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erabazaru mono
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『ミューズに祝福されし者』と『君と奏でる不協和音』のスピンオフです。同人誌で追いかけていたシリーズで、最後の1冊(全部で4冊出ています)が読めずにモヤモヤしていたので、発売されているのを見付けて嬉しくなって手に取りました。
才能を持つ者が集まる学園で校医をしているのは、強いコンプレックスを抱えている塚原。たぐいまれな才能を持つ同僚の不知火(『ミューズに祝福されし者』の攻めです)に憧れか恋心か分からない気持ちがあるのに、客員講師の北柴と関係を持ってしまいます。
愛情はないのに、抱かれながらコンプレックスが癒されるのを感じて、やめられずにいる自分を責める日々。自分のことを好きだという北柴の言葉も信じられなくて…。
本当に2人とも不器用な大人でした。
最初は強引に迫っていた北柴も、不知火の存在のために身を引こうとするし。塚原はコンプレックスに縛られて、動けなくなってるし。
でも、北柴に背中を押されて、前に進めたのが良かったです。そして、変化していった2人の関係も。
北柴が塚原のことを昔から知っていた事実にもキュンとなったし、エッチまでしてるイイ大人がデートで照れてる様子も可愛かったです。
そんな不器用さが可愛い、大人カップルの切なくて甘いラブストーリーでした。
『ミューズに祝福されし者』スピンオフの先生たちの物語です。シリーズ未読でしたがすんなり読めました。特殊設定についても作中でなんとなくこうなのかな、と理解できるので気になりませんでした。
音楽一家に生まれながら才能がなく、学生時代学園に入学することのなかった塚原が校医としてかつて憧れた学園で働いています。才能溢れる生徒たちや才能のある同僚と過ごすことでかつて逃げ出した劣等感などを思い出します。
不知火への好意が自分の本心なのか、不知火の力に影響されているのか、また劣等感という醜い感情から逃れたい一心で一時の感情で北柴に抱かれてしまったり。コンプレックスを抱えた塚原の心が解放される物語です。