからなくなっている、というお話です。
シュールさが際立っているのでシリアスな事にはならないのですが、とにかく斬新!て感じでした。

その他読み切りも一風変わってるというか、良い意味でも悪い意味でも斬新です。
なかなか読めない作風だと思います。

1

性癖ドンピシャマッチ

神としか言えません。たまたま何かをきっかけにふと手にしたお漫画に自分の性癖に突き刺さる描写があったときほど嬉しいことはありません。一生先生についていこうと誓いました…。本屋さんに並んでいた時から表紙、タイトル共に気になってしょうがなかったのに…。毎度思うことですが気になった本は百パーセント大当たりなんだから直ぐに購入しろよおおおお!嗚呼、嬉しい…。ちるちるさんで検索したらこの神作品より評価の高い先生のお漫画があるじゃない…。え…、買う…。

5

明るく楽しい攻め喰いBL

別の本に挟まっていた折込チラシで気になったので購入。
帯の潔さと分かりやすさが好きです。

中身は、攻め喰いものとしてはギャグテイストだなと感じました。
自称バリタチである受の礼一郎に隙がありまくるせいだと思いますが、それ故のとっつきやすさがあるかなと思います。

当作品、とにかく攻である剛健くんの圧倒的スパダリ力が魅力だと思います。
彼のやることなすこと「何も間違わない」ことを信じて読めるので安定感がすごい…
羞恥プレイや駆け引きのうまさが、攻め喰い好きの心にグッとくるなと感じました。

読後にもう少し先のラブラブなお話も読みたかったな…と物足りなさを感じてしまったので、ひとつ惜しくて萌2です。

2

バッドものが1つあるから注意

表題作プラス短編3編が収録されています。

「金髪は紳士がお好き」
コンセプトは前作と同様「スーパー攻め様が受ける」と言ってもいいと思います。
線は細いけどド気障なハイスペ&ナルシストの礼一郎が、可愛い顔した多田剛剣に秘められていたトラウマを暴かれ、精神的にも攻められ攻められ、遂に初受け。
という流れですが、なんと言ってもエロシーンがいいと思いました。ナニがそんなに大きくないところがえらいリアルだ……
作者様は攻め受け逆転のイメージが好きなのかな。このバリエーションを手を替え品を替え描いていただいて、リバ苦手の人々をリバ好きに!…ってどうでしょう?(リバ好きの妄想)

「バカと恋」
好きなのに反対のこと言っちゃう……ってよくある話だけど、すごく痛そうな描写が新しいというかギャグっぽいというか。
あとがきで黒髪が受けとあってムフフ。

「ユアマイヒーロー」
怖い話だ。
SMの一ジャンルに顔まで覆う全身レザーやラバーで拘束とか窒息のプレイがありますが、その世界観と集団強姦が同時に入っている感じかな…
結末は予想できたけど、予想通り後味悪し。

「ユキとクロ」
可愛らしい、と思いました。ストーリーには波風も何も立たず、優しい人間とカッコ可愛い獣人の甘いラブ。「ユアマイヒーロー」との落差が激しいです。

5

ラブコメあり、痛いのあり

表題作品と、後半の収録作品のギャップがすごいですね。

表題作品の方は、思いっきりラブコメです。表紙の紳士が、スーパーバリタチなのに、ものすごく残念なお人。でも、歯の浮くような台詞にメロメロになってしまう人もいるから、残念というのは言い過ぎなのかな。この紳士をよくぞ見つけてくれましたと言うのが金髪のプロのヒモ。話の9割が突っ込みどころ満載なんですが中盤の「君はタチの男をネコに変えるのが好きなんだろ?」からの二人のやり取りがとっても可愛くて、ラブラブで萌えましたね。

後半のヒーローものの話や不良の話は、最初のお話とはテイストが全然違って、好みではありませんでした。でも、どちらのテイストも書けるって凄い作家さんなんだろうな。

2

同時収録作が・・・(-_-) 

前作がとても好きだったので迷わず予約作家さん買いしました。

表題作はよつあしさんならではの裕福なイケメンのテンポの良いギャグに楽しませていただきました。
同時収録作も多く、とても楽しみにしていたのですが・・・バイオレンス描写が自分にはつらかったです。
特に『ユアマイヒーロー』は目を疑いました。ゾッとするお話はBLだけでなく創作物の一つのジャンルだとは思いますが、どこにも救いどころを見つけられずキャラの悲しい表情が頭から離れません。

作家さんが一生懸命生み出されたものに対しては読者として尊敬の念をもっておりますので自分に合わないと思った作品にはあえて批判せずスルーする姿勢でおりましたが、いい大人が恐怖感でいっぱいになったので今回は書かせていただきました。
エロシーンのR18だけでなくこういった犯罪的な凌辱シーンがある作品にも何らかのアナウンスが欲しいと思いました。

ここから↓追記です

あとがきに『ユアマイヒーロー』は続きをどこかで描いてくださるとありました。
ハピエン予定だそうです。

最後の獣人のお話もよつあしさんならではのキャラの表情が可愛かったです^^
こちらも続きがあったら嬉しいです。




3

バリタチ感がもうちょっと欲しかった…!

──ミスター・バリタチ、この後めちゃくちゃ抱かれます。
逆転カプ好き、リバ好き、下剋上好きなので、こんな風に煽られたらスルー出来ませんでした。
スーパー攻め様が攻められるシチュエーションが好きなら要チェックの作家様っぽいですね!

初読みですが、色々拗らせてらっしゃるなと。笑
よつあしさんアホだろwとそこかしこで突っ込まずには読み進められないノリに紅蓮ナオミさん的スメルを感じるのですが、紅蓮さんの「この人本気でちょっと頭オカシイね?!?!」って感じに対して、よつあしさんはご自身の萌え・嗜好を拗らせた結果おかしくなっちゃった感じなので、勝手に親近感わきますw
自称“ミスター・バリタチ”の礼一郎(受)のセリフが基本どれもこれもウザいんですけど、
「いいかい!?かっこいい者や美しい者にはそれを最大限に保つ義務があるんだよ?」
これは真理ですから、全力で同意させていただきたい。

ただ、BLは自分の萌えとのズレがあると「好きだー!!!」とならないのが難しいところで。
バリタチ設定の礼一郎がそもそも私が思う攻め像じゃない。
剛剣(攻)に教えられるまでもなく、「ツンデレが必死にツンツンしちゃってかわいいね?!いっぱい泣かせてもらおうね!」って感じのSの加虐心をくすぐるバリネコちゃんなのですよ。
だから、あれ?これ逆転でも下剋上でもなくて至って普通のカプじゃね?っていう。
礼一郎にもっとしっかりとしたバリタチ感を出した上で雌堕ちさせて欲しかった…!

表題作以外もそれぞれふーじょんの特殊テーマアンソロに載った作品達なので濃い〜です。

「バカと恋」(初出『ボコり愛男子』)
おバカヤンキーDK同士。
高校生ですけど、頭の中身は中学生レベルです。
可愛いけど、なかなか進展出来なそうなカップル。笑

「ユアマイヒーロー」(初出『覆面男子』)
ヒーローの中の人がモブに凌辱されまくるお話。
モブレ、ネトラレ注意。ダークな1編。
あと、エロが変態的。
ぴっちぴちのアクタースーツのtkbとtnkとケツ部分を切り抜いての着衣エロです!
この変態感、ダークエンドじゃなかったらシチュとしては好みなのに。
愛の形が歪んでてもいいからハピエンに繋がる続編描いて欲しい〜〜

「ユキとクロ」(初出『MOFUMOFU LOVERS』)
獣人受けです!
獣人のクロ(むきむきワンコ)がめちゃ可愛いです!
最近もふもふケモ耳はガチムチだと萌えることに気付きました。

好みにバッチリ合ったとは言えないんだけど、よつあしさん今後チェックしよう!と思う1冊でした。

3

バリタチが雌堕ち

前作の、スパダリ攻めが受けるオメガバース作品のインパクトに、新刊も迷わず買いました。

今度も表題作は、普段はバリタチのスーパーセレブが受けに回るお話でした。オメガバースではなく、普通の(?)現代ものです。
若くして祖父の跡を継ぎ、財閥の会長になったバリタチのナルシストが主人公。彼は夜の相手もよりどりみどりなモテ生活を送っていましたが、ある日美しい金髪青年を発見し、口説きはじめます。
いつもならすぐ落とせるはずなのに、青年は口説き文句に「何ソレ! クソだせぇ!」「死ぬ、腹痛ぇ〜!」的な反応。かっこいいと自分では思っている決めゼリフを笑われカァッと赤くなる主人公。この時点で読者的には受け決定です。
そしてスマートにベッドに誘い、その誘い文句をもゲラゲラ笑われながら、いざ、となった時に形成が逆転、という流れです。

最初は恥をかかされるナルシーな主人公受けや、デリカシーのない青年攻めに萌えられるかな…と心配しましたが、あっという間に受けは超絶テクの攻めに開発されてしまい、いわゆる雌堕ち状態に。その姿が非常にエロ可愛い。攻めが受けを「可愛い」って言うのがすごく理解できました。
そして相変わらずぶっ飛びな面白さ。新也美樹さん的なギャグにはらださん的な鬼畜萌えを付け加えたような印象…ってコレ最強なのでは?
受けは雌堕ちしながらも男前で、基本は紳士なので上品さは失わず、良かったです。攻めに末長く可愛がってもらってほしいです。


表題作が半分強のページ数で、他3編の中短編が収録されていました。それぞれに作品のトーンは全く違うのですが粒ぞろいでした。
特にすごかったのが、アンソロジー『覆面男子』に掲載されていた『ユアマイヒーロー』。昔人気だった特撮のスーツアクターをしていた受けが、敵のコスチュームを着た正体不明の男に拉致監禁され、撮影されながらショッカーみたいなモブに輪姦される、というお話です。
モブレ、メリバ要素に加え、拉致した本人は輪姦に加わらず見ているだけなのでネトラレ的な要素もある感じです。モブレがなかなか容赦無く、すごかったです。

個人的に、よつあしさんを初めて知ったのがアンソロジーで読んだ『ユアマイヒーロー』だったのですが、その時はまさか前作単行本や、今回の表題作のようなぶっ飛びギャグを描かれる作家さんだとは夢にも思いませんでした。今後も作家買いを続けるのは確実です。

12

「僕は概念的バリタチなんだ!」←(゚Д゚)ウゼェェ

ギャグセンスと逆カップルに定評のあるよつあし先生のセカンドコミック。セカンド、とは言って実はデビュー作なのでは?アンソロジー「攻め喰い男子」で初めて先生の作品を読ませて頂いて、それは「金髪は紳士がお好き」という短編だったんです。あれから二人のことがずっと気になってしょうがないです。高飛車で尊大な礼一郎がこれからどうやってえげつのない剛剣くんに調教されていくのかがすごく気になります。続きが読めて幸せですw ありがとうございました!

単行本を読み終わった感想、最高、マジ最高です。よつあしさんの作品はいつも私の趣味ドストライクでして、普段はアンソロジー買わない派なんだけど、「KUKKIRI LOVERS」と「BABY vol.18」にこのシリーズの最新作が収録されてるよと知ってる途端に、「書店行ってきます」と仕事までサボってしまい、雑誌を買ってきました。ああ、この二人のポジション争奪戦(笑)を読んでいて、何故か心まで癒やされました。ギャグのセンス(剛剣くんのTシャツに印刷されてある「FUCK YOU」の英語に笑)は最高だし、絵は相変わらず綺麗だし、なにしろ逆身長差カップルだし、萌えポイントがたくさん詰まっています(個人的)。私から見れば萌え要素をちりばめるようなコミックなんです。家宝がまたひとつ増えていて嬉しいですよ。ニヤニヤ。

~以下ネタバレ、ご注意ください~
とにかくキャラが濃い。攻めも受けも個性豊か。よつあしさんの作品らしいアホコメディ。(褒め言葉ですw)
攻め—美しいだけが取り柄のヒモ男・多田剛剣。見た目と性格のギャップが激しい。計算が高くて悪賢い、悪知恵が働く人。狙った獲物を逃さないためになんでもする、執着系の鬼畜攻め?逆らわずに従順な態度をとっていれば可愛がってもらえるが、怒らせてしまったら取り返しのつかないことにもなりますwww(礼一郎が失神するまで電マをあて続けるとか...)
一見は美貌を利用して礼一郎を落とすが、案外優しい一面を持っている。礼一郎とのセックスは彼を幼少期のトラウマから解放する手助けとなっていて、心を開いて素直になった礼一郎に「愛してるよ」と告白、あんなに美しい顔で微笑まれたらきゅんとしますよ。(/////)
まあ美しいは才能なんだから何をしようとも許されちゃいますねw。

受け—作家様が得意とする自称バリタチ紳士・神室礼一郎。自称なんですけどw。細マッチョに近い体型で、相変わらず平然としている顔でお馬鹿なことを言う、バリバリの天然ボケ。でも前作の「僕のハイスペック彼氏様」の烏丸厚くんよりは(ちょいと?)マシだ。烏丸くんはケタ違いの天然ボケでこっちの礼一郎はまだあたりまえの常識を忘れていない模様(笑)。
決め台詞「バリタチ界ナンバー2の座は僕のものだ...!なぜなら処女を失っても未だに僕のバリタチ精神は消えていない!そう、真のタチとはかっこいい男だけが纏うことのできるオーラのようなもの...!言わば僕は概念的バリタチなんだ!!」—この人、新興宗教の教主になるつもりですかwばっかじゃないのw

ストーリー—誰もが認めるバリタチ・礼一郎(ハイスペック・セレブ・イケメン・ナルシスト?)はとあるバーで美しい金髪男・多田剛剣を拾い、彼のことをネコにしようとしている。ところが剛剣の見た目に騙されて、うっかりと組み敷かれてしまい、ケツ穴の快感を教えこまれてしまった。男らしい自分を維持するために、二人は「礼一郎が剛剣を理想のネコにするのが先か、それとも剛剣が礼一郎を完全な女にするのが先か」というポジション争奪戦を始めた。
とは言っても、礼一郎にとってこれは勝ち目のない勝負です。なにしろ剛剣くんは目的達成のために手段を選ばない、獰猛な肉食系男子だ。礼一郎をその場で犯すために睡眠薬を食べ物に混ぜて飲ませたり、一服盛られて抵抗力を失った彼を縛りあげながら電マやらローターやらを使って強制射精させたり...「僕のハイスペック彼氏様」の横道勇くんに比べれば全然優しくない、することは全然優しくないのにプロのヒモとしての誇りがあるゆえに、ひと目で礼一郎の内に秘めるネコの素質を見抜き、過去に囚われて苦しい思いをしている彼を救うために、自分なりの仕方で、強引ながらも頑なにタチに固執する礼一郎に奉仕する。ちょっと歪な愛情の形で。
「ヒモってさ、養ってもらうかわりに相手を喜ばせるのが仕事なの。相手が何を望んでるか、何に喜びを感じるか...俺にはそれがわかるんだよ。いっぺんでいいから、なんもかんも全部忘れて、俺に任せてみろよ、俺が、お前を解放してやっから(ドヤ)」
なんか泣けてきちゃうんじゃない?ううん、エロアホギャグマンガに感動を求めてもなかなかうまくいきませんよね、きっと裏切られますw んで次のシーンwww

これ以上のネタバレはやめときます。ラストはやっぱり相思相愛、いざベッドへレッツゴー、めでたしめでたし、なのです(笑)。よつあしさんの作風は本当に好きで、これからも変わらずに応援していきます。ごちそうさまでした!

8

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