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kare ga megane wo hazusutoki
2cpのお話。
一太と土屋。
一太が土屋にぐいぐいいくのが、普通ならもっとうざそうなのにそうならないところが一太であり麻生先生だなと。
土屋のめんどくさい感じも、うざい一歩手前でかわいらしくなるさじ加減が好きです。
賢次と巴。
冒頭の眼鏡くんが賢次とは最後まで気づかず。
あの眼鏡くんは教師?誰?と思いながら読んでいました。
巴が一太のことを好きで、先に出てきたcpへの横恋慕は不毛に感じたり、実らないのに…とめんどくさくなることがあるのですが、そこはさすが麻生先生、すごくおもしろかったです。
セリフ、心情描写、表情、流れが自然で引き込まれる。
巴と一太のお互いをよくわかっている場面なんか特によかったです。
賢次が素直で賢くてかわいいこと。
それが2年であんなに成長してエロくなるとは!ビックリです。
そしてようやく眼鏡なんだ…となるんですが、ここのつながりが私にはあんまりピンとこなかったですw
賢次が眼鏡を外すのは巴に会う時で、一太に少しでも似るようにで、巴の気持ちが自分に向いているか不安だったということなんですね(すごい見たままの説明)
でも、もう眼鏡を外す必要はないよ、というラストなわけね。ハピエン。
麻生ミツ晃先生の作品は切なさの後に幸せがあるので、いつも楽しみに読んでいます。
こちらの作品はオムニバス集なのかなと思いながら読み始めました。どちらのカップリングの作品も良かったですが、特に後半の表題作がお気に入りです。表題作の入りの回想部分、これ切ないやつだなあと感じずにはいられませんでした。
とにかく巴くんが切ない。特に巴視点でお話が進んでいくので、親友の気持ちが自身から他者に向けられていく過程を突きつけられる様子がよくわかります。巴が他人の気持ちを敏感に察してしまうという部分も相まってとにかく切ないです。
そんな巴の気持ちを感じとってしまう一太の弟の賢次ですが、本当に良い子なんですよね。とにかくまっすぐで、、、。「兄の代わり」の下りはそんなこと言わないで..と言わずにいられません、、。
そしてタイトルの意味が終盤で分かるのですが、、この時は関係性は落ち着いているものの、やっぱり数年たっても気にしていたんだ、、と。
個人的には巴が幸せを掴むことができて本当に良かったです。BLならではの切ない、きゅっ とするような物語です。おすすめです!
土屋が好きになれなくて…。
いつもは作品情報を見ないで読むのに、この作品はうっかり前情報入れてしまったんですよね…。
そしたらもう、突然現れて、横から掻っ攫っていったみたいな土屋が受け入れられなくてまいりました。
人当たりが悪くて、もじもじしてて、口も悪いし、いいとこ一個も見つけられなくて…。
一太も土屋と付き合い始めてからも、買い出しに付き合わせるのは巴っていうのが、何だかなあという感じで。
情報に左右されやすいだめ人間です、自分。
そんなわけなので、賢次がすくすく育って一太超えをしてくれたのは大変喜ばしかったです。
先に情報入れなければ、一太と土屋のCPも楽しく読めたのかなあ。
でも土屋みたいなタイプは苦手だから、どうだろう。
やっぱり作品情報は見ないで読むのが一番ですね。
麻生ミツ晃先生作品といえば、ストーリーの構成に独特な緻密さがあると思うのですが、本作は正にソレ。
内容は2作品に分かれていて、その中身はつながっています。だからまるで長編を読んだような読後感。
そしてこのタイトル付けは偶然なのか恣意的なのかは読者としてわかりませんが、結果的に非常に効果的で、まずはじめにくる物語の方は眼鏡をかけてる人が出てこない。
高校生もので、クラスメートもので、しかもクラスの普通に人気者の子と周りに馴染めない転校生の物語なのです。
転校生の土屋は、方言男子で、いつもピリピリと機嫌が悪く、周りと馴れ合わない。
でも世話焼きタイプの一太は事あるごとに土屋に声を掛け、修学旅行でも同じグループに入れる。他の友達は土屋にうんざりしてるのに。
土屋は修学旅行の途中で勝手に個人行動を取ろうとする。一太だけが追いかけて行動を共にする。
だが土屋は一太に反発して…
でもなんで反発?って言うと、やっぱり一太が好きだからの裏返しなわけで。
とは言っても土屋からの好きは恋愛というよりは感謝だったわけだけど、一太がちょっと唐突気味に告白して…
あらあら。秘密の恋人になりました。でも全然進展しなくてさすがに一太もイライラ…
でも今回はあの土屋の方から謝りに来るんですよね…やっぱり愛ですね…そして2人は結ばれてますます秘密いっぱいの恋人へ。
さて、続いて表題作が始まります。
1ページ目に眼鏡キャラ出現。しかしすぐ外して…誰なのかも示されず。
物語は一太の親友・巴の登場から。
時間軸は1編目の少し前〜同時くらい?
ざっと言ってしまうと、一太の弟の賢次と巴の物語です。
巴にとって今までいつも行動を共にしていた一太が、転校してきた土屋の方にぐんぐん遠ざかっていく。
一方受験の話を聞いてあげた賢次が巴に心酔してきて…
巴はいつも一太を見てたから一太の変化に気付く。
賢次は巴をよく見てるから巴が心の奥では何を感じてるのかに気付く。
この賢次が本当にいい子で、この子の言葉、行動の一つ一つにグッとくる。
そして、2年後の今。タイトルの意味がわかった時のあっという驚き。
そうか、そうだったんだね。
賢次の繊細な愛し方が胸に迫る。
麻生先生といえばもっと痛々しくてヒリヒリするイメージがありましたが、本作はストレートで若い恋だなぁと思いました。
凄く良かった
本当におススメの一冊です
タイトル作は、本の中盤で出てきます
最初は、長男のお話
高校生の甘酸っぱいお話
麻生先生の繊細な描写が光るお話でした
世話焼きたがりお兄ちゃんが、馴染めない転校生を気にかけるよくある王道ストーリーなのに、とても良かった
タイトル作は、先のお話の同級生と攻めの弟のお話
前の作品でもほんのり絡むことがあったのですが、綺麗に伏線回収されていてほんとによかった
このお話も過去回想シーンが長くて、読み返しながら丁寧に読みました
読み進めるのがもったいない感じすらあってほんとに好きなお話
同じ世界線の中で、2つの恋が収録されています。最初に収録されている芹沢と土屋の話は、悪くはないけれど、土屋の学校でのシャイっぷりがあまりにも酷かったので、少し乗り切れず。え、そんなにあからさまに芹沢を拒む?と、驚くシーンが多かったかな。ただ、これは好みの問題だと思うので、なかなか自分の望むように行動できない不安定で多感な男子高校生を読みたい、という気分の方には合うと思います。
個人的には後に収録されている表題作の方が好きでした。芹沢を好きな同級生の巴と、芹沢の弟の賢次の話。私には巴が本当に芹沢を恋愛的意味で好きだったというよりは、今まで一番近いところにいたのが変わってしまったことで独占欲を初めて自覚したような、限りなく恋愛に近いけれど、親友としての独占欲・嫉妬でもあったように感じられました。そんな巴に、兄の代わりでもいいからと健気に気持ちを寄せてくる賢次。こんな風に一途に追いかけられたら、気持ちが移るのも時間の問題ですよね。巴が芹沢兄を介さずに賢次自身を愛していることが、最後にはちゃんと彼に伝わったのかなと思います。
一太×土屋(『ほんとのところ』『ほんとのほんと』)、賢次×巴(『彼が眼鏡を外すとき』)の順に2作収録されていて、表題作は後者の2人の物語。始めから順に読むと表題作が前者のスピンオフのようだが、内容の濃さ的には表題作がメイン、その前に描かれた一太×土屋はプロローグのように思えた。
一太と土屋は2人の関係が少し唐突に始まったような気がして、読みながらうーんとなることもあったけど、賢次と巴の話で一太が土屋に興味を持ったきっかけが明らかになったのでちょっとすっきり。賢次が中学生の時分から一貫して思いやりに溢れていることに心が洗われる。
麻生先生作品といえば大人でシリアスと勝手に思っていましたが…萌えが満載でビックリ!!!
シリアスで切ないのは勿論ですが、初めから最後まで萌えポイントがあってキュンキュンしっ放し><
5人兄弟の長男一太は人との関わりが苦手な転校生土屋にお兄ちゃんスイッチがON。
土屋の方言、ツンデレ、赤面に萌えること間違いなし!
両想いになってから顔を合わせても意識しすぎてツンな土屋、電話でのデレがまたカワイイ!
でもそんな土屋にじれじれ、イライラの一太もこれまたかわいくて堪らん!
土屋への切迫した熱い想いと、上手くいかないじれじれや切なさにキュンキュンが…一太が時折りみせるオスの行動力にも萌えた~~!
少しづつ気持ちを開いていく土屋が愛おしくて堪らない一太にキュン。
表題作の一太の弟賢次と一太の親友巴CPは切なくて泣く…賢次くんが素直で賢くて健気でいい子。
巴が一太との関係を拗らせることなくすんだのは賢次がいたからだけど、賢次は巴への一途な想いから兄の代わりにと言い、勘違いしたまま付き合って2年…本当はちゃんと賢次のことが好きなのに…。
賢次はてっきり健気受けかと思いきやワンコ攻め…あんなに可愛かった賢次がすっかり成長してガタイもよく、軽く巴を追い抜いての体格差ですごい男前。
でも賢次は一太に似せようと…相手に気取られぬように努力していた賢次の想いが切なくて…どんだけすきやねん…と涙です。
それに気づいた巴が取った行動もステキで、あまあまなCPに幸せをお裾分けして貰いました。
それにしてもHシーンは少ないのにめちゃくちゃエロい。ツボを押さえたエロというのか…成長した賢次の雄っぷりと色っぽい巴にやられました。
一冊まるまる思春期の甘酸っぱさと切なさがいっぱい詰まった作品で一気読みでした!
親友二人と、その弟、四国からやってきた転校生、この四人が絡み合って、なんとも不器用で真摯なやり取り、気持ちが少しずつ変化する様子が実に丁寧に描かれています。
この心情の丁寧な表し方が麻生先生の真骨頂って感じなので、読み手も、どーしてこうなった??みたいな置いてきぼり感を味わうことなく最後まで作品の世界にどっぷり浸かることができるんです。
とにかくあらすじを読むよりも、ぜひ、作品を読んでいただきたい!!!
麻生先生の「season 」や「only you,only」「ティアドロップ」がお好きな方でしたら文句なく満足できると思います。
クールでとっつきにくいと思っていた転校生(受け)の不器用で必死な姿の落差がなんとも可愛らしい「ほんとのところ」「ほんとのほんと」。
四国からの転校生なので方言なのが、可愛いんです。可愛さ二割増。
その二人と、さらに攻めの弟と攻めの親友が登場する「彼が眼鏡を外すとき」
これは弟(攻め)が健気の塊みたいな子なので、健気で一途な攻めが好きな人にはたまらないはずです。
告白の仕方も健気だし、二年後の恋人同士になってもいまだに健気で・・・描き下ろしでも健気で・・・ええ子や・・・・ぐす。。
健気のマトリョーシカと呼びたい。開けても開けても健気が出てくる、という。
お兄ちゃん、弟、それぞれの恋の話。
「ほんとのところ」「ほんとのほんと」
5人兄弟の長男で面倒見がいい一太は、不愛想で周りと打ち解けない転校生・土屋を気にかける。一太は土屋の真面目さや優しさに、土屋は一太の明るさに、お互い惹かれていく。
修学旅行を抜け出して祖父母宅を訪ねたり、誤解で暴走して土屋が事故に遭いそうになったり、劇的なエピソードを経て恋人になった二人。
なのに、一太の顔を見て話せない土屋、それに我慢できない一太、そうゆう近づきたいのに近づけない焦れ焦れした感じが高校生っぽくていいなと思いました。
「彼が眼鏡を外すとき」
一太の弟・賢次と、一太の親友・巴の話。
巴は、一太が土屋に惹かれていくのをただ見てることしかできない。二人の関係が変わったこと、周りは気付かなくても、巴だけは一太の目線や声だけで気付いてしまう。
一太の弟・賢次は、受験と家族の負担の悩みにアドバイスしてくれた巴に憧れ、巴が兄のことで傷ついているのに気付く。
片思いだけでも切ないのに、好きで見ているから、自分に向けられてない気持ちに気付いてしまうのが、さらに切ない。
自分の気持ちを否定する巴に、泣きながら素直な気持ちをぶつける賢次のピュアさには泣かされます…
巴もそんな賢次に心を動かされ、その2年後、賢次は背も伸びて巴とも恋人らしくなったのに、変な努力をするのが健気でいじましい…
登場人物の性格だったり、なにげない一言、エピソードを重ねながらストーリーを展開して、繊細にまとめていくのが本当にうまい作家さんだなと思います。
タイトル「彼が眼鏡を外すとき」にも大きな意味があります。