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バックミラー越しの視線が次第に熱を帯び始め…!?
only mine
表題作はビックリです!ドライバーにとって。特に真面目な新妻さんにとっては抵抗があった筈。いくら優しいイケメンだからといって、そんなに簡単に流されちゃって…
同時収録の「思いめぐらす」は加東先生には珍しいラスト。
「ぼくの自慢の恋人です」はBLには多いテーマ、親しい人たちに恋人が男性だと伝えにくいという話。シリアス味は無く、ほのぼのかな。
いつもの様に。セリフが少なく、表情やふとした仕草で表現されていて。独特の緊迫感があります。
「短過ぎる!」と、ジタジタしたくなるショートストーリーですが。続きが気になるものばかりです。
短編集です。
加東セツコさんの作品には「もっと萌えを!」という感じの寸止め感があって、こちらの作品も例外ではありません。ですが、ここにはもう一歩、洗練されたと言ってもいいような上品な曖昧さが加味されて、「これが加東セツコ!」という世界が現れてきたような気がします。
「オンリーマイン」
黒と白の使い方がちょっと変わりましたか?タクシードライバーの制服の表現が印象的です。
指名常連の客が誘ってくる…ドライバーの制服姿が何ともストイックで、抑えたエロっぽさが新鮮。
「おもいめぐらす」
気の合わない同僚。犬好きらしく、「おまえの家の犬と遊ばせてくれ」と突然家に押しかけてくる。ある日犬を病院に預けた晩に…
この分かりづらい心理描写が私にはたまらない。珍しくハード目なH描写あり。イケメン同士だから見て楽しいです。
「誰より願う幸せは」
渋くて優しくて頼り甲斐のある素敵中年登場。憧れが恋に変わる感じ?エロはありません。
「ぼくの自慢の恋人です」
恋バナをスルーできずに「恋人くらいいる」と口走ってしまった。でもその恋人が男とは言えない…でも恋人の方は自分の友人にカムアウトしてたよ。ああ、僕も勇気を出そう。というお話。ラブラブです。
「木曜日の夜、銭湯で」
風呂なしのアパートに一人暮らしの大学生佐倉。銭湯の後継ぎ高沢が、通ってくれたら安くするよって誘ってくれた。番台から見つめられて、好きになった、と告白されて。木曜のバイトの日には一緒に食事してH…。もう一度「好きだ」って言って欲しい、おれも応えるから。でも最後に年相応の意地っ張りになって相手から言わせようとしちゃう2人です。
「オンリーマイン番外編」
グイグイくる攻め。押され流され、結果的に誘い受けになってしまうドライバーさんです。
個人的に、加東セツコさんは、絵はとても好きなのですが今まであまり作品にハマったことがなかった作家さんだったのです。
でも、今回初めて面白いと思いました。
表題作。
タクシードライバーの新妻(受け)。最近指名してくれるようになったサラリーマンの固定客、矢倉(攻め)を乗せて長距離移動することになったのだが、矢倉は助手席に座ったばかりか、新妻の太ももを触ってきた。気のせいかと思っていたが、サービスエリアで押し倒されて…。
サラリーマン×タクシードライバーで、客×タクシードライバー、しかも運転中に痴漢というのはパワハラみたいに思えてちょっと萌えなかったです。あと、攻めは受けのことが好きだったのはわかるけど、受けが攻めを受け入れるのがいまいち理解できなかった。めっちゃ流されてるだけみたいでした。
今回の本では表題作だけがいまいちな感じでした。
あとの同時収録作は、どれもおもしろかったです。
『おもいめぐらす』
犬猿の仲のサラリーマンもの。
竹坂(受け)にだけ突っかかってくる同期、香田(攻め)。しかし竹坂がフレンチブルドッグを飼っていることを知った香田は、「頼むから犬に会わせてくれ」と頼み込んでくる。渋々会わせると、メロメロの犬好きだった香田は竹坂宅に足しげく通ってくるようになる。しかしちょうど犬が不在の日に香田が訪れ、人間ふたりでなんだか妙な雰囲気になり…。
ちょっと説明足りなくて、わかりにくいところはあったんですが、オチが意外で面白かった。そのオチも、えっえっつまりどういうこと? とは思いましたが。
受け攻めの心情が描かれていないのがわかりにくさの一因かもしれません。これ続編というか、種明かし編とか読みたかったなぁ、と思います。
『誰より願う幸せは』
水野(受け)は、以前出席した友人の結婚式で司会をしていた明日見(攻め)に憧れ、その式場のブライダルコーディネーターに転職する。明日見は自分のことを覚えていないようだったが、憧れの人と働ける喜びを噛み締める日々。ある日「自分の結婚式も明日見さんにやってもらいたいな」と言うと「それは無理だ」と断られてしまい…。
これが一番好きでした。エッチはないので受け攻めは暫定ですが、上司攻めがすごく可愛かった。ノーブルで優しくて仕事ができる人なのに、告白して「ああっ言うつもりなかったのに!」って照れ照れになっちゃうのにきゅんとしました。受けも前向きで笑顔が可愛くて、この2人が惹かれ合うのにしっかりとした説得力がありました。
『ぼくの自慢の恋人です』
年下の恋人(大学生・攻め)のことが大好きなリーマン受け。同僚との恋バナでつい恋人がいると言ってしまい、写メを見せろと迫られて困っていたが、攻めのほうはすでに友達にカミングアウトしていたと知り、自己嫌悪に陥る…という話。
これも可愛くて、もっと長く読みたい感じの作品でした。馴れ初めは書かれているものの、最初から出来上がっているカップルだったのですが、くっつくところから読みたかった。
あとは銭湯好きな学生と、銭湯ん家の息子の話が入ってました。
表題作と銭湯の話が萌、あとは萌×2です。
初め、どうも静止画のような奥行きがない画面が苦手だったのですが、それでもなんだかんだとずっと買っているうちに、あまり気にならなくなりました。……といいつつ、もっと奥行きがあるといいのになって思うことはありますが。
短編集です。
とにかく、体が綺麗。銭湯で番台に座って受の体を眺めているとき、完全に攻の視点に入ってました。
恋に落ちるっていうか、体をつなぐまでが性急で、いやいやそんなにすぐに流されるかなーと思うところはあるのですが、エロが好きなので買い続けています。
ただやっぱり、もっとドキッとするようなところが欲しいなーと。線が綺麗すぎるのか、画面が整いすぎているからか、すごく崩れた登場人物達も見たいなと思うのです。