追憶と沈黙のメロウーー

in August

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×225
  • 萌23
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
15
得点
373
評価数
92
平均
4.1 / 5
神率
43.5%
著者
畠たかし 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784864422512

あらすじ

幼なじみと埋めたタイムカプセルには、告白の手紙が入っていた。

会社員の文太郎は、夏期休暇の帰省中、ずっと音信不通だった幼なじみの一哲と14年ぶりの再会を果たす。
タイムカプセルに入っていた手紙をきっかけにして、
"火遊び"と自らに言い聞かせながらも体を重ねてしまう二人だったが……。

ひと夏の邂逅に、心ともなく抱えていた傷が癒されるーー
畠たかしのデビューコミックス。

表題作in August

松島文太郎、サラリーマン
酒井一哲、チェリスト

同時収録作品彼らの変

芝井賢三、美大1年
羽田太一、大学2年

レビュー投稿数15

婆ちゃんたら

帰省、面白かった
タイムカプセルだと分かった上で棚に保管したんかい!
14年前のこと、あんまりちゃんと思い出せないのね
不思議なんだけれど大事なことなのに思い出せないことあるよね

人生を見失ってしまいそうなときに大切な人と再び会えて良かった
性懲りもなく炙り出しで書いてたり、本当、お坊ちゃんを付き合わせるには意外とわんぱくで文太郎、遊ばせてもらえなくなるとこギリだな
でもキッパリしていて、なんか一緒にいたら好きになっちゃうだろうなっていう魅力的な人物だった

in Augustの方は友達に恋人だなんて嘘だって言われたときに、相手が自分のこと恋人って言ったんだと言う事実で笑ってるっていう場面が不思議とすんなりと入ってきて恋人の定義とは、とかそういや言ってたなって面白かった

0

あっさり雰囲気萌え

「スケベの青春」がめちゃくちゃおもしろかったのでこちらを。
先生の初単行本なんですね。 
既に、絵、コマ割り、文字量など読みやすいです。

2本のお話。
どちらもギャグじゃないww
とても落ち着いたしっとりした雰囲気。

BたちがLするまでの微妙なやりとりというか。
私にはちょっと萌えが少なかったかな。

1本目は、だんだん気持ちが静かに高まってきて、ようやく…のところでエンド。

2本目は、14年ぶりに再会してお互いずっと好きだったのに言い出せず火遊び的なことをする。
終盤2人とも気持ちを認め合ったけど、なんだかあっさり感じてしまって。

タイトルは、2本とも8月のお話というところからなんですね。おしゃれ。

0

一線を画す『幼馴染』もの

2つの異なるストーリーが収録されていますが、初見で鷲掴みにされた幼馴染の2人の方のレビューを。
幼馴染ってBLではど定番ですよね、そして数え切れない程作品もあると思いますし、いくら補給しても足りないくらい大好きです。けど、あーなんか同じようなの前読んだな!あー大学進学前に結ばれて良かった!あー再会しやっぱりお互い大事な人と気づけて良かった!というのが鉄板でしょうか。
この作品は前、中、後の3部作で構成されてるんですが、なんというかタイトル通りの印象で、セリフであったり時の流れであったりがノスタルジックで、『火遊び』と名打った再会ですが、ほろりと涙が出る結末でした。上手く説明できないのですがど定番の中にスパイスありという感じで私はこの空気感衝撃でした。

0

じわじわと温まっていく

◆彼らの変
 体の関係先行のつもりだった芝井と、ゆっくり距離をつめていきたい羽田との出会い。恋愛に対する考え方がまったく違っていても、ちゃんと正面から向き合って話せば、付き合うこともできるし相手に恋をすることもできる。導入とそこからの2人の向き合い方が素敵な作品でした。

◆in August(表題作)
 表題作がもう少し多かったら萌2にしていたかも。昔一緒に埋めた手紙を掘り起こしたら、相手から告白されていた、という始まりにすごくきゅんとしました。再会する2人ですが、手紙のことを共有しても、じゃあ付き合うかとはならなくて。告白した方の一哲は一哲で、長い年数をかけて昇華させたつもりだったんですよね。再会で蘇ってくる、相手といることの心地良さ。再び動き出した2人の歯車が、ゆっくり噛み合っていく展開に魅せられました。

0

デビュー作で既に

「スケベの青春」で一躍有名作家となった畠先生のデビュー作。このときからしっかり人気あったのですね。多分ちるちるのこの点数、スケベ後の評価ばっかじゃないですもんね?スケベ後って笑

◾︎彼らの変
◾︎賢三×羽田
ちよっと歪んだ目的で、偶然ソコにいた2人が、恋人になって「友達」と名乗る話。
スルッとはじまって、スルスル流れて、スポッと終わる、鮮やかな作品です。寄り道しないで、かつ主役2人の魅力はしっかり伝えて、前後編で綺麗に収まる漫画のうまさよ。

◾︎帰省
◾︎松島文太郎(会社員)×酒井一哲(チェリスト)
読み終わったら、先生のpixivに無配再録が掲載されてるのでぜひ。かなり良い数ページです。
こーんなノスタルジックな話も描かれるから畠たかし先生ってすごい。絵も良い。

2

エゴもある。だけど愛もある。

人間くさいキャラクターが魅力的です。
彼らの台詞は特別ロマンチックでもロジカルでもないけれど、共鳴できるからすごくよかった。


◆『彼らの変』
心に負った傷の種類が違えば、当然必要とする薬の種類も違ってくるわけで。
「普通の恋人」を求める受けと、「セックスの相手」を求める攻め。
そんなミスマッチなふたりが「恋人」になってみたものの...というお話です。

付き合うって何?
恋人って?
あいつが何考えてるのか分からない...
悩んだり戸惑ったりする姿がなんともいじらしい。
上手に恋愛できない男の子同士の、等身大な恋に胸がきゅーっとなりました。

これ、ストーリーも良かったけど絵も良かった。
なんだろう?引きの美学って言うのかな。
ものすごくシンプル。
クライマックス、攻めが本音を打ち明けるコマなんか背景はおろか輪郭さえはっきり描かれていません。
その分浮き彫りされた台詞が沁みるし、目の描写ひとつで見せようという先生の技量に痺れます。
よく描き込まれた背景に魅せられることはあっても、ここまで余白が美しいと思ったのはBLコミックで初めてかもしれない。


◆『帰省』
二作目の主役は、一作目の健気な大学生たちとは打って変わり、酸いも甘いも噛み分け、空気を読むことも、自分の気持ちに蓋をすることも覚えた大人たちです。

14歳。
あの頃は夢があり、「親友」のまま離れ離れになってしまった幼馴染みのふたり。
それから一度も連絡を取ることもなく...
夏季休暇で帰省中、14年ぶりに同窓会で再会します。
懐かしい地で、14年越しの幼い恋の答え合わせがはじまる...というお話。

学ランを着た14歳の攻めが、ひとりヘッドホンをしている姿が寂しそうで、すごく切なかった。
結局あの頃は、寄せ書きの色紙にも、タイムカプセルの手紙にも素直に言葉を残すことができなかった彼が、今になって男泣きするシーンに物凄くグッときます。
閉じ込めてきたものが溢れ出したような...
後悔がやっと解けてゆくような...印象的な涙でした。

1

言葉ではうまくいえないけど何だかいい。

二つの作品が収録されています。
どこにもin Augustという表題作はありませんが、どちらの作品も八月で夏の気配が漂っています。

【彼らの変  前編&後編】
ゲイの友人が欲しくてゲイ限定の学生サークルに勇気を出して参加した太一。でもそこはヤリサーで出会ったのは美大生の芝井。
ヤる相手じゃなくて「普通の恋人が欲しいんだ」と言う太一に、じゃあ俺がなりましょうか?と言う芝井。あっけなく恋人関係が成立します。

恋人だと思っていた男にセフレ扱いをされていた過去を持つ太一は、身体ではなく心を繋げたいと願っている。だけど過去にトラウマを持つ芝井は身体を繋げて自分がゲイなのか確かめたいと思っている。
そんな二人がいきなり恋人関係になったからといって、いきなりうまくいくはずもなく…。全く接点のなかった二人が手探りで近づこうとしている不器用な姿が良かったです。
そして「恋人」とか「友人」とか関係性に色んな名称はあるけど第三者から呼ばれるための名称なんて本当はどうでも良くて、決めるのはその当人達だなぁと思いました。

【帰省 前編&中編&後編】
一哲は中学の時に父親についてドイツに行って以来、そのまま向こうでチェリストとして活躍している。
自分の全てを見せることが出来た「親友」が同窓会のために帰国して14年ぶりの再会を描いたお話。

タイムカプセルに入っていた手紙を読んで、14年前の一哲の想いを知った文太郎。
もし14歳の時に一哲からセックスしようと誘われたら拒まなかっただろうなと回想する文太郎ですが、「親友」という言葉以上にしっくりくる単語を知る前に離れ離れになってしまったというところがグッとくる。
そして寝てしまう二人。男に抱かれる事に抵抗がない一哲の様子を見つめながら、自分の関与しないところで形成された一哲の14年間について考えたくはないけど考えてしまう文太郎。
二人で寝るのは初めてなんだけど、抵抗がなく、戸惑いもなく、必然といった感じが独特の郷愁を感じました。
お互いにひと夏の思い出、火遊びを装っていたけれど真実は…。

どちらのカプも少し臆病で、恋なのかどうか判らない不確かな感情を抱えて、切れてしまいそうな細い縁を頼りにそれを何とかしようとしている様子が何とも言えず良いです。

4

幼なじみ、刈り上げ短髪男子好きはとりあえず読むべし

刈り上げ短髪男子好きには堪らないビジュアル。淡白で安定感のある画力。畠たかしさんの作品は初めて読んだが、今後作者買いしようと思う。素晴らしい作品だった。
「彼らの変」は2人の関係が変わっていく様子をもっと煮詰めて欲しかったなと感じたが、表紙の2人の「帰省」はすごく好き。14年ぶりの再会のシーンは思わず頰が緩んでしまったし、2人で育った環境の作り込み、それぞれが育った環境の垣間見え方、三編構成で読ませるストーリーにどんどん引き込まれた。
とはいえBLらしい面もあったり(再会翌日にラブホ行ったり…でも無理な場面展開ではなくその手腕も圧巻)。
ストーリーに厚みがあるうえに楽しく読める大変美味しい作品だ。

5

男の子の恋

淡々と彼らの恋が動いていく様がとても良かったです
大きな事件があるわけでもなく、日常の中での心や体の距離のあり方に読者の気持ちが掴まれて入り込んでしまうような

表面は冷たくて、触るとサラサラしているのにその下はとても熱い みたいな

1作目とは、これからも読みます

2

八月の濡れた砂…じゃなくて!

中編が2本収録されています。

「彼らの変」
裏表紙の2人の物語。
トラウマ持ちで、カラダよりココロの繋がりを重視したい大学生の羽田太一。ゲイ向けの「ヤリサー」で出会ったのは、捉えどころのない美大生の芝井賢三。「…恋人 なりますよ」の一言で何となくお付き合いが始まる。
(清い)デートを何回か重ねても、どうもココロは寄り添わない。でも気になり始めて…
後編で賢三の方のトラウマも明かされます。彼の方が深刻だと思いました。彼は決してゲイではなくて、ある事があって女がダメになってしまった人。
トラウマ持ち同士の傷舐めあい愛、とまとめてしまうのは乱暴!と感じられるくらいには、お互いへの恋愛感情はキチンと出来上がっているラストでした。

「帰省」
表紙の2人の物語。
私的にはこちらの物語の方が好みでした。
中学生の時にほのかに、ほのかに感じていた好意。同窓会、という事で帰省して。14年ぶりに会う、気になるアイツ。そしてサラ〜っとホテルへ。(!)
一夏の感傷?的な描写が続きます。
並んで歩くときにふと手を握る。さりげなく外されて、『子供の頃はできたこと』。
2人裸で抱き合って、『大人になってできること』。
火遊びにしたくなくて、火遊びにできなくなって、チェロの音色に想いが溢れ出す文太郎。
この2人で涙する場面がとても良かった…言葉を伴わない同調、というか魂が響きあう感じ。

「in December」
「彼らの変編」まだシてない風の2人。クリスマスにやっとできそう?な展開。
「帰省編」遠距離恋愛の文太郎 x 一哲。でも今は文太郎がカラダで love を示しています。

2編ともエロっぽさは少ないので、誰にでも読みやすいと思います。


3

この作品が収納されている本棚

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