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hatsukoi no arashi
何度読み返しても、楽しくて切なくて、愛しいという気持ちを味わえるお話。
好きだなぁ( ´∀`)
受け様の蜂谷と攻め様の入江は、高校の同級生。
知り合った高校時代は蜂谷視点
この頃の入江は、ハングリー精神が高めで、自分の目標の為なら、努力も手段も惜しまない。
普通の高校生なら、ちょっとえっ!?ってなるくらいな入江だけど、そんな入江に恋心を抱く蜂谷。
4年後の大学デビューは入江視点。
恋愛に関しては、本当にドーナツ脳であんぽんたんな入江。
無自覚に亭主関白で俺様思考回路な上に、どうして恋心まで行き着かないんだ!きさま〜〜と何度ギリギリしたことか。
しかし、入江の自問自答には笑うしかなく、めっちゃいい味出してる(^o^)
これまで培ってきた、絶対に失いたくない友人、という関係が大事すぎて、動けなくなる2人。
あーそこから一歩踏み出せれば、なんて切ないきゅんきゅんなジレジレ両片思い。
そして、さらに4年後に初恋の嵐がやってきました。
やっと、やっとかぁ。
それにしても、えちシーンで笑わせるって、どういうコト⁉(;^ω^)
幼なじみの良太郎もとてもいい子でありがとう。
3人とも、それぞれ応援したくなるとてもかわいい子達のラブコメ。
とても大好きなお話です。
ラーメン屋の一人息子として生まれ、何不自由なく育ってきた蜂谷。
類い希な陸上の才能を持ち、爽やかイケメンランナーというオモテの顔と、内なる乙女心とのギャップに苛まれる花沢。
飲んだくれ無職の父を反面教師に、悪徳弁護士を目指して勉強にバイトに精を出す入江。
三人の交流と懸命な毎日を、高校、大学、社会人三年目と時を追って描いた連作短編集。
すごく良かったです。
十代~二十代という多感な時期は、ただでさえ美しくてピュアで気恥ずかしいのに、初めての恋をこじらせて、不器用さ故の完全なる両片思いが素晴らしかったです。
凪良先生の真骨頂という感じがしました。あとがきにおいても、非常に楽しんで書いたとあり、あーそうでしょうねえと大きく頷くなど。
登場人物みなキャラが立っていて、特にメインの3人でわちゃわちゃ話している時など、ここが3人のホームグラウンドなんだなと思わせられました。この場があるから色々あっても心のバランスが取れるんだなと。
蜂谷と入江のカップルがメインですが、花沢もとてもよいのです。花沢は恋愛には絡んで来ないので、メインとして出張ることはないですが、前述のとおり外側と内側のギャップに悩み、それでもなんとか折り合いをつけて頑張っていたのが、陸上選手として致命的な怪我をしたのを機に失踪。
メインカップルの影に隠れていますがこちらもドラマチックです。
蜂谷と入江という、本性をさらけ出せる二人の前で、オネエとしての乙女モード全開な言動を見せることが多いため、元気いっぱいというか花沢のアグレッシブな言動をたくさん浴びました。蜂谷の背中を押したり、よく相手のことを見ていたり、人間的なふくよかさを感じていたので失踪は衝撃的でした。花沢メインのお話を読みたくなりました。
また、3人の家族の描き方もとても丁寧で、それぞれどんな家庭に育ってきたのか、成人した今もなお彼らがどんな風に愛されているのかよく分かります。
総じてとてもあたたかい世界です。
拗らせとすれ違いの畳み掛けがスゴイ。
こんなに気持ちの噛み合わせが上手くいかない2人はそういないですね。
はーーーー…焦ったいったらありゃしない。
ストーリーは、超おんもしろい。
笑いポイントの質がいい。笑わせようと思ってるストーリーじゃないのに笑えるんです。このセンス…さすがは凪良先生。話の流れを壊さずにクスッとさせる大技・小技のジャブ…めちゃくちゃ効きました。
あとはキャラクターたちが超個性的!
よくこんなに魅力的なキャラクターたちを揃えたものかと驚きです。入江の理詰め、レオの健気、オネエの良太郎、レオたんママ、イカつい社長パパ、超現実派の入江妹などなど…数え上げればキリがない。
そんな役者たちを揃えた「初恋の嵐」は、長い長い両片想いの恋物語。これがもう…耐久レースでした。上手くいきそうなのに距離が空く、この繰り返し。気の短い私にとっては拷問でした(泣笑)お話は楽しいんですよ、入江のセリフ回しはエグいし、仕事描写も考え抜かれていて隙がない。
恋愛ターンがですね…ぬぉぉぉ〜と発狂するほど焦れ焦れ。どっちも告白しないから前に進まないし、身体の関係を持ってもまたフラットな関係に戻る2人に、おいおい…と。お互いに拗らせ片想い。どーなってんのもう!ってワケです(^^;
友だちでずっといるために告らない。
ずっと一緒にいたいから告らない。
この居心地のいい関係を壊したくない。
お互いがそう思って、友人として一緒にいることを選択している入江とレオ。自分にとっての幸せな状況を選択しているようだけど、私からしたらそんな状況幸せそうに見えない。なぜ、前にも後ろにも引けないこの状況を望むのか分からない…。
そもそも友人ポジションって旨みあるのか?と思う。相手の隣に自分じゃない誰かがいたら、嫉妬しまくって気が気がじゃない。嫉妬する権利もないし。それを指咥えて見てるだけなら、友人ポジを放棄した方が良い。その時が来る未来に怯えているなら、関係を変えて欲しい。だから、この異常なすれ違いにはあまり共感できなかったです。
「友人」というボーダーに囚われているから、大事なものを見落としている気がしました。あれ?コイツ俺のこと好きかも?って思わせる言葉や行動はたくさんあったのに、お互い勘違いだろう…でやり過ごすんですよ。そろそろ勘違いの域を抜けてくれよー。入江に至っては、早く自分の気持ちに気付けよーと思ってばかりでした。
良太郎のアシストが無ければ,この2人の関係がずっと友人だったことを思うと、やるせない気持ちになりました。告白はそりゃーうまくいきましたが、告白は入江からして欲しかった!リベンジも兼ねて。
あんなにレオのことが大好きで、レオへの欲情もハンパないんだから、最後はカッコよくゴールを決めて欲しかったです。
2人のBL的には、すれ違いと拗らせ度合いが高すぎて、ちょっとやりすぎ感を感じてしまいました。ですがストーリーはめちゃくちゃ面白かったのでこちらは大満足です(´∀`)
幼馴染の二人は、揃ってゲイ。
蜂谷獅子 男の体と心のまま男に恋をする美男。
花沢良太郎 男の体で心が女の子。だから母性本能があるという、イケメン陸上選手。
・・・二人は、似ているようで微妙に根本が違う、という良太郎と獅子のやり取りが、が凄くオモシロイ。
このまま幼馴染同士で恋をするのかと思ったら、そうじゃない。
年齢を偽り、家庭教師として入江が登場。
入江の人生の目標は、悪徳弁護士になり金儲けをすること。
・・志は鋭いけれど、惚れた獅子にはからきし弱いのがオモシロイ。
大学生になり社会人になる頃、夫々人生の節目が訪れる。
初期の凪良先生の作品は、ヒネていない、凄く読みやすい。
大好きな凪良先生の作品です。
大体の作品はすごくハマって、迷いなく「神」作品って評価できるのですが時々「これは神…では無いかな?」っていう作品もあったり。
こちらの作品は読書中にじれったくてじれったくて、何度もため息が漏れてしまいましたw
じれったいの嫌いじゃないんですけどね。
もうどう見ても両思いなのに、どうしてそうなる⁉︎って歯噛みしました。
8年もすぐそばで、片思い拗らせてるなんて…読んでる者としてもちょっと呆れるくらいの拗らせ両片思いでした。
もっと早くに言えただろう、その告白。
早くくっつけば良いって訳ではないんですが、読み終える頃には悶えすぎてちょっと疲れてしまった感がありました。
それだけ焦ったいお話です。
じれじれなお話が好きな方にこそ読んでいただきたい作品でした。
高校・大学・社会人と8年に渡る片想いは、焦れったくて切なくて楽しかった。2代目ボンボンの蜂谷は入江に出会って、反発もしたけど成長して、さり気なく入江を支える姿は健気。入江も騎士のように蜂谷を守ってたのがかっこよかった。
想いが通じたと思いきや、拗れた時はがっくり。初恋だから仕方ないんだけど、2人とも不器用でそんな所も愛しく。花沢が背中を押してくれてホッとしました。まだまだ道は険しいけど、互いに長所をいかして上手くやっていきそう。サブキャラの中でも、花沢のキャラが愛らしくて魅力的。すごく楽しい1冊だった✧*。
しぬほど長い初恋両片思いを見守る話です。
道中、「バカ!なんで気づかないの!」と叫びたくなる場面が何度もありますが、2人の親友・花沢もおそらく同じ気持ちだと思うので、読者もぐっと堪えて読み進めましょう。
“ 「今からキスをするから、されたくなかったら『やめろ』と言え」”
初めて蜂屋と入江が行為に至る前の入江のセリフ。これが個人的に猛烈に刺さりました。
なんとその後、すんなり付き合うことにならないのがまたおもしろいというかもどかしいというか……。
2人のやりとりはもちろんですが、先に述べた親友・花沢の要所要所での活躍ぶりにも注目です。
凪良さんの作品なのでね、
面白く読めたのですが、
BL萌えするかと問われれば、私はちょっともやもや。
なんでかなぁと。
前半、蜂谷のターンは、
ちょっと切なくてほろほろしながら読んでいたのですが、
後半、入江のターンになったら
イマイチ(私が)同調しないというか、
あまりのすれ違いっぷりに、半ばイライラ。
男ならぐっと行きなさいよ!と歯ぎしりギリギリ!
それでも、全体的にライトな話の中に、
引きこもりやイジメ、ダメ親など、
ちょっと最近タイムリーな重いテーマもさらっと入っていて、
ただ楽しいだけじゃない。その辺は凪良さんだなと。
花沢くんのエピソードなんかも、ぐっときました!
物語的には萌×2位の評価なんですが、
やはりどうしても後半の恋のもだもだ感が……
八年は長すぎっ!……で「萌×1」!
凪良先生のコメディ。ずっと読みたくて、ようやく手に入れましたー!
17歳から社会人までの、正反対な2人の長い長い両片思いのお話です。攻の入江も、受の蜂谷も、おネエの花沢も、みんないい子。親友3人を中心に、日常の中の出来事を交えながら、長い年月を描いていきます。
じれじれの初恋コメディと書きましたが、2人とも初恋を拗らせて、相手の気持ちに気付かないまま両片思いを続けていきます。頭は良いのに自分と他人の感情に疎い入江。ボンボンでピュアな蜂谷。ある時2人は一線を越えるのですが、それでも親友だと言い張る2人。良い加減気づけ!と突っ込みたくなる事数回。笑
それでも、だんだんと想いを募らせて、お互い今の立場を大事にしながら、想い続ける姿が愛おしい。
蜂谷が、甘ちゃんのボンボンではあるんですが、入江と出会い成長し、自分の気持ちを隠しながら尽くす姿が本当に可愛いんです!入江はボンボンと馬鹿にした時もあったんですが、甘やかされながら育ったぶん、心根が優しいんです。そりゃ、入江も落とされる。
コメディだけど、切ない。切ないけど、笑える。年末にほっこりできました。じれじれの初恋を読みたい時、さらっとしたコメディを読みたいとき、オススメしたいです。
初恋は実らないと言いますが。男同士の初恋がこんなにも厄介とは…。
17歳で出会ってから4年。悪徳弁護士への道を邁進していた超鈍感男な攻めの入江が、ダメ父の死をきっかけにようやく受けの蜂谷への気持ちを自覚し、アクシデント的に初めて二人が結ばれるのですが…、なんと!そこですんなりとはくっつかないのですね。仕方のないこととは言え、これまでの4年間、勉強とバイトを優先させて恋愛をおざなりにしてきたツケがここに回ってきました。蜂谷は蜂谷で、片思い期間が長すぎて慎重になり過ぎてしまっているし。二人して、この友情が壊れるくらいなら、自分の気持ちを封じ込めよう、という選択をしてしまったわけです。
それから更に4年が経ち、二人は秘めた想いを抱えたまま、確固たる親友関係を築き上げています。そこに風穴を開けたのが、松田君というコミュ障のラーメン屋店主と、失踪騒ぎになっていた花沢との再会です。オネエであることを世間に公表した花沢に勇気をもらって、最後は蜂谷から告白するのですが、ここだけは個人的にはちょっと不服でした。4年前に敵前逃亡してしまった入江が最後は男らしさを発揮してくれることを期待してたので…。
ハッピーエンドまで時間はかかってしまいましたが、それほどシリアスな展開はなく、両片思い期間も含めて、二人が誰よりも互いを大事に思っていることと、ちゃんと人としても成長していることが読み取れたので、私にとっては大満足でした。綿密なキャラの構築と魅せ方は、さすが凪良先生と唸る作品です。
明るい方の凪良作品。安定のクオリティですね。
脇も含め魅力的なキャラを設定し、生き生きと動かせたという感じかな?
マンガちっくなほどデフォルメされた人物造形なのだけど、ただのギャグにするのではなく「切なさ」をうまいこと潜ませる具合がさすがです。
今回は二人が「恋」を自覚するまでも長いのですが、その後「両片想い」状態になってからも、それぞれが「恋を告げたら、友情すら失ってしまうから言えない!」のワナにはまり更に遠回りしちゃうんですよね。ああ、じれったい。
初恋にじれじれしたい時にお勧めの一冊。さらっと読めますよ。
最後にひとこと。「あたし、やったわ」の彼のスピンオフはないんですか!?
評価下げてごめんなさい。汗
他のレビュアーさんも書かれてましたが、二人が結ばれるまでの話はとても良かったのです。
凪良先生の作品は文章も読みやすく、心に残る作品、魅力的なキャラ、文章が多くて好きなんです。
コメディも面白いし。この作品も前半はすごく良かったんです。
入江もレオも、私は魅力を感じました。
でもでも、初めて結ばれた後のあの展開はないでしょ!って思いました。
あーなんだこの展開はー・・・一気に脱力。
その後は読書欲が完全に失せてしまい、クライマックスまでは怒涛の長し読みで読了。
残念です。私の我慢が足りないのかもしれませんが、このじれじれ展開に耐えられなかったです。
攻めの入江は呑んだくれで働かない父と下に妹、引きこもりの弟を抱える勤労学生です。
そこに絡むのが、蜂谷と花沢。二人はお隣同士で生まれたときからの幼馴染。
高校時代に3人は出会います。
入江は身分を詐称して蜂谷の家庭教師になり、花沢はたまたま訪れた蜂谷の部屋で。
以下激しくネタばれ
蜂谷レオたんはゲイで理想のタイプはちょい悪な外見の男性。
入江はよくよくみてみたら、ほぼ理想通りでそこから恋心を抱きます。
入江は、貧乏ループから脱出したい一心で、将来設定は弁護士になって
独立して稼ぎまくりたいと、必死で勉強しているので
恋愛は後回しなんです。
でも、一人暮らしのレオのマンションに入り浸り
(実はレオは入江のために実家を出てマンション暮らしだった。)
三食ご飯を作ってもらって、好意を募らせていきます。
気がつかなかった恋愛感情、
思わず押し倒して、エッチしちゃったけど
次の日好きの一言が言えずまたまた、両想いが遠のいた…
駅伝に参加した入江がラーメンを食べながら
テレビカメラに向かって、「すごくおいしい」って
棒読みで言うシーンが爆笑でした。
久しぶりに声をあげて笑ったなぁ(^-^)
高校生の蜂谷と花沢は幼馴染でゲイ仲間。互いに地元では出会いがないと嘆いています。
成績の悪い蜂谷に家庭教師が付けられることになり、やってきたのは年齢を詐称してアルバイトをしている同じ高校の入江でした。
チェーン展開するラーメン屋・社長息子の蜂谷と違い、生活や家族・将来のことを考えてアルバイトに励み有言実行していく入江に、蜂谷は惹かれていきます。
が、蜂谷が恋心を自覚した時には入江とは友達の関係。告白して振られたら友達ですらいられなくなることを恐れて、蜂谷は一歩を踏み出せないまま・・・高校生から大学生、社会人時代へと物語りは進んでいきます。
蜂谷が恋心を自覚してから8年間、入江が胃袋を掴まれて(笑)からの4年間、お互い好き同士なのに、互いに片想いだと思っていたところ。どちらかが途中で諦めてたら結ばれなかったんだよな・・・と考えると二人が幸せになれたことは運命だけど奇跡みたいなもので、純粋に良かったね、と祝福できました。
入江の家族の問題とか、蜂谷の二代目社長としての今後とか、彼らに降りかかる試練はまだまだありそうですが、二人なら乗り越えていける、とも思えました。
そして、この物語中で一番の苦労人、花沢!
花沢が良き相談相手でなかったら、蜂谷も途中で心が折れてたかもしれません。花沢自身もすごく大変で、辛いこといっぱいあっただろうな・・・もう本当に、彼にはこれから幸せになってもらいたいです。
凪良さんの作品は、本当にキャラクターの存在感が際立ってます。
蜂谷、入江、花沢・・・その他のキャラクターたちも魅力的で、さすが凪良さんの作品です。
キャラクターがたってる、っていうのはこういうことなんだろうな、と思います。
設定は凪良さんの既刊作「愛しのニコール」と似てるかも・・・と思いましたが、「初恋の嵐」の方が心が痛くなる感覚が少なかったです。そういう意味でも読みやすく、物語のテンポも良くて、凪良作品への入り口としてもオススメしやすいと思いました。
有名ラーメン店の跡取りで苦労知らずの蜂谷と、無職の父親を持ち将来は悪徳弁護士になって金を稼ぐつもりの入江。
年齢を偽って家庭教師のバイトをしている入江が蜂谷を教えることになり、最初は反発していた二人が徐々に変わっていく過程が丁寧に書かれています。
境遇も性格も正反対で、お互いいけ好かないと思っていたはずなのに…と困惑したり反発したりする二人をじれったく思いながら見守るのは楽しい。
特に大学生になって蜂谷の部屋に通うようになった入江が、「蜂谷が男にだまされないよう、自分が気を付けてやらなければ」なんて考えているくだりは終始ニヤニヤがとまりませんでした。
あと脇キャラもかなり個性的です。花沢くんは是非素敵な彼氏を作って幸せになってもらいたいので、スピンオフとかあるといいなあ。
大変楽しく読ませていただきましたが、評価としては悩みました。
もうひとつ減らさなかったのは、私が好きなお料理BLだったから・・・・・・ということでしょうか。
食べ物には全く興味がないのですが、BLになった途端輝いて見えるお料理たち・・・・・・(笑)そこでポイント1つ余計につけさせていただきました。単なる個人的な、しかも部分的な好みです。
それぞれのキャラクターが立っていて、切なさとか笑いとかいろんな要素が散りばめられていて、さすが凪良先生!という感じ。
なぜか、入江の声が最初から杉田智和さんの声で再生されてしまい、もうどうにも修正できなかったのも、それはそれで良かったかな、と(笑)
凪良先生の作品の中でも、回数は少な目&短めですが結構えっちは濃厚な方ではなかったかと思います。
こじれにこじれ、引っ張って引っ張った挙句に到達した極み?だったので、余計に読む方もそう感じたのかもしれません(^_^;)
境遇の全く違うふたりが、それでも親友になって両想いになる過程が素晴らしい。
特に、最初に入江がなぜそんなに必死にバイトと勉強をしているのかが判明してから。蜂谷が当たり前に与えられていることを勝ち取るために、入江は死にもの狂いで生きている。
その勢いのまま、いじめにあっている中学生を『本当の意味で』救った入江。あっぱれでした。そういう部分を垣間見て、蜂谷が入江を好きになる過程がものすごく自然。親友に告白してそれを失うことを一番恐れるというのもありがちな話ですが、そこからどういう風に彼らが長く友達として続いて、両想いになって、それでもお互いすれ違うところも違和感なく読めます。
ただ、その過程がものすごくもどかしくて『○×+※▽☆--------!!!』って感じで、電子書籍で買っていたので、途中スマホを何度か投げたくなりました(-_-;)バカなの?頭良いのに、弁護士になるって言ってるのに、入江バカなの?←心の声。
花沢のキャラクターもすごく良かったけれど、二人の仲をもっと取り持ってくれたらよかったのでは?とか、松田の行動が色々納得いかなかったり、サブキャラにはちょっと疑問が残ってしまった気がします。
高校生から社会人までをしっかりじっくり描いてくれていて、一気に読み進めたのですが、もしかしたらもう一度読み返してみると改めて良さを感じられるのかもしれないと思いました。
読んでいて、まだくっつかない?とちょっとイライラさせられましたが、とても良いお話でした。
いつもは受けに心を奪われるのですが、このお話は攻めの入江の気持ちになってしまいましたね。
好きだと自覚したところはとても良かったです。
本文とイラストの違いがあり、やっぱりイラストも楽しみのひとつなので、イラストを見てあれ?ともう一度本文読み返し、いや違うだろと…
そのあたりはきちんと訂正してから本にして欲しかったです。
次は良太郎と松田のお話が読みたいです。
脇役だけではもったいないお二人なので…
どうでもいいことですが、仙台→東京の新幹線内で読みました。
そして初めて噂に聞いていた
"胸がいっぱいになって、いったん本を閉じる現象" を体験しました。
しかもかなりの序盤から。ほんでもって最後まで。かなりの頻度で。
いや、実際は電子版なので閉じはしなかったのですが
画面から目を上げ、新幹線の車窓から外の景色を見て心を落ち着け
また画面に視線を戻し、景色を見ては視線を戻し を数分おきに繰り返し
雪を冠する蔵王山や安達太良山、日光連山に「ちょっと落ち着け」と
窘められながら読みました。
相手のことを好きだと自覚がないくせに、無自覚にレオ(受)にメロメロな
入江(攻)。独占欲丸出し。
はい ココ悶える。車窓を何回眺めることになったか。
入江がレオのことを好きだと自覚したシーンでは、もう胸がいっぱいになり
本文から顔を背けての車窓タイムのタイミングだったのですが
丁度 新幹線がトンネルに入ったため、暗い車窓に自分の顔が映り
必要以上に冷静になりました。
あんな顔して読んでんだな自分。気をつけよ。
お互いのことが好きなのに裏腹なことを言い合ってしまう。
なんでよ!「好き」って言えばいいじゃない!とっととくっついてよ!
とやきもきしましたが、そこはありがちな
"告白してダメだったら友達にすら戻れない"って怖くなっちゃうパターン。
2人の親友・良太郎もさぞかし8年間じれったかったことでしょう。
嫌なキャラが出てこず(入江パパは微妙だけど、憎めない系)
最初から最後まで悶えながらも楽しめました。
特にレオ(受)がお気に入りです。
お坊ちゃんなのに傲慢でもなく、可愛く素直で健気で。
SSの「入江孝之の最高で最低な一日」(電子限定なのかな?)では
入江が、かわいい かわいいと連呼していて大いに同意しました。
これまで1人であっても公共の場でBLを読むことはなかったのですが
ダメですね。これはいけない。
ニヤニヤするし挙動不審になるのでおすすめしません。
凄く可愛らしい話でした。
精神状態停滞気味なので、重めの話は読みたくないと思い手に取ったのですが、痛い描写もせつない描写もほぼなく、両片想いのすれ違いっぷりが、絶妙なバランスで書かれています。
ハングリー精神抜群の貧乏攻と、素直な金持ちボンボン受というありがち設定でありながら、それを最高の位置まで活かした話はテンポよく、時折くすっと笑いながら一気読みしました。
攻の毒舌っぷりと長台詞がおかしくてスカっとして、夫婦漫才のような受とのやり取りに元気を貰えます。
割れ鍋に綴じ蓋とは、本当にこの2人のような関係だなと思いつつ、お互いを支え合う想いの深さに胸が温かくなりました。
脇キャラの存在感もたっぷりで、悪い人がひとりも出てこないのが良かったです。
受の幼馴染みのオネエ花沢と、松田のコンビも最高でした。
このふたりのフラグもばっちり立っているので、ぜひスピンオフに期待したい……。
本編CPよりも、こっちの2人の方に萌えました。
充実した内容で後味も良く、最後まで楽しく読めました。
惜しいのは挿絵。文章では夜なのに真っ昼間な窓の外や、ラグの上に押し倒してるはずなのに、なぜか直のフローリングだったりと、気が削がれてしまう場面がいくつか……。
こういうのを見つけてしまうと非常に残念な気持ちになってしまう。
あらすじに「こじらせまくった永い初恋」とあったので、
両片思いのすれ違い物だなとある程度の予想をつけて手に取りましたが。
予想をはるか斜め上を行くこじらせっぷりに、唖然。
通勤電車の中で読みましたがニヤニヤが止まらず、
「ー合意・・・・っ。」
には、危うく笑い声が出そうになりました(笑)
オネエランナー・ひきこもり天才料理人・ろくでなし父親・超現実主義者の美少女妹などなど。メイン以外の魅力的なキャラが揃っています。
自分らしく生きていく道への第一歩を踏み出したオネエランナーには、
ホロリとさせられました。
明るい気分になりたい方におススメの作品だと思います。
まず何より脇役キャラのことから語りたいです。
メインCPも魅力的なんですが、そのCPの友人である良太郎が
素晴らしく良いキャラなのです。
陸上長距離選手として、有名でスーパースター。
その上イケメンで、女子のファンはたくさんいます。
それがなんと、ゲイでネコのオネエ!
要するに、男の体をした女の子なわけです。
メインCPの前ではオネエ言葉やオンナ行動が全開で、
とにかく笑えます。
メインCPだけでなく、彼らの友人である良太郎にも
注目しながら読んで欲しい1冊です。
◆◆ ◆◆ ◆◆
《CP》
悪徳弁護士を目指す入江 × 大手ラーメン屋の息子・蜂谷
高校時代~大学卒業後~社会人までの8年間という長い期間で
物語は描かれます。
金のためなら何でもすると心に決め、弁護士を目指す入江(攻め)と
苦しい状況の大手ラーメンチェーン店の息子・蜂谷(受け)の物語です。
この入江という男が、また見てて面白いのです。
論理的で弁がたつ。
誰でも言い負かすことができる。
なのに、良い男なんだか、悪い男なんだか不明なところが
また読んでいて可笑しく、面白くてたまらないのです。
「良いぞ、入江! もっと相手をコテンパンに言い負かせ!!」という
シーンが何回も出てきます。
まあ家族を助けようとして、金の亡者になっているところから見て、
基本的に入江は良い奴なんでしょうね。
でもそんな入江にもイラッっとした場面が2回ありました。
まずひとつ目。
蜂谷(受け)と恋人関係でもないにもかかわらず、入江(攻め)は
蜂谷を抱いてしまい、蜂谷の処女を奪ってしまった時の入江の行動。
これが許されんのです!
その後、何故ちゃんと蜂谷に告白できなかったのか。
「好き」というたった2文字のことが言えなかったのか。
蜂谷(受け)の初体験を奪っておいて…。
しかも蜂谷に無理をさせて、健気にも友人続行発言までさせて…。
このやろぉぉぉぉ!
バカ入江!
お前なんて恋をする資格なんて、ナシだよっ!!
そしてふたつ目。
ひとつ目とも絡んでくるのですが、
蜂谷(受け)が先に告白してきた時には、
何故入江(攻め)は、すんなりと告白ができたのか?
相手が自分を好きだという保証がないと告白できないのか?
あの悪人のような入江が!!
何とも入江が弱っちく、卑怯に思います。
もう蜂谷が健気で不憫で可哀想でなりません!
次の恋に行くため、8年間の友情を壊してまで告白した一途な蜂谷。
それに比べて、入江はなんだよー!
入江は面白くて良いキャラなのですが、
恋に関してはホントにイライラするほど不器用な男だと感じました。
最後のセックスシーンは必読です!
4年前、初体験で蜂谷を抱いた時もそうだったのですが、
入江は挿入した途端、イッてしまうのです。つまり即死(笑)
ここで入江は名誉挽回とばかりに、何度も激しく、蜂谷を抱きます。
3~4回はぶっ続けでヤったのではないでしょうか??
うおお、絶倫!
絶倫攻め、大好きです!
早漏でもいいじゃないかー!
私は早漏、別に嫌いじゃないよー?
◆◆ ◆◆ ◆◆
メインCPである 入江 × 蜂谷 をずっと傍で見守り、
応援し続けた親友の良太郎。
彼の名言といえば、何と言っても駅伝のゴールを決めた時の
この言葉でしょう!!
「あたし、やったわ~!」
うんうん、良太郎。
自分もたくさん悩んだだろうに、ずっと入江と蜂谷を
応援し続けてくれてありがとう!
私はメインCPの入江と蜂谷よりも、良太郎が一番好きだよ!
今からもずっと自分の道を歩き続けてね(泣)
「あたし、やったわ~!」が流行語大賞になりますように!(笑)
がんばってはみましたが、初めて凪良先生のお話で最後まで読めませんでした。
いや、読みましたが終盤流し読みになってしまいました。
これだけの高評価の中、私の感覚がズレてるのかもしれませんが、正直じれったすぎて途中で食傷気味になってしまった。
中盤二人が結ばれるシーンでくっついていれば、まだ先を読みすすめられたと思うのです。あそこまでいってくっつかない理由が。。。もう、両想いなんだからどっちか素直になれよと、私の中で生き急ぎ魂が暴れ出したのであります。
私にとっては受け攻めどっちも、ツボに入らなかったというのも理由の一つです。良太郎が受け攻めどっちかに入っていたら、も少し楽しめたんじゃないかな。そんくらいの良キャラです。
でも凪良先生の作品は大好きなんです、評価下げてごめんなさい。
ジレジレ好きな人にはとってもいいと思いますよ。
凪良先生はぐっとくる台詞もありますからね!
初恋、同級生、こじらせ・・・その上受け様も攻め様も互いが初めて同士、そしておそらくこの先最初で最後の相手同士・・・と、私的にはたまらない萌えが満載の作品でした。
作品に引き込まれ、先も気になり一気に読んでしまった・・・そんな作品でした。
全体的にコメディータッチながらも、途中で攻め様の父親が急逝するお話は正直読んでいてとても悲しくて辛かったです。(私は動物や人の亡くなるお話がとても辛くて苦手・・・)
そこで大分心はえぐられたものの、それ以外のお話は本当に読みごたえもあって、しかも感心させられるエピソードも多々あって・・・
攻め様の考え方、生き方に感化され、自分自身の今迄の生ぬるかった人生とかをうっかり振り返って猛省したり・・・と、自分探しまでしたくなる作品でした。
あと、ラーメンが無性に食べたくなる・・・(ラーメンがそんなに好きな訳ではないのですが・・・)という作品でもありました。
高校で出会って、大学生時代、そして社会人になってからと、その時期それぞれの苦しみや葛藤をちゃんとしっかり描いた上での、こじらせまくった永い永い両片想いのラブコメディ。
凪良先生の作品には、永い両片想いをこじらせるお話や、自分の恋愛感情にだけは疎くて遠回りする残念キャラのお話など、シリアスからコメディまで色々あるけれど、この作品はその集大成とも言える感じ。
この本の直前に出た「累る-kasaneru-」がこれまで無かったような超ダークだったところからの、超王道両片想いで、それもコメディ。
蜂谷の幼なじみ花沢の在り方もすごくいい。
初めての凪良作品としてもオススメです。
ラーメンチェーンの御曹司蜂谷と優等生だけどちょっとひねくれている入江の同級生のお話。
お互い第一印象は最悪だったのに気付いたらいつも一緒に行動しているという展開はよくあるのですが、今回は同じく同級生で超アスリートなのにオネエという花沢が二人を調和してくれるという笑いありせつなさありの作品でした。
とにかく花沢のキャラがいい味だしています!
そして蜂谷と入江はというと、4年いや8年すれ違い続けるという鈍感なお二人。
でもそこには「自分の恋心を伝えてしまったら友達ですらいられなくなる」「終わってしまうよりかはずっと友達でいたい」という共通の思いがあるからキュンキュンしちゃいます。
口では言い争っていても、近くで相手を支えようとお互いを思いやる姿はなんともいじらしいです。
読んでほっこりする作品でした。
お話は『高校編(受け視点)』『大学編(攻め視点)』『社会人編(受け視点)』の三部構成。
いわゆる両片想い作品ではあるのですが、受け視点のお手本のようだなあと。
視点主(読者)に攻めのラブ視点を感じさせない書かれ方を凪良さんはきちんとされていて、もちろん読者は『攻めも受けを好きだろ、ラブエンドだろ』とはわかっていますが、地の文で攻めの熱い視線をわざわざ書かれるとわざとらしさを感じてしまうためその辺りの匙加減が絶妙です。
実際は攻めと受けの三視点ではあるのですが、何もかもお見通し!的に見せながら鈍チンの攻め視点では、しっかり受けの狼狽具合を描写しながらもそれを攻めが冷静に観察分析するにも関わらず恋愛下手の残念さがしっかり滲み出ているという…(苦笑
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受けの獅子(レオ)はラーメンチェーン店の御曹司で、幼馴染みの良太郎とはゲイ仲間。
元ヤンキーの父と乙女系の母から生まれた、育ちの良さの滲み出た天然さん。
攻めは、目指せ!悪徳弁護士!が目標の入江。
高校時代学年でもトップクラスの成績で、大学進学のために身分を偽って獅子の家庭教師となったことが縁となりゲイトリオのお仲間(本人不本意)入りに。
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一般的に考えれば、アル中一歩手前のリストラされた父親や借金苦に喘いだ生活は苦労のど真ん中。
そんな入江ですが、状況に悲観せず、いかにしたら理不尽な人生に勝てるかという自分の目標に向かって邁進しています。
そして獅子は入江と出会い彼の置かれた日常に触れ、それによりいかに自分が恵まれそれを当たり前のように享受してきたかを自覚します。
それは自分の置かれた恵まれた環境を恥じるのではなく、自分の両手の範囲以外のことを知ることをしてこなかった自分自身を恥じるというのがすごく好感が持てました。
わたしはいつでもどこでも攻めキャラの味方ですが、獅子は受けでも可愛かったし応援したいと素直に思える子でしたね。
自分の行動を人のせいにしない彼は、もしかしたら今まで読んだどんなBL小説の受けよりも健気で頑張り屋であったかもしれません。
笑いの中に切なさが入り混じっているのは、大学編。
ここでは入江が己の気持ちを自覚し、一歩踏み出したはずの初体験が書かれております。
ただ二人とも不器用で縁が切れてしまうことを怯え、かつ相手を慮ってしまう(特に獅子)ために逃げ道を用意してしまうというドツボに。
そしていたるところに散りばめられたドーナツ脳(良太郎談)による勘違いや自己完結が、凪良さんもあとがきで書かれているようにノリノリな攻め視点となっております。
もともと攻め視点というのは好きなのですが、この章では入江が恋心を自覚するまでの上がったり下がったりする感情が面白おかしく書かれているのですよ。
登場するキャラクターたちが皆気持ち良いくらい清々しく、かつ頑張り屋で(入江弟はちょっと足踏みですが)、とても後味の良い作品となっておりました。
多分今作で人気があるのは良太郎ではないかと思うのですが、彼は高校生にしてもうゲイバーのママクラスの聞き上手話し上手。
最後の最後まで二人を見守り叱咤激励する姿は、まるで昭和の母のようです。
こんなにまとまっていて不満のない初恋キュンキュンコメディを読んだのは、久々でした。
今まで凪良さんの作品を読まれたことのない方でしたりあまり小説に触れていない方にもひじょうにお勧めできる、読みやすさと切なさと可愛さに溢れております。
有名ラーメンチェーンの一人息子で何不自由なく高校生活を送っている受けは、成績が悪いのを理由に親に家庭教師をつけられる。大学生だという触れ込みで現れた家庭教師は、同じ高校の同学年の入江(攻め)だった。攻めは父親がリストラを機にアル中になり、年齢をごまかして割のいいアルバイトをしまくっている勤労学生で、将来は悪徳弁護士になる予定だと言う。ともにゲイであることも判明したが、互いに好みではないため恋愛関係にはならず、長い友人関係が続くはずだった。しかし受けはいつしか攻めに恋愛感情を抱き始め…。
萌えとギャグのバランスが絶妙でした。攻めいわく脳内お花畑だけど健気な受け、金に執着しているけど根は優しい攻めを始め、陸上の有望選手なのに隠れオネエの幼なじみ、受けや攻めの家族など、脇キャラもすごくキャラが立ってて、ページ数以上に読み応えがありました。
知り合った高校時代、大学時代、お互いに親の会社に就職し、新米イソ弁になってからも友人関係は続きます。大学時代に一度だけ身体の関係を持ったにもかかわらず、すれ違いと、攻めのまさかのヘタレと、恋愛が入ると友情は壊れるという思い込みから関係はジョブチェンジせず、足かけ8年の長い長い友人関係です。
恋人ではないのにほぼ半同棲で、攻めはがっちり受けに胃袋を掴まれています。ふわふわオムレツに魂抜かれてるのが笑える。冷静沈着な外面と、受けのことに関してだけはトチ狂っちゃう内面のギャップが面白すぎました。なのに鈍い受けは気づかない…もう幼なじみくんも教えたれよ! と焦れ焦れしまくりました。
とにかくすんごく楽しかった。
イケメンなのに童貞同士(しかも攻めは即死続き)というのにもひたすら萌えた。
凪良さんでは『全ての恋は病から』に並び立つ名作コメディでした。
地元で有名なラーメンチェーン店の跡取り息子の蜂谷と
優秀な俺様(でもどこかずれている)苦学生の入江、
そんな高校の同級生だった二人の、長くじれったい両片想い。
かけがえのない友人になっちゃったものだから、
打ち明けて相手を失ってしまうのが怖くて、恋に踏み出せない。
蜂谷が恋に気がつく高校時代、大学時代、社会人の三部作。
足掛け8年、長っ!
途中で、おっ!まとまるかっ?と思ったのに、
あああ、ダメかい、お前達、私が通訳してやるっ!という感じで
またすれ違い継続……
ああ、じれったくてキュンキュンする!
そんな二人の、長い時間の中で培われてきた関係がよく分かる
雰囲気や会話が読んでいてとても楽しい。
お花畑だけれど、優しく健気で料理上手な蜂谷もいいキャラだが、
入江のキャラと台詞がなんとも秀逸!
お金にシビアで将来は悪徳弁護士を目指しているという入江。
毒舌で腹黒い……ように見えて、実は飲んだくれの父親や
引きこもりの弟にもちゃんと愛情があって、
そして、恋愛に関しては鈍感で不器用な愛すべきキャラ!
テンポよく、笑いながらも切なくてキュンと萌えながら読了。
恋愛だけじゃなく、友情やそれぞれの家族の温かさもいい感じで、
すごく満足な気分で読了しました。
蜂谷の幼馴染で二人の大事な友人オネエキャラの良太郎が
またいいキャラなので、彼の幸せなスピンオフもあったらいいな。
待ってました!凪良さんの新刊!
この前「累る」を読んだばかりですが、読み終わるとすぐ新刊が読みたくなる中毒状態です(笑)
「累る」がシリアスで陰鬱だったのですが、今度はラブコメで。
ただ共通点は嫌な意味で読者を裏切らず必ずハッピーエンドに持って行ってくれるところが凪良作品の魅力だと思います。
まだ既刊を全部読んだ訳ではないので、こつこつ集め中。
話は高校時代からの親友がまとまる両片思いのオーソドックスな内容ですが、これを最後まで一気に読ませる筆力は素晴らしいと思います。
あと、こういう展開は他にもありそうですが「また、これか」みたいには思わせないのが、また素晴らしい。
キャラもいいですねえ。
入江も好きですが、オネエの良太郎がたまらない!
周りから期待されて注目を浴びていた分、辛かっただろうなあ。
いい感じで皆に受け入れて貰えてよかったです。
挿絵はレオレオと良太郎は微妙かも?と思いましたが、入江がパーフェクトすぎて「これだ!」と心の中で叫びました(笑)
うん、こういうメガネですよ、うんうん。※個人脳内比。
そういえばメガネ攻めは不得手ですが、大丈夫でした(笑)一応、俺様メガネなのに。あまり俺様って感じじゃなかったですけど。苦労してるからかなあ。
作家買いです。
凪良さんという作家さんは引き出しが多い作家さんだなあ、と感心。つい先日発行された『累る-kasaneru-』はシリアス満点の作品だったのに、今作品はラブコメ。作品をつくっているときって頭のなかってどうなってるのかなあ。なんて思いつつ読みました。
面白かった!
貧乏で、この貧乏から抜け出すためにどうすればいいのかと考えた挙句出た結論が「悪徳弁護士」になること、という入江(攻め)。
大手ラーメンチェーン店の社長の子息の蜂谷(受け)。
リストラされて以来(しかも10年前だ)酒におぼれ借金を重ねる父親をもち貧困生活にあえぐ入江ですが、彼自身ハングリー精神にあふれ、高校生だというのに「大学に行く費用にするために」とバイトに精を出す。
そう聞くと暗い家庭をイメージするところなのですが、母親を筆頭に家族みんながダメな父親をフォローしつつそれなりに明るい生活を送っている。親に負担をかけまいとバイトに精を出す入江くんですが、けして爽やかなナイスガイではない。口は悪いし、お金に対してもシビアで、結構腹黒いところもある。それでいて、実は人に対する思いやりもしっかり持ち合わせている男でもあります。
対して受けの蜂谷くん。いい意味での「お坊ちゃん」で、入江と口げんかしながらもとても素直で可愛らしいキャラでした。彼の秘めた恋心にきゅんときました。
蜂谷くん、入江、そして蜂谷くんの幼馴染の良太郎。
同じゲイ(良太郎だけはオネエですが)ということで仲良くなる三人ですが、この三人の軽快なやり取りを通して高校生→大学生→社会人の8年が描かれています。
蜂谷と入江の、「自分だけが相手を好き」と思いつつ実は両思い、という王道のストーリーなのですが、さすが凪良さんというべきか、ゲイであることの葛藤や、好きな気持ちを押し殺して『親友』という立場を貫く切ない恋心とか、仕事上の悩みとか、そういうこともきちんと書かれていて非常に読みごたえがあります。
そしてなんといってもこのお話のキモは「じりじり進む二人の恋」でしょう。くっつく…、かと思うとスタートに戻り、それでいて消えることのない二人の想いに非常に萌えました。
それと個人的にすごく好きだったのは良太郎。爽やかイケメンであり、かつ陸上選手としても有望で女子に絶大な人気を誇りながら、内面は「オネエ」。自身の内面とのギャップに悩みつつ、それでも自分の道を切り拓いていく彼(彼女か…?)が非常にカッコよかった。ぜひとも彼のスピンオフを書いてほしいと切望しておりますです。
あと木下さんの挿絵もすごく良かった。
俺さまな入江や、誰に対しても優しい蜂谷くんがイメージにピッタリでした。
設定はそれなりにシリアスなのですが、全体を通してコミカルな雰囲気で、最後はみんなが自分自身の力でいろいろなものを掴み取っていく。
文句なく、神評価です。
ギャグ、ラブコメ。受け視点が二編で、攻め視点が一編の計三編です。
攻めは俺様、腹黒、ダサ眼鏡、男前。
受けはヘタレ、美人、健気。
(作品ではダサ眼鏡とされているけど、最近ではおしゃれな人というイメージがあります、眼鏡)
ダサい男前俺様って、新しい。素敵キャラです。
攻めは理論武装が完璧かつ毒舌な俺様だけど、気遣ってるように見せずに気遣うスマートな男前。
受けは学生時代は普通のお坊っちゃん。ですが、社会人になり父経営の会社に入社して、元ヤンのおっかない父親に自分の意見をハッキリぶつける成長ぶりがうかがえます。
カップルのふたり以外にも、友人やそれぞれの親家族がいい味出していました。
攻め父はどうしようもないダメ親父だけど、そのダメ親父の異変は切なかったです。
挿絵は、小説で書かれてるキャラのイメージとして伝わりにくかったかな、と。
あと気になったのは、ラグに押し倒したのに、絵ではフローリング直だったところ。
(ネチネチとごめんなさい)
でも、カラー絵は木下さん独特の色彩感が瑞々しくて好きです。
親友同士の両片想いモノ。
高校生編、大学生編、社会人編の三部構成で、誤解し合ったまま友人関係を続ける二人が切なくもコミカルな物語です。
互いにゲイでDT同士というところも萌ポイント。
高校生編は、受けの蜂谷視点。
蜂谷はチェーンラーメン店の坊っちゃんで、明るくお人好しな美人。
入江を好きになるけど、友人関係を築いてしまった手前気持ちを伝えられず、その後8年も入江に片想いする健気なキャラです。
攻めの入江は、凪良さんが気合を入れて書かれただけあり、とても個性的で面白いキャラクター。
飲んだくれの父親に代わりバイトで家計を助ける彼は、将来悪徳弁護士として稼ぎまくることが目標のリアリスト。
しかし恋愛に関してはヘタレかつ不器用で…?
入江視点の大学生編では、蜂谷のこととなると別人のように(心の中で)取り乱しまくる彼の独白に笑いっぱなしでした。
もう一人重要なキャラクターが、陸上部エースで実はオネエの花沢。
人前では硬派なイケメンを演じる花沢のon/offのギャップは面白いけど、本当の自分を隠す生き方に苦しむシリアスなキャラクターでもあります。
こんな三人の、大人になっても変わらない友情は本書の魅力の一つです。
大学生編の最後で初めて関係を持つ二人ですが、お互い相手に好かれていることには気づかず、昨夜のことは忘れ友達のままでいましょう…という切ない引き。
ここからどうまとめるのかと思っていたら、最後の社会人編で、まとめるどころか更に問題やら濃い新キャラやら出てきてヒートアップする展開が秀逸です。
蜂谷の実家のラーメン店は競合店に押され経営不振。
アスリートとなった花沢は、靭帯の故障とオネエとバレたことで選手生命の危機に。
大人になったことで直面する厳しい現実の数々にほんのり切なくなります。
そんな中で、悪徳弁護士を目指していた入江が家族のため地元の法律事務所に就職し、イソ弁として真摯にクライアントと向かい合っている姿には感動。
ますます弁舌豊かになったのに相変わらず蜂谷には弱くて、大人気なくヤキモチを焼いたり、彼のため店の改革に協力したりする姿にキュンキュンし通しでした。
ラストはラブ面だけでなく、脇キャラ含む全ての問題が解決する綺麗な大団円。
オーソドックスな設定でも、展開力とキャラクターの魅力でここまで読み応えある作品になるんだなと感心させられました。
文句なしの神評価です☆