条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
motohashi kyoudai
2人暮らしの本橋兄弟。兄は留年しているバイト命の高校2年生、弟はバスケ好きの高校3年生。
『雷神とリーマン』が大好きで、その流れで読んでみました。not BL枠なのが逆に不思議な『雷神とリーマン』と違い、こちらはまったくそんな雰囲気はないと思っていたのですが、読んでみたらギャグマンガの中にBL的な萌えが盛りだくさん。仲良し兄弟のやり取りや、バリバリのゲイキャラにきゅんきゅんさせられました。
高校生の本橋兄弟は、早くに両親が亡くなり、2人きりで暮らしています。そんな設定ですが、最初は悲壮感はまったくなく、天然ぶっ飛びキャラの弟と、それにやや振り回されがちな常識人な兄、というギャグパート。
ずっとこんな感じで進む話なのかな〜と思っていたら、本橋兄がバイトしているカフェバーのオーナーが出てきてからは一気に萌え展開に。オーナーは32歳のガチなゲイキャラ。ヒゲ生やしたイケメンです。実業家であり、とある思いからカフェバーをオープンさせた人で、とにかくバイトの本橋兄のことが大好き。激務の間を縫って兄に会いに行き、写真を隠し撮り(むしろ隠れてない)し、兄の声を車のBGMにしています。兄は顔に傷のある強面ですが、その兄が可愛くて可愛くて仕方ない模様。
兄がメイクで超イケメンにされちゃったとき、1人だけ「いつも通りのタカくんがいい」「タカくん元に戻ってくれないとこの店潰す」と怒っていたのが揺るぎなくて激萌えでした。
兄弟を取り囲む脇キャラたちもひたすら楽しい。超絶美人なのに腐女子のトミちゃんはオーナーと兄の絡みを見て鼻血を流し、兄弟と幼なじみのメグ(男)はキラキラ王子なのに二次オタで魔法少女リルム命。濃すぎるメンツが揃っています。
そして幼き日の兄弟のエピソードや、両親の思い出、両親亡き後兄弟に家事を仕込んでくれたおばあちゃん、などの話には思わずホロリときます。ギャグパートとの落差がすごいですが、思い返してみれば雷神のほうもそうでしたね。
巻末にはその『雷神とリーマン』とのコラボマンガまで載っていて、盛り沢山な内容でした。
以下続刊で、続きもすごく楽しみです。
とは言えキリの悪いところで終わっていたりはしないので、安心してお買い求めください。
『雷神とリーマン 二 』と同日発売された本作品。『雷神と~』とは異なり、こちらは匂い系でもない非BL作品。でもちょいちょいとBL脳を刺激される作品ではありました。
内容は、というと。すみません、ネタバレしてます。
一軒家に兄弟二人だけで暮らしている本橋兄弟。
ダブってるので19才だけれど高校2年生の兄・貴也。表紙の左側の彼。
そして18才の弟の智也。高校3年生。表紙向かって右側のイケメンくん。
ダブっているという事、そして顎に傷があることから、お兄ちゃんはもしかしてヤンキーか何かなのかなと思いつつ読み始めたのですが、すっごくいい子でした。むしろマジメそうに見える弟くんのほうがちょい変態が入っている兄弟です。
貴也はブレザーで智也は学ランと、制服が異なってはいますが同じ高校に通っています。学校サイドの理由のようですが、ブレザーと学ランが同時に見れるという眼福でした。
智也は自分の顔をキャラ弁にしてしたり(これがまったく似てない☆)、へんてこなポーズを取ってたり、兄ちゃんのジャージを勝手に着てたり。
変な奴なんだけれど、兄ちゃんのことが大好きなんだな~とほほえましい気持ちになりました。
一方の兄ちゃんのほうはバイトの鬼。
智也は部活をやったりそれなりに学生生活を楽しんでいるのに、貴也はバイトばかり。
それがなぜなのか、が後半分かるのですが、これがまたなんとも泣ける理由でした。
他にも個性的な登場人物がたくさん出てきます。
二人の友達の恵(愛称メグ・男)。
可愛いビジュアルに、運動神経抜群、音楽は何でもござれ(というとちょっと語弊があるのがまた面白い)の完璧ボーイに見えて、実は二次元キャラをこよなく愛するちょっと残念な子。
二人の学校の友達でもあり、貴也のバイト仲間の登美江ちゃん。
腐女子で、彼女の生活ににじみ出ている「腐女子あるある」に爆笑してしまいました。
貴也のバイト先の喫茶店のオーナーの真田さん。
貴也のことが大好きなゲイさん。喫茶店のオーナーではありますが、本職は別に持っていて大きな会社の社長さんなのかな。仕事があるのにもかかわらず、ちょいちょいと仕事を抜けて貴也に会いに来る情熱的な男性です。
貴也のことが好きすぎて、車のBGMは貴也の話した声だったり、貴也の写メを山ほど保存してたりと、この人もちょっと変態風味あふれる感じ。
なのですが、彼の孤独な幼少時代の話だったり、貴也くんのことが大好きなんだな、とわかるエピソードあり。そういうものが盛り込まれているためにただの変態さんではないんだろうな、というのが読み取れて彼の恋を応援したくなりました。
基本ギャグテイストで話は進んでいきますが、所々で出てくる本橋兄弟の過去の回想にぐっときました。
子どもの時に事故で両親をいっぺんに失ったこと。
その後引き取ってくれたおばあちゃんとの生活。
自分が逝ってしまった後、残された二人が困らないようにときちんと躾をしてくれたおばあちゃんの愛情。
両親が存命だったころの、楽しかった記憶。
子どものころから仲が良かった二人。
RENAさんの描き方が非常にお上手で、切ないのだけれど、でも湿っぽいというだけで終わらせない。温かな記憶として二人に残っている、という描写に思わずウルっとしてしまいました。
ちなみに腐女子のとみちゃん。
貴也くんと真田さんを主人公にした薄い本を描きたいらしい。
ということで、帯についてる応募券が必要になりますが、抽選で100名様にその薄い本が当たるとか。
応募してみよっと。当たるといいな☆
終盤に『雷神とリーマン』とコラボしています。
貴也の勤める喫茶店に雷遊と大村くん(本橋兄弟の従兄弟だそうな)が来店。
ということで、とみちゃん、ぜひともこの二人を主人公にした薄い本も描いてはいただけまいか。
真田さん×貴也くん、雷遊×大村くんの2CP(もしかしたら攻め・受、反対か…?)のイチャコラ本を出してほしいなと切望しつつ。
貴也がダブった理由とか、登場人物たちのその後とか、めちゃめちゃ気になります。
早く2巻でないかな。
セトウツミのようなノリ。
面白い。
ノリは前述の作品に似ているけれど、登場人物が多めで全員おかしい。
弟の智也は何から何まで強烈だし、友人のめぐはひとりだけ作画が違うほど美少年なのに2次元萌えの女装趣味だし、黙っていたら美人なトミーは腐女子、こちらも黙っていたらイケメン青年実業家のオーナーは貴也マニアの変態。
ツッコミが貴也しかいない…。カオス。
個人的には智也が好きです。
家の事情のところはほんのり泣かせます。
カナルロティオゥナヴェが実在する料理だったとは…。
「まさかなー」と思いながら検索してヒットした瞬間の衝撃。
鴨のローストに蕪を添えたものだそうです。フルーツや赤ワインベースの甘酸っぱいソースでどうぞ。
非BLのギャグマンガ。兄弟の仲が良くてほのぼのする。
二人は子供のころに両親を亡くしていて、兄弟だけで暮らしているんだけど、悲愴感はなく、一緒に料理や買い物をしたりしながら、高校へ行ったりバイトをしたり。仲良しのふたりの、日常の些細なやりとりが楽しい。
両親亡き後はお祖母ちゃんと暮らしていたようで、ふたりの家事能力はそのお祖母ちゃん仕込み。なので作れる料理は渋い和食だったりする。自分がいなくなったあとも、二人が助け合って生きていけるように、といろんなことを教えていったんだろうな、と孫を遺していかなければならなかったお祖母ちゃんの気持ちを考えると泣ける。母親がいた頃の、幼い二人のエピソードなんかも可愛く、微笑ましかった。
脇役には、二次元キャラしか興味のない男の子、兄の薄い本を描きたい腐女子、兄のバイト先のオーナーで、兄を好きなストーカー(変態)などが出てくる。
このストーカー男が出てくると、雰囲気が一気にBLっぽくなってしまい、兄弟愛にほのぼの萌えていた自分としては、邪魔でしょうがなかった。なんでか弟は受け入れちゃってるし。
金も地位もあるけど、家庭の愛には飢えてるみたいなスパダリ攻めっぽい人で、それはそれでBL的には面白そうではあるんだけど、悪いけど今そういうの求めてないから!と言いたくなった。もっとタイトル通り、兄弟にまるっと萌えさせてほしかったなあ。