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deki no ii kiss warui kiss
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
鹿乃しうこ先生がまだ初田だった頃の作品。カバーデザインは実姉の内田一菜先生です!文庫名作シリーズで新装版として出てからすでに10年も経つのですね!こちらの初版は1997年です。この作品までのしうこ先生はシリアスの比重が多い作品を描いていたのですが、この作品は現在の「エロと笑いとシリアスの黄金バランス」が持ち味のTHE鹿乃しうこと思える作品です!
主人公がエロ漫画家なので、初めて自分の手をモデルにペンダコを描いたと表紙袖で描かれているので、ペンダコに注目しつつ読んだのですが、ピンク映画館のくだりでのアホな展開に大笑いして、ペンダコのことなんてすっかり忘れてしまいました。
この映画館で知り合った天然でちょっとずうずうしいわんこな桃山と、突然やってきた認知しただけの息子の遥、遥の母の弟でもある編集者の満郎、そして遥が恋する同級生の玉置をめぐるドタバタコメディです。
年をとったからなんだろうか、その後のしうこ作品を知っているからだろうか、今読み返してみると当時目もくれていなかった玉ちゃんにも心を惹かれるんですよ。イケメンがゴロゴロ出てくるしうこ作品ですが、玉ちゃんはもっさりしていて寡黙というよりも無口な少年で、不器用な感じで可愛いんですヾ(≧∇≦)ノ"。
そんな玉ちゃんにときめきを感じている様子の鉄央。玉ちゃんは鉄央と桃山の行為を目にしてショックで飛び出し、桃山は鉄央の行為を真に受けるなと満郎にくぎを刺され、遥は玉ちゃんに免疫つけるきっかけになると言い、満郎は・・・すごいいいところで終わっています!
先の読めない展開。すっごく面白くて、それぞれのキャラが際立っていて、笑えて切なくて、やっぱりしうこ先生はすごいや。
あ、ペンダコは裏表紙で確認できます^^
コミカルな作品でギャグに近い印象でした。
鹿乃さんがまだ初田さんだった頃の初期の作品ですが、絵柄はこの頃から力強くて男らしいですね。
今回評価を萌か中立かで迷ったのですが、主人公の余りのダメ男ぶりと節操のなさに魅力を感じられず中立にしました。
ノンケで女性にだらしなく、父親としても全く自覚のないエロ漫画家が突然預けられた息子や新たに引っ越してきた隣人達に振り回されます。
その上、自分自身の体の悩みもあって…という全くギャグのノリの作品。
恋愛面ではこの巻の段階ではどこに転ぶか先が読めなくて楽しみなのではありますが、萌を感じたかどうかという点では今一つかなと感じました。
主人公よりも周囲のキャラの方が純情で寡黙だったり、ワンコで天然だったり、内に感情を秘めるタイプだったりと好感が持てるキャラ達です。
ダメな男を沢山描かれている作家さんですが、今の段階ではまだ魅力が足りないかなと思いました。