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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
何度か再読してみても、途中で終わってる感が拭えない。こうじま先生は続きを描かれないのかなぁ。これは、家にまつわる、ちょっとした呪いの物語。
白山家に代々伝わる伝承では、家に降りかかる厄災を黒海家の者が身代わりになって来たという。何も知らされず、家庭教師として雇われた龍希は、両親を早くに亡くしたが、親戚の援助で無事に大学生にまで成った。そんな境遇にも明るく元気に振る舞う健気な龍希に、冷たく接しながらも惹かれていく麒一。高校生というのに老成した雰囲気で着流しを着て出迎えた彼に、夏休み中家庭教師を務めるという龍希。麒一の両親は海外へ行っており、山中にひっそりと建つ大きな屋敷には、使用人と親戚から預かった幼ない双子が居るだけだ。
物語は胡散臭いが、全体にはコメディトーンで展開していきます。麒一がその物怖じしないイケメンぶりで、龍希にセクハラかまして来るのも、家の言い伝え通りに黒海家に厄災が降り掛からない様にと、龍希が逃げ帰る様に仕向けていたり、とか。すごく分かりづらいけど、惹かれているから、好きになりそうだから、恋ゆえに、なんですよね。龍希もその気持ちを汲んで、一緒にいよう、離れない!って、覚悟するんです。両想い!めでたし。
実際に田舎ではあったと思うのですが、双子を「獣腹」と言って忌み嫌う伝承とか。(海外にもありますよね。)かくれんぼをしてはいけない。とか、ちょいちょいゾーッとする箇所があります。
ですが、龍希が「沼に引きずり込まれる」っていうのも、沼に木の根が張っていて、足を取られるから危ないよって、事だったんだな。一概に呪いって言えないよな、って、明るく言うところがあって。そういうのをもっと見たかったかも。麒一の心をどんどん軽くして行ったと思うのです。
そう、実際に呪いの謎は全部は解き明かされてはいないんですよ‼︎ と、思っているのは私だけ⁈ かな。二人の想いは繋がるし、これからも一緒にいるんだろうけど、少ーしモヤります。あとがきにはタイトルを「白山家の恋の家訓」にしようかと考えていた、ともあったので。ぜひその家訓をつまびらかにして頂きたかったかも。龍希は嫁入りするでしょうからね。
麒一がメガネで、安定のこうじま先生流イケメン攻めです。下まつ毛エロい。高校生らしからぬ大人っぽさです。なので、もうちょい色っぽく龍希を籠絡して欲しかった♡
ちょっと不思議なファンタジー作品でした。
こうじまさんの作品は年下のSっけのある攻めが多いですよね。しかも、受けが年上で一見おとなしげなんだけど、実は男らしいところがあって、年下を可愛いと思ってほだされていく流れ。その定番の流れに昔からの言い伝えとか双子の兄弟が絡み合って、なかなか面白かったです。
本編とは直接関係ないのですが、蝶々嫌いな龍希が昔耳の中に蝶々が入って本体が中の方でモゾモゾと…って言う話には、こちらまでゾワゾワしました。