10th Annivresary LEAFLET 凪良ゆう 作家生活10周年記念全員サービス(表題作 「アカペラ」)

10th Annivresary LEAFLET 凪良ゆう 作家生活10周年記念全員サービス(表題作 「アカペラ」)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
44
評価数
9
平均
4.9 / 5
神率
88.9%
著者
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
「セキュリティ・ブランケット(上)」&「セキュリティ・ブランケット(下)」(応募による送付)

商品説明

凪良ゆう 作家生活10周年記念 全員サービスリーフレット
対象新刊2冊の応募券1口と300円送金で1冊サービスされる応募者全員サービス小冊子
キャラ文庫の4作の書き下ろし番外編を収録しています。
『恋愛前夜 』より「アカペラ」
『セキュリティ・ブランケット』より「XOXO」
『美しい彼』より「日々是災難」
『初恋の嵐』より「婚約の嵐」

レビュー投稿数3

温かくて、そして優しい。

凪良さんのデビュー10周年を記念して刊行された小冊子。『セキュリティ・ブランケット』の上巻についている応募券を、同じく『セキュリティ・ブランケット』の下巻についてくる応募台紙に添付し、+300円の自己負担金で応募できた全サです(残念ながら応募は終了しています)。

時を同じくしてプラチナ文庫さんでも凪良さんの10周年記念の小冊子が刊行されましたが、こちらはChara文庫さん企画の小冊子なので収録内容がそちらとは異なります。

収録内容は以下の通り。

「アカペラ」  『恋愛前夜 』より
「XOXO」    『セキュリティ・ブランケット』より
「日々是災難」 『美しい彼』より
「婚約の嵐」   『初恋の嵐』より

Chara文庫さんで発売された小説4作品の番外編です。

大きさは文庫本サイズ。
緑色と黒がベースになったちょっとシックな感じの表紙で、表紙+裏表紙に、小説部分を足して60Pというなかなか読み応えのある小冊子でした。

それでは内容をざっくりと。ネタバレ含んでいます。ご注意を。




「アカペラ」(『恋愛前夜 』より)
仕事に追われているのに、ナツメの体調が悪いということで帰ってしまうトキオ。
という描写からスタート。

相変わらず仲睦まじい二人。体調が戻ったナツメはお詫びの意味も込めて修羅場中のスタッフのために食事の用意をするが、そこにヤコ先生がやってきて、挙句に皆に「自分はトキオの元カレだ」と暴露しちゃって…。

というストーリー。

トキオ→ナツメ→ヤコ先生→貢藤、の順で視点が変わりつつ、それぞれの気持ちをしっかり描きつつ進むストーリですが、結局のところ、今もトキオ×ナツメ、そしてヤコ先生×貢藤の2CPはラブラブ。

という可愛らしいお話でした。

「XOXO」( 『セキュリティ・ブランケット』より)
プーケットで2回目の朝を迎えた宮くん。
幸せ過ぎて怖い。
高砂さんに抱きしめられながら幸せにどっぷりと浸る宮くんですが、そんな最中におなかが痛くなっちゃって…。

高砂さんに愛されていること。
おなかが弱く、すぐにくだしてしまう彼のために鼎が用意してくれていたもの。
孤独な子供時代を過ごした彼が、今、たくさんの人の愛情に満たされているさまが描かれています。

序盤は宮くん、後半は高砂さん視点に切り替わるので、二人の感情が理解しやすい。

高砂さんの、大人の余裕というか、それに付随して現れるデレっぷりというのか。
ひたすら甘く、可愛らしいお話でした。

「日々是災難」(『美しい彼』より)
清居くんの、熱狂的ファンの皆さん(トップオタと呼ばれる、通称「TO」)は、イベントがある今日も清居くんの身を守り、そして彼の素晴らしさを布教するために活動中。

そんなTOの皆さんがパトロール中に見つけた不審者。そう、平良くん。

見た目はオタクそのもの、挙動は不審者。
そんなやばい奴が清居くんのそばにいるだなんて、それだけでも清居くんが汚れる!

ということで排除しようとするのですが、そこに現れ平良くんのフォローをしたのが、清居くん本人で…。

相変わらず突き抜けた感のある平良くんですが、何が可愛い、って。
清居くんの平良くんへの変わらぬ愛情。
まさにザ・ツンデレ!といった感がある清居くんが見せる平良くんへの恋心にめっちゃ萌えました。

「婚約の嵐」(『初恋の嵐』より)
『初恋の嵐』のその後を、木下さんのコミカライズで描いた『そろそろ、どうですか 』の、その後のお話。

『そろそろ、どうですか』で蜂谷くんに正式にプロポーズし、そして受け入れてもらった入江くん。
プロポーズを受け入れてもらった彼の次なる悩みは、

蜂谷くんの両親に結婚を快諾してもらうためにはどうすればいいか。

何しろ入江くんは、お金のために身分を偽りカテキョをしていたという過去がある(通称「大谷研事件」)。蜂谷のご両親はお金のために人をだますといった行動をした入江くんとの結婚を許してくれないだろうからして。

そんな入江くんが打開策としてヘルプを出したのが二人の共通の友人・良太郎。

入江くんは堅実なナイスガイだという先入観を、蜂谷くんの両親に植え付けてくれ、という入江くんの依頼を受け、蜂谷くんの家へと赴く良太郎だけれど…。

うん。
めっちゃ可愛かった…。

入江くん。
良太郎。
そして蜂谷くん。
みんな、めっちゃ良い子で気持ちがほっこりしました。

結婚式はタキシード?それとも紋付き袴?
無事、結婚できますように☆

良太郎くんのお話も書いてほしいな。
めっちゃツボな男の子なのです。

デビュー10周年ということで、お忙しい中、あちこちでファンサの小冊子を書いてくださった凪良先生に感謝を。こんなに素敵な小冊子を読むことができて、ほんと幸せです。

ずっとずーっと応援します。

という気持ちを新たにした、素敵な小冊子でした。

6

ポッチ

あーちゃん2016さま

コメ、ありがとうございます。
わ、そうなんですね。残念ですね…。
拙いレビューですが、ちょっとでもこの小冊子の素敵さをおすそ分けできたならうれしいです☆
今回手にできなかったファンの方に、救済措置があるといいな、と願っています。


あーちゃん2016

ポッチ様
わーん、これ手に入れ損ねてたんです(涙)レビュー有難うございます!!!宮の2回目の朝、読みたかったなあ・・・

切ないきゅんから甘々きゅんまで

 届くのを待ってました!!!
4つの作品のそれぞれ15ページ弱くらいの番外編。
全作既読なので、とても楽しく読ませて頂きました。



 「恋愛前夜」番外編の「アカペラ」
トキオ、ナツメ、ヤコ先生、貢藤の4人の視点でめぐるお話。
風邪を引いたナツメを看病するトキオ視点からその翌月にトキオの締め切り前の現場に飯スタントに入っているナツメ視点へ。
その飯スタント中の現場に乱入してきたヤコ先生視点から締め切りで追われているトキオに相談事を持ち込んでいる貢藤視点へとつながっていってます。
 
 トキオとナツメのお互いへの確かな愛情や、そこに至るまでに傷つけてしまったヤコ先生への感謝や申し訳なさといったもろもろの切ない気持ち。
ヤコ先生視点まではちょっと切ないきゅんが詰まっていたお話だったのに、ラストの貢藤視点ではふふっと笑わせてもらいました。
せっかく貢藤が前向きになろうと気持ちを切り替えてたのに、寄り添うようでいて最後にぶった切ったトキオのお言葉に゛確かに゛と納得しつつ、武士の情けでそれは心の中だけにしといてあげなよ、と思ったのでした。


 「セキュリティ.ブランケット」の番外編「XOXO」
宮くんが高砂さんに気持ちを伝えて初めてえっちした翌日のお話。
宮くん視点と高砂さん視点とが入ってます。
甘々でともかくかわいいお話。
素直になった宮くん、高砂さんが好きだーっていう気持ちが言葉の端々にポロッと出ちゃっててかわいい事!!!
そしてそんな自分のセリフに慌てる宮くんがまたかわいくてぎゅーしたい!!
高砂さんが宮くんは自分の魅力に無自覚だから心配してましたけど、多分きっとこれから先高砂さんにかわいがられてますますキレイにかわいくなっていくであろう宮くんに、心配しまくる高砂さんの図を思い浮かべてにやにやです。

 「美しい彼」番外編「日々是災難」
舞台に出演する清居の為に来ていた平良視点と、自分のファンに取り囲まれている平良を見つける事になった清居視点のお話。
相変わらず清居が好き過ぎてきもうざ全開の安定の平良。
恋人としては到底理解し難い平良の思考回路に、やっぱり平良だなぁ、と安心。
自分のファンのトップの子に平良が自分の彼氏とバレた清居。
「あんなのが…」と涙目で絶句するファントップに対して怒りより憐憫を抱いてしまう清居に、どんまい、と声援を送りました。


「初恋の嵐」番外編「婚約の嵐」
蜂谷にプロポーズして次は家族の承諾を取りたい入江視点から、その相談を受けた花沢視点のお話。
どうしても大谷研事件がネックになっていて自分で動けない入江だけど、蜂谷の為にも家族には受け入れて欲しくて花沢を抱きこんで裏工作を画策。
2人の為に早速蜂谷家を訪れてみれば、ゲイカップルの結婚式をテレビで見ていた蜂谷の両親は息子の相手が花沢だと誤解したまま盛り上がっていて。
お色直しは初代総長の特攻服だ、と息巻いているお父さんは案外かわいい。
2人のこれからも妄想ワールドが広がって楽しいです。


 大好きな凪良先生の10周年記念小冊子。
次今度は15周年とかでは、出版社の垣根を越えた1冊ができるといいなー。

3

跳ねるような文章で綴られる番外編

2018年に発行された、凪良ゆう先生の作家生活10周年記念の全員サービス小冊子。(キャラ文庫版)
収録は商業作品の番外編4本。
「恋愛前夜」「セキュリティ・ブランケット」「美しい彼」「初恋の嵐」です。
「美しい彼」番外編の「日々是災難」は、「interlude」に収録されています。

4本とも楽しかったです。筆致のテンションが高くて、何度か吹き出して笑ってしまったりしました。
一番高揚したのは「美しい彼」番外編の「日々是災難」でした。
既に読んだお話なんですが、先生がものすごく楽しんで書いていることが伝わってくるといいますか(それを言ったら全部そうなんですけど)、平良の描写がやっぱり面白い。
「美しい彼」については、最近はドラマや映画やコミックといった別の媒体で味わうことが多いのですが、原作のこの謎のテンションに久々に触れて、原点回帰ってこういうこと?などと思ったりもしました。

この冊子の一番の楽しみは「初恋の嵐」の番外編「婚約の嵐」でした。
蜂谷にプロポーズしたとの報告から、蜂谷の両親に挨拶に行く前の裏工作を入江が花沢に頼むパートと、頼まれた花沢が蜂谷家で過ごすパート。
楽しかったのは楽しかったのですが、唐突にエンドマークが来た印象。この続きも気になります。

0

この作品が収納されている本棚