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wasureta natsu made ai ni iku
このストーリー展開と、
梶ヶ谷さんの絵柄がベストマッチ!
前半のがむしゃらな真っ直ぐさと、
後半の少しノスタルジックな雰囲気が
いい対比!
先生も前半は大人な感じなのに、
後半急に可愛くなるv
ありがちと言えばそんなストーリーなんですが、
それぞれの心情が素直に描かれていて、
なんか、
ちょっとした夏のドラマを見ているような、
蝉の鳴き声が聞こえてきそうな懐かしさ。
短編の方も上手くまとめてあって、
その辺梶ヶ谷さんの力量を感じます。
それぞれ、
キャラクターの表情が良いんですよねv
評価は気持ちよく読破で「萌×2」で!
高校教師とDKは禁断の香りが先に立ちあまり萌えないのですが、本作は卒業してから進展したので大丈夫でした。
それに、梶ヶ谷先生が「田舎と少年というモチーフが大好き」と書かれていることもあり、のどかな風景がマッチしていて、禁断な感じがあまりしなかったのもよかったです。
梶ヶ谷先生は少年を描かれるのがお好きなだけあって、思春期の心の揺れの描写がほんとお上手。
中学生の大河が、最初は親友が引っ越してさみしくてすねていたのに、町田先生が気持ちをわかってくれるのを知った途端に素直に懐くとことか。
梶ヶ谷先生4作目ですが、日常風景がずっと描かれるけど、テンポ良く進み、くっつく時もスムーズなので、ワクワクしながらずっと読めますね。
うじうじとか、ぐるぐるこじらせ、が最小限なのでストレスフリーでうれしいです。
◆忘れた夏まで会いにいく(表題作)
教師と生徒ものって雰囲気は素敵だと感じても、なぜか自分の好みにドンピシャでハマることが少ないのですが、こちらはすごく萌えました。田舎の夏の情景に、教師の町田と生徒の大河のたわいない会話が合わさって、汗ばむ季節の刹那の熱量が伝わってきて。町田がついこの間まで自分も生徒だったくらいの年齢なので、生徒とあまり壁を作らず無邪気に遊ぶところもリアルだし、教師らしくない言い回しが可愛いんですよね。大河と同じく、彼の屈託ない笑顔にやられるんです。2人は一度は距離を置きつつも、互いに女性と上手くいかず戻ってきてしまう。教師と生徒ものではベタな展開ですが、この2人は一緒にいることがとても自然に思えて、心をじんわり満たしてくれる作品でした。
◆誰にも言えない恋が咲く
こちらは若干少女漫画っぽさを感じたかな。兄のように慕い、弟のように可愛がっていた従兄弟同士の物語。面倒見の良いとも兄はとてもタイプだったんですが、その弟分だった侑貴が長年会えなかったにも関わらず幼少期と変わらぬ人懐っこさ、無防備さを見せていたので、もう少し反抗期な感じとか、久々に会う気まずさとかがあった方が少女漫画感も打ち消せてリアルかなとは思いました。でも、勢いでとも兄を煽る侑貴と、簡単に煽られてしまうとも兄は、若者同士らしくて可愛かったです。
大河は中3の頃、好きになった先生に振られた。全てを忘れるために自宅から離れた高校を受験し親戚の家から通い、21歳になるまで自宅にも帰らず。
先生に惹かれ、その理由が分からないまま先生を独占したくてモヤモヤしていたり、考えるより先に行動に出てしまう大河の若さ。読んでいてハラハラもしますが、懐かしさもあって、とても良い雰囲気の作品です。
いきなりキスしちゃうとか、もう甘酸っぱくて大河目線でホント青春です。
先生は26歳。大河を振る理由はすぐ検討つきます。大人だから、先生だから大河の様には突っ走れるわけはなく。。。
6年経っての再会。年齢を感じさせない爽やか先生。そして離婚済!
大河は成人し、お互い先生や生徒の関係でもない。何も障害の無い状態で互いの想いを確認し合うなんて最高です。
その後いきなり車で途中までしたり、先生の家で最後までする時に、受攻の話で結構強引に大河が攻をしたいと言い切っていた事がどうしても引っかかりました。
田舎だからもっと人の目気にして欲しかったし、先生の希望は聞かないのかい!とか。
まぁ、大河の性格を考えると確かに、こうゆう行動取るかぁと、読後に納得しました。
今後の2人の生活が見たいなぁと感じる終わり方。一週間ごとに帰省してそうですね!
同時収録作品もですが、どちらも年の差話で、年齢差ペアの話ってやっぱいいなぁと思いました。
中学生×教師から大学生×教師の6年越し恋愛です。
なぜ中学生が恋愛対象になったのか、とか、当時なっていなかったとしても再会してなぜ恋愛対象になったのか、教師である町田の気持ちが正直あまり分かりませんでした。
時系列で丁寧に描いていますし、絵も上手で可愛いのだけれど、振り返ると謎多き作品。2人とも女性と付き合えてますが、潜在的にゲイだったのかな?生徒×教師モノとしてはある意味王道かもしれない。
教壇でのやりとりや先生呼びに照れる町田は可愛かった!
「忘れた夏まで会いにいく」
中3と赴任してきた先生として出会います。
大河は唯一の友達が引っ越して行って体に穴があいたような状態で。
先生は子供っぽく笑ったり気さくで仲良くしてくれて、いつしか大河は特別な想いを。
先生はキスに答えてくれましたが結婚するって。
先生にも過去があって大河を守って自分は逃げたかったのかな。あるべき道へ。冷たく突き放され大河は地元を離れます。
6年後に再会したら先生はなんだか昔のままで。
先生も大河を好きだったのかな?でも15歳と26歳だよなあ。
抱き合って好きって言ってもらえて大河良かったね。
6年たったからこそうまくいったんですね。
タイトルもいいです。
「誰にも言えない恋が咲く」
こちらも再会ものですね。いとこです。
木登りでそんなことが。それで避けられてたんですね。短編なので急展開ですがこれから二人はどうなるのかな。
若さに当てられた大人はどうふるまうのが正解なのでしょうね。
15才の勢いで来られたら、26才は…、というのが、この作品の主題でした。
でしたが。
自分が26才のときの中学生って恋愛対象外でしたよね。20歳超えた時点で中学生は子供でしかなかったなあと思うわけで。
というわけで東京の中学から田舎の中学の先生になった「先生」と、親友が引っ越してしまって寂しい少年・大河の話です。
こころの隙間にぴったりフィットしてしまった先生。先生の方も中学1年まで育った土地で、その頃の自分と同じ年頃の生徒と釣りをするうちに、こころが当時に戻っていたのかもしれません。
昔の恋した気持ちとその相手に大河を重ねてしまったから、拒絶するまでは年齢とか頭から消えてしまっていたのかな。そう考えると、気持ちは大河と同じ年頃だけど、実際は26才の教師なんだと自覚した瞬間の先生の気持ちが知りたかったです。考えただけでタイムリープ系の話を読んだときのような切なさに泣けそうです。
拒絶されたあとの大河の気持ちもすごく分かる。もう顔なんか見せてやらない!忘れてやる!というのが大河ができる唯一の復讐なんですよね。
遠くの高校へ行くことで物理的に離れて、彼女を作って、大学生活を謳歌することで感情的にも離れる。そうすることで先生を見返せる、後悔させてやる、みたいな。
ここが一番の精神的見せ場っぽいのにさらっとしてたのが残念でした。
再会後、これからどうなるのか、つい考えてしまいました。頻繁に里帰り、さらに就職でUターン。田舎だから先生や役場の地方公務員として、先生だったら同僚で密かに愛を育んで…、とその後に激しく妄想が膨らむ作品でした。
同時収録は10年振りに再会したいとこの話で、12才のときに7才を…というのが頭をよぎってしまって、お兄ちゃんがイケメンにも関わらず萌えの波を乗り切れませんでした。
幼児のくちびるはぷにぷにで可愛いですけど、「6才のお前で…」発言でもう…。
年の差、生徒と先生、数年後のふたり、過去の柵、年下攻めとわたしの好みそのものでした。
先生の大河への気持ちがどっちの方向か最初わからなかったんですが、中1で止まっていたこの町での先生の過去の懐かしさとか、ファーストキスの相手と大河が重なって苦い思い出と共に再現しそうになる淡い気持ちとかが、読み進めるうちにじわじわと伝わってきました。この町で出会ったからこそ大河へ恋をしたような気がします。
別れを決断したのも、面影を重ねていた大河への気持ちが、大河自身への本気になって行っている不安もあってからこそ。
当時は父親の死によってどうしようもない別れがあったのを、大人になった今、結婚という形でこの再現に無理矢理終止符を打とうとした先生。ファーストキスの相手と同じように大河も忘れるだろうと、ここでも過去を再現して逃避しようとしたんですよね。
違ったのが再会した大人になった大河の「先生の話してた奴とはちがう」って言葉。
これで先生の初恋も大河によって昇華されたんじゃないかとホッとしました。
大人だからこそ、それも相手が生徒だからこそ無理にでも精神的に大人にならなきゃいけなかった先生だけど、本人も気づいてない昔から変わらない幼い逃避の仕方がとても切なくて…
一回りも年下の大河がその幼さを包み込んでこれから生きていくのかと思うとキュンとします。
夏を堪能したくて「夏」がタイトルについた作品を集中的に読んだり、読み返したりしています。
梶ヶ谷ミチルさんの「成長痛」がとても好きでして、あちらも田舎の夏祭りなど小道具や何気ない背景での雰囲気作りがとてもお上手な作家さんだと思っていますので、この作品もさぞや夏を楽しめるかと期待を胸に読みました。
さてこちらは田舎の中学校が舞台です。
中学3年生の大河と東京からやってきた担任の先生という組み合わせ。最初は先生に対して良い印象を抱いていなかったのだけど、校舎の片隅で野菜作りの手伝いをしたり、一緒に釣りをしたりするうちにどんどん気になって仕方なくなってしまう。
中学生の若さをそのままぶつける大河を一度は受け入れてくれたかのように見えた先生だけど、突き放して先生はまさかの婚活。傷ついた大河は家を出て都会の高校へ進学とそれぞれ別の道へ進むことになります。
そして6年後に再会するというものでして、ストーリーは正直平凡に感じるのですが、成長痛に通じるような梶ヶ谷さんの描かれる田舎の雰囲気が好きだなぁと再認識しました。
それにトマトの青臭い香りや土の香り、草いきれなど夏の情緒が画面を通じて放たれている感じが好きです。
先生の気持ちが見えづらいところや再会後に大河をあっさり受け入れてしまったところが少し残念に感じるので、そこがもうちょっと丁寧に描かれていたらなぁ。まるまる表題作で読みたかったです。
作者様初読み作品の、「おはようからおやすみまで」が私好みのお話&雰囲気だったので、他の作品も読んでみることにしました。
この作品は、割と思った通りの展開ではあったのですが、(一度は心が通じ合った気がして高校生は浮かれる→色々恐れた先生の方は関係を拒否する→高校生落胆→紆余曲折の末結ばれる)、その当たり前な展開がとても私は嬉しかったです。展開としては当たり前でも、描き方には個性があって、私は甘酸っぱさに胸キュンになりながら、楽しく読む事ができました。
受けである先生が、面白くて(いよいよ受け入れる時の気合の入れ方がgood!)、可愛らしくて、色気もあって、良かったです。