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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
上巻を読み終えた段階では、エドも礼に執着はあるんだろうけども
思いの大きさでは エド → → ← ← ← ← 礼 くらいかと思ってたんです。
しかし!しかしですね!
じつは エド → → → → → ← 礼 なのではないかと。
下巻を読んで思ったわけです。あくまで私の感想です。
予告で下巻にジョナス現る!とあったので、発売されるまで
悶々としましたが、三角関係ってことにはならず(礼は勘違いしてたけど)
ジョナスもいい子で礼の味方でいてくれて一安心でした。
エドの卒業と共にイギリスを離れ、大学も卒業し
大人になった礼は、エドを愛し続けてはいるんですが
エドと今後どうこうなるってことは考えておらず連絡もとりません。
バリバリ仕事をして、ジョナスやギルたちと交流を続けながらも
仕事相手の芸術家などと新たな人間関係を築き、なかなか充実した
毎日を前向きに生きています。(男女に関係なくモテている!ひゅぅ!)
しかしエド!エドはね!
礼を日本に帰したことをすぐ後悔しちゃって!
礼がそばにいないとダメ!って。
礼を自分のそばに置いても誰にも文句を言わせない力を早くつけるために
一生懸命頑張って、大学も飛び級で卒業し、仕事でもどんどん業績を上げて。
父親のせいで経営が悪化している本社の社長になってくれと懇願された時に
「礼を伴侶にしていいなら、社長になってあげてもいいよ?」と。
もうね、全て礼のために生きてたわけです。
パブリックスクール時代は、一度くらい礼に愛の言葉を返してあげてよ!
と思ってたんですが、むしろ あの頃にエドが礼の思いに応えていたら
礼は エドの両親に、グラームズ社に、世間に、潰されボロボロにされ
エドと引き離されていたことでしょう。
そうならないようにエドは礼を守るために自分から引き離し
並々ならぬ努力でもって礼を日本に迎えに行く準備をしていたわけです。
そう思うと、エドの礼への愛は予想以上にとても大きく深いもので
反対に礼のエドへの愛は独りよがりの自己満足のように思えて
その愛を受け入れたくてもそうできなかったエドが可哀想に思えました。
なにはともあれ最終的にはハッピーエンドで大満足です。
下巻ではエドが礼に対して甘々で、特に大人になって日本で再開してからは
あれ?あのエドワード・グラームズさんですよね?と問いたくなるくらい
礼にたいしてさらに優しくなっています。
番外編が掲載されている小説Chara vol.33も読みましたが
そっちもかなりエドがデレデレでした。
久しぶりに礼と過ごせるクリスマスが楽しみすぎて
秘書にも突っ込まれるくらい浮かれてて…。
そのうちエドは礼に尻に敷かれる気がします。
上巻の方が好みでしたが、やはり神です
こちらで上下巻まとめてレビューしたいと思います。
上巻を読んでいた時、あまりにyoco先生のイラストが物語にぴったりで、ここまで世界観を緻密に作り上げる樋口先生の、ただならぬ愛と熱意を感じました。他の作品ももちろん愛情を込められていると思いますが、もしかしたら、この作品は今まで以上に先生が温め、ずっと大切に練ってきた作品なんじゃないかなと、ずっしりした厚みを感じながら勝手に思ったり。
あとがきにも、以前から構想だけはあったと仰ってたので、あながち間違いではないのかな、なんて!笑
さて実は私、樋口先生の「愛の巣へ落ちろ!」がドツボで、色々近い要素があったので即買いでした。
年上俺様攻め(絶対譲れないので、大好きな樋口先生の作品でも年下攻めは買ってないです…)、ぷるぷる震える可愛い健気受け(激萌え)、不憫でいじめられっ子な受け(受けがひどい目に遭うほど、幸せになった時萌えます)、全寮制男子校、英国、身分差、体格差(重要)
私の好きなもの全て入ってます。思えば虫シリーズもこんな感じのキャラ設定でスタートしてたので、樋口先生もこの設定大好きなのかなーって勝手ながら嬉しくなりました。
ちなみに!読み始めはいとう由貴先生の「たとえこの恋が罪であっても」の展開とすごく似てると思いました。批評してる訳でなく、この作品が好きな方には是非、と感じていただけですが(^-^)
脱線しましたが、感想に戻ります。
受けが不憫な程萌えると書きましたが、礼のそれは中々のもので、どうか幸せになってねと泣けてきました。特にエドに金目当てと勘違いされて、その誤解が解けた時の描写はとても好きでした。
しかし私は受けや攻めに忘れられない存在がいる展開が地雷で、亡くなったとかは更に地雷です。その恋人が生きてたら〜とか思っちゃったりして萎えます…泣
なのでまさかジョナスがエドの忘れられない恋人で、更に死んだりしてたら…と気が気でなかったのですが、エドの「俺の"友達"」という発言や、礼が好きだと告げたときに「お前まで俺を追い詰める〜」という発言から、上巻の時点であくまでエドにとってジョナスの存在は大切な友人、と解釈してました。
この時の私はジョナスが勝手にエドを好きになって、抱いてと迫ったものだと勘違いしてました…それでエドが家族以外にも、ジョナスからも追い詰められたものと…
しかし下巻では、ジョナスは結局エドとの事を軽く言ってましたが、確かに惹かれあったとあるしどうなんだろう、そりゃ痛みを分かり合える存在は人として魅力的ですが、やっぱり関係があったと聞いた時は、遊びじゃなく互いに認め合った上での行為だろうし、エドは最初友達とはいえジョナスの為に泣いてたし…うー残念、となりました。
結局エドの方は礼ぞっこんって感じが上巻の最初から伝わってきてたので、そこまで沈みませんでしたが。
礼の行動を制約したり、お風呂の時間を指定したり、これ絶対裸見せたくないからよね?と、私は上巻の時点で最早エドの愛を確信しました!(笑)
上巻の方が好きな理由は、こんなエドの言うことを健気に聞き、ぷるぷる怯えながらも一所懸命好かれようとする礼がほんっっとうに可愛かったからです!下巻では、礼が強くなりすぎちゃったと少し寂しかったです。
Hシーンも、礼が痛がったから手を解いて膝を立たせたり、泣いたら慰めたりと、萌えっぱなしでした。
やはりHシーンは最初のシーンが1番好きです。
また、個人的にギルがとても好きでした。
礼をずっと見てきた1人として、礼を理解し、背中を押し、礼を愛し、時に礼を変える一言を与えてくれる存在で、当て馬っぽかったですが、エドとジョナスのボート事件では、ギルもっとやったれ!と思っちゃいました…
いじめっ子×いじめられっ子設定も好きなので、是非樋口先生にこんな設定で書いて欲しいなーなんて呑気なことを思ってました。
下巻の後半は、まさかの「パブリックスクール」外のお話で、切なさが抜けませんでした。ここはもう少し若く、大学生とかでも良かったなぁ。あまりに時が経ちすぎていて、切り替えが難しかった…再開したエドがあまりに礼に執着するので、初期の傲慢俺様な面影がそれ程感じられず、ちょっとここでも切なかったです…更に礼もエドを引っ叩くまでに強くなられて…oh
あの時の若く、青春を謳歌していたあの子たちはもういないんだと思うと、「パブリックスクール」の中で終わっても良かったのでは?と思いました。舞台が日本ということもあり、一気に礼やエドが一般人になっちゃった、みたいな意味不明な虚しさがこみ上げてきました。私もイギリスだからこその世界観を楽しんでいたんですね。
しかし成長したエドは一層かっこよくなってましたね。もちろんギルも。ギルのバーでの礼との会話が、凄く好きです。
結局私は樋口先生が書くならちゃっかり萌えてしまうんですね…なんと現金な輩。
また終始一貫して愛について語られていましたが、ここまで深く愛を語れるのは、やはり樋口先生が沢山の愛を知ってる、広い心を持った方だからなんだろうなと思います。作家さんのほとんどは、あとがきで読者と編集者、イラスト担当者に感謝を述べている方が多いと思いますが、樋口先生は必ず、ご友人やご家族など周囲の支えてくれているあらゆる方にも必ず感謝の気持ちを述べられていて、愛に溢れた方なのでしょう。だからこそ、この作品のセリフ一つひとつが優しく、美しいものなのだと感じました。
この小説の作者さんはイギリスの文化に造詣が深いのだろうか。
パブリックスクールがいかに特別な場所か、卒業後の二人の魅力的な姿を通してうまく描かれていて、そこに深い萌えが湧き上がってきた。
礼の裁断にこだわってオーダーしたスーツ、きちんとした質の良いものを少なく持って大切にすること。大人になったエドの佇まい、二人のパブリックスクール仕込みの滑らかなクイーンズイングリッシュ。
気高く孤独なエドの心を礼は愛し、孤立し周囲の人間から排斥されていながらも他者を愛そうとする礼の心をエドもまた愛している。
ため息が出るような美しい二人の恋路のあちこちに、パブリックスクールで培われた心の基盤が見え隠れする。
前巻から続いて描かれた重苦しい伝統と栄光のパブリックスクールでの日々が、ページをめくるごとに鮮やかにかけがえのない日々として響いてくるのだ。
自分まで薄暗いイギリスの曇り空の下にいたような、そんな気分にさえなってくる。雲を割いて差し込む一瞬の光を受けてきらめくエドの金髪を実際に見たような、甘い気持ちの読後感。
でも本から顔を上げ現実の部屋を見渡すと、やはりパブリックスクールの美しい日々ははるか遠く、切ないのである。
礼の思う愛とエドが理想とする愛は少し違っていて、それが二人を遠ざける。
そんな二人を取り巻く友人たちが、人を愛することの難しさを支えてくれる。前巻での孤独な日々からの展開に胸が熱くなり、恋愛以外の愛もとても大切に描かれているのがこの作品をさらに良いものにしていると思う。
いまこの時代にこんな小説が出てきたことが本当にすごいと思う。
書いてくれた樋口先生にお礼を言いたい。
↓ここからしょうもない個人的な感想
前巻から嫉妬に狂ったエドがおいしくて仕方ない!
特に終盤ギルとやり合う場面ではギルがあまりにいい男になっていて、降参してブラックカードを押し付けて貸しとするエドが最高すぎた。
礼は鈍感すぎだろ! しっかりしろ!
いや、やっぱりしっかりしなくていい。
いつまでもエドに嫉妬させ、たまにお仕置きされてればいいよ。
そんなどうしようもない二人の続編が読みたいよ。。。
受けの礼は攻めのエドが大好きだけど、エドにはその愛が伝わらない……。いや、そんなことなかったですね。
上巻の時もエドの執着っぷりはすごかったけど、愛を素直に伝えられない、貴族って大変だなー。身分差……萌える!!っていう1冊です。
三角関係かっ!!と思っていたりもしたんですがそんなことは無かったですね。
純真で疑うことの知らない礼。
そんな礼をほおっておけないけど思いを伝えることのできない立場のエド。
そして、その友人たち。この友人たちがほんとにいい子たちで!!
とっても心が温まる1冊です。
ああ、前巻あっての二巻目ですが、こちらは本当によかった。
礼とエドがパブリックスクールを出るまでと、その後離れたままの二人が描かれていました。
ジョナスの登場で色々難しい事になりそうと思いきや、ジョナスがとてもいい子で!
礼とオーリーとジョナスが仲良くしてるシーンは本当に穏やかで和みました。
ギルもすっかり丸くなって、あの昔の礼をいじめていた頃とは雲泥の差です。でも、血統やらそういうものに拘る教育を受けていたら仕方ないかもですね。実際住む世界が違う訳ですし。だからって庶民を蔑んでいいものではないですが。
舞台の成功、友達だけのクリスマスパーティー、卒業式、学生時代が輝いて見えるのは期限付きだからでしょうか。
その後、卒業して日本に帰った礼とその8年後に会いに行くエド。
ここらの温度差がたまらないですね。
礼はずっとエドが好きだけれど、エドが礼を想う気持ちの方が何倍も強かったようです。
大人になってもう自分の力で何でも出来るようになってから迎えに来るのも、何ともいじらしいです。
作者さんもあとがきに小公女の話題を出されていましたが、この小説が正に小公女BL版という感じでした。
礼がオーリーと出会うまでは虐めや差別で重苦しいですが、寒い冬の後には暖かい春が来るというとても読後感の良いお話で、パブリックスクール好きには是非読んでいただきたいなあ。
『檻の中の王』と共に1日1回は読まないと気が済まなくなってます。
読めば読むほど深みにはまる、どの場面も愛しくなるような作品です。
『檻の中の王』が礼の変化を描いているのに対し、
本書は礼とエドの変化、それに伴う二人の関係の発展を描いているように思えます。
序盤で投入された伏兵美男子・ジョナスがどのような役割を果たすのか見物でしたが、礼の立場に沿って接している姿を見ていると、たおやかで根がいい子なんだとしみじみ感じさせられました。
……中盤以降は「ジョ、ジョナスさん?」っていうほどある意味逞しくなりますけどね(笑)
礼が舞台美術の授業で世界を広げれば広げるほど、エドの精神バランスは段々と崩れていきます。
「リーストンの王様」が誰の目から見てもおかしいと分かるほど感情のコントロールが効かなくなる、
それほど礼は彼にとって特別な存在だったんだなと後々分かりました。
その想いが集約された一言が……
「俺の前で、他の男を、愛さないでくれ」
これはエドの切なる悲鳴だったんだと思うと、息苦しくなり、抱きしめたくなるほどの愛おしさが湧いてきます。
その他にも、クリスマスのシーンでエドとギルが礼の隣の席に座ろうと争ったり、雪合戦で気を引こうとしたりするのを見ると「可愛いなあ」と笑ってしまいました。
兎狩りの最中エドが礼に迫っているにも関わらず、礼は呑気に「コマドリの声だ」と言って嬉しそうに耳を傾けるのを見るとほのぼのし、直後にエドが礼にもたれて泣くのを見ると胸に熱いものが込み上げてきます。
そして、イギリスの街の美しさを語る文章。
その地で生きるティーン達の一瞬の輝きと切なさが凝縮されたようなモノローグで学生時代が終わりを告げます。
物語が大人編へ突入する前に余韻を残す形で終わるイメージが鮮烈に心に刻まれます。
8年後、大人になった礼は自社ビルでエドと再会し、真意が分からないまま逢瀬を重ねます。
尊大で気位の高い王様である部分は相変わらずでも、
一人では生きられないことを大人のエドも知り、礼との距離を縮めていく。
働きづくめの8年を費やし、若干26歳で世界的企業の次期社長のポストに就いたのは、この世でただ一人愛する人を守れる権力と財力を手に入れるため。
最後の迷いを振り切って、生涯添い遂げたい人が礼であるという想いを打ち明けます。
すれ違い、不安を抱え、戸惑いながら結ばれたシーンは感無量と言っても過言ではありません。
出会って12年、永遠の別れを決意して8年互いを想い続けてきた二人の少年の純愛の遍歴、ぜひとも読んでもらいたい1冊です。
パブリックスクール完結巻。
前巻はどうにも受の性格が好きになれず、攻が気の毒に思えて仕方がなかったのですが、ここにきて一気に盛り上がりを見せてきました。
正直、檻の中編では冗長に感じていまいち乗り切れなかった部分も多かったのですが、今回はもう序盤からフルスロットル。
ついに身体の関係を持ってしまったふたりの爛れるような、夢のような時間が終わりを告げ、新たな風が吹き込みます。
ジョナスの登場により、受と攻の関係は急激に変化し、絡まりすぎて解くこともできなかった糸が、ゆっくりと解かれていくような展開には思わずため息が零れました。
受の世界は開けてゆき、本来の朗らかな性格を周囲が気づき始めると同時に、攻は焦りによって取り乱すようになっていきます。
不器用で、優しくて、本当は情深い攻に涙しました。
受が鈍感すぎるんですが、「僕かよわいの……」からの見事な脱皮により、その魅力は開花。
前巻の受に対するイライラは何だったのか、と思うほどページを捲る毎にどんどんと受のことが大好きになっていきます。
あっという間に過ぎていったパブリックスクールの生活も終わりを告げ、ふたりの別れのシーンではもう号泣。
こんなに美しいキスシーンは、そうそう見られないというくらい、ドラマチックで切なかった。
日本とイギリスに離ればなれになってから八年。
社会人になった受は新たな人生を踏み出していましたが、未だに攻との思い出が胸に燻っていた時に、再会を果たします。
そこからの展開はもうジェットコースターのようで、好き好きアタックをしていた前巻の空振りが嘘のように、攻は受に執着してきます。
彼の焦りとは裏腹に鈍感すぎる受にやっぱりイライラしっぱなしだったんですが、ジョナスやギルなどの魅力的な脇役の活躍もあり、ようやく二人が結ばれた時は、もうなんだか感無量。
ふたりの12年を一緒になって見守ってきたような気分で、心から良かったねとほっと一息つきました。
愛を押しつけるしか出来なかった受と、受け取りたいのに押し返さなければなからなかった攻。
攻の不器用で大きすぎる愛情に、もう歓喜の涙がだらだらです。
受視点ですが、私は最初から攻の方に感情移入しすぎて、かなりの攻贔屓で作品を読んでました。
受以上に愛に飢えてた攻が、もう何の不安もなくウザいくらいの受の愛を受け取れるかと思うと、嬉しくてなりません。
そして挿絵が神です。
一枚一枚が芸術的で、パブリックスクール編の挿絵はもうどれもこれもうっとり。
BL小説の挿絵は、文章を邪魔するものがままありますが、この作品は邪魔するどころか作品を更に引き立てるような仕上がり。
光と影のコントラストが非常に美しく、この閉鎖的な世界観を見事に表現されていて脱帽です。
あとはスピンオフでジョナスの話希望。
これは!エドなの!?っていうぐらい『檻の中の王』より優しいエドが垣間見れます。
舞台美術に関わっていくうちに、少しずつ自分の足で歩くことを考えていきます。
大人になっていくレイ。友人と談笑するコマドリ。
それに嫉妬するエド。うん、たまらーーん笑笑
生まれながらの王だからこそ、レイにキツくあたってしまうんだよね。
でも、本当は誰よりもレイを愛したいと思っているエド。
共同風呂にもその愛ゆえに行かせないエド。
もぅ一度いいます。うん、たまらーーーーーん笑笑
そして、エドは大学へレイは日本へとそれぞれの道へと別れ歩みます。
そして、なんやかんやあってエドと会えるようになります。
が!!!それは、他の方のレビューにもありますし、是非読んでいただきたいので割愛して笑
私が一番心に残っているのはギルの
さよなら、レイ。、、、16の思い出
です。
ここ、何回読んでも涙がーーー(T_T)(T_T)
ギルはギルなりに真剣にレイのことを見つめて愛していたんだよね。
レイとエドには幸せになってほしいと思う反面、ボート事件といいこのセリフといいギルに肩入れしてしまう私です。
何回よんでも本当に素晴らしいお話です。
胸が締め付けられて苦しくなって、でも、愛することの素晴らしさ、尊さがつまっています。
なによりイラストも素晴らしい!!
美しいイラストにうっとり。この絵をみるだけで買う価値あります。
初めてよんだBLノベルがこんなに素晴らしい作品で、私は幸せ者です。
この私の胸の高鳴りが、この本を手に取った皆さんに届きますように。
恋は盲目といいますか、礼には前巻からエドという人間に盲目的な部分がありました。
前巻の後半から主人公の純粋ゆえに卑怯とも思えてしまう鈍感さには触れていましたが、
主人公の育った環境を考えると自分なんて何もせずに
愛され慕われるはずがないという前提で生きてしまうのは仕方ないのかも。
礼はきっと、自分を愛してくれたのは母親だけとすら思っていそうです。しかしその母親を失っています。
そんな礼の性質を分かっていても、礼と同じような愛を返す事も出来ずにまた礼に親しくする者に譲る事もできない嫉妬深いエドが、私は個人的にとても好きです。
礼は愛さないと生きていけないのに対して、血に縛られたエドは愛してしまったらお互い生きていけないと思ってそうでそこがとても切ないです…。
上巻では健気にエドを愛して、盲目的にエドのいうことに従う礼の心理描写を読んでいると胸が締め付けられました。
しかし逆に下巻ではエドに感情移入してしうという始末でした。
エドの厚く積み上げていった壁を取り除いた本心を語る部分は言葉選びもとても良く切羽詰った感情が伝わり感無量でした!
前編は電子書籍で買ったのですが、とても素敵な作品でこれは私の宝本になる‼︎と思ったので、紙書籍も買いました(*^^*)♪
前編の最後は「あぁ…良いところで終わった…続き…」と続きが気になり仕方がありませんでした。
後編ものめり込み、一気読みしてしまいました。
後編は主に礼が日本に帰ってから8年後、社会人になってからの話です。礼とエドは離れてから一度も連絡を取っておらず、でも礼はずっとエドを忘れられずにいます。
そしてある時、エドが突然礼の前に現れるのです!
とにかく後編もエドの礼への嫉妬、独占欲は凄いものでした笑。しかし、パブリックスクールの時よりもエドは大人になり、少し優しくなったように感じました。
パブリックスクールではまり見られなかったエドの弱ってる姿が今作では多く見られ、礼だけでなく私の心臓も鷲掴みされ…あんなに傲慢でトップに君臨する者の弱い一面を見て落ちない人はいないと思います。
エドの「お前は誰の弱さでも愛せるだろうが、俺の弱さを愛してくれるのはお前だけ」という台詞に確かにエド周りにはエドの傲慢で完璧である所に惹かれ、寄ってくる人ばかりだったのだなぁと思わさせました。エドのような"持っている"人間の弱さを愛してくれる人は案外少ないのかもしれないですね…。
あとがきに、樋口先生も書いていらっしゃったのですが、
礼の話というよりはこの作品はエドの話なんですね。一人ぼっちだったエドが天涯孤独の礼を支えているようで実は支えられている。
"please give me the kye for your heart..."
エドとギルがイギリスで幸せに暮らしているのを願っています。
そしてギルバートにも幸せになって欲しい…