スリークオーター

スリークオーター
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
46
評価数
14
平均
3.5 / 5
神率
28.6%
著者
やまがたさとみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
スリークオーター
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784832281844

あらすじ

昔から同性の友人ばかり好きになる。
そのくせ「男を好きな男」には惚れない。
「オレってどっかこわれてんのかな」と悩む山下が、見えない力に導かれるように出会ったラブストーリー。

表題作スリークオーター

建築科,ナンパ男
英文科,友人にホレてばかりのゲイ

同時収録作品青色のエア

高校生
クラスメート

同時収録作品スリーピング ラヴァーズ

大学生
人探しをしている19才

その他の収録作品

  • 恋愛のプラスマイナス
  • 境界線のプラスマイナス
  • かるがるしい恋で行こう!
  • まひるの上
  • スリークオーター 深沢サイド
  • あとがき

レビュー投稿数5

若さのセンシティブ

最近はBL描かれてないのかな、のやまがたさとみ先生の2001年作品。
絵柄同様、内容も非常にセンシティブ。
ゲイである大学生の寄る辺なさ…

主人公は、大学生の山下。
ゲイ自認があって、だけど好きになるのは友達、男が好きな男にはホレない。だから好きな人とは抱き合ったことはなくて。
そんな空虚さを感じていたところに、「ヤリチンのナンパ男」として有名な深沢と出会う。
深沢は山下が男でも躊躇なく抱く。
男同士はキモチイイのがわかりやすくていいな、なんて言いながら。
山下はいつも通り深沢に惹かれていくが、深沢の気持ちがわからない…
一方ラストは深沢サイドからのエピソード6p。
深沢は深沢なりの恋愛感情。だけどそれはどうやら山下の求める何かとは違うらしい。
そんな当たり前を、淡々と描く。
それでも多分いつかは山下も自分の納得する恋ができるようになるのかもしれないし、その相手が深沢なのかも。
ただ、読んでると山下に幸せきてほしいなぁとは思いますね。

「青色のエア」
高校生同士の友情以上。さてこれから恋愛?
青空の下の青色の空気の中で、これからはじまりそうな2人です。

「スリーピング ラヴァーズ」
恋愛じゃなくて人肌恋しい男の子。当然女の子は応じてくれず、偶然知り合った人探しをしている男の子が添い寝を承諾してくれるが…
恋じゃないけど愛じゃないけど、の結びつきだけど、やまがた先生の繊細な絵柄で描かれると生々しさは全く感じずファンタジックにさえ感じられる。

0

切ないです。

基本はユウジョウ、アンドちょいラブ、ちょいエロな関係の
深沢と山下のお話がメインの短編集。
山下は自覚のあるラブ、深沢は無自覚のラブって感じでしょうか。
2人の微妙な距離感が切ないです。

山下の過去の恋バナも2作品ほど収録されていますが
ココロはあの人へ、カラダは別の人へと、
満たされない恋愛を繰り返す姿が、寂しくて悲しかった。

目には見えなくても、そこに確かに在るもの。
恋愛と友情の境界線、簡単に分類できないキモチ。
感じたり、考えたり、ひとつの作品にどっぷりハマりたい方にオススメです。

すごく良い作品なのに、絶版となっているのが非常に残念。

3

好きな絵

やっぱり漫画って絵は大事だなぁ…と思いました。
やまがたさとみさんの絵、好きです。ベッドに片足ずつ乗っけてキスしてるシーンがあるんですが、その美しさに悶絶した。
水城せとなさんや中村明日美子さんや山田ユギさんの漫画が好きなんですが、絵となると日高ショーコさんや富士山ひょうたさんややまがたさとみさんの絵が圧倒的に好きです。

切ない話でした。
内容だけを考えると、主人公は貞操観念が薄くてふらふらセックスしてるんですが、受ける印象は「ピュア」です。セックスするたびに傷ついてるのが伝わってくる。
読んでると口のなかがレモン味になりますw

2

山下くんの話

テイストは少女漫画。ちょっとおセンチな感じのモノローグ。

深沢と、山下。
ゲイであるゆえに、本当の恋人にめぐり合うのが難しい、そんな山下の焦燥が溢れる漫画。
しかし、深沢は、体を繋いで多くを語らないまでも、山下のことを大切に思っているようで良かった。

バイト先で好きのなった人に告白するも、実らなかった恋。バイの店長(女性)や、告白できたということで救いがある。
そのうち、誰でもいいからと不特定多数とHするようになる。

最終的には深沢がちゃんと救ってくれる。

0

だからこそ今読まねば?

わかりづらい 掴みきれない心を伝えようとする言葉がメインで 自分の内側を自己分析するように積み重ねていく文字がとにかく詩的

絵面は中学生の頃に好んで読んだ少女漫画の作家さん達のそれに似て 可愛いいではなく ちょっとお姉さんになったような気になれたヤツ

読んだ当時じゃわからなかった 心の機微みたいなものも今ならちゃんと理解できるんじゃないか?って 本棚整理の最中でてきたんで再読してみてもなかなか難しい


好きになるのはいつも同性 しかも友人
出逢ってしまった女取っ替え引っ替えの男は 裏を返せば 好きも大事もない 女を人として見ていないようなヤツ

いつも諦めることからすべてが始まる想いを 学年1つ下の同級生に見られた情事から急速に近づいて ヤっちまってから互いの本質を知っていく


人目を気にしたら恋愛は自由じゃない 不自由極まりなく
だから 好きになった人を必死で諦める言い訳を考える

相手の欲しいものと 自分の欲しいもの
いつもどこかが違って 満たされない


山下の言い訳に 健気を見るんだけど その実 自分を卑下しながらも自分を諦めてる訳じゃないところに 案外強い子なのかな?なんて思ってしまう

相手の言葉と自分の気持ち 欲しいものとくれるもの
壊したくない関係と友情 ちょいラブ
互いの気持ちが同じになるまで続くジレンマ

好きの意味もわからない 愛だ恋だと言えないこの関係

なのに なんとも言えない中途半端な終わり
ここからじゃない こっからがいいところなんじゃないッッッッ! そう叫ばずにはいられない


表題作以外はエロなしの 誰かを想う気持ちを大事にしたい子達の 愛だ恋だになる1歩手前のアオハル

永遠にわからない男ごごろと 恋の話
あぁ やっぱりどんなに古くても手放せないわ これも
積み本は増えるし 本棚入らないし もう どうすりゃいいのさ 
そう言えば コレ 山下の続きなかったっけ? やだ どんどん部屋が散らかってく

0

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