俺の嫁にカレシは入りますか？

いろいろ深みが足りない

オタクでコミュ障な大学生の忍（受け）は、何より大事なレアカードをなくしてしまう。それを見つけて拾ってくれたのはイケメンリア充な菅野（攻め）だった。かつてオタク趣味をからかわれたトラウマのある忍は、てっきり言いふらされると思ったのだが、予想外に菅野は優しいし一緒にいても楽しい。しかし菅野の友達に、共通点もなく雰囲気も違うと指摘され、忍はショックを受けて…。


速読できちゃうくらいあっさり深みのないストーリーでした。受けがオタクで、レアカードを「嫁」だと大事にしていて、それを拾ってくれた攻めと秋葉原に行くことになって、1日遊んでいい奴だと思ってたら攻めの友達に「似合わない」と言われてショック。その時点で両想いになってるのがいくらなんでも無理がありすぎる。説得力のない展開が早いペースで繰り広げられ、切なさも萌える余地もありませんでした。

同時収録作は、恩人の息子を育てているサラリーマン（受け）と、その息子を通わせている幼稚園の保育士（攻め）の話。子供好きで優しい先生だと思っていたら実は裏の顔が…という話で、こちらはまだ話に奥行きはありました。
本編ではエロなしでしたが、カバー下のおまけマンガでちらっとそんな描写はありました。
こちらが萌寄りの中立、表題作はしゅみじゃない寄りの中立です。