恋字宴(こふじえん)―笠井あゆみ画集

​ 耽美な散文が忘れられない

　笠井あゆみ先生の３冊目の画集。漢字と絵を融合させた不思議な世界が堪能できるとても美しい画集です。
　最近の絵柄と違いますが、昔の絵はより耽美で妖しげで先生の漢字の解釈と繊細な絵にため息が出ます。
　同時収録の散文『父蟲』は父と息子の禁断の愛を描いた作品で、苦悩する父が辿る運命が妖しく耽美に描かれた、私には忘れられない作品です。
　他の画集でも散文が添えられている作品があるのですが、どれも味わい深く、1冊の本になるといいのになぁと思います。
　笠井先生はこちらを最後に画集は出されていませんが『Hugコミハグ』の公式サイトのトップページから沢山の絵を見ることが出来ます！素晴らしく綺麗で必見です！！是非ご覧になってみてください。