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──これは「明日、死ぬ。」ことが決まっている人たちのお話です。
ashita shinu
たくさんの先生のいろんなお話が読めるのは、アンソロジーならでは。
切ない気持ちに浸りたくて手に取りました。
多種多様な死を迎えるお話で、もっと長いお話として読んでみたかったお話も。
1番好きだったのは、甲斐先生の「Honest Heart」かな。
旦那さまと人形のお話。
役目を全うする人形の、自分にさえ分からなかった甘やかな気持ちに、切なきゅん( ᵒ̴̶̷̤⌔ᵒ̴̶̷̤ )
ARUKU先生の「リハーサル」では、別れの切なさを乗り越えた未来があって、読後感がよかったです(´•ᴗ•̥`)
泣けるまではなかったですけど、いい切なさを堪能させて頂きました。
B’s-LOVEYアンソロジー。
これは「明日、死ぬ。」ことが決まっている人たちのお話です、と冒頭で謳っている作品。
お表紙はyoco先生。
執筆陣に、ARUKU先生、眞山りか先生、青井秋先生、あかねソラ先生、ユリィ先生、オトノアオ先生、秋月壱葉先生、甲斐先生。
個人的に、最後のARUKU先生のお葬式リハーサルのお話で号泣してしまった。
ホントに…見事に泣かされたよ…ね……
他に、あかねソラ先生の恋人のお誕生日をお祝いしていたけど、実は…ってお話と、眞山りか先生の、双子のように育った義兄弟の耽美っぽいお話も刺さった。
アンソロジーって、色々なお話がビュッフェのように美味しく並んでいるので、推し作家様の作品はもちろん、今まで読んだことのない作家様にもめぐり逢えて最高ですね(満足そうに微笑みながら)
愛する人が死んでしまう話8つ
切なく泣ける話が好きな人には絶対に読んで欲しいです。
私は哀しい話が大好きで定期的に某マンガの義兄の死ぬ前後3巻を読む人間なのですが、本当に買って良かったです。涙しすぎて前が見えないです。何度でも読みたくなります。
↓以下ネタバレ(簡単なあらすじ)
・君が笑った。
恋人が自己で死んで丸1年経った自分の誕生日(の翌日)に自殺する話。死んだ恋人は幽霊として隣にいるのですが主人公には見えておらず、お前のいない世界で行きたいと思えないと言って飛び降りる所が切ないです。
・別れの賛歌
500年生きたエルフ的な種族の子が風になって消える話。世界観が素敵でした。
・Honest Heart
嘘がつけない人形が亡き旦那さまの屋敷を守り続け役目を終える話。2人の心はすれ違っていたのか…
・世界の終わりの恋のはじまり
荒れた土地でスレた主人公は攻めの優しさに触れ変わりたいと思うが、隕石が降ってくるという話。もっと早く出会いたかったという言葉が胸に刺さります。
・おちる
マフィアに拾われた子が最期に好きな相手に抱かれに行く話。攻めも自殺します。最期に愛してるという攻めの台詞が切ないです。
・二度暮れる炎節
義兄弟のロミジュリ。相手がいなければ生きていけないという気持ちが痛いほど伝わってきます。
・アノキシア
人間の心臓を食べて生きていたが、恋人を食べた後死刑を静かに待つ話。恋人を食し、始めて孤独を知った主人公はもう人を手にかけることは出来ない。
・リハーサル
幼馴染が癌で死ぬ前日にその生霊と葬式のリハーサルをする話。死んでしまう所は悲しいですが、主人公が大人になっても幽霊がいるので、ある意味ハピエンかなと。、
テーマに沿った内容の面白い作品ばかりだった
明日が、いつもと同じ日々とは限らないし、明日の保証はだれも得ていない。
一瞬さきがどうなるかなんて、おぼろげな予測しかないです。
私も、先日、家人の介護でぎっくり腰をやってしまって、今とても痛くて・・オモシロイ作品を夢中で読んで痛みを忘れようと努力しています。
ホント情けない。そんな今の私の心境にピッタリの作品でした。
この作品は、良い逆療法です。
楽な方に行きたがる自分に負けちゃいけない。
心に留まった作品は、「honest heart」無垢な命は主のために 甲斐
ロボットが人格を備えたら、人と変わらない。
仕えた主の生涯に、「人形」は寿命が尽きるまで沿って、主の墓標になるかのように、主の墓の上で尽きる。
主人公の名前も、人形の名前も作品には出てこない。
独特な雰囲気の作品でした。
★著者の「甲斐」のネームで他の作品を探したのですが、みあたらないのが残念。★
上手な作家だと思うので、探したい。
死ネタをハッピーがバッドかメリバか決めるのは読者だと思ってるタイプなので、電子のキャンペーンだったのを機に手に取りました~。
タイトル通り、明日死ぬ運命の人達なんですが、書き手に寄って三者三様なんだな…と、思いました!
私が求めてたのは、泣けるような切ない別れだったのですが、希望に叶ったのは一つ目の【君が笑った。】のみでした。
他は、死というコンセプトでも、どこか晴れやかな作品ばかりだったと思います。
敬遠されがちなお題だと思うのですが、新境地開拓に向いたものだと思います。
【おちる】と【二度暮れる炎節】とかは良かったなぁ…。も少しキャラを掘り下げて一冊分くらいのボリュームがあれば良かったのに!と、思った作品です。
BLはハッピーなお話が多かったですが、最近はこういったどこかほの暗い作品も増えてきましたよね(*´Д`*)
もっと増えてほしいので機会があれば是非手に取って頂きたいです!
電子サイトの半額キャンペーンで手に取りました。
大好きな青井秋さんとARUKUさんを読めるだけでも十分だと思っていたのですが…
予想以上にどの作品も良くてこれは嬉しい誤算でした。
先ずタイトルが秀逸です。読み手も興味をそそられるし、お題を与えられた作家さん方も創作意欲が湧いたのではないかな、と勝手に想像します。
明日、死ぬという同じ結末でも三者三様アプローチの仕方が違っていて個性も感じる事が出来て良かったです。
とくに印象に残った作品についてネタバレしながら感想を。
以下ネタバレします。
あかねソラさん「君が笑った」
短編なのに泣きました。ラストにかけての2人の会話がもうね…
こちらは最後まで読んだら是非もう一度最初から読み直して欲しいです。色々な事に気付くとおもいます。
秋月壱葉さん「別れの賛歌」
何百年と生きてきて自分の死ぬ日が明日だと知っている種族の話。
死を当たり前の事と捉えていてとても明るいんです、そこが印象に残りました。
青井秋さん「アノキシア」
人間の心臓を食べないと自らが死んでしまう、という人に似た捕食動物。
彼が愛する人を食べる過程が切なく、結果人間らしい心が芽生えたのも皮肉な話。
アノキシアとは心臓など臓器に送る酸素が不足した状態の事、だそうです。
死を待つしかない彼の心境にあっている、と思いました。
ARUKUさん「リハーサル」
病院で昏睡状態の筈の幼なじみが「葬式のリハーサルしてくれ」とひょっこり現れます。
もーこれはARUKUさんのキラキラした絵と明るい雰囲気にかえって泣けました、ボロ泣きです。
紡は忘れろって言ったけど優彦には無理だったんだろうなというラストも泣き笑いしました。
タイトルのインパクトに加えて、yocoさんの美しいカバーイラストが目を惹きます。
悲しくなってしまうのを避けられない難しいテーマに対して真摯に向き合われている印象を受けるお話が多く、とても読み応えのあるアンソロジーでした。
似たり寄ったりなお話が続くんじゃないか?という凡人脳の心配をよそに、色んな「明日死ぬ」人たちのお話を読ませてもらえます。
悲しいだけに終始して終わらない、質の良いアンソロだと思います。
オープニングのあかねソラさん。
幸せそうなカップルの日常の先に見えてくる悲しい事実。
悲しくてやるせないけど、この主人公をバカだなぁとは私には言えない。
初っ端から号泣してしまいました。
甲斐さんは、孤独な成功者と嘘をつかないロボットのお話。
嘘をつかない存在は猜疑心で疲れた人の心に穏やかさをくれるけど、人には時には思いやりから出る優しい嘘だって必要なのかもしれない。
そんなことを思いながら読んでたところに、嘘をつけないロボットが意図せずつく嘘(ではないのだけれど)がホロリと泣けます。
オトノアヲさん。
「明日」がもう来ない最後の日に初めて人を好きになることは幸せなんだろうか不幸せなんだろうか。
これに対するオトノアヲさんのアンサーは、「有限」を忘れて生きる生き方に優しく警鐘を鳴らしてくれるようでした。
ユリィさんのお話は、もうただただやるせない。。。
眞山りかさんは、練りこまれたストーリーが「お見事!」の一言。
読ませるストーリーに引き込まれました。
青井秋さん。
気になりつつも手を出せていなかった作家さんなんです。
好きなの来たーーー!と思わず興奮しました。
死刑囚と彼に「罪の意識」と「孤独」を教えた恋人の悲しくて残酷だけど、美しい救いも見えるお話。
画力の素晴らしさがこの悲しいストーリーにより一層の凄みを持たせています。
これは他の作品も読んでみなくちゃな作家様だわ!
そして、
最後のARUKUさんのお話が、この読み応えのあるアンソロのトリを飾るに相応しく、とてもとても素晴らしかったです!
終わりよければ全てよしじゃないけど、でもトリってのはやっぱり大事。
絶対的に悲しいテーマをこの方の作品が一気に光射す方へと転回して終わらせてくれています。
一つ前の迷宮のリコリスさんも書かれているけど、あかねソラさんのお話とARUKUさんのお話の置き方が本当に素晴らしいと思いました。
悲しいお話ばかりなのに、1冊読み終わった後には悲しみがしっかりと昇華されていることに気付きます。
ARUKU先生目当てに買いました。このところ原作のみが続いているARUKU先生ですが、やはり先生の原作には先生自身の作画が一番です!
アンソロのテーマが『明日、死ぬ』なので、悲しいお話ばかりです。どれも短編なので、ネタばれしすぎないように良かった作品をレビューしたいと思います。
・あかねソラ『君が笑った。』
初読みの作家様です。
「早く会いたい」、同じことを願ったそれぞれの思いは叶えられるのか。幸せいっぱいな前半から徐々に暗い影が見え隠れする巧みな構成に引き込まれ、涙、涙です。ストーリーとしては驚くような展開ではないのですが、二人の心情の丁寧な描写が涙を誘います。他の作品も読んでみたいです。
・甲斐『Honest Heart』
こちらも初読み作家様です。
孤独な主の望みを叶えるべく忠実に働く人形と主の、繰り返される穏やかな日々が淡々と描かれています。人形は最後まで人形のまま、感情を持ったりしません。それなのに二人の間に確かに絆を感じる、そこがとてもいい。好きです。
・眞山りか『二度暮れる炎節』
親同士の再婚で兄弟になった二人のミステリー仕立てのストーリー。まったく容姿が似ていないのに「双子のようだ」と言われる二人。お互いの気持ちを知るために試したことが悲劇を招く。捻りのあるラストが秀逸です!
・青井秋『アノキシア』
愛する人に手をかけた死刑囚。美しくて残酷なお話でした。青井先生の絵が素晴らしくて、人の姿をした人ならざるものの孤独が胸に迫ります。「アノキシア」とはどういう意味で付けたのでしょう。死刑囚の苦しい“心”の状態のことでしょうか・・・?
・ARUKU『リハーサル』
自分の葬式のリハーサルをしてくれと優彦の元にやってきた幼馴染の紡。紡を想う優彦の心が丁寧に描写され、紡の明るさとの対比は悲しく、病室で交わした初めてのキスシーンが切なくて美しい。
8つのお話の並べ方がとてもよかったと思います。
特に始まりと終わり。同じテーマで描かれた物語ですが、喪失感と忘れられない気持ちは変わらないのに、主人公たちが選んだ道が対照的です。悲しいテーマのアンソロですが、希望の見えるARUKU先生の作品が最後でよかった。
これからも原作だけじゃなくARUKU先生に描いてもらいたい。絵柄も見やすくなって、画力が格段に向上しています!好きです!
本作は八作品収録されてます。
ストーリーは様々ですが、ファンタジックなものが多めかなと。
死ぬことがわかっているのでもちろん切ないです。
個人的には、あかねソラ先生の「君が笑った。」眞山リカ先生の「二度暮れる炎節」ARUKU先生の「リハーサル」がすごく好みで、うるっときました。
好きな人を誤解で亡くしてしまったり、人助けをした代償に亡くなったりと残された方は悔しくてたまらない そのどうしようもない心情に感情移入してしまったほどです。
アンソロジーは表紙詐欺が多いと言われてますが、本作はそういったことはなく、おすすめな一冊です。