甘えたがりなネコなのに。

amaetagari no nekonanoni

甘えたがりなネコなのに。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神53
  • 萌×262
  • 萌24
  • 中立4
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
16
得点
589
評価数
151
平均
4 / 5
神率
35.1%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344837270

あらすじ

外見はチャラいけどココロはオトメンな亮平。年上のちょい悪男性に乱暴にされたい…と夢見ているのに寄ってくるのはネコばかり。
ある日ゲイ友から「しつこい男を諦めさせたい」と彼氏のフリを頼まれるけど、そのしつこい男=正治は自分の好みドストライク! でも自分は彼の恋敵役……。
最悪な初対面だったのに、再会してネコ側でHするなんて!?

表題作甘えたがりなネコなのに。

古河正治,受けの友人の元セックスフレンド,36歳
大杉亮平,スポーツジムのインストラクター,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

犬2匹と猫2匹

亮平が嫌味のないすごくかわいらしいいい子なのです。
なぜこんなに優しいいい子が損ばかりしなくてはいけないのかと。不憫受けとまではいきませんが、人から誤解をされて気の毒な受けといった感じかな。
これはもう幸せになるしかないでしょうと思いながら読んだ1冊です。

出会いは最悪の状況。そこにBL3大要素のひとつ・誤解と思い込みが加わり、誤解を解かないままの状態から始まった同居生活with犬と猫。これがなんだか良かったのです。
攻めの正治は良い人ではあるけれど、もっと男前度が高くあってほしかったというか、どでかい包容力で亮平をぐるぐるっと包み込んで愛してほしかったなと思いつつ…後味は悪くないですし、好きか嫌いかで言うと好きなお話でした。

全編受けの亮平視点のお話なのですが、不思議と正治の中で亮平への印象がどんどん好ましいものに変化していくのが分かるのが面白いです。こんなにかわいいやつだとは思わなかったみたいな。
そうなんですよ。亮平ってすごくかわいい人なんです。
保護した犬と猫に囲まれながら、季節の移ろいと共に少しずつ育まれる穏やかな生活と、亮平の正治への想い。
「友人」生活が心地良くも切なく、静かにもだつく大人の図は非常に好みでした。

ただ、良かったと思う部分と疑問点がぐるぐるしています。
本音を言えば、人を振り回してばかりいる印象しか残らなかった亮平の友人・翔一の良さが全くわからず。
本当に正治は翔一が好きだったんか…?
そして、翔一曰く付き合いかけていた正治が、言わば恋敵でもあったはずの亮平にそこまで親切にするか?他、正治の元恋人の身勝手さ、犬猫を虐待していた人物は?など、首を傾げる点が多々…
愛で包まれるべき人が愛されるお話は好みだったのですが、くっついたその後が読みたかったですし、もっとすっきり萌えたかったな。
電子限定SSがとても良かったので、本編でもこういう雰囲気がもっと見られたらうれしかったななんて。

1

MVPは富蔵さん

読了感はいいんですけど、もうちょっと説明ほしかったな〜という物足りなさが若干残りました。

チャラく見えることで損ばかりしてた受と、不器用ゆえに損してた攻が徐々に心を通わせて信頼関係を築くラブストーリーなんですが、ここにワンニャンが大きな役割を果たします。心無い人間によって虐待されていた二匹が、心優しい二人に拾われて人間ともども幸せになるんですよね。だからこそ、、、なんかこの二匹を虐待した人間についての描写もちょっと欲しかったような…。

攻受の出会いは最悪で、再会のシチュエーションも輪をかけてよろしくない…。ここから奇跡の挽回があるんですけど、この再会時の攻の行動がちょっと唐突に見えてしまって戸惑いました。義侠心あふれる行動とも見れるけど、自分の恋敵に対して〜ええ?な感じがあって…。個人的に攻のキャラにハマれなかったというところもありました。

とはいえ、、富蔵さんとクロが愛おしすぎるので、最終的によかったよね〜とほのぼのしてしまうのでした。動物にはかなわない…。

1

虐待犯を成敗してから終わってくれー!

気になっていた小中さん、一番人気?っぽいこちらを初読み。終始読点が丁寧につけられた文章はテンポが悪く単調で味気ない。どんな場面でもスピード感が変わらないのは退屈で、合わない文章だと思った。

主人公の亮平は男っぽさ皆無の謝ってばかりというキャラクター。これがもう無理だった。悪くも無いのに謝って済ませようとする人間は好きになれない。フィクションにおいて、こういう自己肯定感の低い人間が好まれる傾向にあるのはなぜなんだろう。主な読者層が感情移入しやすいキャラなのか?
相手役の正治は魅力が無いわけではないが、作中で亮平が三人目という微妙な点がイマイチ。いつ亮平に気持ちが移り変わったのかよく分からないし、佳史が出てくることで翔一との関係が色褪せ、亮平の特別感が感じられなくなっている。亮平も最後の人に辿り着くまでに通り過ぎるうちの一人に見えて、恋愛小説でそんなものを読まされても……となってしまう。

そして一番気になっていたクロの虐待犯について。怪しい獣医を出すだけ出して放置。警察に通報もせず犯人が捕まることもなく、クロが立ち直る様子を見せてイイ話風に終わってしまった。
そこだけはちゃんとしてから終わってくれよと怒りが湧いた。酷い虐待を描写したのだから、せめて犯人を成敗してすっきりさせて欲しかった。

各エピソードの絡まり方はあまり上手くなく、淡々と進む日常をただ描いていった印象。だからといってちぐはぐになっているわけではない。違和感のないまとめ方で小器用さを感じた。

主人公に魅力を感じず、共感もなく、心に残るものは何も無い。読後感は悪くない。猫と犬が可愛かったのは良かった。

2

こう見えてネコなんです

小中先生はチェックしてるはずなのになぜか漏れていたみたい。
読めて良かったです。

攻めっぽく見られてネコばかり寄ってくる控えめな受けと、心にキズを抱えている年上攻めとの同居モダモダがとても良かった。

電子限定SSは猫の富蔵さんからの視点で10年後のお話。
ほのぼのとしていて愛しい短編でした。
満足!

2

いい子すぎて自然と応援したくなる受け

タイトル通り「本当はネコちゃんで甘えたがりなのに」派手でチャラい外見のせいでネコしか寄ってこず、仕方なくバリタチをやっている……という亮平が主人公のお話。

この子がほんとにいい子でして、かわいかった。

「遊び相手がしつこいから彼氏のフリをしてくれ」と頼み込まれて引き受けたけれど、その「しつこい相手」に一目惚れしてしまった亮平。
でもまんまと彼氏だと信じ込んだ相手(攻めの正治)から殴られてしまい、出会いと同時に失恋……。

痛む頰と心を抱えて街を歩く亮平が見つけたのは瀕死の仔犬と野良猫。
ほおって置けず動物病院に駆け込むとそこはボッタクリ病院で貯金を全部費やすハメになるわ、帰宅すればボヤ騒ぎの濡れ衣を着せられアパートを追い出されるわ…と、路頭に迷いかける亮平。
とまぁ、お気の毒状態の連続というか、損してばかりなんです。

そんな窮地を救ってくれたのは、なんと攻めの正治。
(ただし自分が好きな子の彼氏がウリを持ちかけて来たら、(誤解なんだけど)「てめぇ!あいつはどうしたよ!!こんなところで何やってるんだ!」と半殺しにされてもおかしくないはずなのに、10万円も出して亮平を一晩買うくだりがちょっと理解しがたかった……。)
亮平を未だ友達の彼氏だと思い込んでる正治と同居することになり、この誤解をどこまで引っ張るのかなと思ってたら割とアッサリとバレます。
「バレる、バレない」がこのお話のメインではないんです。

正治には過去、養子縁組までして永遠を誓った相手がいたのだけど、彼に捨てられてしまった過去があるんです。
両親も、妹も、飼い犬も亡くし、永遠を誓った相手でさえ自分の元から去ってしまった彼はすっかり臆病になっていて、新しい恋に飛び込めない。
亮平も自分は正治のタイプではないということを知っているので、一歩踏み出せない。

一つ屋根の下で暮らすうちに、お互い相手に惹かれ合い始めた二人。
お互いに心にセーブしながら、「友達」と「恋人」との境目で揺れ惑う同居生活が切なくも、非常に美味しかったです。

電子版のおまけは恋人同士になった二人の10年後を描いています。

9

外見とギャップがある二人

外見がチャライので誤解されがちの亮平(受)と、見た目が怖いけど本当は面倒見が良い正治(攻)。
良いカップルだなと思いました。この二人、大好きです。

亮平(受)の視点です。
私はセフレとかいるのって余り好きじゃないんですが、亮平がピュアだからか、正治はセフレがいる遊び人だったけど今は全員と手を切っているならいいかぁーって読んでいて思えました。そうじゃなきゃ抱いたりしないですし、最初のそれがなくて同居しているうちに惹かれて…だとインパクト弱かったかなと思うので。

最初は「古河」呼びだったのに、途中に男を挟んで「正治」に切り替わるところとか自然で良いです。猫の名前が「富蔵」さんなのも、なんとなくとしか言いようがないとか、そういうフィーリングが素敵だなと感じました。初対面は散々だったけど、偶然の再会から同居して互いを知って、という展開がすんなり入ってきました。

あと、亮平の友人で、不良の説明(窓ガラス割ったり、盗んだ原付で)の前に「リアルに」というのが付いていてぶはっと笑ってしまいました。念押しする理由が分かる人は分かるっ。

金ひかる先生のイラストはどれも素敵なのですが、私が一番気に入ったのは、フミと呼んでしまい頭を抱える正治と頬にキスの場面でした。

4

可愛い受けと猫に癒される

作家買いをする傾向にあるので、こちらを購入
小中さんはエチシーンがさらっとしてる感じがします、全体的に

萌えもちょい、控えめ
でもなんか読んじゃうんですよねえ

外見と内面のギャップに閉塞感を感じている受けと、外見いかつい系なのに内面は結構情に厚く引きずる攻めの『もだもだした日常』は読んでて楽しかったです
くっつくとことかね!
受けの泣き顔にデレデレする攻めとか大好物です!

鉄板の元カレ登場とかありますが、様式美っすよwww

唯一、嫌だったのはお友達の翔一
可愛いからってなんでも許されると思うなよ!ってか誠実さが感じられない
こんな友達いらねえわと思いました

電子限定の書下ろしはほっこりしたし、面白かったです

2

亮平の夢

甘えたがりなネコなのに。
まさにタイトル通りのお話ですね。

始めの部分は辛かった~。
亮平は好い子なのに不幸が押し寄せて。外見がチャラいからって酷すぎ!
ビッチな友達の彼氏役とか悪徳獣医にかかってしまったりボヤ騒ぎの犯人に決めつけられて部屋を追い出されたり。正治に一晩買われたり。

でも!正治は実に男前で大人で頼りになる人だった。正治に拾われて良かったね。

好きなのに正治の好みじゃないから、昔の恋人をまだ引きずってるからと亮平はずっと想いを押し込めて友達だと予防線?安全策をはって、切なかったよう。
居心地がいいけどずっとこのままじゃいられない、てなところに元恋人が訪ねてきたらヨリ戻すのに自分の気持ちは正治を苦しめるし出ていかなきゃって部屋探しはじめて。

ずっと曖昧な居候で片想いだったのがやっと最後に正治が元恋人とケジメをつけて両思いを確認!
最後の最後にちょっとだけ。
まあそれまでもエッチやイチャイチャもあったけど、両思いを自覚してからをもっと読ませて~!

亮平の夢が叶ったね!

疑問。
正治が翔一のセフレの一人だったことや翔一と真剣交際しようとしていて、直前で翔一に本命ができた話を認めてくれなかったこと。
亮平と過ごす正治からは想像がつかないなあ。

1

誠実な人が幸せになるのは読んでいてこちらも気持ちいい

あーすごいよかったなー。
金ひかるさんが表紙だとちょっと底上げして良く思ってしまってるかもしれない心配がなくもないんですが、多分ちゃんと良いです!
メインカプの正治と亮平は感情移入出来るし、全然良いんですが、亮平の友達の翔一は酷くねえか何気にクズだし何で可愛い子ぶってんだ、と全く好感持てないし、正治の元カレ佳史もまあ重くされると逃げたくなる気持ちは分からなくもないけど、まったくスジ通さないし打算的でやっぱり好感持てないよねえ。なんか二人とも人見る目無くない?と思ってしまった。亮平のもう一人の友達池田くんと、正治の幼馴染の山川さんはいい人だけどねっ!

富蔵さん(猫)とクロの存在に癒されてとても良かったけれど、電子限定おまけSSには切なくなってしまったよ…とても幸せではあるけれどね。はあ、家にもそこそこシニアの猫がいるから他人事じゃないな。ちょっとしんみりしちゃった。

11

いっぱい甘えて甘えさせてお幸せにね

 私は攻め様が受け様の事で嫉妬したり、動揺したりする姿に妄想をかきたてられて萌えるので、このお話もとても好きだなー、でした。

 受け様の亮平は、チャラい見た目に反して真面目でお人よしで中身は好青年。
攻め様の正治も、コワモテだけど面倒見のいい人で。
勘違いから亮平の処女を奪ったと知った時の正治か動揺してるところでは、妄想のし甲斐があり、にやにやが止まりませんでした。

 過去の失恋や家族の喪失の痛みの記憶で、大事なものを作ってそれを失うことが恐い正治は、亮平が大事になればなるほど好きだと告げるのがでなくて。
亮平も自分が正治のタイプではないと自覚してるから、好きだと告げて離れるよりは今のままがいい。
2人、あいまいな関係のまま同居生活を過ごす内、正治の元彼の出現で家を出ようと部屋探しを始める亮平。
それを知って不機嫌になる正治。この時の正治の焦燥を思うとまたしてもニヤニヤしてしまう。
元彼から正治に連絡があって、亮平が家を出ようとした本当の理由を知った正治は、元彼に会ってきっぱり過去のものとしてケジメをつけてきて、改めて亮平を口説いてハッピーエンド。
 遠慮遠慮しい亮平だけど、これからは正治からのしつこくて重くてあまーい愛をあびて、甘えさせてもらって幸せになるんだよー。

 猫の富蔵さんと子犬のクロがかわいくて、いい癒しでした。

9

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