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釣ってるつもりが、釣られてた!?
zattou ni asobu sakana
THE・女装攻め
評価が難しいですけど、取り敢えず女装攻めの王道を行くような作品でした。
AVのスカウトマンである楢崎が街中で女の子を探すも、あまりピンと来ません。そこで、すれ違ったときに微笑みかけてきた美女に声をかけて、その美女はメイコと名乗りました。メイコを女優として勧誘するために近くの飲食店に入るも、メイコは樽崎をホテルに誘ってきました。そのまえに、と事務所に連れて行くと、あっさりAV女優の勧誘だということがバレます。メイコが服を脱ぐと女装をしていた男子ということがわかり、一度は帰ってもらいます。
しかし、社長はメイコを必要としていたので、「新しい扉を開きたい」と言い一緒にホテルへ入ります。しかし、てっきり逆だと思っていた樽崎は押し倒されてしまい…？？
文句的なものはあまり無いのですが、強いて言うのなら受けが関わったアイドル志望の女の子のことかな……。いくら興味がないからと言って一人の人間の夢を潰す手伝いをしていることに変わりないので、あまり感情移入はできませんでした。
まぁでも女装攻めに興味のある方なら読んでみるといい作品だと思います。取り敢えず何事も読んでみてからです。
女装の裏には、色々有るのよ…
新鮮な驚きのある作品。
表題作タイトルほか、短編がひとつ。
どちらも共通しているのは、
『思わぬ相手にヤられちゃった！』です。
特に表題作、こちらはモブレあり。
苦手な方は、ご注意ください。
ただ、これが有ってこその話の展開が進むのは確かなんですね。
魅力的なのは、計らずもヤられちゃったAVスカウトの夏海。
この人の、思考とか心理描写がいーんですよね！どこか、自分に起きていることが他人事。普通なら、女装した男にヤられちゃったら、相当ショックですよね。
でも、夏海は違う。
こんなことも有るか、みたいに快感に添うことが出来る。つくづく不思議なんですね。
女装して男をナンパしまくるメイ。バリタチのメイが、何故女装ナンパに行き着いたのかは、ちょっと切ない。
だけど、それを選んだのは紛れもなくメイなんです。つらい気持ちを、受け止めると言うか、事実として認知して優しくした夏海。
夏海自身も、逃げている現実も有りつつ。
出会って、セックスして、相手に対する感情が恋になるのか。
じっくり、丁寧に描かれています。
これ、モブレとかは難しさ有りそうだけど映像化しても面白そうです。
萌え、というよりドラマを追う作品。読みごたえ有りました！
表紙からは想像しにくいお話でした
女装ものが読みたくて出会った作品
女装でしかも年下攻め！
期待して読んじゃいました
思ってた展開とか違ったけど、良かったかな〜
もうちょっとアウトローな雰囲気があっても個人的には良かったけど、ライトな感じでお話が展開していくのは読みやすかったです
巻末にあったその後のお話が好きでした
なんやかんやありましたが、ちゃんと二人が思い合ってる感が伝わってきて、ほっこりしました
さりげなく、受けの経済的に安定してる情報が盛り込まれてたのも好き
後半にあった、石膏のお話
続きがあるならぜひ読みたいました
いろいろ大事なところが飛ばされてるのが残念
ちゃんと設定がありそうなので、続きが気になりました
釣り上げたつもりが
釣った魚に餌はやらない楢崎。AVのスカウトマン。釣ったと思った美人は超肉食派で男だった！
楢崎が実は真面目でスカウトマンの仕事をしてる以上人の人生をこれ以上変えたくないと、誰とも付き合わないようにしたり、飄々としながらメイちゃんには優しくて欲しい言葉をくれたりとか。
メイちゃんが楢崎を好きかもってなって避けますが、メイちゃんがいざ他の男に抱かれるとなると連れ去ります。
メイちゃんに抱かれて新しい扉を開けた楢崎。でも穏やかな世界が待っていたのでは？
巻末の短編ではメイちゃんの実家を買い取って一緒に住む？って感じで。
女神に恋したさくらくんの受難
これはリア充受けは攻めを好きなの？面白がってるの？謎です。しかしまさか受けとは。イケメンリア充人気者なのに。
女性を釣果って言ってたら自分が狩られた
う〜ん、面白かった！
この「う〜ん」はイマイチっていう意味じゃなくて、反対に唸っちゃった感じ。
キレイな男の子が女装して、引っかかったナンパ男を掘り逃げする…
これって女からしてみれば結構痛快だったりする。ヤリチンざまあ的に。
女性の性を食いものにしてる、その極北の存在が「AVスカウト」。今現実世界でも「AV強要」問題が社会問題になってるしね。そりゃ確かにそれもお仕事ではあるけれど。
さて、本作。
こちらのスカウトマンはそれほど悪人風ではないし、AV業界も当事者のAV女優さんもあっさり目に描かれています。
そこに現れるメイコちゃん。
ナンパ(スカウト)されて積極的についてきて、自分からホテルに誘い、いざその時、ずずず〜と挿れちゃう。
でもメイコちゃんにもリスクはあったんだな。前に掘り逃げした男たちから仕返し輪姦されたりもするんですよね。
その時楢崎がボロボロのメイを看病して、結構フラットに男姿のメイの顔を好きだよと言い大事にしなよ、と言ってくれる。それで、かどうかは知らないけれど、メイは楢崎を好きになるのです。そして、押して押して俺のものにしたい、となる。
楢崎も、今までの女性に対しては、女性をオとすのは釣りと同じ、釣ったらゲームオーバー、あとは餌はやらずに放すだけ…そんな恋愛態度だったけど、今回はメイに捕まってそのまま流されていく。
女に本気になれない男は、もしかしたら潜在的にゲイなのかもね！
「女神に恋したさくらくんの受難」
リア充を目の敵にする油絵オタクと、イケメンモテ男。
モテ男の久保に童貞をネタにされストレスの塊になる佐倉は、大好きな女神(の彫像)のお告げの夢を見て、目覚めたら久保と体が入れ替わっていた…。
入れ替わって知った久保の秘密は！
思ったよりエロかったです。この2人の温度差は縮まるか⁈
かきおろし「田舎に遊ぶ魚たち」
メイのおばあちゃんが住んでいた家に急に連れて行かれる楢崎。
楢崎の、大人の実力(つまり財力)炸裂です！ポンと400万…楢崎カッコいい！
はまらなかった…
AVスカウトマンが綺麗なお姉さんだと思ってスカウトしたら、まさかのバリ立ち女装男子で食われてしまうというところから始まります。
攻めはノンケをナンパする時だけ女装していて、普段は高校時代のジャージ＆スッピンの男性姿でいます。女装をするようになったのは高校時代に彼だと思っていた相手に彼女が出来てしまい、女装をして相手を犯して…という復讐心がきっかけでちょっと過去のトラウマ絡みではあるけれど、さほど特異なキャラでもなく理解の範囲内。
対する受けのほうが、実はちょっとクセありだったりして…。受けはノンケといえどもやられた後もジタバタせず妙に落ち着いている。
拒まず、しかし去る者追わずで、釣った魚に餌はやらないどころか手に入れた瞬間興味を失ってしまうタイプで高校時代はヤリチン扱いされていた人。
そういえば食い散らかしてきた過去のノンケ達が結束して攻めがモブ姦（攻めが犯られちゃってる）されている箇所があるのでご注意を。
そのことを受けは「因果応報」と言ってるのだけど、そんなことを言えちゃうキャラ＆BLで「因果応報」という熟語を目にするとは思わなかったのでそこが新鮮でした。
でもこの二人がくっついても、へぇそうですか。。。って感じで個人的に何の感慨も湧かないのは何故だろう。どっちのキャラにも感情移入ができず、特に受けの魅力がまったくわからなかった…。
というわけで、中立評価でごめんなさい。。。。
ブックパス読み放題。
帯に引かれて
帯に「もしかして俺、抱かれちゃうカンジ？ ただでは転ばぬ、釣って釣られて攻防戦ラブ」と描いてあり興味を持ち購入しました。
ノンケがゲイに始めてを奪われる展開がかなり好きなので（主人公の「数多の女をAVに落とした天罰ってやつなのかしら・・・」と達観している感じがとてもよく）楽しく読めました。
話のところどころを釣りの話に置き換える主人公と攻めとの関係がとても面白い対比がされています。
何か見たり感じたりするたびにAVタイトルを考えてしまう主人公にたびたびくすっとしました。
釣ったつもりが釣られて…
AVスカウトマン・夏海が雑踏で声をかけたキレイなお姉さん・メイは実は男で…
社長命令で引き込むつもりがホテルに連れ込まれ、抱くんじゃなくて抱かれて…
夏海はスカウトしてきた女の子達の人生を多少なりとも狂わせた自覚があるので、人と深く関わるのは避けてるみたいだけど、良心の呵責にさいなまれ的な悲哀感はなく。メイに抱かれたのも因果応報と思いつつ、柔軟に受け流してるユルさがある。
メイは、高校の時に恋人だと思ってた男（攻め）が彼女を作った腹いせに、彼女よりも綺麗な女の姿でそいつを犯してやった。そして今も女の姿で引っかけた男を抱いている。
女装しててもトランスジェンダー的なもので悩んでないし、復讐に燃えてるわけでもなく、男引っかけは楽しそうだけど、本当に欲しいものがわからない無気力さを感じる。
それが夏海と出会って、気持ちが動いて、表情にも色がついたように変わっていく…
二人とも、暗い部分もありつつ、それに囚われすぎないユルさのキャラ設定が絶妙で、ダークにもコメディにも、どちらにも傾きすぎないテンポの良い展開が新鮮でおもしろかったです。
読み終わると、タイトルと表紙デザインがストーリーに合ってるなと改めて感じます。
電子限定のショートストーリーは、試着室で盛ってる二人。
女装姿なのに「舐めて」とめくろうとする下着がボクサータイプなのがエロい！
タイトル負けしてない素敵な中身に惚れ！
みちのくアタミさんの「真夜中ラブアライアンス」を読んで、そういえば今年もう1冊いい女装攻めコミックに出会えてたのにまだレビュー出来てなかったな〜と思い出したので、この機会にこちらの作品のレビューも。
リリカルなタイトルが印象的で興味を惹かれて、でもまぁQpaだしライトにエロを愉しむ系だろう（褒め言葉ですよ）と読み始めてみたら思いのほかストーリーが好みな路線で！
一気に今後注目の新人作家さんになりました。
まだこのデビューコミックしか出ていないので、色々描いてくださるのを期待したいです。
女装子×AVスカウトマンのお話です。
受けの頭の中がBLではあまり見ない感じというか、どちらかと言うと青年マンガ向けのこざっぱりした思考回路で、これが私にはいい感じにツボに入る面白さでした。
イイ女だと思ってスカウトしたら女装子だった→でも素材的にもったいないから引っ張ってこいと社長に命令され男と分かった上でホテルへ→年下男子のフェラテクに翻弄されてる間にあれよあれよと花散らされる→枯れかけアラサーの新しい扉が今開かれる…！
ざっくり書くとこんな感じで始まるお話。
で、そのままハマっていく流れかと思いきや、そこはセックスし慣れてるスカウトマン、快楽だけでは簡単には流されません。
ここからの展開がいいんです！
少しずつ変わっていく2人の心情が丁寧に描かれていきます。
先に惹かれていくのは攻め（メイ）の方。
でもちゃんとした恋愛をこれまでにしてきていないからどうすればいいのか分かんなくって……
これQpa？！って思っちゃうほど、ピュアで全力で瑞々しい展開なんです。
読後感爽やかな好感度の高いラブストーリーでした。
印象的なタイトルがさらに素敵に印象づきます。
メイ君の健気さ良かった〜〜〜！
表題作以外には読み切りが1編入ってます。
もはや使い古された入れ替わりストーリーなんですけど、ちょいと予想外の展開なのが面白かったです。
これはぜひネタバレなしで読んでもらいたい♪
電子版はオマケで4Pの描き下ろし漫画が巻末に入っています。
メイ君と楢崎さんのお外デートです。
ショッピング中、メイ君（女装姿）に試着室に連れ込まれてむにゃむにゃ♡なお話。
女の子の姿のメイ君にちょっと強引にされるのが好きな楢崎さんなのでした(*´∀`*)
【電子】ひかりTVブック版：修正×（白抜き）、カバー下○、裏表紙×
恋の浮遊劇
声をかけて、ヤれると思っていたら 逆にヤられちゃった～ というよくある導入。
しかし！！ヤられた側の感情が今までになく新しい。
数多の女をＡＶに落とした天罰か、と自分の人生を傍観している楢崎。
決して過去を後悔する訳でもなく、懺悔する訳でもなく、男にヤられたからと悔しがる訳でもなく。ただ淡々と受け入れる。
自分の見た目だけしか認められていない。
そんな自分の見た目を嫌い、普段自分の格好など興味を持たない。
そんなメイ君が楢崎と出会って 自分を受け入れる様になり、自分を見つめて、恋心を知ってからの表情がとてもいい！！
死んだ魚の目をしていたメイ君。
時にキラキラ。時にドキドキ。怒ったり笑ったり。
楢崎と出会って、人として成長を遂げたメイ君が見物です‼
理屈じゃないのよ恋は～♪という展開を見事に無理なく描いています。違和感がない！
メイ君が楢崎に惹かれた理由に無理がなく、
元々流され侍だった楢崎がメイ君を想う気持ちの変化もまた自然。
本当に海を浮遊するが如く自然に自然に流れるストーリーがとても心地良かったです。
