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chara selection
池先生の読み切り目当ての購入です。コミックスを購入中の作品は読まないようにしているので、他の作品についてのレビューはありません。すみません。
Chara Selectionに漫画を描くのは初めてという池先生の初登場作品はファンタジーです。先生の作品の中でもファンタジーが一番好きなので、発表されてからずっとうずうずしていました。
・『魔術師 シルヴァンの店』
魔術師のシルヴァンはマスクをしていてほとんど口をききません。シルヴァンの代わりによく喋る蜘蛛猫が店を切り盛りしています。店の手伝いをするティムは大男です。シルヴァンより大きいのです。隣の国で奴隷だったティムは、命からがら逃げてきたところをシルヴァンに助けられました。図体が大きいのに気が弱い民族らしく、ティムも涙もろい子です。そのギャップがものすごく可愛いです!優しいシルヴァンに思いを募らせて、小さくなって涙を拭う姿が可愛いくて萌えました。シルヴァンはマスクをしているので、表情からは感情が読みづらく、台詞もほぼありません。それが最後にマスクを外すとなんとも優しい顔をしているんですよ。マスク姿の固い雰囲気もいいのですが、素顔の美しさは必見です‼︎
ティムの目線のお話なので、シルヴァン目線のお話も読んでみたいと思いました。まだシルヴァンがどんなキャラなのかが謎なので、健気なティムをどんな風に見ていたのか知りたいです。Hもしているんだけど、シルヴァンは台詞もモノローグもないんですよ!謎なんです!
凝った世界観は池先生のお得意とするところなので、この世界観でもっと描いて欲しいです。店のデザインとか魔術を使った薬を飲んだ男のシーンとかも本当に美しくて、これぞ池玲文といった感じです。
不思議な蜘蛛猫も楽しかった。黒猫だけど脚が蜘蛛なんです。シルクハットをお洒落にかぶり、主人の代わりによく喋ります。
巻頭カラーなのですが、セピアがかった色合いの扉絵に先生のこだわりを感じました。シルヴァンの美しさにうっとりです。連載になるといいなぁ。