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lapis lazuli no yakusoku
普段レビューは見る専門なんですが、知人に進められて読んであまりに衝撃を受けたのでオススメしたくて初レビューです。
「酷くしてくれること」を条件に女装してお客をとっている、売り専バーのボーイ真理。
彼はある理由から、自分の体に傷をつけることを強く望んでいます。
痛い描写が苦手な人には辛くなるくらい痛めつけられることを好むんですが、その痛々しささえも美しく感じるような受です。
攻は、ゲイであることを隠しながら生きてきたエリートリーマンの草鹿将秀。
真理いわく草食系通り越して「草」とまで言われた優しげで真面目そうな彼が、ある夜「酷くされるのが好き」な真理を買いにくるところから物語りは始まります。
とても噛み合わなそうな2人が、真理からの「ある条件」つきでお客とボーイの関係を始めるのですが…。
もう、この2人の抱えている問題が本当にしんどくて、読んでて何度も泣きました。
そんな2人がお互いの環境に理解を深めていきながら、少しずつぎこちなく距離を縮めていく様。
あったかくて切なくて、電子書籍でこんなBLに出会えるなんて正直思ってませんでした。
特に攻の草鹿の成長っぷりは本当にグッときますので、BLとしてもドラマとしても成長ものとしても楽しめます。
ちなみに、悪役で出てくるキャラも彼らを取り巻く人たちも個性的で魅力的です。
eBookJapanで作っているようで最初は違うサイトで読んだのですが、さっさと続きが読みたくて会員登録してまで最新話まで読みました。
現時点ではまだ完結していないんですが、いま一番紙で手元に置きたい本なので心から楽しみに待ってます。