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sukidakara kissshitano
「好き」から先の「恋」の物語♥
3冊完結シリーズの真ん中、2巻です。
1巻を読み返し始めたら、もう最終巻まで止まらなくなってしまった;
2巻はちょっと、荒れる展開。
二人の関係を引っ掻き回す攻めのイトコにちょっとイライラしつつ、ああ高校生なんだなあ、可愛いなあと眩しく思ったり。
意地悪いとこ君から伝え聞く情報に、大好きな人のことだから、なんでも知りたい・一番に知りたいのになぜ自分は後回しにされるの、とイライラしてしまう藤沢の気持ちの揺れ…イラつく藤沢くんには申し訳ないけど、あー!青春そのもの…!とグッと来ちゃいました。
キス以上に踏み込もうとしてくる綾瀬の手を咄嗟に振り払ってしまったりとか、そんな自分に落ち込み、次こそ振り払わないようにしようと決意する姿とか、いちいち胸きゅんしてしまい、心臓が忙しかったです;
自分の頭の中は絶対に見せられないな、と思う綾瀬だけど、「順番に いっこずつしような」って言えるところがね、かっこいいよ素敵だよ!
そして描き下ろしの最後のコマがね、もう良くて。
「しょうがないよ 俺ら男の子だからさー」
ポジティブな面もネガティブな気持ちの揺れも、全部ひっくるめて青春のキラキラの詰め合わせにしたような作品。読めて幸せです(*´˘`*)
不器用な2人が少しずつ恋人として成長していって。
今回も、読みながらにやけっぱなしでした。
怖々、探り合いながら進展していく2人を見ると、とにかく、幸せになる事を見守る気持ちでいっぱいに。
あぁ、いいお話だぁ
『キスも知らないくせに』の続刊となる本作。
高校生同士のモジモジラブのステップアップのお話です(木下先生談)
女の子みたいに夢みてたわけじゃないけど 本当は少し憧れていた、藤沢君の初めてのキスの相手は ひとつ年上の同級生の綾瀬で。
でも、あれから何も彼からの連絡はない。自分からは誘いにくいのに・・・と、思い悩む藤沢君。
藤沢君には小学校からずっと一緒の 類君という大事な友達がいるのですが、その子とベタベタベタベタ(綾瀬からはそう見える)一緒に居ることも、綾瀬はなかなか大きな気持ちで受け止められず。
一方藤沢君も、有貴君というキレイな顔の ちょっとキツイ綾瀬のいとこが何かと自分に敵意を向けてくる事に困惑気味。
綾瀬は有貴宅に居候しており、有貴はその立場も利用して藤沢君の綾瀬への好意や信頼が強く揺らぐような事実を、確信犯的に告げてくるのです。
一難去ってまた一難という感じに、相手との経験値の違いや 自分でさえもままならない相手を想う気持ちに戸惑ったり、時に振り回される二人。
でもその度に、自分の中の恋心を真っ直ぐ相手に届けるにはどうしたら良いか、をちゃんと考えることが出来るのが藤沢君と綾瀬の頼もしいところだと私は思う。
お互い高校生同士なので、気まずい事があっても 帰り際にキスをして別れても、次の日はフツーに学校で会ってしまう。余程のことがない限り、会わない時間が疑心暗鬼の心を育て関係が拗れてしまった、という悲しい状況になりにくいのもこの作品に惹かれる理由の一つだなぁ。
好きな子の制服姿、学校以外で会う時の私服、高揚感、学校の中での二人だけの秘密。やっぱり学生同士って素敵です。
最後に、二話の扉絵がカラーになっており 木下先生のイラスト(特に色使い)が大好きな私には嬉しいサプライズでした。
もう何でしょうね。
この胸のときめきとざわめきは。
まるで自分が初めてお付き合いしたときのようなもぞもぞした感じや、一緒にいると嬉しいのに胸の辺りにぐるぐるしたよく分からない感じがあったのを思い出しました。いつも浮かれているのに、いつも居心地が悪いみたいな。
懐かしいあの感じをこんなにリアルに思い出せるとは思いませんでした。
前回想いが通じ合うまでも長くかかりましたが、今回もなかなか胸のちりちりから解放してもらえません。
綾瀬のいとこはまたお邪魔虫だし、藤沢は余計なところで引っかかってまた思いを巡らせ始めてしまうし、綾瀬も綾瀬で気持ちは分かるけど「全くもう」という嘘がばれたり。
付き合い始めたからと言って次の日から突然、相手のことを全部知っている存在になるわけじゃないし、そこは徐々に時間をかけて作り上げていくものだとわたしたちは知っているけれど、そんなことを知らないでやきもきした時代もあって。
自分は全部初めてなのに相手は…って分かったら、天国から一気に地獄に落とされたような気持ちになって、自分と出会う前のことなのに相手の気持ちを信じられなくなったり、汚いやつと思ってしまったこともありましたよね。
藤沢が感じているのは、まさにあの頃わたしたちが感じていたことなのです。
もうすっかり遠くに置いてきて、思い出すこともなかった気持ちが鮮明に蘇ってきました。
いとこもいとこ目線で考えると、ずっと好きだったいとこがぱっと出のやつに攫われる気持ち、分かるんですよね。いっそのこと類と…、なんて考えてしまいました。
本当に良い作品です。
良い作品なんだけど「神」まで行かないのは一箇所だけ、中盤のメインになっていた藤沢の「怖い」という気持ちが理解しきれなかったからです。引っ張るわりにそこまでたいしたことがなかった気がしたので、萌2になってしまいました。
続き、読んできます!
これ、続き物なのよね。
前作を読んだ記憶がなかなか甦らなくて、前作をレビューしたのか確認したら、全面降伏的に神評価していた。
ああ、確かに、私、これ好きだわ。
この巻では、キスして、恋人同士になって、でも、恋人として付き合うって、いったいどういうことだろう、どうしたらいいんだろうって、お互いに悩みながら、それでも少しずつでも歩み寄って、先へ進もうとする、そんな二人の姿がゆっくりと描かれている。
そして、ようやく、忍び込んだ夜の学校の教室でのさわりっこまで進んだわけだけど、まだまだお話は続きそう。
お話の展開としては、このじわじわした進み方は当然で適切だけど、多分この続きが本になる頃には、また前の話を忘れちゃっているんだろうなぁ。
でも、前のめりに、続きを!早く続きを!ってならないじんわり感が、この作者さんの魅力でもあるので、次の巻がでるまで、しまい場所がわからなくならないように気をつけておこうっと。
作者さん買いですが、これ続編?続編なのかな?と思い読む前に前作のキスも知らないくせにを引っ張り出してきました。
作者さん買いなのでとりあえず買うという感じですが、前作をかなりスラーっと流して読んでいたので読み直しました。
高校生のほのぼのゆったりなお話です。2人の関係がゆっくり進むのも私にとっては萌えポイントです。
私のBL脳は「類と綾瀬のいとこで恋愛に発展することはないのかしら」と考えてしまいました。
そしてなによりも、前作から記載されていたにもかかわらず、全く気に留めることがなかった「地名」です。
過去に私自身ゆかりのあった地域の名前をもじってあるのに気付き、ぎゃああああとなりました。
再読して気付くという・・・気が緩んでいたとしか言いようがないです!
木下さんは大阪在住の作家さん(今現在はわかりませんが)だというのは知っていたのですが、知ってる地名や駅、場所が出てくると案外嬉しいものなんですね!!!
それに気付いてからセリフよりも背景に目が行ってしまって物語に集中出来ない出来ない(笑)
これが聖地というものなのですね。
久しぶりにこの場所を歩いてみたくなりました。
続編も期待しています。背景も!!
「キスも知らないくせに」の続編です。
前作が良かったので、期待して買いましたが、私的にはいまひとつでした。
前回から関係としてはほとんど進展せず…
作品的にピュアで甘酸っぱいところがいいので、この二人には別にエッチな関係になる必要もないし、別にキスだけでいっぱいいっぱいなのも、キュンキュンしていいのですが、蒼太があまりにも無垢すぎてちょっと……
いまどきここまで何も知らないピュアな男の子っているのかしら?と思ってしまったり……
それと当て馬みたいな綾瀬のいとこの有貴君が、ただいじわるなだけで終わっちゃって、もったいなかった。あんまりモロ当て馬キャラというのも、ちょっともやもや・・・
個人的には、綾瀬君よりも、幼馴染の類君の方が好きです。
「キスも知らないくせに」の続編。
キスをした2人のはにかみながらのお付き合い。
ぽやぽやんとした藤沢の精神年齢が追いつくのを待つ綾瀬がひたすらかっこいいなぁと思ってしまいます。
有貴の意地悪に少し頑なになってギクシャクしたり、純粋なままではいられない不安や思い描くような楽しいことばかりではないリアルに混乱して落ち込んだり。
ほんと、かわいいなぁと思いながら読み進め、なのに藤沢の純情を歯がゆく感じてしまう大人な部分をつい見つめ直したりしながら。
少しずつ少しずつ、綾瀬に手を引かれて変化していく姿を見守りたい気持ちになってしまいます。
転校してきたひとつ年上の帰国子女:綾瀬と人の良い蒼太の出逢いから恋に落ちるまでを丁寧に描いていた【キスも知らないくせに】の続編。
読み出してから「あれ?これ続編だ!!」と気づいた…単体で読めなくはないけれど設定がわからないと読みづらいので購入予定の方は注意が必要~。
続編なら2巻にすればいいのに…っていう気持ちと、つきあっているのに【好きだからキスしたの?】ってタイトルに違和感があったんですが読みはじめてストン、と胸に落ちるようになります。
蒼太の高鳴る乙女心は健在で、綾瀬にちょっと触れられたり耳もとで声かけられただけでビクビクっと過剰に反応する姿が可愛いです。
スキンシップに慣れない感じの擬音が相変わらずのピュアっ子。
イヤじゃないけど経験皆無でわからなくて不安だから、と綾瀬を反射的に拒否してしまいます。
けれど綾瀬への想いは自覚があるので、なんとか彼に近づきたい!!と恥ずかしいを突き抜けた行動を起こすところは素直そのもの。
綾瀬は蒼太からは大人認定されていますが普通の子だと思います(笑)
強引な母親との関係に疲れ、背伸びをしてた自分の生活を引け目に感じています。
蒼太に突き飛ばされたりビクつかれて凹んだり、思いあまった行動にでたり、一生懸命説明したり…蒼太が好きでたまらない気持ちがしっかりと伝わってきます。
今作はそんなふたりの淡い恋心が夏休み、テーマパーク、文化祭、夜の海デート、という日々の中でスレ違いと近づきとを一緒に織り込むように綴られていきます。
「つきあってるんだよね?」「好きだからキスしたの?」「ホントに?」っていうあやふやな境界から探りだすような気持ちはタイトルに沿っています。
その中で話の筋を大きく揺さぶる役割を担うのは綾瀬のいとこの有貴。
前作ではちょっと意地悪そうなお坊っちゃま止まりだった彼は今回、ついに宣戦布告!!
綾瀬を好きだということ、自分の方が綾瀬に近いという縄張りめいた言動で蒼太をぐるぐる迷宮へ誘います。
でも実のところ蒼太は良い意味で綾瀬以外の言葉には心を揺らがせることなく、むしろふたりが強く結びつくキッカケになってしまった残念さ満載の立ち位置。
そして蒼太の幼なじみ類!!
今作でもすごく良いヤツ!!!!
前作から当て馬か!?三角関係展開か!?と期待していた自分が汚れているように感じた…(泣)
幸せの笑顔羊を見つけられそうもない←
でもまだ三角関係を諦めていない脇役スキーがここにいます。
ぽわん、としているけど蒼太に意地悪をする有貴を静かに黙らせる場面はカッコ良かった~。
‐‐‐‐‐‐‐
木下さんの作品において本質は会話の中にある!!というくらい「じゃれあい」という名の掛け合いが可愛いです!
伝えたいことはひとつなのかもしれないけれど、それを伝えるためのたわいない会話が可愛らしく心地よく響きます。
今作のジャケ絵はカーテンはなく、少しだけ堂々としたキス場面で関係の進展がわかります。
背伸びキス好きだ~。
ほっこりより切ない系が好きなため前作同様、萌萌よりの萌です~。
『キスも知らないくせに』という作品の続編だそうです。
続きものだと知らずに購入したのですが、前作を読んでなくても訳がわからない箇所などはなかったです。でもやっぱりキャラクターの性格や設定、どの程度進展している仲なのかなどをいちいち推測しながら読まないといけないし、キャラクターに対する思い入れが少ないので萌えは少なくなるかな、と思います。
ちなみに、続編でタイトルを変更する場合は、あらすじに「〇〇という作品の続編」と明記するのが最低の義務だと思うので、ちょっと騙された感があり印象は悪かったな。
そんな印象の悪さと、前作を読んでいないことで取っつきにくい面を抜きにしても、さほど萌えも感じられず、ハマれる感じではなかったです。
経験のある攻めと、童貞処女の受けという高校生カップルですが、いくらなんでも受けがデリカシーなさすぎる気がしました。
キスはいいけど舌入れられたら気持ち悪いって言う、迫られたら突き飛ばす。言葉は悪いですが、何カマトトぶってるのかと思ってしまいました。自分が中心で、攻めの気持ちを思いやってない感じ。
自分が気持ち悪いから、自分が怖いから拒む。そこに相手を思いやる気持ちが感じ取れない。舌入れられて「気持ち悪い」って、たとえ咄嗟に出た言葉でも一発アウトな反応だと思う。
なんで攻めはこの受けが好きなんだろう、と不思議に思いました。前作で付き合い始めたところを読んでいたらまた違ったのかな。
個人的には中立ですが、前作を読んでいないことを加味して一段階上げ。
ピュアなモダモダがお好きな方には楽しめるかも。いや、私もピュアモダ大好きなんですけどね…。