"高嶺の花"から"ドM"まで、 イシノアヤが描く"イイ男"たちの作品集。

マリーゴールド

marigold

マリーゴールド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×222
  • 萌13
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
14
得点
264
評価数
65
平均
4.1 / 5
神率
41.5%
著者
イシノアヤ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784863495715

あらすじ

音喜多くん(社会人バレープレーヤー)がロッカールームで
年上美人の塩田さん(社会人マラソンランナー)に一目ボレ。
一緒にトレーニングをするたびに恋心も下心もどんどんふくらんで、
本人を前にして「…おおおおおお俺とセックスしてください!!」と、
うっかり妄想を告白してしまった………の、だが!!?

表題作『マリーゴールド』シリーズ3作のほか、
高嶺の花からドMまで、イシノアヤがシャープ&ソフトな筆致で描く、
あらゆる種類の"イイ男"を網羅した、読み切り作品集。

表題作マリーゴールド

音喜多,薬品会社の営業,社会人バレープレーヤー
塩田,リーマン,社会人マラソンランナー

同時収録作品華道教室の先生

同時収録作品いち・に・さん

同時収録作品不毛ランデヴー

名前表記なし,大学生,可愛い顔してドS
三枝,大学生,ドM体質

同時収録作品LIQUOR

内藤寿,人付き合いを避けている真面目なリーマン
孝弘(樫井),受の同居人,ウリで小遣い稼ぎ

同時収録作品窓辺のぼくら

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下:イラスト

レビュー投稿数14

甘辛短編集

短編集。
イシノ先生の絵がどストライクで大好きなんですけど、個人的には表紙の色合いがもったいない気がします。

□マリーゴールド
2人ともかわいい。
お互いを大好きすぎるお話大好きなので萌えどころたくさんありうれしかったです。
塩田が一等賞のメダルを作ってあげるのかわゆすぎ。

□華道教室の先生
イシノ先生が描かれる生け花が美しい。
構図もコマ割りも好き。

□いち・に・さん
イシノ先生の作品て、時々ダメ男が登場するんですかね。お好きなのかな。

□不毛ランデヴー
痛いのは苦手です。
痛くないSMはいいけど。
2人のやりとりはおもしろかった。かわいいし。
谷部にとっては不毛ですね。

□LIQUOR
切ないお話ね。セリフ少ない絡みのシーンの絵がいいわね。なんて思っていたら…兄弟ものは苦手です。本人たちは知らなかったし、そうは思っていないみたいだけど。残酷なお話ね。

0

イシノさん初読みの方にお勧めしたい。この本が好きなら全部読んで欲しい!

個人的には表題作の『マリーゴールド』がイチオシ。
とにかく可愛くて幸せでどストライク!
最初から最後まで、ずっとにまにましつつ読破。
塩田さんが可愛くて仕方ない!vvv
これだけで一冊読みたかった!v

その他の短編は、
『マリーゴールド』とはちょっと雰囲気の違う作品があるので、
精神的にも肉体的にも痛いのが苦手の人は要注意。
短編も全部が全部痛いわけではなく、
『マリーゴールド』と同じように、
気持ちよく微笑んで読み終えるものもあります。

しかし、痛いのも含めて評価は「神」!
全部読み終わった後にも、また読みたくなる。
クセになる作家さん。

先のhepoさんの評価に深く同意。
『マリーゴールド』か『窓辺のぼくら』を最後に読むと、
幸せ感に浸りつつ本を閉じられます。

1

LIQUORは絶対にレビューを読まずに読んで!

レビューのタイトル、本当は表題作を褒めちぎりたかったのですが、読み進めたら未読の方にどうしてもお伝えしたいことができてしまったのでこんなことに…。

「LIQUORはネタバレ、レビューで前知識を入れると楽しみが3/4減ります」

イシノさんが意図した手法が台無しになってしまうので、なにとぞ!
わたしは作品を読んだあとレビューを書いてから他の方のレビューを拝見させていただくのでフルで楽しめましたが、前もってレビューを読んでいたらここまで胸に迫る感じは楽しめなかったと思ったので、なにとぞ!

*決してLIQUORのネタバレレビューをされた方を批判しているわけではありませんので、そこはどうぞご理解くださいm(._.)m

【マリーゴールド】神×無限大
笑いながら胸きゅん。こういうの、大好きです!!!
製薬会社に勤める音喜多と、早朝ジョギングで出会った塩田のカップル。
音喜多の「塩田さんスキスキ!」で駆け抜ける1話目。音喜多の何もかもに笑えます。笑いながらもきゅんとくる。塩田のちょっとした表情にも萌えまくれます。
付き合い始めてさらなる胸きゅんが心臓を襲いまくる2話目。ヤキモチに胸がジリジリ。音喜多の友人もイイ。塩田が可愛い。可愛すぎる。音喜多も男前でカッコいいのに、あの察しの悪さが最大の魅力…と「あばたもえくぼ」状態に突入してしまうこと間違いなし。
もはやイシノさんはわたしの命を狙っているとしか思えない3話目。塩田が本当に可愛すぎてつらい…。ハムスターのように飼いたい…。このCPで1冊、むしろ10冊くらいは読みたいと思わせる可愛すぎるCPでした。好きすぎる。

【華道教室の先生】萌
華道の先生に恋する男の子のある日のレッスンの様子。短いけど妄想が広がる可愛い作品。

【いち・に・さん】萌
腐れ縁のクズくんとリーマンとその友達 in 競馬場。最後できっちりオチがつく小品でした。

【不毛ランデブー】中立
想像通りの展開で必要以上に胸を抉られたので萌え切れず。
M体質な友人とドSな彼氏のエスカレートしていく関係を横で見ている大学生目線の話でした。痴話げんかで千切られた友人のピアス。最後の回想シーンがつらすぎた…。胸が痛い。

【LIQUOR】萌2
「君に沈む」で出てきたある人物の過去の話。堂々巡りでつらいやつです。
何か書くとネタバレになってしまうので、わたしは書きません。これは何の情報もなしに読んでほしい。じわじわと種明かしされていく展開と最後の爆弾。前情報ありだと構えてしまって、ここまでの衝撃は得られないはずです。

【窓辺のぼくら】
1ページ半の擬人化小品です。可愛いです。

おすすめの読み方はまず「LIQUOR」を読んで、その他の短編や小品を読んで、最後に表題作です。
読後の幸福感をMAXで味わえると思いますので、ぜひ。

9

「LIQUOR」イチオシ

久々の再読。
作家買いだから買い、好きな作家さんの新作だからワクワクして読む。そんな作品の一つであった本作でしたが、読み進めて「LIQUOR」まで来た時。
これは「君に沈む」のアレ…?とわかった時、衝撃波に襲われたようだった。

「マリーゴールド」1・2・3
ジョギングで出会った塩田さんに恋した音喜多。塩田の方も音喜多が好きで、ラブラブCPが出来上がります。主に音喜多視点で「塩田さん好き好き」の描写が多いですが、3で音喜多が風邪で塩田が看病するエピソードではセリフ少な目でとても雰囲気がある。

「華道教室の先生」
華道とか書道ってのはBLの舞台としてなんかソソるよなぁ。とはいえこの作品はBL未満。
涼やかな先生が和服でないのだけが残念。

「いち・に・さん」
競馬がモチーフ。負け続きのニイちゃんと面倒を見る同級生。なんで面倒を見る?
「下心」に決まっとる!

「不毛ランデヴー」
どMのダチにどSのカレシができて、生傷だらけでノロケ話。今度はピアスを開けてくれるって、と聞いて……それは俺の役目だったのに?っていうどんでん返し。

「LIQUOR」
真面目で飲み会にも参加しないリーマンの内藤。同居しているのは酒浸りで勤めも長続きしない男。
2人はどうやら訳ありで、男は内藤を挑発する。家の決まりごとも守らない、頼まれたこともやらない、だけど内藤は心配だからとあくまで世話をしようとしている。心配なんてしてほしいんじゃない、と泣きながら内藤を犯す(?)男。
2人は高校の先輩と後輩。屈託のない日常の中少しづつ惹かれあい想いを確かめた日、離婚していた両親が復縁する事を知る。離婚は自分が1才か2才の時で、その時母は2人目を妊娠中。
後輩はーーその顔合わせで初めて会った実の弟だった……。
その後両親が事故死し、遺されたのは常識を選んだ兄と、兄を許さず自分を罰して自堕落になる弟。でも同時に内藤が人付き合いをしないのは自分への罰なのかもしれない。
弟の名は「樫井」。
樫井はどこに行ったのか、樫井はどうなったのか、それは是非「君に沈む」をお読み下さい。浮かべず沈めず、薄闇で漂流する樫井に会えます。
「君に沈む」で不思議な存在感を見せた樫井の過去編。まさか読めると思わず、その上こんな話とも思わず、頭をガツンと殴られたよう。

「窓辺のぼくら」
窓辺の、レースカーテンとドレープカーテンの擬人化。2人はいつも風に揺られて優しいスキンシップ。

個性的な絵柄はそのまま、黒が少なくなり強すぎるコントラストが和らぎました。

1

微笑ましいカプ

池袋のジュンク堂では20周年を記念して、店内には500名の作家さんから寄せられた直筆POPが飾られています。イシノアヤさんはこちら「マリーゴールド」の表題作の二人が一本だけ立てた人差し指を寄せ合って(親指側をくっつけあって)互いの手でVサインで2を表しているといった微笑ましいPOPでして、そういえば作品そのものも微笑ましかったなぁ…と読み返してみました。
(POPは10月2日まで展示されてまして、他にも沢山のBL作家さんの直筆POPが見れますのでお近くの方は是非!)

【マリーゴールド 1、2、3】
このカプはほんと可愛くて、攻めの音喜多は元バレー部ということもあり高身長の大型ワンコ。受けのことを可愛い、可愛い、と一途に惚れてて、ときどき妄想膨らんで鼻血がタラリ…のちょいアホなところもある。
受けの塩田はツンデレではないけど照れ屋というのかな、ちょっとはにかむ様子が可愛くて、そしてちゃんと攻めの音喜多ことが好きなところがいい。そして結構名が知れ渡っていた元陸上選手という事もあり、可愛い=女っぽい&女々しいという事ではなくちゃんと「男」なところもいいし、攻めが一方的に好き好きやってるのではなく、受けもちゃんと好きだと思っているところもいい。だから読んでいて心があったかくなれる。

そして中扉のmarriage gold の綴りに違和感を感じて良く見たら、marigoldのはずなのにmarriageとなってるんですね。これには感激!
本来の「marigold」は怪我をした塩田に音喜多が贈った鉢植えがマリーゴールドで、その花言葉の意味でお互いの気持ちがちゃんと通じ合った…というエピソードと、「gold 」のほうには二人で市民マラソン参加&温泉一泊旅行が決定したその晩に、塩田が手作りのゴールド&ナンバーワンメダルを作ったという激萌えエピソードがありまして、その二つの意味を兼ねている&そこにmarriageが加わって末長くお幸せに…という事なんでしょう。わぁ素敵!
という訳で表題作は文句なしの神!です。

【LIQUOR】
これは何ともやるせなさ漂う作品でした。
見知らぬ他人同士だった二人がやがて惹かれあうようになったものの、親の再婚(離婚したがヨリが戻り)で実は幼い頃に離れ離れになった血を分けた兄弟である事が判明。
物言わずに描かれるコマがとても印象的です。

【窓辺のぼくら】
ドレープカーテンとレースカーテンを擬人化した作品。たった2Pなんだけどとっても詩的で好きです。

他の短編はあまり好みではなかったりするものもあったけど、神よりの萌萌です。

2

一冊丸々甘ければもっと良かったな

表題作はジムで知り合った別業種のサラリーマン同士が恋人となるお話で、全体的にとても可愛いです。
攻めの音喜多はガタイの良い営業マンで、よく興奮して鼻血を出したり嬉し妄想でどっか飛び立ってしまったりと大型犬全開のキャラです。
そして受けの塩田はというと、表紙ぱっと見はちょっとクールな年上受け風なんですが、読むとそういう気配は皆無で初恋を実らせた女子のよう(笑
嫌なキャラも出てこず、とても心の暖かくなる作品でした。
ただ同時収録作は個性が強く、表題作とはまったく違う雰囲気です。
これできれば友人とくっついて欲しかったなぁ…

1

あまい

イシノアヤさんの甘いやつ大好きです。
表題作は特に全編甘々。イシノさん、甘いやつーと思わせといてさらりと酷い事するとかもあるので油断できない。
贅沢言うなら一冊まるっとこの2人の甘々なお話が読みたかったって思うぐらいカワイイお二人です。
塩田さんはもともとゲイなのかな?見た目もカワイイんですが、仲が深まってからのデレがまぁこれステキ。
音喜多くんの高身長が結構グッときました。身長を買われてバレーやってたと言うことは190以上2メートル近く?と思うと…あ、新たな萌えの扉が開く。
装丁もとてもステキ。

1

可愛いいよぉ。

表題作、可愛かったぁ!絵も大好きなんですが、イシノ先生の作品でこれほどコミカルに振り切ったきゃわゆいお話が拝めるなんて予想外で、久々に新鮮な気持ちで読ませていただきました。

ワークアウトのジョギングをキッカケに知り合った二人のお話。音喜多の一方的な片想いかと思いきや、塩田ももしかしてもしかすると?っていう、彼のもじもじリアクションがいちいち可愛い。ツンデレでもクーデレでもないの。照れデレ?体育会系でアホ気味なワンコの音喜多も可愛いいし、社会人でオトナ同士のラブがこんなに可愛くていいのかっ!けしからんっ!…ほぼ可愛いとしか言ってませんね。。

同時収録作品がこれまた期待を裏切らない、ちょっとブラックなスパイスが利いています。やっぱり、イシノ作品はホンワカ可愛いだけじゃないところがわたしには魅力なんです。花を活ける男は官能的なのかも…と妄想が広がる「華道教室の先生」、ギャンブルにハマっている男にこっそりハマっている男を描いた「いち・ に・さん」、ドMの友人を不憫に思ううちに彼に惹かれていく「不毛ランデヴー」、そして最も興奮させていただいた「LIQUOR」。『君に沈む』に収録されていた短編で、非常にミステリアスでありながら印象的なキャラクターとして描かれていた樫井の過去が暴かれていきます。

樫井と他校の先輩との間に浮かび上がる、やるせない恋情。それはいつまでも宙ぶらりんで、どこにも納めようがない。だから樫井さんは捕らえどころがなくあんなに儚げだったんだね。思いは通じ合っていたはずなのに、報われないままずっとその思いを胸に秘めて生きていかなきゃならなかったから…。

最後の最後、カーテンを擬人化した「窓辺のぼくら」も、とってもステキでした。

イシノ作品、大好きです。

6

短編映画のような

今回の作品も良作。
イシノアヤさん独特の映画のような空気感のある作品、大好きです。

マリーゴールドはとにかく可愛いカップルにほっこり。
年下で背の高い音喜多はストレート直球勝負の素直なタイプで、
年上の塩田さんは小柄で美少年タイプだけどとっても乙女。
でも塩田さんは可愛いだけじゃなくて、地に足がついている大人なところが、
非常に魅力的でした。もっと読みたい!

最後の短編のLIQUORは表題作とは反対に、とても切ないカップルで、
2人にとって光あふれる未来を祈ってしまう。
ただ好きなだけでも、一緒にいるだけでも、いいじゃない!
やっぱりメリーバッドエンドは悲しいです。。。
樫井の涙がずっと引っかかっているので、是非是非続きをお願いします!


4

饒舌な俳句

評者は行間が多い作品も好みますし、また登場人物が
饒舌な作品も守備範囲です。
そう言う人間がこの一冊を前にしてふと戸惑って
しまったのです。
見事に刈りこまれた最低限の言葉がここまで饒舌で
良いものだろうか、と。

ふと気にかかるのは、表題作のタイトルはどう他言語に
翻訳されるのだろうか、と言う事。
その辺は俳句を英訳する際に何処を活かすかと
言う命題に似たものがあるのやも知れません。
本文よりも寡黙で饒舌なタイトルと言うのも厄介では
ありますが。

〆にあたる一篇は、小鉢として味わっても良いのかも
知れません、ちょっと味が色々深すぎましょうから。

3

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