パブリックスクール-檻の中の王-

public school ori no naka no ou

パブリックスクール-檻の中の王-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神431
  • 萌×2101
  • 萌32
  • 中立16
  • しゅみじゃない33

283

レビュー数
67
得点
2671
評価数
613
平均
4.4 / 5
神率
70.3%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
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イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
パブリックスクール-檻の中の王-
発売日
価格
¥570(税抜)  
ISBN
9784199008160

あらすじ

唯一の肉親だった母を亡くし、天涯孤独になった礼を引き取ったのは、
父の実家のグラームズ家。なんとイギリスの名門貴族で、礼は全寮制
パブリックスクールに通うことに。けれど、そこには寮代表で監督生の
義兄・エドワードが学園に君臨していた! 引き取られたばかりの
幼い頃は可愛がってくれていたエドは、礼が入学した途端、なぜか冷たい。
「俺が卒業したら、おまえは日本に帰れ」と言い放ち!?

表題作パブリックスクール-檻の中の王-

エドワード・グラームズ,18歳,イギリス貴族,学生
中原礼,16歳,日英混血,学生

レビュー投稿数67

つらくも素晴らしい!!

パブリックスクールシリーズの一冊目を読み終えたところでレビューしています。
エドとレイ、2人の未来はまだここまで読んだだけではわからないところですが。。。
その時点で思うことは、エド!!!なにか重く深い理由があるんだろうけど、レイを大大大好きなんだよね!レイに優しくしてあげて!お願いだから、君の心の中の本当の気持ち、深い愛情を示してあげて!!って、切に思っているところです。
あー、レイはせっかくできた素晴らしい仲間と演劇に参加できるんだろうか?(きっと2巻でできるはず?!)
それにしてもレイが、ひどく辛く寂しい状況化でもひねくれたりせず、まっすぐな、美しい心のままで、人やエドへの愛を持ち続けるところも素晴らしいし、よき仲間に出会い、認められて、変わろうとし、成長していく様も、読んでいて心うたれました。
あー、続き、すぐに買って読もうと思います!

0

神でした

0

愛について

今まで商業BLは漫画しか嗜んでおらず小説は読んだ事がありませんでした。苦手意識が特になかったというわけではないのですが偶々この小説の表紙に出会い心惹かれ、読ませて頂きました。
英国BL、洋画の世界でしか触れたことがありませんがどの時代もやはり同性愛に偏見を持っている人が多いというのは世界共通で、それが痛いほど伝わりました。
主人公の礼は半分イギリスの貴族の血を持つ父と日本人の血を持つ母との間に生まれた子でいわば混血児。カップリングは礼の義兄の息子エドワード(エド)でいわゆる近親系なのですが血のつながりを超えてエドをずっと愛している礼の純真さ、儚さがとても切なくその設定をつい忘れて読み耽っていました。英国貴族の世界では混血児は邪な存在として扱われ、前半部分は只々礼が切ない待遇を受けるシーンが殆どで胸が苦しくなります。たとえ苦しくてもエドという存在があるだけで礼はエドを愛し、その愛の強さで頑張って生き続け、とある人物との出会いで彼は世界へと羽ばたこうと一人で自立する様が後半部分では描かれます。と思いきや、まだまだ雲行きが晴れることは無く全てのページにおいてとても切なさ半端なくページを捲る手が止まらず、気付けば『八年後の王と小鳥』まで読破しました。またこのシリーズは全巻買ってから読むことをお勧めします……。本当に、この『檻の中の王』だけで読むと中途半端すぎて毎日ずっとこのエドと礼について悶々と頭を悩ませる日々が続きます。私がそうでした泣…。本当にもっと早くこのエドと礼の物語に出会っていれば良かったなと思ってます。
視点はほぼ礼ですが読んでいてエドの心情も描かれていませんが態度や情景描写でそれらが表現されていて樋口さんの文才さに感動しました。

個人的にギルというキャラが最後の最後で大好きになりました。結局どんなキャラも愛せますが笑。何せ『愛』が主軸なお話しなので。
因みにキャラの名前が洋画好きな人にとっては何か聞き覚えのある名前がちょくちょく出てくるので色々と妄想しがいがあって楽しめます(個人的に

1

素晴らしい愛と成長の物語

こちら大好きなシリーズです。再読したのでレビューします。ネタバレは少なめです。

受けの礼は12歳で唯一の家族である母を亡くし天涯孤独となりますが、母親譲りの愛情深い人です。
攻めのエドは、地位も能力も美貌も何もかもを持っている貴族ですが、家族の愛情だけは得られません。
そんな孤独な2人の愛を、十数年に渡って描くシリーズです。(4巻、6巻は別の主人公。)

1巻は主人公たちの子ども時代から10代後半までを描いています。

初めて読んだ時は、1巻は物語がゆっくり進んでいくので、正直展開がじれったく感じたものでした。
ですが何度か読み返しますと、2人の愛と成長(特に礼の)の物語として本当に素晴らしい作品だなと感じました。
胸を打つセリフや場面が多々あり、何度もうるうるしてしまいます。

BLとしての展開は、1巻ではなかなか進まないと感じるかもしれません。(先生もあとがきで「私は一体、なにを書いてるんだ?」と書かれていてちょっと笑いました。)
でも最後にドカン!とくるのでぜひ読み進めて欲しいですw

またずっと受け目線で、エドの気持ちは見えにくいですが、時々言動に見え隠れする礼への強い執着や独占欲に萌えを感じます。

巻数の多いシリーズですが、1巻(檻の中の王)と2巻(群れを出た小鳥)が上下巻のような内容です。長いシリーズとして躊躇されている方は、まずはこの1〜2巻を読んでみて欲しいなと思います。(1巻だけだとお話の途中ですのでご注意ください。)

本当に素敵な作品なので、あらすじや試し読みで気になった方には、ぜひとも読んでいただきたい、素晴らしい名作だと思います。

1

英国パブリックスクールワールド/美しい…!

英国パブリックスクールワールド!
全寮制!少年時代!学園!(義)兄弟!
いじめ!身分社会!

好きな人がいっぱいいるでしょうっていう作品です。
これ、一巻だけじゃなくて続き(最後)まで読んでほしいですね。味わい深いですから。
ラストまで読んだ時、この作品、単なる「萌え~」だけじゃない価値があると感じます。わかってほしいこの気持ち。

主人公(礼)は日本人です。
イギリス人の中にいるから日本人の平均身長でも小柄っていうの、いいですよね。
自慢の義兄エド(攻め)は、監督生で寮代表という役職萌えっ。オレ様です。スクールに入る前は優しかったけど「スクールに来るな」と言われた礼が入学したら冷たくなっちゃったっていう…萌え。
ここに属性を置いておきたい(気高さ、孤独、執着愛、嫉妬、勘違い、苦悩、葛藤、すれ違い、義務、責任)

冷たくされる主人公(礼)ですが、エドに片思いしています(とても萌え)
たまに話せるだけで幸せって感じです。なんてこった萌え。

階級・身分社会、いじめが書いてあって、読む価値があると思わせてくれる優良図書です。
ちょっとした小物とか風景描写にパブリックスクール感を感じて好き。

あと、カラー挿絵が神。
画集欲しい。
空気感とか光の感じとか最高です。
萌え系というよりなんか芸術だなって。ぜひ見てほしい。美しいです。空気を感じます。神。

1

控えめにいって最高

可哀想な受けが大好物だった私が人生で初めて買ったBL小説です。
不憫受けで作品を探している方は是非手に取って頂きたいです。
というかなんなら誰でも読んだ方がいいですよ!!

シリーズ全体はかなり長いですが、萌えポイントはどの作品もこれでもかと詰め込まれております…。

初めの方はかなりシリアスですが、そんな中にも愛がある2人です。
シリーズでぜひ!!!!!!

0

やっぱり外さない

英国、パブリックスクール、アジアの美少年、ときたら、外さないですよね?
このお話も、かなり裕福な貴族のエドと、そこに引き取られてきた礼とのラブストーリー。
出会いから結ばれる?までになります。

まぁ、そりゃ英国のあれやこれやが織り交ぜられながら書かれる物語は素敵です。イギリスに行ったことがないので、仕方なくヨーロッパの訪問国の記憶で補完しつつ(笑)
エドの屈折した想いと、礼の純粋な想い。それがあんなことになるとは…でも、結局は礼も「慕っている」という気持ちが、恋愛の好きなので、そしてそれが読者にもわかるから、あまり痛くはありません。

それより、宿舎で居残りになった二人の描写が…エロい。エドの性癖を覗き見ちゃった感じ。
シリーズとしても長いのでこれからの二人が楽しみ〜

0

健気…

今更ながらこちらの作品を読みました。

前情報なしで読んだのですが、すっっっっっごく良かったです。
礼が健気ですごく良かった…!!!
普通にこのお話で一旦くっつくんだろうと思いながら読んだのですが
まさかのところで終わってしまって
えぇ!?うそぉ!と思わず声を出してしまいました。

エドか礼を囲ってるのはわかるけど
理由がよく分からないんですよね。
明らかに『何か』あるのはわかるんですけど、
その『何か』がわからなくて歯がゆい気持ちです。
エドも絶対に礼が好きだろうに
なんでこんなすれ違いを起こしてるんだろう?と。

それにしてもエドの囲いは度が過ぎてる気がするのですが
愛ゆえになのか、なんなのか…。
続きもすごく楽しみです。

0

健気すぎて泣ける

樋口先生は本当に不憫で健気な子を生み出す天才ですね…。まぁまぁ読み慣れてきたかな、と思っていたんです。樋口先生の健気な受けちゃん。とんでもなかったです。

生まれたときから愛を知らずに生きてきた子よりも、生まれてから12歳になるまで母親の愛を目一杯享受してきたからこそ、その喪失の大きさが胸に刺さります。

そして礼がどうやってエドを愛し始めたのか、エドがいかに礼の心を占めていたのか、その部分を長いページを割いてとても丁寧に書いていらっしゃるので、エドを怒らせてしまった、その礼の怯えがとても切なく伝わってくるのです。何度も礼と一緒に心を抉られ、泣いたことか…。

そんなエド至上主義的な礼の心を一瞬で見抜き、礼の世界を広げてくれたオーランド。彼もとても気になる存在です。もちろん、オーランドの友達とエドの関係もうっすら垣間見えていますが、ある意味オーランドはとてもいい人なんだろうなと思います。自分の友だちの件があっても礼に対して割とフラットに接しているように見えるので…。そう見えるだけかもしれませんが。

シリーズなのは知ってましたが1巻完結だと思っていて、まさかここで終わるとは…と衝撃を受けました。だいたいいつも樋口先生の本を読むときは「残りページこれくらいだからそろそろ誤解が解けるかな?」などと甘い考えで読み進めて「え、ここで終わり?」と何度もあとがきのページを前後するのですが、これもまさにそうでした。何度確認したことか(笑)もうこれは抜け出せない沼に片足を突っ込んでしまったみたいです。

1

来たぞ!これぞまさしく腐朽の名作!

まず、正直言って「めっちゃ好き」です。
こんなに、胸を締め付けられて、切ねえ!ってなって、うおおあおあおなんで…なんで…ってなったBLは久しぶりでした。
ほんと、なんで今まで読まなかったんだ。

パブリックスクールは、所謂閉ざされた少年だけの世界でBLとして扱いやすい題材ではあるし、読者としてもとっつきやすい世界観だと思います。

閉鎖的な学校と寮で男の子たちが恋愛をする。それだけでは、こんなにたくさんの評価はつかないし、不朽の名作としてその名を君臨させないと思っています。

思ってたんですけど、全然読む気になれなくて、今まで手を伸ばして来なかったわけなんですが、1/10の程読んでこの作品が皆さまの心を鷲掴みにした理由がわかりました。
こんなんずるいわ。

まず、主人公のレイが監督生のエドに思慕している描写から始まります。
しかも「エドは今日、戻ってきてくれるかな…?昨日は来なかった、一昨日も来なくて、先週の金曜は来た」と、何か訳ありなご様子。
これだけで、この2人の関係性は…?とページを捲るのが楽しくなります。
レイの生い立ち、イギリスのパブリックスクールに通うようになった理由等このシリーズの根底にある重要な要素を惜しみなくたっぷりと語られるのに、飽きさせないのほんとすごい。
攻めのエドは基本的にレイに対して冷たすぎるし、ほぼDVやないかーいと思うんですよ、最初は。DVって言っても暴力じゃなくて、社会的に孤立させるタイプのDVです。あと、レイには愛するということしかできないけど、エドは貴族という特殊な生まれのせいで色々と雁字搦めになって愛について複雑な心境。
その貴族=青い血(世界史取ってた人は出た!ってなると思います)と、パブリックスクールの世界観を巧妙に描写されてて、天才かよと何度呟いたことか。

この物語は序章で、全6巻出てますが、この巻と次巻の「群れを出た小鳥」でレイとエドのパブリックスクール時代は完結です。
でも、このパブリックスクール時代を読み終えたら、きっと次の大人になった2人編に手を出さずにはいられないでしょう。
シリーズ通して、このレイとエド編ではメインの登場人物が、4人しか出て来ないのにこんなに世界観広がるのすごいし、それだけ恋愛ものとして物語がしっかり立ってるんだなと感心しきりでした。

これぞまさにBLの歴史を変えた一冊なんだなと思いました。

2

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